伝統ある英国の10吋ユニットで聴く、音楽の父のJ.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

史上もっとも有名なジャズ・トランペッターとして知られるマイルス・デイビス。デイビスの数あるシリーズ作品で聴くのはどの作品が良いか?

2020年06月30日 | JAZZ・ボサノヴァ

今回は筆者の独断と偏見で帝王と言われる、マイルス・デイビス(Miles Davis)を1926年生、を紹介してみようとします、以前も一度取り上げましたが、今回は筆者が最初マイルスを聴いた音を思い出しながら考えてみた。

マイルスはアメリカ合衆国イリノイ州生まれ。歯科医の父親と音楽教師の母親のもと、当時のアフリカ系アメリカ人としては裕福な家庭で少年時代を過ごします。小学生でトランペットの演奏を開始した彼は、すぐに才能を開花させます。最初のチャンスが到来したのは18歳のとき(1944年)でした。当時の人気バンド「ビリー・エクスタイン楽団」がマイルスの地元を訪れた際、トランペット奏者の一人が病気で休場。その代役として急遽、マイルスが参加することになったのです。

当時からマイルスって確かにジャズ演奏として特別な存在感が圧倒的に凄さが伺える。この楽団で彼は、当時のスーパースターとして知られていたアルト・サックス奏者、チャーリー・パーカーやトランペット奏者のディジー・ガレスピーらと初めて共演。マイルスはその感動が忘れられず、彼らを追ってニューヨークへ移り住みます。



筆者が一番始めにマイルスを聴いたのは「死刑台のエレベーター」リズムが凄くスリリングで何か嵌っていくミュート演奏の要素が強く強烈だったが、映画はそれ程でもなく今は内容は記憶が殆ど無い。映画内容は余り覚えて無いが「死刑台のエレベーター」ジャズ界の帝王がヌーベルヴァーグの旗手ルイ・マル監督の映画音楽を担当。仏ジャズ界の精鋭も参加した、モード・ジャズの萌芽を伝える歴史的傑作、と承知する。しかし当時も全て聴くには飽きた、A面だけで、もうお腹一杯の感じになる。当時は余りJazzって好きじゃないのか?の疑問の湧いた瞬間だった。


ルイ・マル監督作品『死刑台のエレベーター』(1958年)外国映画社配信、簡単なストーリーは、社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にあるジュリアン・タヴェルニエ(モーリス・ロネ)は、その恋愛を成就させるためにフロランスの夫を自殺に見せかけ銃で殺害する。誰にも見られることなく逃走するが、その最中にエレベーターに閉じ込められてしまう。一方、姿を見せぬジュリアンを探し、夜のパリを彷徨うフロランス。そして同じ頃、ジュリアンの車を盗んだ若きカップル、ヴェロニク(ヨリ・ベルダン)とチンピラのルイ(ジョルジュ・プージュリ)は郊外のモーテルでもう一つの殺人事件を犯していた・・・・・・。

 原題「Ascenseur pour l’échafaud」
  (出演)モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー
  (音楽)マイルス・デイヴィス
  (撮影)アンリ・ドカエ


完全犯罪のはずがエレベーターが壊れて台無しって話。『死刑台のエレベーター』は1957年制作のフランス映画。ルイ・マル監督の出世作であり、主人公のモーリス・ロネとジャンヌ・モローが不倫関係の末、殺人を犯すという、いわゆるサスペンス映画。
その音楽を担当したのはオリジナル・クインテットを解散した直後のマイルス・デイヴィス。57年にマイルスは単身渡仏、現地のバルネ・ウィラン、ルネ・ユルトルジュ、ピエール・ミシュロ、ケニー・クラークを含むクインテットでツアーを行い、それが終了後、同じメンバーで映画音楽に取り組んだ。

事前に映画に目を通していたマイルスはあらかじめいくつかのメロディの断片を用意、本番ではラッシュ・フィルムを観ながら即興で音楽を完成させていった。そのため映画のサウンドトラックとはいえ、演奏はジャズそのもの。サスペンス映画ということで、それにあわせた緊張感あふれる演奏が特徴。本作はオリジナルLPに未収録だった別テイクをすべて追加したコンプリート盤で、映画用に加工される前の生の演奏を聴けるのが魅力だ。



同名映画のサントラとなったフォンタナ盤。マイルスらしいダークな魅力が詰まっており、深めのエコーがかかったトランペットが印象的。2年後の大名盤「カインド・オブ・ブルー」に通じる孤高のサウンドを楽しめる。作品は映画音楽の枠を超え、モード・ジャズの萌芽を伝えた史上に残る傑作となった。バルネ・ウィランを始めとするフランス・モダン・ジャズ界の精鋭たちが参加。ジャズと映画の最高の出会いがここにある。

『死刑台のエレベーター』 1957年録音。



 1. テーマ (MONO)             2. カララの殺人 (MONO)
 3. ドライヴウェイのスリル (MONO)      4. エレベーターの中のジュリアン (MONO)
 5. シャンゼリゼを歩むフロランス (MONO)    6. モーテルのディナー (MONO)
 7. ジュリアンの脱出 (MONO)          8. 夜警の見回り (MONO)
 9. プティバックの酒場にて (MONO)       10. モーテルの写真屋 (MONO)
 11. シャンゼリゼの夜 (take 1) (MONO)    12. シャンゼリゼの夜 (take 2) (MONO)
 13. シャンゼリゼの夜 (take 3) (テーマ) (MONO) 14. シャンゼリゼの夜 (take 4) (シャンゼリゼを歩むフロランス) (MONO)
 15. 暗殺 (take 1) (夜警の見回り) (MONO)          16. 暗殺 (take 2) (エレベーターの中のジュリアン) (MONO)
 17. 暗殺 (take 3) (カララの殺人) (MONO)           18. モーテル (モーテルのディナー) (MONO)
 19. ファイナル (take 1) (MONO)                         20. ファイナル (take 2) (MONO)
 21. ファイナル (take 3) (モーテルの写真屋) (MONO) 22. エレベーター (ジュリアンの脱出) (MONO)
 23. 居酒屋 (take 1) (MONO)                              24. 居酒屋 (take 2) (プティバックの酒場にて) (MONO)
 25. ドライヴウェイ (take 1) (MONO)                   26. ドライヴウェイ (take 2) (ドライヴウェイのスリル) (MONO)
<パーソネル>
  マイルス・デイヴィス(tp)
  バルネ・ウィラン(ts)
  ルネ・ユルトルジェ(p)
  ピエール・ミシュロ(b)
  ケニー・クラーク(ds)
★1957年12月4日、5日、パリにて録音


ヌーヴェル・ヴァーグの若き才能にマイルスがインスパイアされて作られた曲・演奏はどれもキレがあり、ことにミュートでの演奏は素晴らしい。絵心のあるマイルスだから、フィルムを観て頭の中で膨らんだイメージをそのまま音にしたのだろう。そして時期的に本格的にモードの時代に突入する寸前。腰かけ仕事ではない、スリリングな作品だと思うが全曲聴くにはやはり飽きたがテーマを聴くとマイルス・デイビスの素晴らしさを痛感する。

マイルス・デイビス作品は数多くあるが筆者は5枚程があれば満足できる、最初に紹介はやはりこの作品が良い。勿論独特のミュート演奏を取り入れアバンギャルドの雰囲気が良く当時の演奏は好きな作品である、これ程他のジャズプレイヤーに影響を与えてプレイヤーは流石帝王の名が相応しい、でも途中でマイルスの音楽を拒否して聴かなくなってしまったプレイヤーでもある。



「クールの誕生」
録音:1949~1950:リリース:1957

ノネット(9重奏団)を率いて、作り込まれた音楽を目指した作品。ホルンやチューバなどジャズでは珍しい楽器が入っている。マイルスはこの音楽のヒントをクロード・ソーンヒル楽団から得た。その楽団でアレンジを担当していたのが、今作にも参加したギル・エヴァンスとジェリー・マリガンだった。マイルスの盟友となり、後に何度も仕事をすることになるギル・エヴァンスとの出会いがのネットの結成に大きな影響を及ぼした。

"Donna Lee"のレコードを聴いたギルがチャーリー・パーカーのところに行ったところ「あの曲を書いたのはマイルスだ」と言われたことが、ギルとマイルスの出会いのきっかけになった。マイルスは、ギルがアレンジを担当していたクロード・ソーンヒル楽団の"Robbin's Nest"の楽譜の写しと交換で"Donna Lee"の譜面を渡したという。

アドリブを重視しないアンサンブル重視の「クール」な楽曲は、マイルスの師であるチャーリー・パーカーの「ホット」なビバップとは真逆のアプローチだった。このような脱ビバップ的でソフトな演奏は、白人リスナーを意識したという面が強い。また、メンバーが白人と黒人の混成なのも当時としては珍しいことだった。
ノネットの結成は1948年だが、この年に第二次レコーディング・ストライキがあったため、それが終わった後の1949年からレコーディングが開始された。後のウェスト・コースト・ジャズに影響を与えた。



歴史的名盤とされている一方、今でも評論家の間で賛否両論がある。マイルス・デイビスのおすすめ盤には必ず入っているのがこの「BIRTH OF THE COOL」。マイルスは、当時ビ・バップと呼ばれた最先端のパーカーやガレスピーの音楽は、一般の聴衆には斬新すぎると考えました。マイルスいわく、「ビ・バップにはふつうの人が簡単に口ずさめ、誰にでも簡単に見分けられるような要素が、まるでなかった。当時の白人連中は、気軽に聴ける、理解しやすい音楽が好きだった。オレ達は、バードやディズがやったことよりは、ちょっとは優しく、メインストリームに近いところまで持っていったんだ。ただそれだけのことさ」。 確かに、当時ビ・バップすら知らずにこのアルバムを聴いたら斬新さに感動したかもしれません。しかし、我々はこの後に生み出されたマイルスの音楽を知ってしまっています。

