伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

ケーブル『電線病患者』が語る、好きな演奏者でJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲を聴き比べる。

2019年11月27日 | オペラ・歌劇・カンタータ・オーディオ全般

先ずは聴いてください、ジャン・ロンドー(Jean Rondeau)は1991年4月23日パリ生まれのチェンバロ奏者。 

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲

若くして頭角を表し、独特な髪形、ヴォルテージの高い演奏スタイル。


楽曲の構成は主題となるアリアを最初と最後に配置し、30の変奏が展開されており、中でも注目されるのは3曲ごとに配された9つのカノンである。

同度から9度までの9つの音程による各カノンを同じ定旋律上で作り上げた技術はまさに名人芸といえる。

このカノンを区切りとして、変奏は3つずつのゆるやかなグループを成している。最終変奏のみ、カノンではなくクオドリベットが置かれている。

また、第16変奏はとくに「序曲」と付され、全体が前半15変奏と後半15変奏に対比されていることもわかる。

録音状態も素晴らしい、比較的新しい演奏者を紹介しました。


最初電源ケーブルを既存のものから交換して使ったのは、何時頃だったか?

多分最初は安価な、プロケーブルの電源ケーブル、電源タップを使用していましたが、あまり音質は変わらい感じで当初は、この程度かとあまり感心は無かった。

当然エージングも出来てなく音質等の向上は感じられなかったので静観した。

プロケーブルのオーバーなコマーシャルも注意が必要である。現在はプロケーブルの電源ケーブルはハイレゾ用のPCの電源ケーブルとして活用しています。

しばらくして、上記のFURUTECHの電源ケーブルに交換すると、これが意外と具合が良い。

詳しくはADL オーディオグレード電源ケーブルで演奏する楽器が良い塩梅に再生される要な輻射ノイズを抑えオーディオ装置全体のクオリティーを向上させるアースジャンパー機能も装備。

導電性の向上と同時にスケールの大きな音の再生を実現するために銀コーティングμ-OFC導体を使用。

ワイヤーの取付は特殊な構造を採用し、接触面積が増加させ、よりパワフルで安定感の高い電流伝送が可能。

以上のコメントもあり、結果は頗る音質全体は向上したようでした。

しかし此処からが馬鹿加減を発揮する、簡単に言えばもっと良い電源ケーブルがあるであろう?

先日オヤイデ電気にて電源ケーブルの事を詳しく聞くと店員の方が、実に細かな事も含め説明を受ける。

が最終的にはパーツ購入して自作することが一番だと結論づける。

さて総金額は3万円以上になり、それに匹敵するケーブルがは6万円程になると金額的に恐ろしい事を聞かされオーディオとは如何に凄いことかこの異常さに驚く。

でもこのようなケーブルに関する情報は自分で確かめないとわかりません。

以前より気にかかったいたケーブル、そこで今回はサンシャイン電源ケーブル「SAC REFERENCE1.8」を購入、同ブランドから10余年の着想を経て完成させたという、究極のハイCP電源ケーブル「SAC REFERENCE1.8」が誕生した。

口上では音楽は空気だなとわかる表現だ。ノンシールドの開放感というか、クラシックでもジャズでも演奏の緻密さと一瞬の空気の動きが、ダイレクトに伝わってくる鮮烈なサウンドだった。等とある本物なら凄そうである?

パッケージも非常にチープで実質主義的な感じに好感を得た早速使用して見ると、FURUTECHケーブルよりコードは幾分細い、FURUTECHの電源ケーブルから交換し最初の通電状態はあまり良くない結果に終わる。

最初は音出しもあまり良くない。FURUTECHが良く聴こえる。慣らし運転は必要ですネ!

取扱説明書によると通電なしで出荷されているため100時間程度のエージングが必要とのコメントがある。

少し気長にエージングをしながら音楽を楽しんで見ることにした。

今まで使っていたFURUTECHと比べ全体的に音質等は良いとはいえないが、エージングが進むまでの辛抱です。

SAC REFERENCE1.8の真の姿がみたいものです。私がこの曲を試聴に使うのは、何度聴いても全く飽きない、演奏者により表現方法が違い、微妙に変化する楽しみを味わう。

演奏しながらハミングのような音声も録音してあったり、様々なピアノ演奏が楽しめる、しかし、J.S.バッハの練習曲を聴く事も随分余分な時間と金が掛かるかを痛感する思いです。

試聴方法はPCに好きな演奏者のJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(Bach; Goldberg Variations BWV 988 )を並べ聴いて見る、

勿論ピアノ演奏も含んだ演奏者が画面上に並ぶと如何に多くの演奏者がこの曲を演奏しこの曲から学んでいるかを物がっているようで実に壮観な眺めであろう。

1741年に刊行されたこの《ゴルトベルク変奏曲》の出版譜には、次のような表題がついている。

クラヴィーア練習曲集、2段の手鍵盤のチェンバロのためのアリアと様々の変奏曲からなる。

音楽愛好家の心の慰めのために、ポーランド国王兼ザクセン選帝侯宮廷作曲家、楽長、ライプツィヒ合唱音楽隊監督ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲。とある・・・

先日最後にしようと思いSV-501SEパワーアンプの前段管6BM8の中古品10本国産品を購入して丹念に清掃し良く調べて音出しをするとNECの印刷球がある、

後は不明だがよく磨きヒート部分の詳細を調べると中から間違いなく日立製作所製が見つかり早速試聴すると音質も間違いないであろうと判明。

大変ありがたいことに、お宝が増えた。10本3,000円はお買い得でした。

日立製作所製のMT管を調べるとなんと初期型の6BM8管があると言われるが大変気にかかる存在である?


