デタうま

あたらない(?)競馬予想をまったりとしていきます。

6/1 東京優駿(日本ダービー) と イスラボニータ

2014-05-31 16:51:14 | 予想
さて、いよいよ2014年日本ダービーですが、
今年はPOG馬イスラボニータが見事に出走にこぎつけてくれました。

僕にとってはPOG初のダービー出走馬です。

こぎつけるだけでも大変なのに、
上位人気になるほどの馬を指名できたことを感謝し、
これまでの軌跡を振り返ろうかなと思います。

ちなみに、予想は皐月賞同様に、
ゲンを担いで購入しないので、予想自体もしません。

イスラボニータを応援するのみです。

では、イスラボニータの軌跡。

 
新馬(東京芝1600 2013.6.2)

デビューの1週前調教で美浦坂路51.0-37.0-24.1-11.8という、
2歳馬としては破格のタイムを出して一気に注目。
しかも5月21日の遅生まれという馬であるにもかかわらず。

フジキセキ×コジーンということで、
仕上がりも早そうなのでPOG馬に指名。

関西から何頭か期待馬が集まる中、
蛯名騎手を鞍上に2番人気で出走。

スタートで大きく出遅れ。この時点で終わったと思いましたが、
すぐさま馬群中団まで押し上げて、そこからは流れに乗る。
4コーナー手前から鞍上の合図というよりも自分から徐々に進出を開始し、
直線入ると余裕の手応えで前を捉えゴール。

スタートは出遅れたとはいえ、そのレースの運びが、
センスの塊に感じた上、その前脚を大きく上げるフォームに、
一気に魅了されました。

 
新潟2歳S(新潟芝1600 2013.8.25)

デビュー戦快勝後、短期放牧を挟み2歳重賞へ。

さすがに素質馬が多く集まり、4人気。

それでもフジキセキ産駒と相性の良いレースですので、
なんとか恰好はつけてくれるものと、思っていました。

スタートは、やはり出遅れ。
デビュー戦と同じくすぐ先団に取り付けるのですが、
一気にペースが落ち着いていたため、前の馬と接触しかけるなど、
折り合いに難を出す。

直線でも馬群の中で前が度々ふさがる中、
なんとか縫って出てこようとするも、
大外をただ1頭豪快に伸びてくるハープスターが先にゴール。
それでも2着争いの接戦を制し2着。

世間の目はハープスター一色になり、
この後も、この3馬身差が牡馬・牝馬のレベル争いの引き合いに出される等、
キーポイントとなるレースとなりましたが、
イスラボニータのレース振りから、
この馬が勝負根性の塊であるという発見が出来たことに、
新たな光るモノを見い出せたレースでありました。

加えて2着に入り賞金が加算されたことで、
この後のローテーションに余裕が生まれたのも大きかった。

 
いちょうS(東京芝1800 2013.10.19)

東の期待馬が集まったレースで、3番人気。

とはいえ、ここは確勝すると思っていたので、
正直この人気は驚きでした。

スタートはいつものように出負け。
それでも過去2戦よりはマシになっていて成長の証しとなっていました。

出遅れても二の脚がかなり速いため、あっという間に好位に取り付ける。
やや引っかかっていたが、馬也のまま直線を向いて追い出されてからは、
いつもの伸び伸びとしたフォームで後続馬を寄せ付けない。

抜け出すと手前をコロコロと変え遊び出すので、
まるでゴール前はスキップしているように見える。

それが完勝っぷりを、さらに引き立てる。


東京スポーツ杯2歳S(東京芝1800 2013.11.16)

いちょうSと同舞台で行われるものの、
メンバーレベルは比較にならない程上がる。

新潟で行われた新馬戦を圧勝したサトノアラジン、
同じくPOG馬であり、クラシックの期待大きいラングレー、
岡田総帥がかなりの期待をもって送り出す公営馬プレイアンドリアル、
いちょうSでは敗れたものの良い脚で追いこんできたクラリティシチー、
その他にもウインマーレライ、ワンアンドオンリーなど、
流石に一筋縄ではいきそうもないメンバー。

