畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

これが越後村上の塩引鮭

2021-12-22 05:04:03 | 食べ物

 少し前になりますが、素晴らしい鮭を頂きました。

鮭で知られる村上の「塩引鮭」です。堂々たる面構えの雄ですよ。

 

 村上の鮭の歴史は江戸時代まで遡ります。

村上藩武士の青砥部平治と言う人物が、鮭の習性に着目して人工ふ化放流に着手したとか。

 

 以来村上を流れる三面川に遡上する鮭を捕まえて人工ふ化を続けている。

11月に村上を訪れたことがあります。家々の軒先に自家製の塩引き鮭が下がっていて驚きました。

 今回の発送元の会社も見学に訪れましたが、広い加工場の天井一杯に吊り下げられていました。

「イヨボヤ会館」と言う名前の鮭の歴史を展示した博物館があり、地下からは三面川の水中も見られます。

 

 この塩引鮭はプロ、専門会社特製ですから丁寧にカットして真空パックされています。

別ルートで頂いた紅鮭を切る際は、孫に良いところを見せようとして指先を切りました。

 でも、こんな風にカット済みだったらその心配も無し。

この村上伝統の塩引鮭の味は昔を思い出させてくれる懐かしく、そして最高の味です。

 丁寧に手作業で塩を擦り込み、熟成して仕上げてあるから塩が馴染んでいるのです。

心配な話がニュースで伝えられていました。三面川への鮭の遡上が少なく不漁なのだとか。

 普通は使わない雌鮭さえ塩引鮭の材料として使わざるを得ない非常事態だと言われます。

人工ふ化して放流すると何パーセントかの回帰率で帰るのが、今年はその数値が低いらしい。

 地球温暖化の影響はこんなところにまで及んでいるのでしょう。

北海道でも鮭は不漁で、反対に今まで獲れなかったブリやサバが大量だとか。心配な状況です。

そんなことで今年は特に貴重な村上の塩引鮭です。昔懐かしい味を食べさせていただきましょう。

コメント (2)
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