次にあまりにも安価で、略新品の松下製のチューブも購入に至る、勿論音出し、納得おかげで松下製のチューブはペアー管を含め8セットを在庫することに相成る。

日立製作所製は3セット所有する、6BM8管でパワーアンプでも検討しようかな?

これで当分6BM8管の購入はしないつもりです、少し球転がしが過ぎたようである。

さて、今回電源ケーブルを交換して2日目である。

今回のサンシャイン電源ケーブルに変え聴き出すがFURUTECHの電源ケーブルで聴く日立製作所の6BM8が良かった、このあたりがオーディオの面白さか?

今回中古10本の中から東芝製作所製の6BM8があり何気なく交換して、サンシャイン電源ケーブルで聴くと高域もよく伸び実に良い音に変化した、

筆者の好きな20人ほどの演奏者で聴くも在庫である東芝製作所のペアー管に交換して聴くが同じ結果が得られた。

特に今回、呟きながらピアノ演奏するゴルトベルク変奏曲が実に良かった。

https://www.youtube.com/watch?v=NvtoaHaG6ao&feature=emb_title

サンシャイン電源ケーブルはWE製の銅線使用と表記してあります。

ここでの驚きは、ここにもWEの銅線が使われていることに驚きと同時にこのサンシャイン電源ケーブルの片鱗を除き見た感じになった。

1日4時間の試聴で約1ヶ月後はエージング終了するので音質が変わるかが楽しみである。

エージング次第では大化けするかもと期待させる商品かも知れない。ブラボー!


フェレンツ・フリッチャイ指揮モーツァルトK.527『罰せられた放蕩者』または『ドン・ジョヴァンニ』( dissoluto punito, o ssia ・ Don Giovanni)を聴く。

2019年11月22日 | オペラ・歌劇・カンタータ・オーディオ全般

噂では房総にアジが戻ってきたとの情報があり、是非調査に行きたい。本日仕事が12月に順延になり、しかし生憎の雨・・・・房総アジ探索は取りやめ、次の機会と相成る。

暖房の効いた部屋で熱い珈琲と音楽を楽しむ。

先日購入のプリ管日立製作所の6BM8管の予備管が欲しく探すと、あと1セット残っていたので早速追加した。

考えると余分な球も集めすぎてしまった感はある6BM8管だけで56本所有する、反省。

生誕100年・没後50年を経て、本邦初のフリッチャイの本。音楽に魂を捧げた指揮者。

筆者はあまり知らない指揮者でフェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調《新世界》を聴くが、夭折の天才指揮者フリッチャイによる名演

古典派から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、ハンガリー出身ということもあり、中央ヨーロッパの美しい演奏伝統の継承者であり、聴くと流石心から心に至るような音楽を心掛けた指揮者でした。

高貴で優雅な響きを持ったこれらの曲の録音は、例のない美しさをもったメロディの歌わせ方と劇的なドラマ性を重んじた、名盤だと噂される。

早速、フリッチャイのエッセイ本があると知りAmazonより注文した。

フリッチャイは1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰していますが、病状の悪化により、196112月に指揮活動を中断し、治療に専念するものの、19632月に48歳の若さで亡くなっています。

そのため、フリッチャイの遺した録音は白血病前と後で大きく芸風が異なっているのが特徴で、エネルギッシュでシャープだった健康なときの演奏に対し、白血病発症以降は、まだ若いのに晩年のような雰囲気さえ漂う独特なものとなり、その陰影を大切にしたスタイルには深い魅力が備わっていることが多かったようです。

ドヴォルザーク:新世界より、フリッチャイの、メロディ美の歌わせ方と劇的なドラマ性を重んじた永遠の名盤である。

https://www.youtube.com/watch?v=nJZhA0pprDM&feature=emb_title

指揮者。1914年ハンガリーのブダペスト生まれ。63年没。リスト音楽院でバルトークとコダーイに学ぶ。15歳で指揮デビュー。ハンガリーでの活躍の後、46年ザルツブルク音楽祭においてクレンペラーの代役でアイネムのオペラを振り成功を収める。

49年からRIAS響の音楽監督に就任し、一流オーケストラに育て上げる。

バイエルン国立歌劇場の音楽監督の後ベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督になるが、病に倒れる。凝縮された構成美は未だに新鮮。

また、指揮者とはそもそもどうあるべきか、また将来私はどうあるべきかをよく考えてみたようです。指揮者とは独裁者でなくてはならないのだろうかいや、決してそんなことはない! もし独裁者だったら、あまたの独裁者と同じ運命をたどることになる。

百もの頭を持つ敵に打ち負かされてしまう。指揮者とは、その知識を音楽に翻訳でき、オーケストラの楽員たちと連帯感、仲間意識を築けてこそ存在しうるのだ。正反対な考えにも耳を傾け、彼らの先を行き、納得させ、味方につける。そのうえでこそオーケストラを意のままに操るだけでなく、協働による創造を成し遂げることができるのだ。

指揮者は人々を自分のもとに統合するのではなく、オーケストラを真の友人として、作品へ導いていかねばならない。モーツァルトはこの世に生きた人々の中で、もっとも偉大な人の一人である。彼は、歌劇において言葉と演技は、音楽の優位の下に位置づけられなければならないと考えていて、歌劇を通じて、すべてを完全に表現することができた。