スタートはやや出負け。
やはり二の脚速くすぐに好位の内目を走る。
これまでのレースに比べてペースが速かった為、
折り合いもなんとか保っている。コレなら。

直線入ると、先にプレイアンドリアルが先頭に立とうとするが、
その内をイスラボニータが交わしていく。

外の差し・追い込み馬は完全に勝負圏外。
必死に追いすがるプレイアンドリアルを、
こちらも必死に粘っているイスラボニータ。
この時ばかりは手前を変える遊びもみせず、
なんとかリードを保ったままゴール。

内を上手く回ってきたとはいえ、
最後まで抜かさせなかったのを見ると、
あらためて根性がある事を認識。

とはいえ、激戦だったのを証明するかのように、
ゴール後は大量に汗をかいていました。

栗田師は早くからダービーを目指すと宣言していたため、
朝日杯FSには向かわず放牧へ。


共同通信杯(東京芝1800 2014.2.24)

陣営は当初皐月賞トライアルを使う予定でしたが、
放牧先で元気が有り余っていたため、共同通信杯で復帰。
トライアルについては共同通信杯の結果をみて判断することにしました。

その共同通信杯はサトノアラジンとの2強模様でしたが、
大雪の影響で1週伸びて、ベルキャニオンやピオネロといった素質馬が
追加登録して来ることに。

さらに57kgと、他馬より1kg想い斤量も不安点。
それでも、初めて1番人気に推されて迎えるレース。

コレまでのように出負けするかと思いきや、
ロケットスタート。ハナを切るようなスタートでしたが、
なんとか抑えて先行馬の後ろに取り付ける。

スローな流れで、ややカカリ気味。
3~4コーナーで馬群が凝縮した所で、後方からサトノアラジンが
捲っていき、一気に先頭に立ち馬群を突き離す。

内に切り込んだベルキャニオンを横目に、
馬場中央に持ち出したイスラボニータが馬也のままサトノアラジンを
交わして、ベルキャニオンが必死に抵抗するのを
涼しい顔で突き放してゴール。

これまでのレースの中で1番の完勝っぷりでした。


皐月賞(中山芝2000 2014.2.20)

共同通信杯の日程が延びたことにより、
皐月賞トライアルを使っているのとホボ変わらない為、
皐月賞直行が決定。陣営の目標は、あくまでダービーでした。

これまでは、遅生まれの為強い追い切りを、
あえてせずにココまで来ました。2歳時は坂路のみでの調教でしたが、
共同通信杯からコース調教を取り入れ、皐月賞前はコースのみ。

いよいよダービーに向けてスタミナ強化を
目的とした調教に変わってきました。

その前に大舞台・皐月賞。

初の右回り・初の内回り・初の2000mレース

その血統から不安視されるも、2番人気に推される。

今回もスタートが上手くいき、あっさり好位につけるかと思いきや、
蛯名騎手は中団に構える競馬。

1~2コーナーにかけてポジションを外に持ち出し、
折り合いに専念。
4コーナー手前で徐々に進出し始め、4コーナーで
1番人気トゥザワールドの後ろにつける。

直線向いたところで、前を行く馬のあおりで横に跳ねる仕草を見せるも、
抜群の柔軟性を持つイスラボニータなので難なく体制を立て直し、
トゥザワールドに並びかける。

坂を上っている間はトゥザワールドが必死に追いすがるも、
上り切ってからは瞬発力の違いで突き放す。

見事1冠を制覇しました。

中団に構えたレース振りを聞かれた蛯名騎手は、
「皐月賞を勝つ競馬では無く、ダービーにつながる競馬をしたかった為」
と答えていました。

人気を背負いながら、この大舞台でそれを行った騎手も騎手ですが、
その想いに応えたイスラボニータも改めて凄いと思わすレースでした。



さぁ、いざダービーへ!!