そのマイルスにしかできない巨大な感動の山を経験してしまった後でこのアルバムを聴くと、どうしても普通に古めのジャズという感じで退屈に聞こえてしまい、マイルスならではの他の追随を許さぬ凄さがないのです。 そのせいか、“おすすめ”にしたがって買ってはみたものの、あまり最後まで気を入れて聴いた覚えはありません。かっこいいタイトル、ちょっとモダンジャズ寄りのビックバンド、ウェスト・コースト・ジャズの走りということで、“マイルス”を意識せずに“何かジャズの雰囲気を”というときのアルバムであって、マイルスを意識したとたんに退屈になってしまいます。 8のBOPLICITYは作曲“Cleo Henry”となっていますが、これはマイルスが当時契約していた出版社とのからみで、母親の名前をもじってつけたもので、本当の作曲者はマイルスとギル・エバンスです。

    1.MOVE(Denzil Best)2:32
  2.JERU(Gerry Mulligan)3:10
  3.MOON DREAMS(Chummy MacGregor-Johnny Mercer)3:17
  4.VENUS DE MILO(Gerry Mulligan)3:10
  5.BUDO(Bud Powell-Miles Davis)2:32
  6.DECEPTION(Miles Davis)2:45
  7.GODCHILD(George Wallington)3:07
  8.BOPLICITY(Cleo Henry)2:59
  9.ROCKER(Gerry Mulligan)3:03
  10.ISRAEL(Johnny Carisi)2:15
  11.ROUGE(John Lewis)3:13
  12.DARN THAT DREAM(Delange-Van Heusen)3:26



レーベル:CAPITOL JAZZ 1,2,5,7 録音:1949年1月21日、ニューヨーク
  Miles Davis:leader and trumpet
  Kai Winding:trombone
  Junior Collins:french horn
  John Barber:tuba
  Lee Konitz:alto sax
  Gerry Mulligan:baritone sax
  Al Haig:piano
  Joe Shulman:bass
  Max Roach:drums
4,8,10,11 録音:1949年4月22日、ニューヨーク
  Miles Davis:leader and trumpet
  J.J.Johnson:trombone
  Sandy Siegelstein:french horn
  John Barber:tuba
  Lee Konitz:alto sax
  Gerry Mulligan:baritone sax
  John Lewis:piano
  Nelson Boyd:bass
  Kenny Clarke:drums
3,6,9,12 録音:1950年3月9日、ニューヨーク
  Miles Davis:leader and trumpet
  J.J.Johnson:trombone
  Gunther Schuller:French horn
  John Barber:tuba
  Lee Konitz:alto sax
  Gerry Mulligan:baritone sax
  Al Mckibbon:bass
  Max Roach:drums 
  ※add Kenney Hagood:vocal
1959年のアルバム『Kind of Blue』に収録された名曲「So What」。“ジャズの帝王”と呼ばれるMiles Davis(マイルス・デイヴィス)の代表曲のひとつで、現在でも世界中で愛されて続けているJAZZのスタンダードナンバーです。

一般的に「クールの誕生」第一期クインテットの時期に当たる
1955年、マイルスは当時の名プレイヤーたちを誘って自身のバンドを結成します。5人編成のこのグループは、のちに「第一期クインテット」(注1)と呼ばれ、マイルスの初期のキャリアを語る上で重要なアルバム『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』(1956年)などを残しています。メンバーを見れば解るが名前を聴くだけで注目できるメンバーの演奏は素晴らしい。注1:メンバーは、ジョン・コルトレーン(ts)、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)第一期クインテットにより1955~56年にレコーディングされた名盤『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』。

この「第一期クインテット」を結成した3年後、彼はアルトサックスのキャノンボール・アダレイをメンバーに迎えて、セクステット(6人編成)に変更。自分よりも若いプレイヤーの情熱やアイディア、柔軟性に着目し、積極的に若手を採用しながら、新しいジャズのスタイルを模索し続けます。筆者のマイルスの思い出は以前にも紹介したので割愛しますが、続きはまとまり次第更新するつもりです。



今日は南の島からのお届け物があり、完熟マンゴとパイナップルです、娘が良く遊ぶに行く為ダイビングを楽しむ沖縄の名物であるが、今年は「武漢風邪」の影響で自粛している様子だが、品物を送って頂く気持ちに感謝である。

先日紺色の桔梗に続きピンク色の桔梗の花が開花した。



後は白色があると聞かされた、桔梗の花びらで思い浮かべるは「明智家」の紋所色目は紫、昔は三日天下の明智、蝮の道三、と言われた悪役の代表も違う解釈をされ、勿論司馬遼太郎先生の国盗り物語で道三の印象も変わったが、今回日向守光秀も歴史と共に変わっていくのであろう、史実と共に歴史も変化する。

今年の大河ドラマの「麒麟が来る」は女優がクランクイン途中から薬物事件で逮捕され内容を心配したが、ドラマを見る限りにおいては、正直濃姫役の代替え女優が役不足とも伺えるが史実に合った解釈と感じられ面白く拝聴している。今回の美濃の蝮、斎藤道三は二代で美濃を築き上げたとは新しい解釈によって描かれていることも面白く感じた。最近「武漢風邪」の為ブランクはあるが、続きが楽しみである。

今思えば当時のオーディオ機材は良い物は強烈に高額でチンケなシステムで聴いた等に、当時は映画館の音響は正にパラダイスだった、ブラボー!

カール・リステンパルト(指揮)のバッハの演奏を先日アップしたが、筆者には実に心地よく聴こえて、他の演奏も聴きたく調べて見ることにしました。

2020年06月27日 | バロック音楽・オーディオ一般

バッハについて筆者は一番面白く興味深いことはやはり鍵盤楽器の演奏での説明が一番わかり易い説明になるであろうと思い簡単に述べさせて頂く、当然筆者はフォルテピアノの演奏は出来ないが説明はできる、例えばお子さんがピアノ練習をする場合は基本はバイエルから習いその過程を終了した練習生の多くははバッハの「インベンション」を教えることが多いと聞く、余りに単調すぎる曲に、
その辺りで習うことを止めてしまう場合が多いそうである、何故か?もっと浸し見やすい曲を希望しないかと思う、何故なら一般の音楽愛好家でもバッハを聴く曲の鑑賞を最初にインベンションから聴き出す人は少ないでしょう。

でもバイエル過程を終了練習生なら筆者が何故にバッハをと謎に思うは「インベンション」の良さを十分熟知するはずである、その当たりが趣味と勉学の違いではあるまいか?
バッハの曲は特に練習曲には、この様な基本的な曲作りは実に理にかなった教育者なんだと染み染み思った、バッハは偉大な作曲者の以前に教育者の顔があるように思う、その答えがインベンションの様です。

勿論筆者もバッハの鍵盤楽器の演奏はゴルドベルグ協奏曲が最初にレコードを購入した。でもしばらく聴くうちに、基本の演奏にインベンションを聴くようになる。冷静に考えればこの曲はやはり基本に思う、なぜならあまりにも単調過ぎ魅力に乏しいと思ってしまう事だ。



最初に戸惑うことは、良く聴くと右手も左手も全く同一の動きが基本になることが多く、説明は簡単だがこの演奏方法は相当難しそうである、バッハの特徴は右手も左手も全く同様に、鍵盤の演奏はる手の中で胡桃を包む様な感じで弾かなければならなく、それは何よりも調和した美しさに或るためと思う、それと同じ調子でのハ長調とト長調と、同時に弾き調和の美しさを引き出し、音は強弱もなく調和した音を求めるようである、指の高さと幅を一定してフォルテピアノを弾かなければチェンバロ演奏のバッハ独特の音の美しさは得られないことが分かるであろう。

未だ沢山の約束事が或るが、バッハの演奏はものすごく基本が大切で、それが出来なければ次に進めず、当然他の曲の演奏も同様で、声楽にも大規模なバッハの演奏にも独特の演奏方法があり、特に楽器演奏は当然モダン楽器より古楽器がバッハらしく演奏するのに適しているのかも知れないと思うは私だけなのであろうか?看板楽器の演奏は、基本インベンションから平均律、イギリス組曲、フランス組曲、そしてゴルドベルグ協奏曲と進むようです、そしてフーガの技法へと続くコレが第5変奏曲と言われる由来のようです。



当然次に進むに連れ基本が大切な演奏と進行を、基礎の動きが大切で間違えると次に進めない曲になっていると聞いたことがあることがバッハのバッハたる所以です、まるで数学の教科書のようである。

ここで一番当時と変化したのが同じ鍵盤楽器もフォルテピアノとチェンバロの音質の違いの差であろう、フォルテピアノは弦を叩き、チェンバロは弦を引っかく、この差は随分違いフォルテピアノでの演奏は腕は使わず指先で高さ、幅を調整して音を出すとバッハの指示した音質に近い音が響くと言われる、というのはチェンバロ演奏では鍵盤の叩く強さは音は変わらないが強打するれば次に進めない様に出来ている。

それと一番の違いはフォルテピアノで力強く叩く音とソフトに叩く音は違う、チェンバロの音は変わらない。それが答えなんです。続いてバッハの謎解きをすると判ることは、バッハの曲はこの様な進行が多く、まるで制約が多く当時は曲の売買で生活していた作曲家として一般には人気のない、特にバッハの楽譜は制約が多く教科書と言われる所以であろうそのため人気は無かったと言われる。



その様な違いによりバッハの鍵盤楽器の演奏方法は現在のフォルテピアノでの演奏は強弱をつけないソフトな演奏がバッハの解釈演奏に近く耳触りがよく聴こえるかもしれない。この様な技術演奏を子供さんに理解させることは難しい事のようです、そしてピアノ練習をやめてしまう、やめる前に素敵なイヴェンションの演奏を聞かすことが必要のことかも知れない。