尚音質もクリヤーで古さは感じない。生誕100年を記念した復刻盤である。


今回は歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527を紹介する。

スペインの貴族ドン・ジョヴァンニが、手当たり次第に女性を誘惑することはヨーロッパ中に知れ渡っている。彼の従者であるレポレロは、不本意ながら、主人の悪行の間見張りを務めている。

今夜のお相手はドンナ・アンナだ。ドン・ジョヴァンニが家を去ろうとしたとき、運悪く彼女の父親である騎士長に見つかってしまい、決闘の末、ドン・ジョヴァンニは騎士長を刺し殺してしまう。

『フィガロの結婚』が、プラハで大ヒットして、プラハの聴衆はモーツァルトのオペラに熱狂していました。こうした状況下でプラハ国民劇場の支配人は、モーツァルトに新しいオペラを書くように依頼します。

こうして出来上がったのが『ドン・ジョヴァンニ』です。

モーツァルトは、はたして新作がまたプラハの聴衆に受け入れられるのか心配していましたが、結果は前作同様、大成功を収めました。

圧巻はラストシーンで石像にドン・ジョヴァンニが地獄に引きずり落とされるところ。この作品が作曲された時代では考えられないようなその劇的な音楽は、モーツァルトのオペラの中でも最も優れたシーンの一つとなっています。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=18&v=08uiXOv-nQE&feature=emb_title

(タワーレコード)

【曲目】

  モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527

CD 1-3

 【演奏】

 ドン・ジョヴァンニ………………ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)

 ドンナ・アンナ……………………セーナ・ユリナッチ(ソプラノ)

 ドン・オッターヴィオ……………エルンスト・ヘフリガー(テノール)

 ドンナ・エルヴィーラ……………マリア・シュターダー(ソプラノ)

 レポレッロ…………………………カール・クリスティアン・コーン(バス)

 騎士長………………………………ヴァルター・クレッペル(バス)

 マゼット……………………………イヴァン・サルディ(バス)

 ツェルリーナ………………………イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)

RIAS室内合唱団

フェレンツ・フリッチャイ(指揮)ベルリン放送交響楽団

【録音】19589月、10月、ベルリン、イエス・キリスト教会

フリッチャイがドラマティックかつ格調高い指揮でまとめています。

ドン・ジョヴァンニ役の今は亡きフィッシャー=ディースカウの圧倒的な上手さ、知的歌唱による彫りの深い表情、ドン・オッターヴィオ役のエルンスト・ヘフリガーの若々しい美声と真面目な歌いぶり、ドンナ・アンナ役のセーナ・ユリナッチのキリりとしたたたずまい、ツェルリーナ役のイルムガルト・ゼーフリートの色気たっぷりの歌唱など、今も色あせることがありません。

夭折の巨匠フェレンツ・フリッチャイ(19141963)がステレオ初期の1958年にセッション録音したモーツァルト/歌劇"ドン・ジョヴァンニ"全曲最新リマスターによりCD3枚組+BDオーディオのセット登場。

当時のドイツ、オーストリアで活躍していた名歌手たちが集った豪華キャストを、フリッチャイがドラマティックかつ格調高い指揮でまとめています。

ドン・ジョヴァンニ役のフィッシャー=ディースカウの圧倒的な上手さ、知的歌唱による彫りの深い表情、ドン・オッターヴィオ役のエルンスト・ヘフリガーの若々しい美声と真面目な歌いぶり、ドンナ・アンナ役のセーナ・ユリナッチのキリりとしたたたずまい、ツェルリーナ役のイルムガルト・ゼーフリートの色気たっぷりの歌唱など、今も色あせることがありません。


確かに以前はIIILZ in Cabinet(Cheapening)オリジナルで聴いていたがAXIOM80の箱を頂き我が家のエンクロージャーAXIOM80にTANNOYを移植して聴く『ドン・ジョヴァンニ』に感激しました。

先日追加購入した日立製作所製のMT管6BM8が無事到着、予備球があると安心感がある。日立製の6BM8管のエージングも進み一層高域の音質がよくなり今後がたのしみでもある。

オペラはやはり300Bアンプが独壇場のようである。ブラボー!


