近頃、パソコンでレポートを書く学生が多いと聞く。
教師もきれいに印刷されたレポートの方が個性的な手書きの字よりよい
と思うのだろうか。
レポートが仕上がった時、内容はわからないが見かけは素敵な論文を書いた!
やった!という満足感、完成感、征服感がうまれるだろう。
パソコンにはなんでもかいてあるから便利な世の中である。
学生だったころは図書館で本から必要なものを書き写し、苦労したものだった。
その後、コピーが発達し、本を借りてコンビニに行けばコピー出来た時代があり、
図書館でもコピーができるようになった。
ずいぶん便利でうらやましいと思ったころ、私の学生時代は終わっていた。
今は何でもインターネットを開けば知識の宝庫。
学校でぽかんとしていても家に帰ってパソコンを開けばわかる。
したがってレポートを書くときも
本のコピーをし、それをペイスト(貼り付ける)作業で立派なレポートが出来上がってしまう。
手書きの時もずいぶん本を書き写したものだが機械的にペイストすると全く同じ文が
多くの学生の論文に現れることもあるだろう。
また、プリントアウトしたものは何部でも作ることができる。
学生時代、タイプライターで論文を書いた時は原本のみ有効・・・コピーは許されなかったが。
その学生さんの前に現れたのが
「コピペルナー」 コピー 、ペイント、するな!という意味の名前らしい。
論文をどうしてチェックするか具体的には知らないが何か機械をあてるとどの本の写しか、
字の色が変わって見えるそうだ。
貼り付けた論文だと言うことが「ばれて」しまうという。
しかし実際は学生に考える力、表現する力を養ってほしいとの願いのもと
金沢工業大学の教授が発明されたものと言う。