但しこの週末に音楽を楽しむつもりで、筆者の虎の子の真空管300Bを使うSV-501SEとGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋のTANNOYのユニットを移植したシステムで楽しむ、ゆったり響き渡り又涼やかな高音の調べは梅雨の鬱陶しさを忘れさせてもらえるようです、魅力ある演奏を楽しむことは実によく出来たユニットに思う。

最近は暑さの為頭髪を後ろでしばり、お団子頭で過ごしている。写真で捉えるとさすが黒色の髪は少なく、ほぼ白髪と相成る。益々歳を感じるがこのスタイルは省エネで大変涼しく過ごすことが出来る又襟元がスッキリして良い塩梅である。



カール・リステンパルト(指揮)(Karl Ristenpart)1900年1月26日、ドイツの港町キール生まれの指揮者。
1967年12月24日リスボンにて没。ベルリンのシュテルン音楽院で学び、ベルリン・オラトリオ合唱団の指揮者として活動を開始する。32年、15名ほどの弦楽奏者を中心にリステンパルト室内管弦楽団を創設し、定期コンサートを開催する。戦後の46年にベルリンRIAS室内管弦楽団と合唱団を組織し、モンテヴェルディからストラヴィンスキーに到る幅広いレパートリーで、演奏と録音を行なう。

50年のバッハ没後200年には、カンタータの連続演奏会を開き、アグネス・ギーベルやフィッシャー=ディースカウらとの親交を得た。53年からザールブリュッケンのザールラント(ザール)室内管弦楽団の指揮者に就任、高い評価を受けた。

バッハやモーツァルトの権威のような印象が強いが、ザール放送の番組のために演奏した作曲家は230人を超え、その内の半数は同時代の作曲家であった。ことは以前述べたが彼がザール室内管弦楽団設立は: 1953年10月1日-ドイツ、ザールブリュッケンのザール室内管弦楽団(= SCC)は、1953年10月1日にカール・リステンパルトによってザールイ(ドイツ)に設立された当初18人のミュージシャン(そのうち10人はベルリンからの移民)による弦楽器アンサンブル(5/4/5/3/1)でした。1962年にザールブリュッケンの新しいラジオ局(ドイツ)に転送されました。1968年から1972年にアントニオジャニグロによって実施されました。1973年7月にザールブリュッケンラジオ交響楽団と合併。



カール・リステンパルト(指揮)のザール室内管弦楽団(室内管弦楽団)の演奏はバッハを楽しむのは10吋のTANNOYの IIILZをGOODMANS AXIOM80(A・R・U付)の箱に移植の音が朗々と鳴り正にピッタリなんです。

リステンパルトのバッハのカンタータ29曲、10時間超!若きフィッシャー=ディースカウも参加!auditeがまた素晴らしい音源を復活してくれました。
ドイツの名指揮者、カール・リステンパルト[1900-1967]がRIASに録音したバッハのカンタータ集です。


リステンパルトは第二次世界大戦後、1952年までベルリンで活躍、様々な種類の音楽をRIASのために演奏しましたが、中でも評判だったのがバッハのカンタータ集でした。リステンパルトのバッハは、明るく温かみの広がる優しさに溢れたもの。しかし1960年代に厳粛で禁欲的なバッハが広まったこと、そしてリステンパルトが68歳を目前に亡くなってしまったことで、「知る人ぞ知るバッハの大家」になってしまいました。

しかし21世紀の現在から聴きなおすと、明るさを湛えたリステンパルトのバッハは、むしろ今日の演奏様式に近い、優れた演奏だったように思われます。今回、10時間を越えるリステンパルトの録音が世に出たことで、彼の評価の再検討が迫られるのではないでしょうか。それほどの充実した演奏の記録です。

見事に蘇る・・・・『バッハ:カンタータ集』 構成数 | 9枚


  「最愛のイエスよ、私の憧れよ」BWV32
アグネス・ギーベル(S)、ワルター・ハウック(Bs)
 1951年12月10-11日
  「イエスは12人の弟子を呼び寄せて」BWV22
 カルロッテ・ヴォルフ=マタウス(A)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年2月15-16日
  「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV127
 ゲルトルート・ビルメレ(S)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年2月13日
  「キリストは死の縄目につながれて」BWV4
 1952年3月17-19日
  「天は笑い、大地は喜ぶ」BWV31
 リロ・ロルヴェス(S)、ヘルムート・クレプス(T)、ゲルハルト・ニーゼ(Bs)
 1950年3月9,20,21日


  「しかしその同じ安息日の晩に」BWV42
 エディト・ベルガー=クレプス(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年4月11日
  「私が去るのはあなた方のためだ」BWV108
 イングリト・ロレンツェン(A)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年4月17,18,27日
  「信じて洗礼を受ける者は」BWV37
 リロ・ロルヴェス(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、
 1950年4月18,24,27日
  「あらゆる人の心には反抗的で臆病なものがある」BWV176
 ゲルダ・ラマーズ(S)、カルロッテ・ヴォルフ=マタウス(A)、ゲルハルト・ニーゼ(Bs)
 1950年5月3,6,8日


  「飢えた人にあなたのパンを分かち与えなさい」BWV39
 ゲルダ・ラマーズ(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年5月17,22日
  「天は神の栄光を語る」BWV76
 グントヒルト・ウェーバー(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年5月19,22,23日
  「私には憂いが多くある」BWV21
 ゲルダ・ラマーズ(S)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年5月23,25日, 6月2日
  「見なさい、私は多くの漁師を使いに出し」BWV88
 リロ・ロルヴェス(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年5月30日, 6月3,13日
  「主である神が私たちのもとになければ」BWV178
 イングリト・ロレンツェン(A)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年6月20日, 7月14日
  「私の心は血の中で泳ぐ」BWV199
 グントヒルト・ウェーバー(S)
 1950年7月8日
  「キリストと関わる者だと名乗るあなた方よ」BWV164
 グントヒルト・ウェーバー(S)、アンネリース・ヴェステン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ワルター・ハウック(Bs)
 1952年8月27日
  「自ら高ぶるものは」BWV47
 アグネス・ギーベル(S)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1952年6月4,5日
  「私は喜んで十字架を担ごう」BWV56
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年2月21日


  「美しく装いなさい、おお愛する魂よ」BWV180
 アグネス・ギーベル(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ワルター・ハウック(Bs)
 1950年10月9日
  「深い悩みの底から私はあなたへと大きな声で言う」BWV38
 アグネス・ギーベル(S)、イングリト・ロレンツェン(A)、
 ヘルムート・クレプス(T)、ワルター・ハウック(Bs)
 1950年10月16,17日
  「偽りの世よ、私はお前を信用せぬ」BWV52
 アグネス・ギーベル(S)
 1950年9月7,8日
  「目覚めよと、声が私たちを呼んでいる」BWV140
 グントヒルト・ウェーバー(S)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1951年11月2,5日
  「争いが起こった」BWV19
 グントヒルト・ウェーバー(S)、ヘルムート・クレプス(T)、ワルター・ハウック(Bs)
 1950年9月1,5日
  「主である神は太陽であり盾である」BWV79
 アグネス・ギーベル(S)、ローリ・ライル(A)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年10月23,25日
  「さあ消え去れ、陰鬱な影よ」(結婚カンタータ)BWV202
 アグネス・ギーベル(S)
 1951年6月2日
  「神の時は至高の時」BWV106
 ヨハンナ・ベーレント(S)、イングリト・ロレンツェン(A)
 ヘルムート・クレプス(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1950年6月15,17,26日
  「主よ、あなたのお望みのように、それを私に届けてください」BWV73
 マリー=ルイーゼ・デニッケ(S)、ヘルムート・クレプス(T)、
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
 1949年10月25日
テレマン:「私は、私の救い主が生きていることを知っている」TWV 1:877(旧バッハ偽作 BWV160)
 ヘルムート・クレプス(T)
 1950年3月15日
【演奏】 カール・リステンパルト(指揮)
    RIAS室内管弦楽団、RIAS室内合唱団、RIAS少年合唱団
【録音】 1949年-1952年
    録音時期:1950年3月15日

上記カンタータのYouTube配信はありませんがカール・リステンパルト(指揮)の代替えの演奏を貼り付けました。


後はこのエンクロージャーの特徴を最も表す音を楽しむのは、カンタータの演奏が一番に思う、若い頃のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの声も新鮮です。確かにⅢLZのオリジナルの箱で聴いていた頃と違い音に厚味が加わり正に自然の弦楽器の自然な低音も醸し出す、良く聴けば若干低域がだぶつき気味に聴こえるソフトもあるが、この様な鳴り方のするスピーカーは今の時代には珍しく、正しく特に高音に独特の凄む癖の強いビンテージの10吋のTANNOYのユニットを聴いてしまうと、病的は麻薬要素がある音なのかも知れない。
現在ではこの様な音のするユニットは珍品と言う名が相応しい、筆者が思うは昔の古い音源は実に懐かしい味のある音が聴けることは最大の特徴かも知れない。しかし短所もあるJAZZは独特のリズムで、音にキレのある鳴り方をするオリジナルの箱が良く鳴る。

余り近づいては行けない音に触れるようである。ブラボー!

