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今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

かにの日

2006-06-22 | 記念日
今日(6月22日)は、「かにの日」
大阪のかに料理店「かに道楽」が1999(平成11)年に制定。
星占いのかに座の初日であることと、50音表で「か」が6番目、「に」が22番目であることからとか。・・・水分こじつけの記念日だね。
かに道楽 は、関東・新潟・関西・浜松・中国・四国の各地域にある海鮮料理専門店である。正式社名は、JRI株式会社かに道楽(登記上は株式会社かに道楽)。本社は大阪市西区南堀江1丁目5番地8号にある。兵庫県の城崎温泉「ホテル金波楼」の代理店として開設。大阪・道頓堀に開店は 1962(昭和37)年 だそうだ。 山陰の味を大阪への発想で始めたかに料理が見事にあたり、かにで道楽をしてみたいとの思いを込めて店を「かに道楽」と命名したとか。そのシンボルとしての巨大な動くかにの看板は、大阪・道頓堀の象徴となっており、2003(平成15)年の阪神タイガース優勝騒ぎでは、暴徒化したファンがよじ登り、目玉をもぎ取り、阪神タイガースの旗を刺すという事件もあった。6月22日「かにの日」には、いろいろなプレゼントがあるそうだ。
「かに道楽」は、兵庫県城崎温泉の出なので、ここで出している料理は、山陰地方で獲れる松葉ガニだと思うのだが、どうなのだろう?私が初めてかに道楽へかにを食べに行ったのは、1970(昭和45)年頃だったと思う。大阪に本社にある会社に勤めていた時、秋の忘年会ではなかったかと思う。私は、その頃まだ、魚類が余り好きではなかったからかも知れないが、カニ料理も余り美味しいとは感じなかったと言うよりも臭かったという感じで、それ以来、長い間、魚同様にカニ料理も食べなかった。(今では魚もかにも大好きである。ただ最近は、神戸にもかに道楽が開店しているが、それ以来、いまだに、かに道楽では食べたことがない)
カニ(蟹)は、甲殻綱・エビ目・カニ下目(短尾下目 たんびかもく)に属する甲殻類の総称。タラバガニやヤシガニなどはエビ目・ヤドカリ下目(異尾下目)に属するが、これらも「カニ」として扱うことがあり、 カニの種類は、世界には約5000種、日本だけでも約1000種もいるそうだ。
これらの中で、食用になるのは海にいる物のごく一部だそうで、ズワイガニは、日本にいるカニの中では、タカアシガニに次いで大きく、足を左右に伸ばすと75cmくらいになる。ちなみに、北陸方面では「越前ガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」とも呼ばれ、味はカニの中で1番とも言われている。タラバガニも有名であるが、先にも言ったように、タラバガニは、正確に言うとヤドカリ類でカニ類ではない。英語では「キングクラブ」と言うそうだ。北海道のタラの漁場で多く獲れたから、タラバ。毛ガニは、正しくはオオクリガニと言い、甲羅と脚に硬い羽状毛が密集しているから、毛ガニ。1番前にあるハサミが比較的小さいのが特徴。ワタリガニは、ガザミというのが正式名称。海水中を群れを成して泳いでいること、一番後ろの足をオールのように動かして遊泳しているので、ワタリガニと呼ぶそうだ。
日本でもカニは古く、弥生時代から食用にされていたようだ。以下参考の「蓮の花の知恵―インドの児童文学」によれば、”日本に渡来した漢籍仏典にはインド古代説話で釈迦の前世の善行を語った「ジャータカ」(インドで起源前3世紀頃から伝わると考えられる)の中の話も含まれており、それらが、日本の仏教説話「今昔物語」(12世紀)の天竺部や「沙石集」(13 世紀)他に 編まれ ているといい。時の流れとともに、やがてそれらの話の面白さが宗教色から離れて一人歩きをはじめ、独自の物語りとして子どもにも親しまれる日本の民話に定着していったという。 「サギとカニ」のという民話があり、”サギがカニをだまし一匹ずつくわえて飛び立ち、別の場所で 食っていた。最後のカ. ニが仲間のカニの死骸をみつけ、怒ってサギの首を爪で切り殺す。」・・・といった内容になっているそうだ。
又、『今昔物語』に関連するカニの話しとして、京都府相楽郡山城町にある「普門山・蟹満寺(かいまんじ)」(真言宗)には、”この村に住む心やさしい娘が、村人が捕えて食べようとしていた蟹を助けてやる。その後、娘は蛇に嫁がねばならぬことになり、その命も危ういと見られたが、助けられた蟹が恩返しに蛇と戦い、静まると鋏で寸断された大蛇と無数の蟹の死骸が残されてた。”という話しがあり、娘の身代わりとなったたくさんの蟹と哀れな蛇の霊を弔うためにお堂を建て、観音さまを祀ったのがこのお寺の始まりと言われるそうだ。【蟹満寺縁起(今昔物語集巻十六第十六話) 】・・・これも、先に述べた仏教説話が変化していった話ではないかと思われる。
元のカニの話に戻るが、山陰地方で獲れるカニを、「松葉ガニ」と呼んでいるが、このカニは、ズワイガニのことであることは、よく知られている。ズワイガニという名は、木の枝が四方に伸びている状態(ずわえ)に 似ている事からついたそうだ。
