Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

介護の難しさ

2011-12-18 | 介護生活
介護をしているのは私だけでなく、世の中にはもっと大変な介護をしておられる
方がたくさんおられると思う。

どんなケースであれ、人間と人間のかかわりあいには違いなく、介護される側の
マナーと言うか鉄則というか・・・態度が問題だとつくづく思う。

少なくとも「介護される」側はいつもそれなりの「介護されているんだ」という気持ちを
持っていてもらいたい。それが分かれば病人ではなく、苦労しないよ・・・と言われれば
それまでだが・・・。

認知症で寝たきりで意思を表す方法もない人はまたそれで気の毒で何とか聞きだそうと
する介護側の努力が必要だが、一番厄介なのは頭がはっきりしていること・・口が達者で
あること・・・それでいて体が不自由なこと・・。
本人も思うように行かないからいらいらすることもあるだろうが生身の相手に
向かって何さまよ~と言いたいところだが本当に「何さま」であり、自分中心の
態度には腹が立つ。

まさに我が家はその典型で、家の中心で自分勝手な好きなことを繰り広げられては周りで
普通の生活をしている者にとっては悲しいのだ。


夫はメモ魔なのでトイレに行く回数をメモし、・・・それは素晴らしい記録なのだが・・・食べたもの、
飲んだもの、すべて一つ一つメモし、(食事をチェックされているようで献立に気を使う)
そのノートも何冊になっても捨てることは許されない。薬を飲むからと朝食が遅くなると
怒られる。ブランチなんてゆるしてくれない。

音楽を聞き、曲名、指揮者をメモ。ラジオでおかしい言い回しが出ると投書。
これらは煩わしいことではなく、むしろ老化予防にはよいことなのだが、その他が
それに比例して鋭く細かいのでついて行くのがそれはそれは疲れる。

その他訴えたい、言いたいことは山ほどあるがそれは百歩譲ってやめておく。

介護施設でそれを仕事としている人、利害関係のない人は簡単にその場だけ優しい言葉を
かけ、優しく対処することができるだろうが、すべて受け止めなくてはいけない家族は
言い知れぬ苦痛を持っているものだ。何事もその身にならないとわからないだろうが・・。