長らくバッハ最後の作品だと考えられてきた、バッハ :フーガの技法(Die Kunst der Fuge)BWV 1080を楽器別に検証する。

2020年06月23日 | バロック音楽・オーディオ一般

筆者の音楽の聴き方には2種類の聴き方があるように思う、先ずは音楽を楽しむ、寛ぎを感じるには10吋のTANNOYのユニットに限るが、後はもう一面に例えば音楽を探求する、又検証するにはなるべく色付けが少ない無色透明的な音質が特徴のスピーカーに限ると思うがこの様な音の特徴を持つスピーカーも多いようで現状は少ない。何故LS3/5aを選ぶかの疑問に「すべてのアートで、音楽は最も曖昧でありながら最も表現力が豊かであり、最も想像的でありながら最も身近な存在であり、最もはかないようで最も不滅なものです。音楽はワイヤに沿って電子のダンスに変換され、その魂は長く生き長らえます。KEFはそれを音楽としてあなたの耳や心に戻す時、可能な限り最も自然の方法で達成します・・・これは誇張でもなければ策略でもなく、作り話でもありません」KEF創設者「レイモンド・E・クック」の言葉だが、「KEF」のブランドストーリーの魅力LS3/5aを完成させたと思う、ごく一般的な音楽愛好家である。

当時はAR(Acoustic Research)のスピーカーの音質は余り気にならない特徴のない音のするスピーカーと思っていたが、実はARはポリシーは正確な音再現。ARはそれを「リスニングの真実」と呼び、いつまで聴いても飽きない音と言っていた事を思い出す。当時Jazzを多く聴いていた筆者には、ジムランのラッパが好みだったが今になって考えれば当然の事だったと思う様になったが。有名なことはかのヘルべルト・フォン・カラヤンは、「AR-3a」をプレイバックモニターとして常用していたほどである。

当時昔世話になった先輩がAR(Acoustic Research)AR-LSTのスピーカーが最高と言っていたことが改めて思い出す、但し能率は良くなく大出力のアンプマランツ500Wで駆動していた。先輩のもう一台は15吋レットのTANNOYヨークを聴いておられた。筆者は今まではKEF Q300を使いその役割に使用して来たが癖のないユニットが欲しくグレートアップが必要に思い、今年バージョンアップを行った。勿論RogersLS3/5aの15Ωが欲しかったが貧困老人の為グレートダウンをしてインチキLS3/5aを導入した、つくづく貧困とは辛いものである。

今回は以前購入し現在サブシステムとしている愛用のインチキLS3/5aだが正式には「ho's systemのLS3/5a」というらしい「新品 ho's system (LS3/5a) 20年前のデットストック」品であり日本に輸入しようとして何らかの理由でそのまま保管され、同じ物をキットとして「キット屋」(現在のSUNVALLEY)さんで販売していた商品と同じと説明は受けるが、只キット屋さんと違う点はネットワークが若干違うと伺う、取扱説明者は、音質に影響してho's systemのネットワークが断然良いと言われ、購入に至るが、視聴すると音質はそれほどでも無く、低音に不満を覚え、吸音材の交換をしてやっと音質も良くなり現在に至る。

今までオーデイオでのエンクロージャーはオリジナル商品については手を加えない事が一番と言われ、変更することには躊躇したが自分の耳での確認が一番肝心に思えた。勿論エンクロージャーのデザインと製作したギャップが見える。


又インシュレーターにWELLFLOATを使っているが、インシュレーターでこれ程音に違いが出るかは体験しなければわからない程の影響があると思う、しかし今は現在のメインアンプとの相性は最近少し疑問を感じている。

現在は300Bの真空管で試聴していますがアンプの使うトランスに疑問がわくのか、じっくり聴き出すと、色々な面に不満を覚える、少し前に好意でEL34のウエスギ UTY-5 モノラルアンプをテストで1週間程聴いたが実に良い音がした。勿論価格も高額で購入は無理であるウエスギが良いのか、又使用するタムラトランスか、EL34の真空管が良いのかわからないが・・・・・・?
当然EL34の真空管を使った名品マランツ8の名機としても大変有名です・・。

でもウエスギアンプの良さは実感した次第である。少し安価なU-BROS-16もあるが、この製品も中古品でも高額取引されているようである。パーツはどれもおなじみのパーツで製作して仕上がりも綺麗なことがとても好印象的だ、勿論トランスも定評あるTangoを使い、同時に音質の穏やかさも抜群であった、勿論10吋のTANNOYのユニットも粗さが抑えられ思わず納得出来、長く聴きたくなるアンプであった。



下の写真はU-BROS-16で出力は50W×50Wだそうである。勿論真空管もEL34(GE製、太管)プッシュプルにて使用しているようです。一般的にはEL34(太管)の使用が音質は良いらしいが、現実に聴いたことも無く不明だ。確かにモノーラルで自作しても質の良いトランスが重要だ特に日本製のタムラ製、電源トランス:PC‐3007、出力トランス:F-2011、チョークトランス:A-4004のトランス(各2個)だけで福沢さん15人程は必要で真空管アンプのトランスは高額なことが分かる。勿論上質なトランスにより音質に多大な影響があることは有名な話でオーデイオに興味のあるたかには当然な話だ。

知人からの真空管情報では、ウエスギアンプ以外でも、現在タムラのトランス製品は値上げや生産中止で入手が困難な状態ですので、今後品薄状態を考慮するとプレミヤムが付く可能性があると踴らされた、特に自作を考えるにはタイミング的には購入の考え時かも知れないと言われ、頭の痛い問題である。

ウエスギアンプに変えてインチキLS3/5aを聴くが音質全体はやや暗めではあるが、実に素直な音で長く聴いても疲れない音質は流石である、10吋TANNOYと比べるとあのTANNOYの独特の癖の強い涼やかな高音は聴けないが音楽全体を楽しむことに不自由を感じないことは良いアンプと思っている。



庭には百合の花が咲き梅雨が過ぎれば暑い夏が来る。「武漢風邪」は未だ東京都は30人以上のの感染者の報道があるが、経済が心配のため移動は自由になっている、今までの巣ごもり状態は何故か?全く不明である。最初から国全体の封鎖は必要であったのか疑問である、特に東京アラートの意味は何であろうか。但し外出から帰宅後の嗽、洗剤での丁寧な手洗い、指を口に近づけない等濃厚接触は厳重注意である。

本日の本題に移ります。フーガの技法 BWV 1080の不思議な謎を問うてみる、まずこの作品は長らくバッハ最後の作品だと考えられてきました、作品途中に絶筆したため息子が手を加え完成したと知らされて来た作品です。勿論この時代のバッハは人気作曲家でも無く、後日メンデルスゾーンにより発掘された経緯もあり未だ未開発な文献等があるかもしれず、人気の合ったモーツアルト等とは違うのかも知れない。



上記の様な事を踏まえ音楽を探求するには癖のない特徴の癖の強RogersLS3/5aの様なタイプのスピーカーが筆者には良い、其れを10吋のTANNOYのユニットで聴くと違う方向に連れ去られる様な感じになり、違った鑑賞になってしまいそうだ。

今は、直筆譜とはべつの用紙に記されていた未完の「新主題による三重フーガ」が239小節目でぷっつり途切れて、その余白にエマヌエル・バッハの手で「作曲者はここで対位主題にBACHの名前が出たところで亡くなった」という衝撃的な一文で終わっているためです(ちなみに数象徴的に解釈すればこの小節数は2+3+9=14で、BACHとなるのはたんなる偶然? さらにこのあと、最初の基本主題と組み合わされて四重フーガとして構想されていたということも判明しています)。



しかしながら用紙の年代や「透かし模様」についての科学的分析が進展するにつれ、『フーガの技法』がバッハの文字どおりの絶筆というわけではないこともわかってきました。またエマヌエル・バッハによる注記については、バッハが死去して30年ほど経過したころに記入されていることも明らかにされています。近年の研究によれば、バッハはすくなくとも『ゴルトベルク』とほぼ同時期の1740年代初めには『フーガの技法』作曲に取りかかり、そのほとんどが完成していた、という点で意見が一致しています。

結果的には「ゴルドベルグ変奏曲」の次曲第五変奏曲とすればやはりチェンバロ演奏が一番解明しやすい楽器演奏になるのかもしれない。まず曲名である。これはCDによっていろいろに書かれているが、バッハは「コントラプンクトゥス」「カノン」の2種類の曲名を記している。ただし「未完のフーガ」だけは「フーガ」である。

次に曲順であるが、バッハによって番号が与えられているのは「コントラプンクトゥス」のみでそれも12番までであるらしい。(このことはレオンハルト盤の解説によってわかる。)そして、その12番までの配列は、初出版譜およびBWV番号でも同じになっている。

ベルリン自筆譜は、そもそも欠けている曲もある上、曲順も異なる。そのことからもこれは、決定稿というより初期の稿の様子がわかる資料として貴重なものと言えるのだろう。まずBWV番号順に曲を配列し、そこにベルリン自筆譜および初出版譜の状況を記す。初出版譜では、10と10aの両方が印刷されているので、全部で20曲になってしまっている。



J.S.Bach: The Art of the Fugue Vol.1 -BWV.1080 :Glenn Gould(p)

グールドが珍しくオルガンを演奏した「フーガの技法」では、彼がこよなく愛したフーガを演奏するときの愉悦にあふれた素顔を垣間見せてくれます。さらには、1981年春収録の映像作品「バッハ・シリーズ」において、ピアノで演奏したフーガの技法(第1・2・4・14番)、またマルチェルロの主題による協奏曲、イタリア風アリアと変奏といった珍しい貴重な録音もボーナストラックとして収録しました。

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080より
  1. コントラプンクトゥス 第1番
  2. コントラプンクトゥス 第2番
  3. コントラプンクトゥス 第3番
  4. コントラプンクトゥス 第4番
  5. コントラプンクトゥス 第5番
  6. コントラプンクトゥス 第6番
  7. コントラプンクトゥス 第7番
  8. コントラプンクトゥス 第8番
  9. コントラプンクトゥス 第9番
  10. コントラプンクトゥス 第1番
  11. コントラプンクトゥス 第2番
  12. コントラプンクトゥス 第4番
  13. コントラプンクトゥス 第14番
  14. マルチェルロの主題による協奏曲 BWV974
  15. イタリア風アリアと変奏 イ短調 BWV989
【演奏】
グレン・グールド(オルガン(1-9)、ピアノ(10-15))
【録音】
1-9)1962年1月&2月 トロント
10-13)1981年 トロント
14)1979年6月 トロント
15)1971年1月 ニューヨーク