これを聴けば分かる、ドラマチックなオペラの名作だ、オペラ『ポーギー&ベス』をエラ&ルイで聴く。

2019年11月20日 | JAZZ・ボサノヴァ

最近入手した新品の日立製作所の6BM8の開放し足の部分を良く清掃し、通電する。

勿論最初は小さな音で聴き出す、鳴らし運転でスピードは禁物です。

勿論急発進、急停車も禁物です。しかし現在の車はあまり慣らし運転は必要無くなったようです。

しばらくしてこのMT管の音質が分かるようになった、

確かにSV-501SEには松下製と比べ中域が充実した音が聴ける、なるほど日立製も素晴らしい。

聴きだして3日目でかなりマトモな音が出るようになった。全体的いは松下製より中域が充実しリアル感が優れている、

先日購入の三洋製は、比べ物にならない、でもNECの古いタイプは意外と良かった。「球転がし」は面白い。

60年程前に製造が開始され今も供給されている6BM8は、自作やキットに多く使用されているポピュラーな球です。


流石新品なので説明書も付いていた、かなりの古さが伺える。

6BM8とその仲間はTV受像器やステレオセットに多く用いられヒーター電圧が異なるだけで

名前が違うものがたくさんありますからストックを確認して見ては如何でしょう。

米国系と欧州系をまとめると6BM8ECL828B8XCL8216APCL8250BM8UCL82

欧州系は最初の一文字がヒータ電圧を示していて分かりやすい、SV-501SE300Bシングルパワーアンプです。

本アンプは前段の真空管が音質に大きく影響するために、前段6BM8(ECL82)を日立製に交換。

また、カップリングコンデンサーをJENSEN製のオイルコンデンサーに交換をするために部品調達済、

一部抵抗器をVishay製に交換しており、最高の音質にチューンアップする予定です。

N響バイオリン奏者の根津氏をはじめとしてプレーヤーの愛用者も多く、

その他のアンプにはない、音楽性豊かな表現をしてくれます。

SV-501SEは室内楽から大オーケストラまで一切のエクスキューズを感じさせること無く楽々と鳴らしてくれます。

一度耳にすれば良い音であることがごわかります。

特にこのアンプで鳴らすTannoy IIILZは秀逸で、

そのほかのTannoy製スピーカーをはじめとして高能率スピーカーと非常に相性が良いです。

最近PSVANE 貴族之声 300B マッチドペアのCossor300B交換してエージングしているが

意外と馴染みが良く最初の印象では大人しい印象を持ったが、エージングが進むにつれ

ある程度のJAZZもご機嫌に聴ける、一番良くなったのはピアノの高音部は輝きを放つようで

JAZZ音楽の演奏も今回紹介するような、曲は実に良く聴こえる。

映画でもポギーとベスは1961年初版上映され、オットー・プレミンジャー監督 

シドニー・ポアチエ サミー・デイヴィス・ジュニアが出演、

心に染みるメロディで歌い上げる黒人たちの愛と哀しみ!天才ガーシュウィンが生んだアメリカ国民オペラの名作

を決定的ジャズ・ヴァージョン。エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング

が個性的な表情を見せて歌い上げる圧巻の「サマータイム」からクライマックスまで、

ドラマティックかつ感動的な物語が続いていく。

エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング、

ラッセル・ガルシア、

ラッセル・ガルシア・オーケストラ、

ジャッド・コンロン・シンガーズ

 https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=8V1kJAX2v9k

 1、序曲

2、サマータイム

3、私はここにいたい

4、私の人は死んでしまった

5、俺らはないものだらけ

6、ハゲ鷹の歌

7、ベス、お前はオレのものだ

8、なんでもそうとは限らない

9、ベスに何の用なの?

  10、女は一時の慰みものさ

  11、オー、ドクター・ジーザス

  12、メドレー:蜂蜜はいかが~カニ売りの歌~いちご売りの歌

  13、ニューヨーク行きの船が出る

  14、ベスよ、お前はどこに?

  15、おお主よ、私は祈りの道を

 ・オリジナルレーベル:Verve

・制作:Speakers Corner Records

・録音:19578月(ロサンジェルス)、195710月(シカゴ)

https://www.youtube.com/watch?v=lnXLVTi_m_M

できれば序曲から全曲聴いていただきたい、

2人はジョージ&アイラ・ガーシュウィンのオペラ『ポーギー&ベス』に使用される

オーケストラ・ヴァージョンのレコーディングのために再び招集され、

このLP1958年にヴァーヴからリリースされた。

エラが一緒にスタジオに入るのはこれが最後の機会となったが、

その後何年にもわたって、2人はステージで何度となく共演を果たした。

ルイはどうやら2人でレコーディングした曲をとても気に入っていたようだ。

1968年、イギリスをツアーしていた際、彼はBBCラジオの長寿番組『Desert Island Discs』にゲスト出演し、

無人島に流されることになっても自分はこの曲を聴ければ心慰められるはず、

という8枚の大切なレコードを選ぶ恒例の質問に応えた。そのセレクションの中には、

ルイが1957年にエラと『ポーギー&ベス』のためにレコーディングしたデュエット曲

Bess, You Is My Woman Now」がしっかり入っていたのである。

彼らのデュエットをこんなにも耳に心地よいものにしているのは、2人のヴォーカルのくだけた会話のような掛け合いぶりである。

19歳という年齢差にも拘わらず、2人の醸し出す親近感は、世代間の壁などたちまちのうちに消え去ったのだろうと思わせる。

実際、この組み合わせの最初のアルバムのジャケットに使われた写真、エラとルイがスタジオの中で、

普段着らしい夏服姿で隣同士に座っているオフショットからは、

彼らが互いに一緒に過ごすことをどれほど快く感じていたかが伝わってくる。

ルイ・アームストロングは1971年、69歳でこの世を去り、エラ・フィッツジェラルドは彼の葬儀で、

フランク・シナトラ、デューク・エリントン、ビング・クロスビーといった錚々たる面々に混じって

棺側葬送者の栄誉を与えらえていた。エラとルイの組み合わせは、運命によって導かれた音楽的婚姻関係であり、

それから60年以上が経過した今日においても、彼らのレコーディングはその魅力も輝きもまるで何ひとつ失っていない。

豊かな才能の宝庫という表現がぴったりの、ジャズ史に残る最高のデュオの記録だ。ブラボー!


