何故今植物を育てたいのか

実は私は
小学校で担任をしていた頃、
よく教室で
シクラメンとかヒヤシンスとかを
教材的に
栽培した経験がある。
うまくいったことは
ほとんどない。
というよりも、
精神的にゆとりがなくて、
植物どころではなかったのであった。
植物の世話も動物の世話も充分にできなくて
今思うと慙愧に堪えない。
だが今
心にゆとりが出来たと同時に
植物、動物をいつくしむ気持ちが
生じているのだ。
ハイドロカルチャーで
植物を育てたいという気持ちが芽生えているのは、
過去の失敗の想いと、
生きものへの愛の気持が
同時に生じてきているからであろう。

ハイドロカルチャーで、観用植物を育ててみたい

私は昨日１００円ショップで
三つほど
観用植物の苗を買ってきた。
植物の名は
バキラ、クロトン、カポックである。
土の鉢に植わっていた
小さな苗である。
私はこれらを
土の代わりにハイドロボールという軽い、
石を焼いたものの中に入れて
水耕栽培をしようと
思うのである。
何故こんなことに
興味をもってしまったのか、
私にもわからない。
ただ
私が清掃している祐天寺のマンションの裏に
捨てられたみたいに置き去りにされた
二つのハイドロカルチャーの植物に
愛着をおぼえて以来のことなのだ。
土でなく丸い軽石みたいなものの中に
根がスポッと
埋まって育っているところが
可愛いのである。