筆者個人的にはチェンバロ演奏が好きですが、勿論リヒター盤がなく、フーガの技法. カール・リヒター 、 カール・ リヒター&ヘルムート・ヴァルハの演奏が残っている。


S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080 / トン・コープマン(チェンバロ),ティニ・マトー(チェンバロ) 1993年
J.S.Bach  : Die Kunst der Fuge (The Art of Fugue), BWV 1080  / Ton Koopman,Tini Mathot (Cemb)  1993

《フーガの技法》は、演奏する楽器さえ指定せずに、「フーガ」という当時の作曲様式を徹底して追求した作品で、バッハの絶筆のひとつと言われています。ひとつの「小宇宙」ともいうべき荘厳さを持ち、音楽史上特筆すべき特異性を有するこの作品は、絶壁のように演奏家の挑戦意欲をかき立てます。当代最高のバッハ演奏家コープマンによる刺激に満ちた再現。

  1. コントラプンクトゥス1
  2. コントラプンクトゥス2
  3. コントラプンクトゥス3
  4. コントラプンクトゥス4
  5. コントラプンクトゥス5
  6. コントラプンクトゥス6
  7. コントラプンクトゥス7
  8. 反行の拡大カノン
  9. オクターヴのカノン
  10. コントラプンクトゥス8
  11. コントラプンクトゥス9
  12. 12度のカノン
  13. コントラプンクトゥス10
  14. 10度のカノン
  15. コントラプンクトゥス11
  16. コントラプンクトゥス12[正立形]
  17. コントラプンクトゥス12[倒立形]
  18. コントラプンクトゥス13[正立形]
  19. コントラプンクトゥス13[倒立形]
  20. 3つの主題によるフーガ

フーガを極限まで追求したこの作品は、楽器の指定がないため、さまざまな構成で演奏されるが、やはり基本はチェンバロとオルガンであろう。その意味ではこのCDはオルガンのグールドと双璧をなすものといえる。グールドは全ての旋律を一人で弾きこなしてしまうのに対し、コープマンは和声の複雑なところを2台でカバーしているが、ここはグールドの職人芸が特殊なのであって、コープマンの選択は表現の余裕と言う意味で、正解であろう。録音も良質であり、チェンバロの深い響きが堪能できる、それでいて聴き疲れのしない、お勧めの一枚である。



これは 朝山 奈津子さんがまとめられた記事を引用させていただきましたが分かりやすくまとめておられるようです。
Contrapunctus 1    基本テーマの正立形による4声単純フーガ    1080/1    4段総譜(SATB)    Alla Breve    78    1    Alla Breveのまま、4/2から2/2へ。終結部加筆。
Contrapunctus 2    基本テーマの正立形による4声単純フーガ    1080/2    4段総譜(SATB)    Alla Breve    84    3    Alla Breveのまま、4/2から2/2へ。終結部加筆。
Contrapunctus 3    基本テーマの倒立形による4声単純フーガ    1080/3    4段総譜(SATB)    Alla Breve    72    2    Alla Breveのまま、4/2から2/2へ。終結部加筆。
Contrapunctus 4    基本主題の倒立形による4声単純フーガ    1080/4    4段総譜(SATB)    Alla Breve    138    -    楽曲追加。
Contrapunctus 5    基本テーマの正立形と倒立形による4声反行ストレッタフーガ    1080/5    4段総譜(SATB)    C    89    4    Alla BreveからCへ。
Contrapunctus 6 a 4 in Stylo Francese    フランス様式の4声反行ストレッタフーガ    1080/6    4段総譜(SATB)    C    79    7    T.44-46:装飾的なリズムを追加。
Contrapunctus 7 a 4 per Augmentationem et Diminutionem    拡大と縮小による4声反行フーガ    1080/7    4段総譜(SATB)    C    61    8    大幅変更なし。
Contrapunctus 8 a 3    変形テーマと2つの新主題による3声三重フーガ    1080/8    3段総譜(SAB)    Alla Breve    188    10    2/4から2/2(Alla Breve)へ、さらに音価を倍増。
Contrapunctus 9 a 4 alla Duodecima    12度の転回対位法による4声二重フーガ    1080/9    4段総譜(SATB)    C    130    5    Cのまま音価を倍増。
Contrapunctus 10 a 4 alla Decima    10度の転回対位法による4声二重フーガ    1080/10    4段総譜(SATB)    C    120    6    Cのまま音価を倍増。初期稿第2主題を冒頭主題として用いる。
Contrapunctus 11 a 4    変形テーマと2つの新主題による4声三重フーガ    1080/11    4段総譜(SATB)    Alla Breve    184    11    2/4から2/2(Alla Breve)へ、さらに音価を倍増。大幅改訂。
Contrapunctus 12 a 4. a) Forma inversa    4声の鏡像フーガ:倒立形    1080/12.2    4段総譜(SATB)    3/2    56    12    (上段)    a)とbを上下に並列するのでなく、1曲ずつ分離。3/4から3/2へ、さらに音価を倍増。
Contrapunctus 12 a 4. b) Forma recta    4声の鏡像フーガ:正立形    1080/12.1    4段総譜(SATB)    3/2    56    12    (下段)    3/4から3/3へ、さらに音価を倍増。
Contrapunctus inversus a 3. a) Forma recta    3声の鏡像フーガ:変形正立主題    1080/13.2    3段総譜(VSB)    Alla Breve    71    13    (上段)    a)とbを上下に並列するのでなく、1曲ずつ分離。2/4からCへ、さらに音価を倍増。
Contrapunctus inversus a 3. b) Forma inversa    3声の鏡像フーガ:倒立形    1080/13.1    3段総譜(VSB)    Alla Breve    71    13    (下段)    2/4から2/2(Alla Breve)へ、さらに音価を倍増。
Contrapunctus a 4    4声二重フーガ    1080/10 a    4段総譜(SATB)    C    98    6    Cのまま音価を倍増。初版第10曲の初期稿。
Canon per Augmentationenm in Contrario Motu    拡大カノン    1080/14    2段総譜(VB/VA)    Alla Breve    109    15    S譜表1段による「謎カノン」の表記を削除。SB譜表からVB譜表へ。CからAlla Breveへ、さらに音価を倍増。
Canon alla Ottava    変形倒立テーマによる8度のカノン    1080/15    2段総譜(SB/SA)    9/16    103    9    S譜表1段による「謎カノン」としての表記を削除。
Canon alla Decima in Contrapunto all Terza    変形倒立テーマによる3度のカノン    1080/16    2段総譜(VT)    8/12    82    -    楽曲追加。
Canon all Duodecima in Contrapunto alla Quinta    変形正立テーマによる5度のカノン    1080/17    2段総譜(SB)    Alla Breve    78    (75小節目に反復記号)    -    楽曲追加。
Fuga inversa a 2 Clavicembali: a) Forma inversa    印刷譜第13曲を2台のチェンバロ用に編曲したもの。正立形。    1080/18.1    大譜表(VB)2段組
(Cem.I/II)    2/4    71    -    楽曲追加。
Alio modo. Fuga inversa a 2 Clavicembali: b) Forma recta    印刷譜第13曲を2台のチェンバロ用に編曲したもの。倒立形。    1080/18.2    大譜表(VB)2段組
(Cem.I/II)    2/4    71    -    楽曲追加。
Fuga a 3 Soggetti    3つの新しい主題による4声三重フーガ。未完。    1080/19
(Fragment)    4段総譜(SATB)    C    233    -    楽曲追加。
Choral: Wenn wir in Ho"chsten No"ten sein. Canto fermo in Canto    コラール《われら苦しみの極みにあるとき》の旋律による4声フーガ    668a    4段総譜(SATB)    C    45    -    楽曲追加。


『フーガの技法』はただでさえ構造が複雑、しかも楽曲配列や直筆譜と初版譜に相違点が多い、演奏楽器の指定さえない、というわけでこの作品を敬遠する向きも多いかと思いますが、それはそれでなんとももったいない話。そこで「こうすればとっつきやすくなるかも」という聴き方のコツ(?)を挙げてみます。

1)おおまかなグループのまとまりを知る:『フーガの技法』は、やはり「フーガのお勉強のための作品」という性格が強いため、基本的事項はやはり知っておいたほうが深く楽しめると思います。各フーガのグループ分けは、つぎのようになります。
  a.「主要主題の基本形と転回形による単純フーガ」[4曲]、
  b.「変形主要主題による反行フーガ」, 
  c.「変形主要主題の縮小形・拡大形による反行フーガ」[2曲]、
  d.「変形主要主題と新主題による転回対位二重フーガ」[2曲]、
  e.「変形主要主題と新主題による三重フーガ」[2曲]、
  f.「変形主要主題の鏡像フーガ」[2曲]、
  g.「3つの新主題[と主要主題の四重]の三重フーガ」、
  h.4つのカノン

2)いろいろなタイプの演奏の音源を聴いてみる:筆者も『フーガの技法』のアルバムはいくつか持っていますが、楽器指定のない作品はとにかくいろいろな演奏形態で聴いてみて、自分だけのお気に入りを見つける、というのが近道のような気がします。

市販されているアルバムには弦楽四重奏版、オルガン独奏版、ピアノ独奏版、クラヴィコード独奏版、金管合奏版…といろいろありますが、毛色の変わったところでは「ヴィオール合奏版」を発表している英国のフレットワークによる演奏などどうでしょうか、以前紹介したブログです。

3)「全曲」この作品は、おそらく公開の演奏会で「全曲」演奏しなければならないものとして作られたわけではなく、「対位法技法の集大成」として後世に残そうとの意図が強く働いた、でも演奏して楽しい作品として書かれたものと思われます。なのでお気に入りのフーガのみ聴くというスタイルもあり。たとえばグレン・グールドがピアノで演奏した音源とか、ヘルムート・ヴァルヒャがみずからの補筆完成版を用いてオルガンで演奏した音源でもよし。また、多少なりとも鍵盤楽器を弾いた経験があれば、ポケットスコアとしてもかんたんに手に入るので一部買って作品を聴きながら眺めてみる、あるいはもっと積極的に自分でも音を出してみる、というのも一興。

べつに発表会ではないのだから、上手いとか下手とか関係なし。じっさいに指を動かしてみて、メインの主題だけでもいいからじっさいに弾いてみることでこの作品をより身近に感じられるようになるのではないかと思います。
つまり、楽しみ方はいろいろ、聴き方も人それぞれでどうぞという、なんとも懐の深い作品が、この『フーガの技法』。とくにグレン・グールドがオルガンで「コントラプンクトゥス9」を弾いた音源は一聴の価値あり! 