追伸

菅野沖彦のレコード演奏家訪問<選集> (別冊ステレオサウンド)

菅野沖彦著作集上巻 (別冊ステレオサウンド)

待ちに待った本が到着しました。菅野沖彦のタンノイ研究。暇な時に読もう。

グスタフ・レオンハルト (Gustav Leonhardt)の透き通るようなバッハのチェンバロ演奏を聴き直してみる。

2019年11月17日 | クラシック音楽・オーディオ

音楽ファンでもありオーディオファンでもある筆者は現在自宅の自分の部屋で響く、オールドタンノイⅢLZが上手く鳴るようなレコード、CD、ハイレゾ等から曲を選び聴いている。

特に今回鍵盤楽器奏者、グスタフ・レオンハルト聴きだしてから随分永い間聴いている。もちろん新しい演奏者も良いが、この時代の演奏には現代とは又違った風合いがある。

少し前の本ですが、「真空管・オーディオ活用の奥義」なる本を購入暇な時に参考にと読もうと思い買ったが・・・・あまり参考にはならない様だった。

菅野沖彦のレコード演奏家訪問<選集> (別冊ステレオサウンド)菅野沖彦著作集上巻 (別冊ステレオサウンド)を注文したが来週当りに到着予定、久しぶりに菅野沖彦の本でも楽しむつもりです。

そんなことより以前より一度聴いて見たかった球転がし用の6BM8を見つけた。拙宅のパワーアンプの初段管「日立製作所」6BM8新品2本を入手した。以前より投稿されSV-501ESには相性が良いとされたが、探しても手頃なものがなく偶然開封されたいない(新品の)6BM8を入手出来たことは大変嬉しい事だった。

足の部分の汚れもあり、すぐにはエージングも出来ないので50時間程消費させてから試聴記事は報告しようと思っている。以前購入した三洋電機の6BM8エージングは途中である。初期エージングのとこを漢字で「枯化(こか)」と書くそうです。車に例えると慣らし運転といった塩梅である。

最初の1,000キロ程は特に慣らし運転は大切ですが、これと同じで大音量は禁物である。

毎年のことですが、この時期仕事が忙しく、音楽を楽しむ時間もなく只々時間が過ぎ去ってゆく、本日も日曜ですがやっと休みが取れホットしています。

50年前に直輸入盤レコード今も大切に保管してある「TELEFUNKEN」レーベルのグスタフ・レオンハルト (Gustav Leonhardt)聴いたが、今聴いてもとても新鮮です。

透明感のあるチェンバロ演奏は好きである。当時は「TELEFUNKEN」レーベルのLPを購入した。当時の給料は1ヶ月30,000万円ほどで2,300円ほどのレコード盤は高額であった。

グスタフ・レオンハルト、古楽鍵盤楽器奏者、1928年オランダ生まれ。

生家はスウェーデン系の富裕な実業家の家庭で、幼い頃からピアノを学んでいましたが、15歳のときに父親が購入したチェンバロに触れ、その響きに魅了されたといいます。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=14&v=wPkdByi1Umo

1947年にバーゼル・スコラ・カントルムに入学、チェンバロとオルガンをエドゥアルト・ミュラーに師事、1950年に最高栄誉賞とソリスト・ディプロマを得て卒業し、同じ年にウィーンにおいてチェンバロ奏者としてデビューします。

また、50年代半ばにはレオンハルト・コンソートを組織、アンサンブルの中心として、また指揮者としても活動を始めます。1960年代には、フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、ヤープ・シュレーダーとともにクアドロ・アムステルダムを結成、古楽器演奏の牽引的存在となります。

後進の教育にも熱心なことで知られ、1952年から1955年までウィーン音楽アカデミーで、1954年からはアムステルダム音楽院チェンバロ教授を務めています。レコーディングもキャリア初期から盛んで、1950年代初頭には初めてバッハのチェンバロ作品を録音、以降、現在まで膨大なレコーディングをおこない、チェンバロ、オルガンやクラヴィオルガヌム、フォルテピアノ、クラヴィコードなど、バッハを中心としたバロックから古典派に至るさまざまな鍵盤楽器演奏の権威として多大な尊敬を集め、「現代のバッハ」と称されています。

指揮者としても、バッハの『マタイ受難曲』や、アーノンクールと分担で録音したカンタータ全集などを録音しています。1967年には映画『アンナ・マクダレーナ・バッハの日記』に出演、ヨハン・ゼバスチャン・バッハに扮しています。

201112月にパリで引退公演を行い演奏活動から遠ざかっていたが、2012年1月16日、アムステルダムの自宅で亡くなった。

1960年以降、レオンハルトは、録音活動に関しては、テルデック(独テレフンケン+英デッカ)とドイツ・ハルモニア・ムンディ(DHM)2社の間でほどよいバランスを取りながら行われた。

チェンバロ独奏のものはDHMの方が多いとはいえ、テルデックにもかなりのものがある。

アンサンブルに関しては、アーノンクールとの共同作業はその後もしばらく続くが、レコードにおける共演はバッハやモンテヴェルディの大曲が多くなる(《ヨハネ受難曲》、《オルフェオ》、《聖母マリアの夕べの祈り》等)これらは何れもテルデックである。

テルデックにおいて圧倒的に存在感が大きいのは、リコーダーのフランス・ブリュッヘンとの共演である。

チェロはほとんど常にアンナー・ビルスマ。ブリュッヘンとアーノンクールのグループによるヴィヴァルディの《室内協奏曲集》という面白いレコードもあった。

このブリュッヘン、ビルスマにヴァイオリンのヤープ・シュレーダーを加えてクワドロ・アムステルダム(アムステルダム四重奏団)というグループが結成され、テレマンの《パリ四重奏曲》とクープランの《諸国民》を全曲録音した。

