五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

トヨタとル・マン その2

2012年12月18日 | ミニカー
前回に引き続きトヨタ車のル・マン挑戦について「その2」をお送りします。

1993年。
ル・マンのレギュレーションでいうと「グループC」の最後の年、トヨタは満を持して3台の「TS010」を投入しました。
色はいずれも紅白に塗られた「デンソートヨタ」。
しかし、前年の覇者、地元フランスのプジョーに1位~3位フィニッシュを許し、4位を獲得するのが精一杯でした。

なお、このとき、株式会社サード(前身はその1でもご紹介したシグマオートモーティブ)というチームが「トヨタ93C-V」というクルマで参戦し5位に入賞しています。

1994年。
サードは「トヨタ94C-V」で参戦。残り1時間まで首位を走りながらミッショントラブルで後退し、惜しくも2位に終わりました。
ドライバーはエディ・アーバイン/マウロ・マルティニ/ジェフ・クロスノフ組。
上の写真がそのクルマです。
ちなみに、メーカーはアトラス(イクソ製)。オークションでもなかなか出品されないモデルだったので、手に入れたときには本当にうれしかったのを覚えています。

1995年以降ル・マンはGTカーのレースとなり、スープラなどで参戦を続けますがはかばかしい結果は残せないで終わりました。

そして1998年。
レギュレーションの変更と共にトヨタは新型マシン「トヨタTS020(GT-One)」で再びル・マンに挑みました。
「TS020」はレギュレーション上はGTカーというカテゴリーですがどうみてもプロトタイプ・スポーツカーにしか見えません。
日本国内ではなくドイツのレース用子会社で開発されたレースカーです。

決勝レースでは29号車がゴール2時間前までトップにいましたがミッションを壊してコース上にストップしてしまいまたも優勝を逃す結果に終わりました。
下の写真は総合9位に入った土屋圭市/片山右京/鈴木利男組の27号車です。



正直言って“霜降り牛肉”のようなカラーリングはいかがなものかと思います。
モデルはビテスというポルトガルのメーカーの製品です。

翌1998年。
トヨタは新設されたGTPクラス用に改造された「TS020」をル・マンに持ち込みました。
新しい「TS020」は速く予選の1位と2位を獲得します。
しかし決勝レースではタイヤのバーストとアクシデントにより両車ともリタイヤしてしまい、残る土屋圭市/片山右京/鈴木利男組の3号車にすべてが託されます。

3号車はトップを走るBMWを激しく追い詰めますが残念ながらタイヤがバーストして万事休す。
それでもトップから1周遅れの総合2位を獲得しました。



1999年版の「TS020」はほとんど真っ赤といってもいいカラーリング。
日本人3人の最高位を獲得した3号車は人気が高いモデルです。
モデルはミニチャンプス製。

結局一度も優勝を飾ることはできないままこの年をもってトヨタはル・マンへの挑戦を終了し、2002年から2009年まではF1への挑戦を続けることになりました。

そして今年2012年。
トヨタは13年ぶりに「トヨタTS030ハイブリッド」で再びル・マンに戻ってきました。
決勝レースでは残念ながらリタイヤしてしまったものの、一時は首位に立つなどその高い戦闘力を見せてくれました。
来年以降のトヨタの活躍に期待したいと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トヨタとル・マン その1 | トップ | iPad mini使ってみました。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ミニカー」カテゴリの最新記事