ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

荒れ狂った台風15号に思う

2019年09月15日 | 日記

  アオギリの実です。舟のようなサヤに実が 2~4個、つきます。

 台風15号が関東地方、ことのほか房総半島から千葉県を縦断して、大きな被害を与えている。上陸以来1週間も経つのに、未だ電力は復旧しておらず、場所によっては2週間、あるいは復旧のめども立たないところもあるという。

 私は千葉県出身。だから余計気になる。被害者への思いが募るばかりである。 

 災害を大きくしたのは、瞬間風速が50メートルを越すという勢力の大きかったことが最大の理由だが、問題の電力については、被害を大きくした理由が二つあると思われる。
 そのひとつは地形の特質である。
 房総半島・安房一帯は低い山陵地帯である。高い山がそびえていれば、山自体が台風をある程度防御する機能を果たしたであろう。しかし、低い山稜であるために、強風と大雨がこの山間を一気に通り抜け、木々をなぎ倒していった。その結果、山間部に設置された高圧線の鉄塔が強風と倒木でなぎ倒され、送電がストップした。

 もう一つの問題は千葉県の電力が東京湾側の発電所に全く頼っていることである。外房側には発電所がない。だから内房側より外房側に大きな被害が出ている。
 現代社会の最重要なインフラである電力が、特定地域に偏っていることの問題は、福島の原発事故で明らかになっている。関東地方の電力が遠い福島や新潟の原発に依存していたことが、問題を大きくしたのである。
 発電所は小型で良いから、近場にあることが大事だと思う。近場にあることによって、送電時の喪失電力の無駄が省け、いざという時の災害対策にも有効だ。
 改めて言うまでもないが、電力は現代社会の最重要なインフラである。電力なしには、水も食料も供給されない。そのためには送電システムの根本的な技術改革、例えば無線送電とか、さらには蓄電装置の開発などが喫緊の課題になるのだろう。
 理想をいえば、電力は空気のように自由に、安価に使用できるといい。そういった生活環境を追求していくことが将来社会の革新的な課題である。【彬】

訂正 台風は高さ15,000メートルほどの、筒状の渦巻きだそうです。だから山脈が台風を押しとどめる役割はないそうです。 訂正します。

  


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