記憶にないCDの発見、筆者の持参するCDを整理すると、ヴィンシャマン演奏のフーガの技法発見、演奏はゆったりして静寂の中で楽しむにはうってつけの、バッハ :フーガの技法を見つけた。

BWV 1080 Bach, Johann Sebastian:Die Kunst der Fuge BWV 1080演奏: ヘルムート・ヴィンシャマン、インゴ・ゴリツキ、エグベルト・グッチュ、ザール放送室内管弦楽団、クラウス・ シュルップ他 指揮: カール・リステンパルト、ヴィンシャーマン編による「フーガの技法」は、少なくとも飽きずに聴けるという点ではピカ一だった。

リステンパルトの演奏も、ドイツ人ならではの情熱に溢れ、今聴いても感動的。やはり忘れてはならぬ名演のひとつに違いない。音質的にも良好だ。


誠に残念ですがヴィンシャーマンのYouTube配信はありません。

 1. フーガの技法(ヴィンシャーマン編)
 2. フルート,ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調BWV1038
 3. 2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調BWV1037

カール・リステンパル(指揮)1900年1月26日、ドイツの港町キール生まれの指揮者。1967年12月24日リスボンにて没。ベルリンのシュテルン音楽院で学び、ベルリン・オラトリオ合唱団の指揮者として活動を開始する。32年、15名ほどの弦楽奏者を中心にリステンパルト室内管弦楽団を創設し、定期コンサートを開催する。戦後の46年にベルリンRIAS室内管弦楽団と合唱団を組織し、モンテヴェルディからストラヴィンスキーに到る幅広いレパートリーで、演奏と録音を行なう。

50年のバッハ没後200年には、カンタータの連続演奏会を開き、アグネス・ギーベルやフィッシャー=ディースカウらとの親交を得た。53年からザールブリュッケンのザールラント(ザール)室内管弦楽団の指揮者に就任、高い評価を受けた。バッハやモーツァルトの権威のような印象が強いが、ザール放送の番組のために演奏した作曲家は230人を超え、その内の半数は同時代の作曲家であった。この様な演奏です。


この演奏は、名オーボエ奏者のヘルムート・ヴィンシャーマンの校訂(楽器指定)版によっており、オーボエ属のダブルリードの楽器群のアンサンブルによってこの曲集の中のいくつかが演奏されているが、息の長い少々鄙びた音色の楽器によって演奏されるContrapunctusは、非常に美しい。全体的にテンポが緩やかで、静けさが部屋に満ちるような演奏である。正に静粛の中での音楽を聴くには特に良い曲である。確かにヴィンシャーマンの演奏は時代的に古さは感じるが、あのゆったりした調べはやけにリラックスできる。
改めて違うバッハを見るようである。ブラボー!

昔から好きなバッハのオーボエ曲とカンタータ146番は「チェンバロ協奏曲ニ短調」同一の音楽なのが興味津々。Il Gardellinoの演奏を聴く

2020年06月18日 | バロック音楽・オーディオ一般

ヘルムート・ヴィンシャーマン(指揮)Helmut Winschermann, conductor

1920年3月22日、ルール地方ミュールハイムに生まれる。エッセンとパリで学び、コンセルトヘボウ管弦楽団などのソロ・オーボエ奏者を務めた後、1960年ドイツ・バッハゾリスデンを創立。以来、芸術監督として50年、この室内オーケストラを特にバッハ演奏において世界的権威を誇る演奏団体に育てあげた。また、優れた教育者としても知られ、1956年デトモルト国立音楽大学の教授として優秀な後継者を輩出した。



指揮者としては、世界各地のオーケストラに客演しており、日本に於いては、大阪フィルにしばしば招かれているほか、都響、東京シティフィル、仙台フィル、水戸室内管などを指揮している。2010年9月には、東京に於いてヴィンシャーマンの90歳を祝して有志の音楽家と「マタイ受難曲」を演奏、絶賛された。2012年、東京、大阪での「ヨハネ受難曲」の演奏では、深い感動を聴衆に与えた。
著書として「J.S.バッハに至る私の歩んできた道」をドイツで出版している。

CD・レコードは複数のレーベルから100枚以上がリリースされている。なお、バッハゾリスデン結成以前にバロック・オーボエも演奏した彼は、ドイツで最初のバロック・オーボエによるレコード録音を行っている。



録音年月日を見ると 1962年7月との表示がある、筆者が未だ中学生時代であるが、このレコード購入は高校生の頃アルバイトで蓄え購入した記憶がある、当時¥2.300は凄く貴重で正にお宝で、当時は一体型の貧弱な装置で貪る様に聴いていた思い出が蘇る、今聴くも実に新鮮でヴィンシャーマン演奏のソロ・オーボエが実に自然に響く。

確かに10吋TANNOYのユニットから醸し出す、低音が豊かに聴こえるドイツバッハゾリスデンの重厚な音を聴くと、特にオーボエ・ダモーレ協奏曲イ町長が流れると目頭が熱くなるのはなぜなのか?

いわゆる筆者がオーディオに興味を感じた頃針はグレースF8Lを使い聴いたいたが、オルトフォンGシリーズが良いと言われ、FRのMC変換器とオルトフォンGEに交換するが、衝撃的な音質の違いに驚きであった、特にオーボエとヴァイオリンの掛け合いが実に生々しく聴こえる、LP装置のグレートアップ特にSPUを聴くには程度の良いMCトランスは必要である。現在MC内蔵のGTで聴くが将来は程よいMCトランの導入を図りG/GEで聴きたい。



現在は演奏も古楽器によるものも多く、昔に比べ若干音質等は違って聴こえる所もあるが演奏テクニック録音技術の向上で実に快適な環境で鑑賞できることは大変嬉しい。

その様なチェンバロ協奏曲が勿論現在演奏家でも楽しめるので今回は1988年に設立されたこのバロック様式のアンサンブルIl Gardellinoを紹介する、最近の録音は目覚ましい程の音響機器が整い音質は大変良く余りのリアルな音に圧倒されるときもある勿論ご覧のように古楽器での演奏は当然になっている。


赤毛の司祭といわれたアントニオ・ヴィヴァルディの協奏曲Il Gardellino(R90)からその名前を借りて、フルート、オーボエ、バイオリン、ファゴット、およびバッソの連続音に使用されます。

アンサンブルの中心は、オーボエストで指揮者のマルセル・ポンシーレ(オーボエ)、ヤン・デ・ウィン(トラヴェルソ)、シャレフアドエル(チェンバロ)、寺神門亮(ヴァイオリン)、秋葉美嘉(ヴィオラ)、エルヴェドゥーシー(チェロ)で構成されています。コンサートやレコーディングには、フランソワ・フェルナンデス(ヴァイオリンとヴィオラ)、ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラダガンバ)などの有名なミュージシャンや他の数人の風の奏者が参加します。


それらのすべては歴史的なパフォーマンスの世界でかなりの評判を楽しんでいます。彼らは、アムステルダムバロックオーケストラ、ラプティットバンデ、ロルシュトルデシャンゼリゼ、コレギウムボーカルオブゲントなどのアンサンブルのリーダーであり、時には共同創設者でさえあります。

長年に渡って本格的な実践を重ねてきた彼らは、すべての機微を指先で習得します。しかし、il Gardellinoで組み立てられた彼らは、違いを生み出し、最先端で何かを生み出すことを目指しています。ヨハン・セバスチャン・バッハを支持しながらの作品、ツアー中、彼らは作家、哲学者、映画製作者、ビデオ制作者を招待し、他の形式の芸術的表現との対話を織り交ぜます。すでに時代の楽器で演奏しながら成し遂げた後、彼らは神聖なボーカル音楽やオペラを含む、より伝統的なラインに沿って将来のプログラムを計画します。


il Gardellinoは、ヨーロッパの多くのフェスティバルやコンサートホールで演奏し、高く評価された後、最近、米国、イスラエル、南米、および日本でますます成功を収めています。多くのCDが、Accent、Klara、Passacailleの各レーベルで録音されています。

Bach: Cantatas, BWV 146, 103 & 33 by Il Gardellino



 1-8.「我ら大いなる悲しみを越え」BWV146~復活祭後第三主日のための教会カンタータ
 9-14.「汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV33~聖三位一体祝日後第13主日のための教会カンタータ
 15-20.「汝らは嘆き、泣き声をあげ」BWV103~復活祭後第三主日のための教会カンタータ
【演奏】
  カロリーヌ・ヴェイナンツ(ソプラノ)
  マルゴ・オイツィンガー(アルト)
  ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
  マルクス・ウルマン、レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
  リーフェン・テルモント(バス)
 マルセル・ポンセール(ob)指揮
 イル・ガルデッリーノ(古楽器使用)

