福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

オッパという呼称

2007年05月25日 |  〇文化・歴史

韓国語を長く学習していると、母語である日本語同様、どうしても
違和感や不快感を感じるような韓国語表現にもぶつかる。

今日、釜山日報のコラム記事で取り上げられていた恋人や夫の
呼称としての「オッパ」もそういう表現の一つだ。

愛し合う恋人や夫婦がどう呼び合おうが、他人が口を差し挟むような
問題ではない。

それは十分にわきまえてはいるものの、それでもしかし、「オッパは
ないだろう」というのが「ヲタク」の偽らざる感想だ。

「オッパ」とは本来、「お兄さん」の意味だ。それを、恋人や夫に
まで使うのは、どうも「ヲタク」の言語感覚には合わない。

釜山日報のコラム記事もどちらかと言うと、「ヲタク」同様、「アンチ
オッパ派」のようだ。

とは言え、あってはならないことだが(あり得もしないことだが)、
もし、絶世の美女から甘くやさしい声で「オッパァ~」などと
呼ばれると、「ヲタク」の考え方もその場で変わってしまう可能性も
ある。

例えば、以前、このブログでも紹介した鄭愛淑アナのような
美女からなら、「オッパァ~」と呼ばれたってかまわない、という
気さえしてくる。


△「見苦しい妄想はよせ!ちなみにオレは
美人妻から毎日、オッパァ~って呼ばれてるぜ。

(写真とは無関係)

「ヲタク」が「オッパ」に感じている違和感も、所詮はその程度の
ものなのだ。

では、関連記事を翻訳練習しておく。

・・・・・・・・・・・・・

■ [밀물썰물] 남편 호칭
[満ち潮引き潮] 夫の呼称
(釜山日報 5月25日)

조선시대 아내가 남편을 부를 땐 '서방님'이라고 했다. 글을
읽는 곳이라는 뜻의 서방(書房)은 원래 고려 무신정권 시절
문신들을 회유하기 위해 만든 기관이었다. 조선시대에 들어서
면서 선비를 서방님으로 높여 부르다 남편이나 결혼하지 않은
시동생에 대한 호칭으로 굳어졌다.
朝鮮王朝時代、妻は夫を「ソバン(書房)ニム」と呼んだ。書を読む
部屋という意味の「書房」は、元来、高麗の武官政権時代に
文官たちの不満を抑えるために作られた機関の名称だった。
朝鮮時代に入り、「ソンビ(儒者)」に対する敬称として「ソバン
ニム」が使われるようになり、やがてそれが夫や夫の未婚の弟を
呼ぶ呼称に変わり定着して行った。

조선 후기 한글 문헌에는 '여보'라는 호칭도 나타난다. '여보시
오'의 준말인 여보는 원래 상대방을 낮춰 부르는 말이다. 부부
사이에서 언제부터 사용됐는지는 분명하지 않지만 오늘날 가장
일반적으로 사용되는 부부 사이의 호칭이 됐다. 유래가 불분명
하기로는 '당신'도 마찬가지다.
朝鮮時代後期のハングル文献には「ヨボ」という呼称も登場する。
「ヨボシオ(ちょっとすみません/もしもし)」の略語である「ヨボ」は
元来、目下の者を呼ぶ言葉だ。いつごろから夫婦間で使われる
ようになったのかはっきりしないが、今日、もっとも一般的に使わ
れる夫婦間の呼称になっている。由来が曖昧な点では「タンシン」と
いう呼称も同じだ。

남편 이름 뒤에 '씨'를 붙이는 것은 개화기 이후 나타나는 풍속
이다. 요즘도 가끔 볼 수 있는 '아빠'는 1960년대 말의 유물이다.
당시 유흥주점의 접대부들이 아버지뻘의 손님에게 부르던
것에서 비롯된 용어다.
夫の名前に「シ(氏)」を付けて呼ぶのは開化期(19世紀末)
以降に現れた風俗だ。最近でもたまに耳にする「アッパ(パパ)」は
1960年代末の遺物だ。当時、酒場の女性らが父親と同年輩の
男性客らに対して使っていた用語が一般化した呼称だ。

물론 아이의 이름을 앞에 붙여 사용하는 '○○아빠'의 경우는
다르다. 우리나라와 일본에서는 아이를 중심으로 하는 호칭
법이 발달했다. 아이 이름 뒤에 엄마 아버지 할아버지 삼촌 등
친족의 명칭을 붙여 사용한다. 그러니 '○○아빠'와 그냥 '아빠'
는 큰 차이가 있다.
もちろん、子どもの名前を前に付けて使う「○○アッパ」(○○の
お父さん)の場合は別だ。韓国や日本では伝統的に子どもを中心に
した呼称法が発達している。子どもの名前の後ろにお母さんや
お父さん、お祖父さん、おじさんなどの親族の名称を付けて呼ぶ
やり方だ。だから、「○○アッパ」とただの「アッパ」には大きな
違いがある。

'자기'는 작고한 코미디언 이기동씨의 유행어에서 비롯된
것으로 알려져 있다. 1970년을 전후해 청춘남녀가 연애시절
서로 '닭살스럽게' 부르던 애칭이 결혼 이후 남편에 대한 호칭
으로 변했다. 최근에는 '오빠'도 많이 사용한다. 하지만 '아빠'
처럼 남편에 대한 호칭으로는 부적절하다는 지적이 많다.
「チャギ」(自分の意味)はコメディアンだった故イ・ギドン氏の
流行語に始まると言われている。1970年前後、恋人同士が
お互いを呼び合った「聞いていて鳥肌が立つような」愛称が結婚後、
夫に対する呼称に変わったのだ。最近では「オッパ」(お兄さんの
意味)もかなり広く使われている。しかし、この言葉については
「アッパ」(お父さん)同様、夫に対する呼称としては適切では
ないと指摘する声も多い。

최근 부산시청에서 열린 '제2회 외국인 한국어 말하기 대회'
예선전에서도 집안 오라버니는 물론, 선배나 애인, 심지어
남편까지 오빠로 부르는 한국의 세태에 놀랐다는 외국인들이
많았다. 남편을 '아빠' 또는 '오빠'로 부를 경우 외국인들은
근친혼으로 오해하는 경우도 있다. 편하다고 아무렇게나
부를 수 없는 게 남편 호칭이다.
先日、釜山市役所で開催された「第2回外国人弁論大会」の
予選大会でも実の兄や従兄弟の兄はもちろん、先輩や恋人、
さらには夫まで「オッパ」(兄さん)と呼ぶ韓国の風習に驚いたと
いう外国人の声が多かった
夫を「アッパ」や「オッパ」と呼ぶと、
外国人から近親婚と誤解される場合もある。「呼びやすければ
いい」では済まされないのが夫の呼称だ

(終わり)

 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話 


この記事についてブログを書く
« 東国原知事 | トップ | 陵遅処斬 »
最新の画像もっと見る

 〇文化・歴史」カテゴリの最新記事