しかし、以下参考のカニ辞典(カニ伝)によれば、正式に和名「マツバガニ」(イソオウギガニ科 マツバガニ属、Cardisoma hirtipes )を名乗るカニがいるそうだ。東京湾以南、相模湾からオーストラリア東岸にかけての西太平洋に広く分布しており、礁壁の亀裂や岩穴の奥などに隠れ住み、夜間は表に出て活発に活動するそうだ。そして、和名のように、甲羅の周辺とはさみ脚、歩脚が松葉のような多数の棘(とげ)で覆われているという。山陰地方では、ズワイガニ(クモガニ科ズワイガニ属、chionoecetes opilio )のことを魚漂流通常「マツバガニ」と呼ぶが全くの別種で、この標準和名のマツバガニが珍しいカニであるために名前を完全に持って行かれたごとくになっているのだという。標準和名のマツバガニは珍しいカニで食用とはなるが一般的ではなく、市場に出回ることはほとんどないのだそうだ。マツバガニは通常、甲幅12~15センチ程度、重さ2キロ弱のものが捕獲される。茹でて食べて、味わいはやや淡白、上品で、敢えて言うとガザミ(渡り蟹)に似ているという。・・・一度食べてみたいものだ。
とにかく山陰で獲れたズワイガニは身もミソもおいしい。私も地元が兵庫県なので、現役時代には何度か会社の友人とよく民宿に泊りがけで食べに行った。私ら飲兵衛は、余り泊まる部屋のことは、気にしない。だから、温泉に浸かって食べるだけだから、時期にカニを食べさせる民宿が一番良い(定宿は香住)。友人の知っているところなので安くしてもらっているが、それでも、1泊最低14000円要る。その民宿の女将さんの言うことには、此のくらいの値段では正直言って、鍋(煮物)のカニは”地元の松葉ではないです”といっていた。もったいなくて、”よほどのところでない限り、なべなどに松葉を使っているところはないですよ”とも言っていた。兎に角、松葉ガニは美味しいけれども高いよ・・・。
ズワイガニの国内水揚げ量は、海外から輸入される輸入ズワイガニの約10分の1といわれる。私は、現役時代、食品の流通業とも関係のある仕事をしていたので、食品のことも少しは知っているが、日本の大手流通業の社長で食品を専門とする人が、私に、よく言っていた。「北海道で、カニがものすごく密輸入されており安く買える。しかし、輸送が難しい。生きたカニを品質を落とさずもってこれると巨万の富が得られるよ・・・」・・と。今の技術では、カニを生きたまま鮮度を維持して輸送することは困難なそうだ。必ず、弱って味が落ちるというのだ。それ程デリケートなのだそうだ。そこでは、毎年、一応、暮れになると、北海道から、生きたカニを輸送してきて地方の百貨店・スーパーで売ってはいるが・・・。やはり、カニは、産地でなければ本当に美味しいものは食べられないのではないだろうか・・・。
(画像は「かに道楽」の象徴である特大のカニの看板。大阪・道頓堀本店のもの(2006年1月撮影)Wikipediaより)
参考:
カニーWikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8B
かに道楽 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%AB%E9%81%93%E6%A5%BD
カニ類
http://www.cty-net.ne.jp/~noro-m/page062.html
PDF] 展示会「蓮の花の知恵―インドの児童文学」展示概要解説
http://www.kodomo.go.jp/images/event/evt/pdf/2004-11-01.pdf
カニ辞典(カニ伝)
http://www.kaniden.com/shop/kani_dictionary_top.php?PHPSESSID=f8d53a443508afd4af547a1fe5771f8c
京都には料理に使われたカニを供養する寺がある
http://www.biwa.ne.jp/~kantak/variety/kanibia2.htm
蟹満寺
http://home.att.ne.jp/red/sronin/_koten/kaimanji.htm
ズワイガニ/カニ流通量 2000年実績
http://www.meitenkan.com/topics/topics_nowjapan.htm

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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臭い (Linda)
2006-06-22 10:22:40
よーさん、お早うさんです。

僕はカニがあまり好きではありません。先ず食べるのに邪魔臭い、手が臭くなる、値が高いなどが理由です。同様に海老も先ず食べません。伊勢海老の刺身は別ですが、これも高いですね。
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高すぎます (よーさん)
2006-06-23 06:37:37
Lindaさん、産地で食べた松葉ガニは本当に美味しい。

私は、仕事で、日本の場合、鹿児島県以外は殆ど主張で行き、飲兵衛なので、その土地のおいしいものを酒の肴に食べてましたが、何でも、そうですが、土地のものをその時期に食べるのが最高ですね。

なにが美味しいのではなく、何時の時期にどこでなにを食べるのかの問題だと思います。

しかし、日本では、カニにしても、イセエビにしても高すぎますね~。
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