  1.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Sinfonia
  2.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Coro: Wir mussen durch viel Trubsal in das Reich Go
  3.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Aria: Ich will nach dem Himmel zu
  4.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Recitativo: Ach! wer doch schon im Himmel war!
  5.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Aria: Ich sae meine Zahren
  6.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Recitativo: Ich bin bereit, mein Kreuz geduldig zu
  7.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Aria: Wie will ich mich freuen, wie will ich mich l
  8.Wir mussen durch viel Trubsal, cantata, BWV 146: Choral: Denn wer selig dahin fahret or Ach, ich hab
  9.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Coro e arioso: Ihr werdet weinen und heulen
  10.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Recitiativo: Wer sollte nicht in Klagen untergehn
  11.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Aria: Kein Arzt ist auber dir zu finden
  12.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Recitativo: Du wirst mich nach der Angst auch wieder
  13.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Aria: Erholet euch, betrubte Sinnen
  14.Ihr werdet weinen und heulen, cantata, BWV 103: Choral: Ich hab dich einen Augenblick
  15.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Coro: Allein zu dir, Herr Jesu Christ
  16.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Recitativo: Mein Gott und Richter
  17.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Aria: Wie furchtsam wankten meine Schritte
  18.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Recitativo: Mein Gott, verwirf mich nicht
  19.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Aria: Gott, der du die Liebe heibt
  20.Allein zu dir, Herr Jesu Christ, cantata, BWV 33: Choral: Ehr sei Gott in dem hochsten Thron
 


ヨハン・セバスチャン・バッハ-オーボエ協奏曲
このCDのタイトルであるオーボエ協奏曲は、もちろん少し誤解を招くものです。バッハのオーボエのためのオリジナルの協奏曲が保存されていないからです。バッハのチェンバロのコンサートのいくつかは、いわゆるメロディー楽器のための彼自身の協奏曲のアレンジであったことは知っています。いずれにせよ、これらの協奏曲はオーボエやソロ楽器としてのオーボエダモーレにぴったりです。特に彼らがインスピレーションを受けているときは、マルセル・ポンシーレによってスムーズかつ巧みに演奏されます。



パートごとに1つの楽器のインストゥルメンテーションを使用することで、彼の付随するアンサンブルIl Gardellinoは、たとえば最近のレコーディング(Alphaを含む)の騒々しいCaféZimmermannよりも魅惑的で独創的です。オーボエとヴァイオリンの二重協奏曲では、ポンシーレにヴァイオリニストの寺門亮が加わります。両方のソリストがお互いに、そして「オーケストラ」とどのように対話するかは素晴らしい。サプライズは確かにこのCDの「双曲」です。



ポンゼーレはこのリュッケルトの歌をオーボエダカッチャ、弦楽器、チェンバロに合わせました。彼はこの作品に対する彼の選択を説明せず、リスナーに「音楽的な休息の瞬間」を提供したいだけです。文字列に関するいくつかの誤ったメモにもかかわらず、この有名なマーラーの歌のこの奇妙で奇妙なバージョンは納得します。いずれにせよ、それはこの新しいCDに優勢である瞑想的で穏やかな雰囲気の完璧なイラストです。



ポンゼーレはこのリュッケルトの歌をオーボエダカッチャ、弦楽器、チェンバロに合わせました。彼はこの作品に対する彼の選択を説明せず、リスナーに「音楽的な休息の瞬間」を提供したいだけです。文字列に関するいくつかの誤ったメモにもかかわらず、この有名なマーラーの歌のこの奇妙で奇妙なバージョンは納得します。いずれにせよ、それはこの新しいCDに優勢である瞑想的で穏やかな雰囲気の完璧なイラストです。



Bach: Oboe Concertos (BWV 1053a, 1060a, 1055a, 1059R) /Ponseele ・ Terakado ・ Il Gardellino (2005-03-15)

寺神門亮、ブライ・フスト、サンドリーヌ・デュペ   ( バイオリン)
秋葉美香  (ビオラ)
ルネ・シファー    (チェロ)
フランク・コピエターズ    (ダブルベース)
マルセル・ポンシーレ   ( オーボエ、オーボエ・ダモーレ)

  1.オーボエ、ヴァイオリン、弦楽器、連続曲のための協奏曲ヘ長調(再構成)、BWV 1053R:アレグロ
  2.オーボエ、ヴァイオリン、弦楽器、連続曲のための協奏曲ヘ長調(再構成)、BWV 1053R:シチリアーノ
  3.オーボエ、ヴァイオリン、弦楽器、連続曲のための協奏曲ヘ長調(再構成)、BWV 1053R:アレグロ
  
  4.オーボエとヴァイオリン(または2つのヴァイオリン)、弦楽と連続(再構成)、BWV 1060R:アレグロのための協奏曲
  5.オーボエとヴァイオリン(または2つのヴァイオリン)、弦楽と連続(再構成)、BWV 1060R:アダージョのための協奏曲
  6.オーボエとヴァイオリン(または2つのヴァイオリン)、弦楽と連続(再構成)、BWV 1060R:アレグロのための協奏曲

  7.オーボエ・ダモーレ、弦楽、連続のための協奏曲ニ長調(再構成)、BWV 1055R:アレグロ
  8.オーボエ・ダモーレ、弦楽、連続のための協奏曲ニ長調(再構成)、BWV 1055R:ラルゲット
  9.オーボエダモーレ、弦楽器、連続曲のための協奏曲ニ長調(再構成)、BWV 1055R:Allegro ma non tanto
 
  10.オーボエ、弦楽器、連続曲のための協奏曲ニ短調(再構成)、BWV 1059R:アレグロ
  11.オーボエ、弦楽器、連続曲のための協奏曲ニ短調(再構成)、BWV 1059R:アダージョ
  12.オーボエ、弦楽器、連続曲のための協奏曲ニ短調(再構成)、BWV 1059R:プレスト
  13. Ich bin der Welt abhanden gekommen、声とピアノのための歌(またはオーケストラ)(リュッケルトリーダー3番)

古楽器の最高な、情熱的に演奏しました。私が検討した他の唯一の録音は、ゴンザロX.ルイスとポートランドバロックオーケストラとのバッハオーボエコンサーティの同様のグループでした。誰かの居間で録音されたみたいだ。冗談ではなく、共鳴はありません!教会であろうと荘厳な法廷であろうと、バッハの舞台は間違いなく「生きている」ものであり生き生きした演奏が良かった。



後日2003年度演奏のJ.S. バッハ:マタイ受難曲(ギーゼッケ/シュミットヒューセン/岡山バッハカンタータ協会/桃太郎少年合唱団/ドイツ・バッハゾリステン/ヴィンシャーマン)を購入すると翌日配送早速視聴するが良い演奏に感激した。



 梅雨の合い間に庭の片隅に咲く桔梗がやけに愛らしい、ブラボー!

音楽が美しく、ストーリーもわかりやすい。さらにそれほど長くない、カルロス・クライバーCarlos Kleiber(指揮)のヴェルディ:歌劇『椿姫』全曲を考察。

2020年06月16日 | オペラ・歌劇・カンタータ・オーディオ全般

最近特に疑問に思う事を簡単に書き記した、私は音楽が好きでよく聴くが、その音が「少しでも良い音で聴きたい」の要求があり少しでも良い音を目指し、部品やケーブル等を吟味し聴いているが、確かに時代と共に音楽ソースも変化し、レコードからハイレゾと進化してきたが、果たして日本には音楽愛好家がどれほどいるのかも知らないが、iPhoneでYouTube、iTunes等他の配信ソフトを経由しイヤホン等で簡単に聴くことは出来、音質もある程度良く一般には、この辺りで十分かもしれない、この携帯音楽も事の起こりは、日本のソニーのウォークマンから随分変化した。

この様な時代背景の中でのオーディオ雑誌等は益々販売数は減るのであろう、iPhoneでイヤホンがあれば音響装置のグレートアップはイヤホンだけになる、そのせいかオーディオ雑誌等も売れず、値上げしオーディオ機材も値上げする、音楽演奏も勿論簡単なオーディオインターフェイスで操作して演奏すればミキサーも不要で簡単な演奏はノートパソコンがあれば楽しむことも出来る。確かに時代と共に変化が激しいようです。今やPCを理解しないと音楽の作曲も演奏もオーディオも聴けない時代に変わってきた事は事実である偶にレコード演奏を聴くと感激する。

それとPCの利点は音楽はソフトは絶対欠かせない、レコード、CD主流から今やはハイレゾソフトが大変多くあり、聴きたいジャンル、演奏者等自由に選べ格安に聴ける事はレコード時代とは全く違ってしまった、但し音質の事は配信ソフト会社により違うため注意が必要です。


ここで日本政府関係の資料がPDFデーターがある「日本のオーケストラの課題と社会的役割 - 参議院」のタイトルでA4/16Pに表記されている、でもあくまで中心は公演でオーディオでの鑑賞は含まれない。CDの販売枚数は強烈に多いが、実売件数は非常に少ない、実は特にクラシックは売れないのだ、この辺りが実情であろう。

筆者は昔レコード会社のジャケット製作会社とのお付き合いがあり、40年前クラシックのLPジャケットの印刷は2,000枚のオーダー数でも多く500枚定数のようでした。当時サイモンとガーファンクル2枚組のLPジャケット等は50,000枚程は当たり前で山口百恵ちゃん等の注文は生産が追いつかなかったと聞く、勿論JAZZ関係のものよりクラシックジャケットは利益は全く出なかったと聞いた。

特にこの西洋音楽は日本では一部を除き明治維新により耳にする音曲となったが、意外と明治、大正と帝国主義により今より少し違った欧州音楽が栄える様になったのかも知れない、日本の不幸の原因はこの明治維新が不幸の始まりかも知れない。

