今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

「みかんの日」のひとりごと 

2015-12-03 | ひとりごと
12月3日は「みかんの日」。「いいみっか(3日)ん」の語呂合せで、全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定し、11月3日と12月3日の年2回実施しているらしい。この日に、各地のみかん関係の業者がいろいろイベント等を行っているのかもしれないが、私はどのようなイベントをしているのかはよく知らない。
ただ、この「みかんの日」については、以前にこのブログで書いたことがある(ここ参照)ので、どうしようかと思ったが、今NHKの朝ドラで放送している「あさが来た」(*1)を見ていてちょっと”ひとりごと”を言ってみたくなった。
この朝ドラ「あさが来た」は非常に人気が高いようである。
朝ドラ「あさが来た」で、波瑠演じる主人公のヒロイン・白岡あさのモデルは大阪を拠点に活動した実業家の広岡浅子で、その生涯を描いた古川智映子の『小説 土佐堀川』(*2参照)を原案とし、大森美香が脚本を手掛けたものであるが、『土佐堀川』は、限りなくノンフィクションに近い物語だそうである。
広岡浅子は、京都の豪商小石川三井家(10男高春の家系で、東京に出る前は京都御所に近い油小路通出水に住んでいたので、出水家とも。明治維新後、東京の小石川に住まいを移したことから小石川家と呼ばれるようになった。三井家家系については*3参照)の三井高益(テレビドラマでは今井忠興のモデルとなっている人物)の四女に生まれ、鴻池善右衛門と並ぶ大坂の豪商であった第8代加島屋久右衛門正饒(まさあつ。ドラマでは白岡正吉)の次男・広岡信五郎(ドラマでは白岡新次郎)に嫁ぎ、幕末から大正の、日本人の女性が表舞台に出ることがなかった時代に、企業経営者として、銀行(加島銀行)や生命保険会社(大同生命)、更には女子大学校(現・ 日本女子大学)を日本で初めて作り、女性起業家のパイオニアとして知られている。
この物語は、朝ドラでは初となる江戸時代後期の安政4年(西暦1857年)から始まり、様々な困難を乗り越えて成長するあさと、その姉・はつや家族らの生き方を描いている。
宮崎あおいが演じている2歳年上の姉はつのモデルも実在の人物で三井春。
ドラマ第10週、11週では九州での石炭事業が順調に進むあさ(波瑠)のもとに祖父忠政(林与一)が危篤という知らせが届く。あさより、一足先にはつ(宮崎あおい)が息子の藍之助と今井家に戻っていた。そして落ちぶれた眉山家の貧乏暮らしを気遣う、母の梨江(寺島しのぶ)に、「身に足りた暮らしをしている」と穏やかに報告するはつ。京都に集まった家族が、忠政の最期をみとった後、父忠興(升 毅)は政府のすすめで、他の商家と共同で国立銀行を作るという。そして今井家が東京へ移る前に、母の梨江が加野屋に訪ねてきた。
夫新次郎(玉木宏)との事が不安になっているあさに「これからの女はあさのように生きた方が良いかもしれない」と励ます梨江。
それから、はつに渡してほしいと和歌山にある土地の証文をあさに手渡した。どうせ使っていない土地だから、はつ一家の為に役立てたいとのこと。
しかし、施しを受けるわけにはいかない、と証文を返そうとするはつ。そのはつにあさは「バンク(銀行)や。施しやあらへん。何倍にでもして返したらよろしいのや」と説得。それを、はつも受け入れ、結局土地はもらうことに。
