韓国人の日常会話の中に多く登場する固有名詞を調査したところ、
最も多く使われている名詞が「日本」だったとの研究結果を、昔、
ニュースで耳にしたことがある。
それは少々大げさに過ぎる話なのかもしれないが、韓国メディアの
報道の中に「日本」がしょっちゅう顔を出すことは事実である。
「ヲタク」には、多くの韓国人が「世界の中での韓国」を認識する際、
「日本」との比較を通じないと安心できない、という風な「精神構造」を
持っているのではないかとさえ思えてくる。
ところで、そうした「精神構造」らしきものは現在の大人だけでは
なく、未来の大人である現在の子どもたちへも確実に伝えられて
行く。
実際、どれくらいの小中学生が読んでいるのかは知らないが、
今日付けの「少年韓国日報」の記事を読みながら、改めて考え
させられた。
少なくとも今後数十年間は、韓国社会にとって日本は、良くも
悪しくも「特別な存在」であり続けるしかないようだ。
下記の記事の下線部の部分を数回読み返しながら考えたことで
あった。
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■ 김대은 "금빛 묘기, 베이징에서도!"
キム・デウン「金色の妙技、北京でも!」
(少年韓国日報 9月10日)
・세계 체조 선수권 평행봉 '금'… 8 년만의 쾌거
・世界体操選手権、平行棒「金」...8年ぶりの快挙
한국 체조 사상 첫 올림픽 금메달의 꿈이 무르익고 있다.
韓国体操史上初のオリンピック金メダルの夢が近づいている。
김대은(23ㆍ전남도청)은 9일 밤 독일 남부 슈투트가르트
한스 마틴 슐라이어 할레에서 끝난 개인 종목별 결선
평행봉 부문에서 16.250 점을 얻어 슬로바키아의 미트야
페트코프섹과 함께 공동 1위를 차지했다. 세계 선수권
대회에서 한국 선수가 금메달을 따내기는 1999년 중국
텐진 대회에서 이주형(현 한국 남자 체조 대표 팀 감독)
이후 8 년 만이다.
キム・デウン(23、全羅南道庁)は9日、ドイツ南部の都市、
シュツットガルトで開催された世界体操個人種目別決勝、平行棒で
16.250点を獲得し、スロバキアのミーチャ・ペトコフセクとともに
共同1位に輝いた。世界選手権大会で韓国選手が金メダルを手に
するのは、1999年、天津大会(中国)でのイ・ジュヒョン(現韓国
体操男子代表チーム監督)以来、8年ぶりの快挙だ。
-中略-
한편, 이번 대회에서 한국 대표 팀은 금메달 1 개로 러시아,
폴란드와 함께 공동 6위를 차지해 은메달 1 개, 동메달 3 개에
그친 일본을 제쳤다.
一方、今大会で韓国代表チームは金メダル1個を獲得し、ロシア、
ポーランドとともに共同6位を占め、銀メダル1個、銅メダル3個に
とどまった日本を上回った。
김동민 체조 협회 전무는 “이번 대회의 선전으로 선수들이
자신감을 크게 얻었다. 앞으로 남은 11 개월 동안 기술
보완에 더욱 힘써 올림픽 사상 첫 금메달을 일궈낼 것.”
이라고 말했다.
キム・ドンミン体操協会専務は「今大会の善戦で選手らが大きな
自信を得た。北京オリンピックまでの残された11ヶ月間、
技術面の補完を一層強化し、韓国初のオリンピック金メダルを
実現させたい」と語った。
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アメリカやヨーロッパを自己評価や世界認識の基準にしている
ような日本社会の意識にも様々な問題が含まれていることは
確かだが、何かにつけて日本を引き合いに出さないと落ち着か
ないかに見える韓国社会の心理にも、実は、けっこう深刻な問題が
隠されているのかもしれない。
△「あらためて言おう」
「余計なお世話だ!」
(写真とは無関係)
(終わり) 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話