よし坊のあっちこっち

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中くらいなり、日本のサッカー

2012年09月07日 | サッカー
9月に入り、俄然国際親善試合やW杯への地域別予選が行われる中で、昨日の日本対UAE戦を観たのだが、正直のところ、食い足りない。1-0で勝ちはしたが、格下で、しかも若手中心のチームに1点では、やや不甲斐ない。大量勝ちしろとは言わないが、このクラス相手では前後半1点づつは欲しいところだ。

確かに、今の日本チームはそう簡単には負けない雰囲気はあるのだが、そこから先へ行く力強さのようなものが予感できない。今の水準が目一杯のように映って、「中くらいなり日本のサッカー」と言った所に何やら心地よく収まってみえるのだ。

ここアメリカでみていると、地元アメリカとお隣メキシコは積年のライバルとして競り合っている。FIFAのランキングではメキシコが21位、アメリカが33位。これに21位の日本を加えて、どう比較するかだが、実力は殆ど大差ないだろう。

手元に日米のデータしか無いので、日米の将来性に限って考えてみると、アメリカの方が、より将来性の芽が有ると言わざるを得ない。チャレンジの精神に差があるように思えるからだ。日本が今のサッカー現状をどう捉えているか分からぬが、アメリカは「サッカーの発展途上国」と明確に意識してチャレンジしようとしている。チャレンジ精神の一端を何処で見るかと言うと、対外武者修行としての国際親善試合(所謂国際Aマッチ)だ。ここでは当然、W杯への地域予選や地域のビッグトーナメントは除かれる。

2000年以降のアメリカの対戦相手を見ると、ランキング上位の強豪国であるアルゼンチン、ブラジル、英国、ドイツ、オランダ、スペイン、イタリアと3回以上対戦しているのに対し、日本はアルゼンチン、ブラジル、ドイツ、英国と対戦はしているが大体2回である。アメリカはそのほかにもフランスなどヨーロッパの国々のみならず韓国中国オーストラリアといったアジア圏やアフリカ圏とも積極的に対戦しているが、日本はバラエティに相当欠けている。

この現象の差は、それぞれの国のサッカーを取り仕切る団体と監督の意向が反映されているのではないだろうか。もしそうであるならば、日本にチャレンジ精神は見えない。また別の理由として、日本のサッカー協会が非力で、強豪達を呼べないのかもしれない、とも考えられる。もしそうとするならば、協会自体の問題として考えないといけない。

日本はJリーグが中ぐらいの所ですっかり成熟してしまったように見える。だから、「中くらいなり日本のサッカー」となる。アメリカは2007年デイビッド・ベッカムを呼び入れて以来、アンリ、マルケス、最近ではロビー・キーンがプレーして底上げを図っている。オーストラリアでは先日、デル・ピエロのシドニー入団が決まり、アメリカでのベッカム効果を明らかに狙っている。

日本が本気で実力15位以内を考えるならば、思い切った仕掛けが必要だが、、、、、。