ドイツ人の天才的なチェンバロ製作家マルティン・スコヴロネックとの出会いは、レオンハルト自身の人生にとっても、また、チェンバロ復興の歴史においても決定的なものとなった。スコヴロネックも最初はモダン・チェンバロを作ったが、1956年に初めて歴史的チェンバロを手がけた。その噂を聞いて電話をかけて来た初めての古楽器奏者がアーノンクールであったという。

1962年にスコヴロネックがレオンハルトのために製作した後期フランダース様式の二段鍵盤のチェンバロ(モデルは、J.D.ドゥルケン、アントワープ、1745年)は、名匠スコヴロネックとしても出色の出来栄えの楽器で、これほど力強くかつ美しいチェンバロの音色は、それまで誰も聴いたことのないものであった。

レオンハルトは、この極めつけの名器を用いて、バッハの主要なチェンバロ作品を、次々と両レーベルに録音(パルティータ、イタリア協奏曲、フランス風序曲、平均律クラヴィーア曲集第2巻、フーガの技法[以上DHM]、ゴルトベルク変奏曲、半音階的幻想曲とフーガ、ヨハン・クーナウの聖書ソナタ(全曲)[テルデック]等々)。

そのスケールの大きさとニュアンスの繊細さを兼ね備えた演奏は、楽器の音色の素晴らしさと相俟って、古楽とチェンバロのファンを一気に増加させる原動力となった。歴史的チェンバロを弾くようになって間もなく、レオンハルトは、その後彼のトレードマークとなった独特の演奏スタイルを確立する。

 https://www.youtube.com/watch?time_continue=17&v=O8ZcwuhiVYY&feature=emb_title

今後ぜひ聴きたい、バッハのカンタータ全集のスタート~黄金の70年代

1970年、いよいよテルデックによるバッハの教会カンタータの全曲録音という壮大な企画がスタートする。

演奏は全て古楽器によるもので、アーノンクールとレオンハルトが分担し、200曲に及ぶバッハの教会カンタータをLPレコード90枚に収録するという、レコード史上前代未聞のもので、音楽界に一大センセーションを巻き起こした。

愛好家は当然、この企画を歓迎したが、古楽関係者の驚きもまた尋常一様ものではなかった。

何しろ70年の時点では、バッハ時代の楽器にはまだ謎の部分も多く、復興が緒についていないものも少なくなかったのだから、無理もない話である。このような企画が、古楽復興の促進を後押ししたことは言うまでもなく、1980年、レオンハルトとアーノンクールはこの功績によって、文化のノーベル賞とも言われるオランダのエラスムス賞を共同受賞したのである。

今後は彼らの膨大なカンタータ曲を紐解いて行くのが楽しみである。ブラボー!


透き通るような、J.S.バッハ: ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(BWV1014-1019)全曲を考察。

2019年11月07日 | バロック音楽・オーディオ一般

昔から好きで良く聴く曲に、ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのバッハのソナタがある、トリオ・ソナタ形式で構成されていました。つまり、ベースラインの上の2つの等しく一致した上声からなる3つの独立した部分です。

チェンバロは、連続する楽器の役割を果たし、数字のあるベースハーモニーを埋める代わりに、バイオリンと同等の条件で上部のメロディーラインの1つを取りながら、ベースライン(必要に応じて補強することもできます)ヴィオラ・ダ・ガンバの追加した演奏も好評。

資料に基づき再度ヴァイオリンとオブリガートチェンバロのためのバッハのソナタの考察を行なう、又このダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)ハンス・ピシュナー(チェンバロ)二人の演奏は透明度が強く現代の演奏する演奏家と比べ、クリスタル感も強く、テンポも少しゆっくり目のいかにも筆者が感じるバッハらしい演奏とも思う。

オブリガードチェンバロのハンス・ピシュナー(鍵盤楽器)の演奏が気になり早速試聴した。又多くの人達の演奏を聴き比べすることも出来大変楽しみ方の多い作品でもある。

筆者の聴く10吋のTANNOY、IIILZ in Cabinet(Chevening)は基本的にオーケストラ等編成の少ない小編成の音楽には頗る良い音を聴かせるが、JAZZ、ロック、近代的なオーケストラ等には相性は何方かといえば苦手ですが、ARU付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植して聴くようになり、この英国製のスピーカーは、所詮打楽器の連打のような曲は苦手であるが箱を変えた大編成の音楽も結果少しはマシになった。

ARU(アコースティック・レジスタンス・ユニット)付がこの箱のからくりがある。基本的には室内楽程度編成する曲が一番上手く鳴るが、この箱に移植すると重厚な音も加わり、鳴り方はピアノも含め鍵盤楽器の再生は優れている。



しかし最近大型のインシュレーターを自作してその上にエンクロージャーを乗せ聴いているが実に安定した音が聴けるようになった。ガッチリした素材で作ると安定は高まります。IIILZ in Cabinetで聴いたときとの違いは、ヴォーガルはAXIOM 80の箱で随分音質は良くなりオケも十分楽しめます。
後日このインシュレーターに疑問を持ち色々考案したりオーディオ仲間よりお知恵をいただき現在ピアノ曲の音の再生は粗満足しています。



