ホルムスは望ましい信仰的態度について述べている。
これは“神の子”である人間の心の持ち方であって、
「実相においてはすべて必要なものは与えられていると固く信ぜよ」
ということである。
・事物の成就と云う点から云えば、自己のうちに「欲するもの来(きた)る」と云う予期の意識、又は期待の信仰的態度を強く植え付けておくことが大切である。
・二つ目は欲する事物は必ず現われる信じ、欲する事物を言葉で積極的に宣言することである。
(心と運命 谷口雅春)
【されば、凡て意識的な精神努力は、事物の成就と云う点から云えば、自己のうちに「欲するもの来(きた)る」と云う予期の意識、又は期待の信仰的態度を強く植え付けておく程には、効果はないものだと云うことを吾等はさとらなければならない。此の強い期待の意識に到達するに、如何なる過程がたとい要るにしても、結局この期待は吾等に無くてはならないものなのである。何故なら意識は実在の底深く根を張っている感覚であるからである。結局、吾等に唯一の是非共せねばならぬことがあるのである・・・それは自己の欲する事物は、すべて現われると云うことを信じて、自己の欲する事物を決定的に積極的に宣言することである。】