はつの夫惣兵衛(柄本佑)はいつか土地を持って農業で暮らしていきたいとはつに語っていたことがあるが、惣兵衛の母眉山菊(萬田久子)が反対することが分かっているので、家に帰っても和歌山で農業をやりたいとはなかなか言い出せなかったはつであったが、惣兵衛には和歌山の土地の話を切り出した。
惣兵衛は大喜びで、ある晩、父栄達(辰巳琢郎)と菊にも話をし栄達は喜んでくれたが、菊はやはり、大反対。
「うちは大阪の山王寺屋(実在した大坂の両替商・天王寺屋五兵衛の末裔がモデル)の内儀だす!和歌山になんか金輪際いかしまへん!!」。それを聞いて、くやしさで拳を握りしめる惣兵衛。
そして、菊と対立していた惣兵衛が「すぐに戻ってくるさかい」と言い残して家を出て行ってしまった。
惣兵衛の二度目の家出に、また戻ってこないのではないかと不安を感じながらも、はつは帰りを信じていたが、菊は今度こそ戻ってこないだろうと嫌味を言う。
長らく家を空けていた惣兵衛が、ある日突然家に帰ってきた。どこに行っていたのかと聞くはつに、目にも鮮やかなみかんを差し出し、和歌山に行っていたという。
一方、この頃、加野屋では正吉が皆を集めて「本日限りで加野屋の家督を譲ることにした」と、正吉は跡取りに三男の榮三郎を指名したことを告げる。
そして、重要な奥の仕事である襲名披露の取り仕切りを任されて慌てるあさ。
その頃、はつの住んでいる納屋では和歌山の土地を見てきた惣兵衛がみかん畑や梅畑を作りたいと話していた。いつものように惣兵衛をなじる菊にはつは、とうとう黙っていられなくなる。
「今の旦那様は昔の旦那様ではございまへん。どうか今回だけは旦那様の言い分を聞いたげとくんなはれ」
菊も心の奥では惣兵衛の言い分が正しい事に気が付いていたので、栄達のフォローもあり和歌山行きを承諾した。
加野屋の家督相続の襲名披露も無事に終了。
その3日後、眉山家は新次郎やあさたちに見送られて、再出発を目指して和歌山へと旅立っていくことになる。
私達が一般に「みかん」と呼んでいるものは、ミカン科柑橘類のなかの「ウンシュウミカン」を言っていることが多い。漢字では「温州蜜柑」と書くが、これは、柑橘の名産地であった中国浙江省の温州に因んで命名されたそうだが、日本原産種と推定されており、一般には鹿児島県の長島町(東町・長島町)という所で、約300年以上前の温州みかんの古木が見つかっているそうで、そこが原産地とされているそうだ。江戸時代より前の代表的なみかんは温州みかんではなく、紀州有田の「キシュウミカン(紀州みかん)」だったそうで、約800年前に中国原産の小ミカンが熊本県経由で伝わったものが元だそうであり紀伊国屋文左衛門によって、寛永年間(1634年)に江戸に出荷され名が広まり、明治時代の中頃まではわが国を代表するみかんであったそうだが、明治以降温州みかんが全国的に栽培されるようになったようだ。
ちょうど、朝ドラ{あさが来た}の眉山家の人々が再出発を目指して和歌山へ来たころからである。その後のはつと惣兵衛のその後がどうなったのかは知らないが、きっと成功したものだろうと信じたい。
300年も前から日本にあったにもかかわらず温州みかんが、現在のように広がらなかったのは、温州みかんが「種なしみかん」だったことから、子供ができなくなるなどの理由で、縁起が悪いと思われたことが理由の一つではないかと言われているそうだ。今ではみかんと言えば種なしが当たり前のようになっているが、そういえば、私等が子供の頃食べたみかんには種のあるものも多かったように思うが・・・。

みかんは甘い柑橘ということから漢字では「蜜柑」と表記される。古くは「みっかん」と読まれたようだが、最初の音節が短くなったようだ。日本の代表的な果物であり、バナナのように、素手で容易に果皮をむいて食べることができるため、これからの季節である寒い冬になれば炬燵の上にみかんという光景が一般家庭に多く見られるようになる。
