今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

抹茶の日

2006-02-06 | 記念日
今日(2月6日)は、「抹茶の日」
愛知県の西尾市茶業振興協議会が西尾茶創業120年を記念して制定。
茶道で釜をかけて湯をわかす道具「風炉」から「ふ(2)ろ(6)」の語呂合せとか。
碾茶(てんちゃ) とは、、蒸し製緑茶の一種で、抹茶にする前の原料(茶葉)のこと。覆い下園(新芽に覆いをする茶園の事)と呼ばれる日光がほとんど当たらない茶園で栽培されるため、旨味成分のテアニンや苦み成分のカフェインが多いのが特徴。茶葉そのままでは利用される事はほとんど無く、石臼などで微粉末(80ミクロン~100ミクロン程度)に挽かれ、お点前などで使われる抹茶として利用される。茶筅で泡立てて飲むため、苦い・渋い・旨いなどの茶葉の味がそのままでるため、茶葉の質が大きく問われる。 この碾茶の産地としては愛知県西尾地方の西尾抹茶が有名。西尾市では、市全体で約160ヘクタールの茶園があり,碾茶としては、全国の生産量の約35%を占め、全国一の生産量を誇っている。西尾市で生産が本格的に始まったのは、明治時代になって、茶業組合が組織され、茶園の造成が進められてからだそうであるが、歴史的には、今から約700年前鎌倉時代の1271(文永8)年に創建された実相寺(西尾市上町)の開祖、聖一国師によりその栽培が始まったと伝えられている。
茶は中国南部雲南省が原産地とされているツバキ科の植物。いつ頃から飲用されていたのかは定かではないが、かなり古くから用いらていたようで、この茶は、中国より全世界へと広がっていった。
茶書の最古のものは、中国唐代末の「茶経(ちゃきょう)」全3巻(760)で、茶の種類、産地、茶器、煮方・飲み方など飲茶全般にわたる百科全書となっており、このころの茶は団茶(だんちゃ:固形茶)で、つみとった茶を蒸し、すりつぶして型に入れ乾燥させたもので、飲茶に際しては、碾(てん)という薬研(やげん)で末(こな)にし、沸騰した湯に少し塩を加えて末茶をいれ、竹箸(たけばし)でかきまぜて茶碗にそそいで飲むというものだったそうだ。「茶経」は水や茶、湯の沸き具合など、細かく要点をしるして、飲茶そのものを文化的なレベルでまとめたもので、当時、中国ではすでに飲茶の習慣が広く行きわたっていたことが知れるという。
日本の茶は、中国煎じ茶、抹茶、煎茶(淹茶)の3つの伝来が考えられる。
日本で 最初に茶を伝えたのは、平安時代、最澄(伝教大師)で、遣唐使として渡った中国から茶の種を持ち帰り、805(延暦24)年、比叡山麓の坂本に植えたのが始まり。そして、日本に飲茶の記録が現れるのは、815(弘仁6)年に嵯峨天皇が近江(おうみ)国韓崎(今の大津市唐崎)の梵釈寺に行幸したとき、崇福寺の大僧都永忠(えいちゅう)が自ら茶を煎(せん)じて、天皇にさしあげた(「日本後紀」、「類聚国史」)のが最初という。これは唐の茶と同じ団茶であるが、当時、喫茶は寺院の儀礼的なものにとどまり、一般にはひろまってはいなかったそうだ(煎じ茶の伝来)。飲茶が薬用とされたのは鎌倉時代で、禅僧・栄西が1191(建久2)年に宋の国の浙江省の茶を伝えたことによる。禅宗の茶礼ではあったが、茶は団茶ではなく抹茶であり、茶筅(ちゃせん)でかきまぜて飲む、今日、日本にのみ残る、挽茶(ひきちゃ)あるいは碾茶(てんちゃ)ともいう粉末にした緑茶であった。(抹茶の伝来)。この抹茶の方法は、中国では宋代にのみ行われ、明代以降は廃れてしまったそうだ。
その後、抹茶と煎じ茶の2通りが長い間飲まれていた。やがて中国が明の時代になると、茶の葉を釜で炒って揉む方法が始まり、この法を伝えたのが中国南部の福建省から1654年に来日した隠元禅師である。このお茶の葉にお湯を直接注いで飲む、えん茶式の飲み方が、日本の喫茶法として定着しそれが、日本茶の主流となった。 (煎茶(淹茶)の伝来)。また、16世紀後半には茶の道「茶道」が確立され現在に至っている。
「日常茶飯事」という言葉があるが、これは、 ごくありふれた事象という意味・・・。この言葉が現しているように今や、お茶は日本人の暮らしと密接に結びついている。
そのお茶には、様々な効能があり、注目を浴びている。以下、参考の「お茶の石川園:お茶の効用」参照。
お茶はその昔、薬として飲用されていたわけだから、当然と言えば当然だがね・・・。
(画像は「栄西禅師」)
参考:
[PDF]西尾市 茶
http://www.okashin.co.jp/jiba/pdf/p074-075.pdf
なるほどコラム 聖一国師
http://www.shizutetsu.co.jp/column/column_sei_kokushi.html
お茶を楽しむホームページ
http://www.o-cha.net/index.asp
郁楓庵「茶の話あれこれ」
http://ikufuan.com/tea/index.html
栄西 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E8%A5%BF
栄西禅師
http://www.ochakaido.com/rekisi/jinup/jinup01.htm
お茶の石川園:お茶の効用
http://www.ishikawaen.co.jp/kouyou/kouyou.html

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2 コメント

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ペットボトル (Linda)
2006-02-06 11:17:52
よーさん、お早うさんです。

ペットボトルのお茶が自動販売機で売られていますね。子供の頃遠足に持って行った蓋に方位磁石のついたカーキ色の水筒の変な臭いの付いたお茶よりはマシですが、僕はペットボトルのお茶を美味しいと思わないんです。ジュースを飲むよりましだと思って飲んでいますが、お茶はやっぱり湯飲みで飲まないと・・。
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お茶 (よーさん)
2006-02-07 15:34:21
Lindaさん、私は、若いころ、少しだけお茶を習いました。しかし、余り、仰々しいので、嫌になりました。今は、ペットボトルにほうじ茶を入れてもらい健康のためと、肌荒れ防止の為に一日2リットル飲むようにしています。
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