このタンノイのユニットを駆動させるには何と言っても真空管でのドライブが有利である、色々の石のアンプでドライブで試聴したが、真空管が優位であった、とりわけシングル仕様の三極管が良い、筆者のアンプで使うサブ缶は、先日初段管6BM8中古品を見つけ早速取り寄せる、サンヨーのMT管?と紹介があるが、中身は日立製品もあった、初期のNEC等も混ざっている?
TANNOY、IIILZのユニットは意外と能率も良く、方チャンネル7W程度の出力があれば十分ドライブ可能です。因みにIIILZ Monitor Goldのユニットの両者にはかなり出力音圧レベルの差がある。それぞれのユニットの実測データでも、295HPDが出力音圧レベル90dB、IIILZ Monitor Goldと3dBの差があり、聴感上でかなりの差として出るのも当然であろう。それにしても、295HPDの出力音圧レベルは、平均的なブックシェルフ型システムと同じというのは、HDPになりユニットが大幅に改良されていることを物語るものだろう。現在TANNOY社のユニット工場は火災で Monitor Goldは制作はできなくなってしまった、エッジはコーン紙がそのままエッジとして使われているフィックスドエッジです。上記写真の様なユニットは現在手持ちのユニットしか無いことも残念な事である。


一般的にはTV用MT管であるECL82/6BM8は欧州設計のT.V用で、1960年頃開発、市販され米国、日本でも多く製造し使われた電圧増幅用三極管と小出力五極を一緒にした複合MT管で自作派には入門用に注目されたいたような球である。
現在販売している球は、高信頼EVタイプ軍用管。ロシア製真空管 。Electro-Harmoni等となっているがロシア管は品薄と聞く。

初段管のカソード部分のしっかりしている中古品が格安なので、中にサンヨー、NEC、東芝等、判読出来ない6BM8管10本を購入したが汚れが酷く現在清掃中、清掃後試聴して音質等が変化すれば掲載しようと思っています。10本の中でも日立製品を見つけ、ほくそ笑むこのサブ菅で2本で元は取った様である。中古管ではあるが毎日使用しても最低5年は持つのであろう、8本あれば20年私のが先に旅立つであろう・・・・・・

ちなみにこの6BM8管はブラウン管の時代のテレビに良く使われた管で大変馴染み深い真空管である。後日この中の6BM8管のから探し求めていた日立製作所製の球が見つかる、大変な発見でした。以前日立製の6BM8の未使用の中古を購入しようと思ったが、想像より高額で断念したことがある、いかにも古い日立製を色々聴いて見るが、特にバッハのケーテン時代の器楽、カンタータ等は格別な美しい調べが聴ける。松下製が音質が良いと言われるが確かに比べて聴くと日立製がより良く感じる。因みに日立の未使用管の価格は2本で1.5万円以上するのである。最近は真空管の人気は大変高く、日増しに値上がりする状態である。

あとは300Bの三極管でWEの中古品でも良いが格安の物があれば使ってみたいと思っている。この真空管の価格は異常ですね・・・!後日三極管に関してはZaikaと言う国産品を購入したが実に筆者のアンプとの相性がよく重宝して使っている。

バッハがアンハルト=ケーテン侯レオポルトに招かれ、この街に赴任したのは1717年のことだった。1723年5月に最後の地ライプツィヒに向かうまで、バッハは32 – 38歳の時間をここで過ごした。最初の妻マリア・バーバラを亡くしたのも、アンナ・マグダレーナと再婚したのも、ブランデンブルク協奏曲や無伴奏の器楽曲といった名作を次々に生み出したのも、この街だ。

ケーテン時代バッハが宮廷の職を辞めようと思ったのは13年つれそった妻を亡くしたことが原因らしい。最大の原因はケーテン公爵が音楽に対する気持ちの変わったことも原因があるようだ。実際この曲集の多くはとても暗く,沈鬱だ。しかし、この悲しさが分かるような演奏がこのスピーカーで聴ける。

オーディオで一番大事なことは、この辺りの音を奏でる事のできるシステムが良いバランスと言うのであろう。もっとも一気に6曲作ったわけではないだろうから,最後の第6番では少し元気を取り戻したようにも見えるが・・・・

バッハの音楽の全体として、トリオソナタ形式で書かれた楽器のソナタは少数です。離れBWV 1014-1019から六のある曲、トリオ・ソナタBWV525から530で、3つのヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコード、BWV1027から1029のためのソナタ、フルートとハープシコード、のための3つのソナタBWV1030、BWV1031とBWV1032。

いずれの場合も、トリオソナタのテクスチャは、バッハが自由に使用できるミュージシャンの機能の一部である、特定の楽器の組み合わせではなく、作曲形態に由来しています。これは、カンタータの第2部を開始するシンフォニアとして始まったオルガンソナタBWV528の最初の動きによってよく示されています。



東ドイツの鍵盤楽器奏者ハンス・ピシュナー(チェンバロ)との演奏の中にD.オイストラフ唯一のバッハ/ヴァイオリン・ソナタ全曲録音、ステレオ初期の名盤がありました。まず一番最高なことは、実に安定したテンポとオイストラフのヴァイオリンの冴えた音色は特質ものです。勿論ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏付きのBWV 1014-1019も良いが、この2人乗演奏は格別である。

 https://www.youtube.com/watch?v=lp4fASv_pns

 20世紀を代表するヴァイオリニストの一人、ダヴィッド・オイストラフ(1908~1974)は旧ソ連の至宝として、東側だけでなく西側にも演奏旅行を行い、行く先々でレコード録音やラジオ放送を行ったため、膨大な数の音源を残しました。


ただ、バッハのヴァイオリン作品の録音は極めて少なく、無伴奏ソナタは1曲のみ、ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集も、全曲録音はこのピシュナーとのドイツ・グラモフォン盤が1種類あるだけ出そうです。