平成25年の蜜柑(みかん)収穫量が日本一多い都道府県は「和歌山県」であり、それに愛媛県、静岡県が続いている。
農林水産省の公表(2014/5/13)により、和歌山県は平成25年の蜜柑(みかん)収穫量が168,900トンで、全国総収穫量(895,900トン)の約18.9%を占めている(*4参照)。
平成25年都道府県別蜜柑(みかん)収穫量ランキング(単位t=トン)
1 和歌山県 168900
2 愛媛県 137800
3 静岡県 121800
そして、和歌山県内で昨年、生産されたみかんの収穫量は17万3700トンで、都道府県別の収穫量で11年連続で日本一となっている。みかんは豊作の「表年」と果実数が少なくなる「裏年」が1年ごとに繰り返すが、裏年にあたる昨年は、表年の平成25年より3%上回り、裏年の収穫量が前年の表年を上回ったのは18年ぶりだという(*5参照)。
「ウンシュウミカン」の主な産地の殆どが太平洋や瀬戸内海に面した沿岸地である。温暖な気候を好むが、柑橘の中では比較的寒さに強い。
ただ、近年、若い世代を中心に“果物離れ”が進んでいるという。
かつて果物を食べるといえば、皮をむいて生で食べることだったが、最近では食べやすさを狙って、カットフルーツやスイーツ、ジュースなどの加工品も多くなっている。私たちの食生活の中で、果物の位置付けが変化しているようだ。
 残暑も過ぎ、味覚の秋が到来すると、ブドウや梨、柿などの旬の果物が出回り、食卓を彩る。ぶどう狩りや梨もぎで採れたての味を楽しむ人も多いことだろう。
ところが近年、日本人は果物をあまり食べなくなっている。特に40~50代の世代で果物離れが顕著で、果物全体の消費は横ばいだが、生鮮果実としての消費は減少が続いている一方、輸入品を中心に加工品の消費は増加しているという。
かつて果物を食べるといえば、皮をむいて生で食べることだったが、最近では食べやすさを狙って、カットフルーツ(*6)やスイーツジュースなどの加工品も多くなっており、私たちの食生活の中で、果物の位置付けが変化しているようだ。
近年、日本人は果物をあまり食べなくなっており、特に40~50代の世代で果物離れが顕著だそうで、果物全体の消費は横ばいだが、生鮮果実としての消費は減少が続いている。一方、輸入品を中心に加工品の消費は増加しているのだそうだ。
農林水産省などの調査によれば、果物を食べない理由には「他に食べる食品があるから」「日持ちがしないから」「皮をむくのに手間がかかるから」「価格が高いから」などが挙がっており、さらに、特に若者からは「べたべたするのがいや」「酸っぱいのが苦手」などの声があり、若い人ほど果実加工品を好む傾向が強いそうだ。
もともと日本人の果物摂取量は海外に比べてもかなり少なく、2009年の国連食糧農業機関(FAO)の統計では、日本人1人あたりの年間果物摂取量は176カ国中127位。この年の1日あたりの平均摂取量は144グラムで、世界平均の200グラムに達していなかったそうだ。
先進国の中では最低クラスで、日本人は欧米の3分の1から半分くらいしか果物を食べていない。欧米では、果物は野菜と同じように食材として使われているのに対し、日本では主にデザートとして食べられ、嗜好品として位置づけられてきた。このような食文化の違いも、欧米に比べて果物の摂取量の少ない要因だと考えられているそうだが・・・(*7参照)。
私の感覚では、日本の生鮮果物は諸外国と比べて高すぎるのではないか・・・?
