最近筆者のサブスピーカーの交換し、補修箇所が判明し手直しをして聴きだすが、一応はBBCモニターのho'sLS3/5aと名乗るだけはあるのです。
聴くうちに徐々にエージングも進み良い方向になって、澄んだ音が聴けるようになってきた。
ロジャーのLS3/5aのスピーカー愛好家は実に沢山いるようで、改めて凄さを感じます。それもサブスピーカーとして所有する方が圧倒的に多いようです。
手元に置けば解るが、想像以上に小さく、此れで満足な音が出るのか?の不安感があり、少し大きめなメインスピーカーを所有する、又音出しすることで納得する繰り返しになる、イギリスのスピーカーの音は、とくに、弦楽器の柔らかな響きの美しさ。そして木管楽器の、いかにも生きた人間の息が吹き込まれている感じの温かみ。
半面、アメリカのスピーカーは打楽器やピアノの打鍵音の、カチッと緊(しま)った、あたかも目の前で実際にそれが叩かれているかのような現実感を頭に置いてしまうと、打音が甘くふやけがちに聴こえる、特にすべての音がが近接して聴こえる。コンサート会場の一番良い席だ聴くにはイギリスのスピーカーの音が良しとされる訳である。
オーディオを再開すると共に音楽鑑賞も5年ほど経過し、実に多くの演奏を聴き、勿論名盤をくり返し鑑賞したことが、オーディオ装置の音質そのものを識別する上にも、たいへん役立ったと思っている。
AIRBOWウェルフロートのボードに乗せて聴くとスピーカー自身の音質が瞬時に解る、簡単にスピーカーから音が離れ心地よいステレオ感を体験できる、此れは体験しなければわかりません。音の変化はやはりスピーカー関連商品が一番違いが分かります。
筆者もチープなho'sLS3/5aを入手し吸音材等少し改良しメンテナンスしたが、エージングも進み若干ボリュームを上げて聴くも全く煩さは感じなく、実に纏った堅実な音が聴ける、特に声楽等は潤った肉声を聴くような錯覚に陥る。今まではメーカーの作ったものは余り改良せずに聴くことが良いとされて来ましたが、最近少し疑問な音質には改良を加える事がツボだと思っている。メンテナンスは大事です。
五味康祐先生曰く
「装置をいじり出すのは、充分レコードを聴き込んでからでもけっして遅くはない。むしろ、その後に装置を改良したほうが、曲の良否がわかり、いっそう味わいは深まるだろう。」と言っているがまさに其の通りである。但し此の後で聴き出すと、今まで聴いて感じた事と若干の違いがあるように思う程、音質がレベルアップしているのだ。
今回J.S.バッハ(1685-1750):マニフィカト 変ホ長調 BWV.243aを
[演奏]ヘルマン・マックス(指揮)ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト、で試聴する。残念ながらYouTubeの配信は無かった。此の様な美しいハーモニーで歌っていたのかと感激した。バッハの声楽オラトリオは全て聴き直そうと思った。
以前も聖書ではイエスの生誕をめぐる物語は意外と少なく、新約「ルカによる福音書」第1章にしかありません。そこでは、マリアが大天使ガブリエルから受胎を告げられたあと、高齢ながら洗礼者ヨハネを宿していた親類のエリザベトを訪ねたとき、祝福されたのにこたえて口にした賛歌が、「マニフィカト・アエマ・メア・ドミヌム(わたしの魂は主をあがめます)」とはじまるマリアが神をたたえた歌「マリアの賛歌」です。
全部で12節からなっており、過去にも思いをいたしつつ、十代の少女が胸をはずませて喜び誇るようすが伝わってくるような内容で、音画法を誘うような表現や対句も見られます。
別にクリスマス時期だけでもなく聴きたいときに聴けばよいと思う。
勿論iTunesで見つけハイレゾで聴くが実に美味しく鳴響くのだ。
気を良くしてヘルマン・マックス(Hermann Max)を調べましたら、ドイツの合唱指揮者です。
ドイツの指揮者であるヘルマン・マックスは、ベルリン音楽大学で音楽を学び、ケルン大学で音楽学を学びました。さらに、彼はそこで美術史と考古学を学びました。
1960年代以来、歴史的なパフォーマンスの実践は音楽生活の一部として定着しています。
ヒストリカルパフォーマンスプラクティス(HIP)には、オリジナルの情報源に忠実なエディションの作成、歴史的楽器(または正確なレプリカ)の使用、とりわけ、特定の期間のルールを考慮した音楽パフォーマンスのライブラリおよびアーカイブの研究が含まれます。
ドイツにおけるこの開発の重要な人物の1人は、ヘルマンマックスです。
J.S.バッハ:モテット集 全曲 (Johann Sebastian Bach : Motetten BWV 225-230)バッハ(1685-1750)のモテット集です。
これらの作品は器楽を使わない分、カンタータよりも地味で、当時の需要も「より規模の大きくて華麗な」カンタータに傾いていたこともあり、極めて優れた作品であるにもかかわらずそれほど重視されていないのではないでしょうか。バッハ自身も、カンタータは毎週の礼拝用に作曲し、200曲以上もの作品を残していますが、モテットについてはこのアルバムに収録されたものが全てであることを考えると、それほど力を注いでいなかったように捉えられてしまうかもしれません。
しかし、注意深く聴いてみると、その内容の深さと精緻な合唱技法には驚かされるばかりです。
【曲目】
1.モテット BWV225「主に向かって新しい歌を歌え」
2.モテット BWV226「精霊はわれらの弱きを助けたもう」
3.モテット BWV227「イエス、わが喜び」
4.モテット BWV228「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」
5.モテット BWV229「来たれ、イエスよ、来たれ」
6.モテット BWV230「主をたたえよ、全ての異教徒よ」
7.モテット BWV Anh159「われを祝福せずば、汝を放さず」
【演奏】
ライニッシェ・カントライ/ヘルマン・マックス(指揮)
このスピーカーで聴く限り音全体がフラットに再現でき、音質そのものが美しく響くTANNOYの様な癖も少なくでもコーラスを聴く限りは湿った美しいハーモニーが聴ける。
今後筆者の音質は、このスピーカー音が基本になって行く音になるのかも知れない、理由は此の様な小さな箱でも十二分に音楽を堪能できるスピーカーは少ないのかも知れない。このho'sLS3/5aで此の様な音が聴けるのならTANNOYには相当頑張って頂けれなければならない、吸音材の交換から実施予定です。
ある程度の慣らし運転も終わり、此れでやっとho'sLS3/5aも音質が馴染んできたようである、ブラボー!
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