この全曲は旧東ドイツにあったドレスデンで1961年、1963年、1966年に2曲ずつ録音されて完成しました。このヴァイオリン・ソナタ集がもつ美しいメロディの描き方、スケールの大きな包容力において、オイストラフ以上の演奏は今なお見いだせないほどです。LP時代にたいへん人気があり、何度も再発売されたレコードです。

共演のハンス・ピシュナー(1914~)はチェンバロ奏者として活躍する傍ら、旧東ドイツのベルリン放送局音楽局長、文化省音楽部長、ベルリン国立歌劇場のインテンダントを歴任し、東西統一後もドイツ音楽界の重鎮として尊敬を集めています。

これら6曲のソナタは、主に、バッハがケーテンの宮廷楽長をしていた1717年から23年までの時期おそらくは、その後半期に作曲されたと考えられる。

しかし、構想はそれ以前のヴァイマール期にまで遡る可能性もあり、また、ある部分はバッハがライプツィヒに移った後の1725年頃に改訂された(特に第6番の幾つかの楽章)。バッハは、1720年前後に、チェンバロを初めて協奏曲の独奏楽器に起用した《ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050》を作曲した。

この作品は、フルート、ヴァイオリン、チェンバロを独奏楽器とした三重協奏曲であるが、作曲上の力点は、当然、チェンバロ・パートの扱い方に置かれている。《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》の何曲かは、この《ブランデンブルク協奏曲第5番》と並行して書かれた可能性が高い。

チェンバロ・パートの扱い方には、大幅な影響関係が認められるのである。ただし、《ソナタ》の方では、作曲者の関心がどちらか一方の楽器に大きく偏ることはなかったと思われる。


これまでの多くの研究者や演奏家の関心は、バッハのヴァイオリン作品の中では、とりわけ6曲の《無伴奏ソナタとパルティータ》に集中しがちで、それ以外のヴァイオリン曲を不当に軽視してきたきらいがある。そのため、この曲集の特徴としては、室内楽におけるチェンバロの扱い方の新しさが第一義的に強調されすぎる傾向があった。

しかし、この曲集はバッハの一連のヴァイオリン作品のほぼ最後の方に位置しており、もしかすると部分的にはヴァイマール期の1715年以前に作曲された無伴奏曲集、ヴァイマール期からケーテン期にかけて作曲されたと思われる幾つかのヴァイオリン協奏曲(そのうちの相当数が失われた)という成果を踏まえ、ヴァイオリンとの取り組みの総決算、という作曲意図があった可能性も、十分視野に入れるべきである。

もう一言付け加えておくと、この《ソナタ集》は、「チェンバロの名手による作品」と捉えられ易い。少なくとも、この曲集を「ヴァイオリニストによる作品集」と考える人がほとんどいないことは確かである。

それは、今日では、演奏家としてのバッハは、専らオルガンとチェンバロの名手であったことのみが機会あるごとに強調されているからである。

しかし、これは「大作曲家は優れた鍵盤奏者である」という19世紀的作曲家観から来る悪しき先入観の顕れでしかない。バッハは優秀な弦楽器奏者でもあったのであるそうです。筆者は勿論鍵盤奏者と思っていました。

彼は、既に1712年にヴァイマール宮廷の楽師長(今日で言うコンサートマスター)となり、様々な弦楽器作品、オーケストラ作品の創作と取り組み、ケーテンの宮廷楽長になってからも、主にヴァイオリンあるいはヴィオラを弾きながら、自らの楽団を統率していた。

このことは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの証言から明らかである。従って、《ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ》を人前で演奏するとき、彼が弾いたのはヴァイオリン・パートであったかも知れないのである。一般的想像と違うが、指揮者のフランツ・コンヴィチュニーもヴァイオリンと名手である。

ヨハン・セバスティアン・バッハ: ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全曲

<CD1>

  1. 第1番 ロ短調 BWV1014

  2. 第2番 イ長調 BWV1015

  3. 第3番 ホ長調 BWV1016

<CD2>

  4. 第4番 ハ短調 BWV1017

  5. 第5番 へ短調 BWV1018

  6. 第6番 ト長調 BWV1019

 ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン) ハンス・ピシュナー(チェンバロ)

 1961年10月(5, 6)、1963年(2, 3)、1966年8月(1, 4)ドレスデン、ルカ教会(ステレオ録音)

【原盤】Deutsche Grammophon

バッハのヨハン・ハインリッヒ・バッハの手書きの1725年の最初の既知の情報源は、オブリガートチェンバロを明示的に指定しています。

そして、バッハの弟子ヨハン・フリードリッヒ・アグリコラの手による後のバージョンは、BWV 1014の開始時にわずかな「ヴァイオリンI」を持っているという事実にもかかわらず、キーボード、特にアダジオの上部のスコアリングムーブメントBWV 1016 / i、BWV 1017 / iii、およびBWV 1018 / iiiは、キーボード楽器には慣用的であるが、他の楽器には適さない数字を使用します。

この作曲スタイルは18世紀後半に普及しましたが、バッハの時代には珍しく革新的でした。

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全曲の演奏は実に多くの演奏者の作品があり、しかも最新版は録音技術も相当良く音質も優れるが未だ筆者にはこのアルバムが印象深KU聴くたびに感動を与えていただいてます。

すべてのソナタはトリオソナタ形式で書かれていますが、それぞれに独自の特徴があります。3番目は、協奏曲のスタイルで書かれたソナタであるSonate auf Concertenartの例です。

バッハは生涯を通じて、特に最後のソナタで3つの異なるバージョンで生き残ったスコアを洗練し完成させるためにソナタに戻ったと言われる。ブラボー!