農家が味や品質にこだわるのは良いが、欧米のように、果物を野菜と同じように食材として使えるほど安くはないと思うよ・・・。そう感じるのは私のような年金暮らしの老人だからかもしれないが・・・。日常食べる野菜も安くはないが、今年など、暖冬で野菜も非常に高くて鍋もの商材がうれていないと聞いている。一度以下のページを見てみるとよい。
高品質の日本の農産物が海外で売れない理由 WEDGE Infinity(ウェッジ)
高品質が売り物だという日本の農産物、、野菜も、果物も高すぎるのではないか。それは、いつまでも消費者のことを考えずに、農業保護をしているからだろうと私は思う。
TPP(環太平洋経済連携協定)交渉も大筋合意がなされ、いよいよ正式な締結・発行に向けた国会審議が行われているようだが、野菜などよりも果物の関税17%がゼロか大幅引き下げとなったら、リンゴや温州ミカンへの影響は大きいだろう。以下参照、
b>自給率70%台の野菜と果物 TPPでどうなる | FOOCOM.NET
なにか陰でこそこそ行われているTPP。私達にはよくわからないが、生産者保護もよいが、消費者である国民のこともよくよく考えてどうするかを決めてくださいよね・・・。
2000年に、文部省(現文部科学省)、厚生省(現厚生労働省)、農林水産省が示した食生活指針(*8参照)において、果物は野菜と同様に毎日の食生活にとって必需品であると位置づけられた。国の指針上、私たちの食生活における果物は「あってもなくてもいいもの」から「なくてはならないもの」へと立場が変わったのである。
総務省「家計調査」をもとに作成した「1人あたりの生鮮果実年間購入量」(単位はキログラム。2人以上の世帯) を見ると以下のようになっている。
1993年1位温州ミカン6,9   2位オレンジ5,3  3位バナナ4,4
2011年1位バナナ6,4     2位オレンジ4,0  3位温州ミカン3,8
2013年1位バナナ5,0     2位オレンジ4,4  3位温州ミカン4,0
食生活の必需品になったにもかかわらず、果物の消費量はなおも減っている。最も消費が落ち込んでいるのが、冬の食卓に欠かせないみかんだ。総務省の「家計調査」によると、みかんの消費量はピークの1980年から30年で3分の1まで減少した。一方、バナナの消費は2倍以上に増えている。果物消費量ランキングでは、長年みかんがトップを維持してきたが、2004年からはバナナにトップを奪われてしまったようだ(*7参照)。
何か前にも書いた「みかんの日」に、炬燵に入って大好きなおいしいみかんが毎日食べれるように・・・。ささやかな願いごとのボヤキとなってしまったが、「食べよ食べよ」という前に、誰でもが食べれるように安くして欲しいよね~。
12月に入るとあっという間に正月が来る。師走とはよく言ったもので、例年、この忙しい月は人並みに私も忙しく、ブログもお休みしている。今年も、明日から正月の松の内(私の場合15日まで)が明けるまではお休みしますのでよろしくお願いします。
今年はご訪問有難うございました。皆さまも良い年お迎えてください。ブログ再開時には、またよろしくm(._.)mお願いします。
参考
*1:NHK連続テレビ小説「あさが来た」
http://www.nhk.or.jp/asagakita/
*2:【広岡浅子の生涯】NHK朝ドラ「あさが来た」原案は小説・土佐堀川(古川智映子)
http://matome.naver.jp/odai/2142122482143657901
*3:三井家発祥の地・松阪:江戸期|三井の歴史|三井広報委員会
http://mitsuipr.com/history/edo/index.html
*4:平成25年都道府県別蜜柑(みかん)収穫量ランキング 
http://jp1.com/ranking/%e9%83%bd%e9%81%93%e5%ba%9c%e7%9c%8c%e5%88%a5%e8%9c%9c%e6%9f%91%e3%81%bf%e3%81%8b%e3%82%93%e5%8f%8e%e7%a9%ab%e9%87%8f%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0/
*5:和歌山県産ミカン、11年連続日本一 収穫量で「表年」の前年を上回る ...
http://www.sankei.com/west/news/150526/wst1505260029-n1.html
*6:カットフルーツ | カット野菜大事典
http://cut.i-yasai.com/fruit/
*7:果物を食べなくなった日本人|食の安全|JBpress - isMedia
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41648
*8:農林水産省/食生活指針について
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/shishinn.html
大河ドラマ特集:あさが来た
http://tvtaiga.com/category/asa/asa2/
12月3日 みかんの日|なるほど統計学園 - 総務省統計局
http://www.stat.go.jp/naruhodo/c3d1203.htm
TPPについて分り易く解説
http://yokohama-web.net/archives/461
TPP問題における論点と諸問題
,http://mark-t3963.com/category/tpp/
JATAFF:読み物コーナー:農作物の話:みかんとその仲間たち
https://www.jataff.jp/reading/index.html

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