基本的に日本の宗教は自然を貴み最初の神は太陽崇拝から万物のものを神とし、温暖な国に生活し昔から台風被害に合っていたようだが、誰もが平等の生活をした日本社会である、四大文明と教えるのは世界中でも日本だけである。支那が四大文明の発祥地なんて事を学校で習うが、実は全く偽りで、氷河期時代に近い時に北京地方の寒さは計り知れないそうような場所で文明は栄えないもっと温暖な自然な食物が豊富にある場所で栄える事は言うまでも無い、最近日本の色々な場所での古い石器発掘でその事実は明らかになっているが4万年前の石器も最近発掘されたそうです。。


留学組のみなは、でも欧州とは全く違った文化であった為、室内も靴も脱がずそのまま歩くことには大変戸惑ったのであろう。
筆者の疑問は、この西洋音楽の疑問だが現在の大学の教授も含め官僚等海外留学組が圧倒的に多く、明治維新より続く政治家官僚は特に海外留学組が圧倒的に多い、ここで海外では、猿と蔑まれ、恥と侮辱に泣くそうです、其れは文化の違いに寄ることが圧倒的に多い、一番の違いは宗教の違いに驚く、キリストの存在なのだ。

日本社会で神は万物と崇めて来た、正月に神社等に参拝し、春にはお釈迦様を敬い、彼岸、お盆にお墓に行き祖先を敬い、クリスマスにはキリスト誕生を敬う、すべての神は皆平等と思った日本人が、西洋では神はキリスト個人なのだ、当時一番の留学先は英国のようであった。ここで歴史を考えると解るが、欧州の英国は有名な作曲家が圧倒的に少なく、音楽輸入国で、文化が栄えてことはオーディオ文化であろうが当時は当然劇場による生演奏が主流である。当然劇場も多く、文化は花開いていたようです。


又欧州ではどこでも音楽は手軽に聴ける土壌が培わっている欧州の留学組は全く知らない文化に驚き、音曲に戸惑い、日本文化の違いを感じ恥、欧州落ちこぼれ組を結成するに至る。そして日本に戻り一般の日本人を小馬鹿にして落ちこぼれ留学組が偉くなったのが現在の日本と考えれば如何であろう納得出来るのだ。

実につまらない人間形成を作った当然その社会は大正時代にまで継続され昭和になり最後に太平洋戦争で終わる。アメリカの日本国憲法を提示され現在に至る、今正に最悪の時代に生きている、特に電通とNHKも含めた民法テレビ放送局が馬鹿な放映をして、日本人全員を低俗化し全て嘘で構築した政治でバブル以降は全く繁栄の文字は聞くことは無く、今は官だけ富を得る国になったことは事実である。

今回の「武漢風邪」の顛末でも判るが、賃金は影響受けない政治屋、官僚と金持ちだけは全く賃金は減収もせず、何も出来ず唯時が過ぎたのだ、苦労したのは国民である、昔は民の生活をみて、租税をしtまずは民の暮らしを豊かにして城の補修はその後と考えた日本人の心は失せてしまったようだ。音だ国民は怒らないのかは、上記に記した。

一番政治の最悪自体は「小選挙区制度」であり、悪いのは野党も当然最悪なのである。
これで現在政治不信への謎が解けるのである、現在の官僚を含め政治家は子供の頃から一般的家庭は事は全く知らなく不自由な生活は知らず国民に沿った政治の意味など全く解らないことが実態です。勿論その様な評論は何処にもないと思う。

幸いにして現在はこの欧州音楽が好きなだけ聴ける事に感謝であろう。ここで肝心なことは筆者は思うが、イエスも神なのだ勿論神武天皇も、お釈迦様もすべてが神である、勿論ご先祖様も同様で、これこそが日本人の基本と思う。

今回は少し話が逸れたがこの国の未来が心配である。良い日本に戻しましょう。



最近よく聴く作曲者はジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ簡単に言うとジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi)のオペラを良く聴くようになった、当然この頃から日本帝国の欧州留学が始まるのです、誰もが昔から前奏曲、乾杯の歌等はよく知った曲が沢山ありハイライトのみで聴いたが、最近は自由時間が多く全曲聴かなければ良さが理解出来ない場合が多々あるようだ。

1813年10月10日、ヴェルディは、カルロ・ヴェルディの10番目の子供として、ブッセート近郊レ・ロンコーレに誕生。この頃は政情が不安で、翌年1月には同地にロシア軍が侵攻しています。生家は旅館兼居酒屋を営み、宿泊客の旅芸人の音楽に幼少から惹かれていたとのこと。1868年、つまり日本において「明治維新」がなされたまさにこの年は、ヨーロッパの合唱音楽史にとっても重要な意味を持つ。

そこには、2つの宗教音楽の傑作が関係しているからだ。1つはヨハネス・ブラームス(1833-97)の《ドイツ・レクイエム》、もう1つはジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)の《レクイエム》。当作品は1874年にミラノのサン・マルコ教会で初演されるが、3日後におこなわれた再演の会場は、ヨーロッパ有数のオペラ・ハウスとして名高いスカラ座だった。


これはある意味、前代未聞の出来事ではなかったか? 古来宗教音楽は、聖なる場所である教会で演奏されるのが当たり前だった。しかもそれは、ミサ(レクイエムも死者の魂の平安を神に祈るミサの1つである)をはじめとする典礼の一部という位置づけであって、礼拝堂のなかで音楽が演奏される場所も、入口のすぐ上に設けられたバルコニーの上と相場が決まっていた。

そしてここに、オーケストラも合唱もさらにはオルガンも配置されるのが当然だったのであるその様な時代背景の時代に作曲したこの『椿姫』原題は『堕落した女(直訳は「道を踏み外した女」)』を意味する。音楽が美しく、ストーリーもわかりやすい。さらにそれほど長くない。言葉がわからなくても、ヴェルディの音楽が描く一人の女性の悲恋が美しく切なく、涙なくしては見られない最高のメロドラマ。それが『椿姫』なのです。



クライバー(Carlos Kleiber)指揮による緊張感と起爆力この一曲だけ聴いても解るベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92 第4楽章 カルロス・クライバー『気違いおじさん』と呼んでたクライバーJr.の才気あふれる演奏。少し早い演奏で、叙情的に演奏される作品に反映させて聴衆を驚かせた名盤。随所で驚きと興奮をもたらして刺激的な演奏。

シャープな強音、ダイナミクス、歌手だけでなくオーケストラをもうならせる感情豊かな劇的な手法など、表現意欲の凄まじい生彩溢れる演奏。亡くなって惜しいと思う指揮者にも様々な人物がいますが、この人ほど惜しまれつつ逝った人物も珍しいのではないでしょうか。非常に気難しい人で、あちこちのオーケストラでトラブルを起こしているとの噂が絶えませんでした。また、キャンセルの話題にも事欠きませんでした。

1930年ベルリン生まれ。父親は有名な指揮者エーリッヒ・クライバー。ナチスに反発してアルゼンチンに亡命、そのとき名前をカルロスに改める。大学で化学を学ぶが、指揮者を目指し、無給の劇場指揮者から出発し研鑚を積む。66年エディンバラ音楽祭でベルクの『ヴォツェック』を振り絶賛を博す。精密かつ流麗な指揮により、以降ウィーン国立歌劇場をはじめ一流歌劇場に引っ張りだこになる。キャンセルも多く公演数は極端に少ない。2004年7月13日にスロベニアで病死。享年74。


ヴェルディ:歌劇『椿姫』全曲
青年貴族アルフレードは、パリの社交界の華ヴィオレッタ(高級娼婦)に恋をします。アルフレードの情熱的な愛で、ヴィオレッタは真実の愛を見つけます。しかし、アルフレードの父は息子と高級娼婦との恋を認めません。
二人は引き離されてしまいます。二人は困難を乗り越え最後に出会いますが、そのときヴィオレッタは結核で命を落とす直前でした。アルフレードの腕の中で、ヴィオレッタは息を引き取りオペラは終わります。


配役は
  イレアナ・コトルバス(ヴィオレッタ)(ソプラノ)    高級娼婦、椿姫のこと
  プラシド・ドミンゴ(アルフレード)(テノール)    青年貴族

  シェリル・ミルンズ(ジェルモン)バリトン)    アルフレードの父親
  ステファニア・マラグー(フローラ)(メゾソプラノ)    高級娼婦、ヴィオレッタの友人
  アンニーナ(ソプラノ)    ヴィオレッタの召使い
  ガストン子爵(テノール)    アルフレードの友人
  ドゥフォール男爵(バリトン)    ヴィオレッタのパトロン、他
  バイエルン国立歌劇場合唱団
  バイエルン国立管弦楽団
  カルロス・クライバー(指揮)

このYouTubeで椿姫全曲が楽しめます。

 録音時期:1976-1977年
 録音場所:ミュンヘン、ビュルガーブロイケラー
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

19世紀パリの社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタが青年アルフレードと出会い、彼を愛しながら別れを決意、一人寂しく死んでいくという『椿姫』は、『リゴレット』『イル・トロヴァトーレ』と並ぶヴェルディ中期三部作です。この3作に共通するのは、主人公が社会の底辺の人たちであること(『リゴレット』は道化、『イル・トロヴァトーレ』はロマの吟遊詩人)。当時ヴェルディは、父親違いの3児の母でもあったソプラノ歌手ジュゼッピーナ・ストレッポーニと同棲しており、敬虔なカトリック信者が多いイタリアでは冷たい視線を浴びていました。

『椿姫』は、このようなヴェルディとジュゼッピーナの境遇が反映されているとも言われています。これはあくまでカルロス・クライバーのショーであり、この謎めいた指揮者はトスカニーニ以来のもっともエネルギッシュな「椿姫」を指揮する。


このオペラを聴き出すと次々と楽しむ事ができる、後日紹介しようと思うがカルロス・クライバー&ウィーン国立歌劇場での公開、
『カルメン』全曲もじっくり聴きたい曲である、ブラボー!