伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

貧困老人の聴くTANNOY IIILZ in Cabinetの音は? でもワグナーの音楽を聴きたい。

2017年11月28日 | クラシック音楽・オーディオ

TANNOYは創業者ガル・ルパード・ファウンテンが1926年にスタートさせたイギリスのスピーカーメーカーです。それ以前はグットマンズやワーフデールが有名でした。DECCAがモニタースピーカーが欲しくって作った会社とも聞いていますが真相は分かりません。同日2ayのデュワルコンセントリック方式を1940年代に開発され、有名なオートグラフを発表。

日本でもオートグラフを筆頭に「燻銀のような」と評され独特な音質が愛好家の支持を集めています。最新のTANNOYも聴くが、かなりナチュラルトーンになったようですが、まだまだあの独自の癖のあるTANNOYトーンは健全のようです。

筆者が思うに当時のTANNOY程、癖の強いスピーカーもあるまいと思う、一番の魅力は、この「燻銀のような」が麻薬なんです・・・これが問題である正にこれぞ歪ではないのか?筆者の所有するTANNOYはもっとも安価のタンノイIIILZ in Cabinetは此の機種としては、旧TANNOYの最終的なIIILZです。これ以降は名前が変わってしまい、IIILZの音楽感性を継承しつつ現代の音楽ソースへの対応を図ったスピーカーシステム。スターリングと名前も改め登場した。

確かにこのユニットの魅力に取り憑かれたタンノイファンは多いのであろうが、多分その大半の人が色々苦労を重ねた挙句、他のエンクロージャーに変わったとも言われ、中にはタンノイの音質を理解された方もいるのだと思う、中でも一番小型なエンクロージャーは此れ以前は密閉箱からバスレフ方式となっており、物理的にも音域が広がったようですが今考えても価格は相当高額であった。

 

勿論ユニットには10inch同軸型2ウェイユニットであるHPD295を搭載しています。又この機種よりトランジスターアンプでも鳴らせる(メーカー曰く)と言っていますが、やはり相性は火屋のアンプを使うことが相性はよく、最近真空管アンプも良い製品があると聞く・・・・

拙宅のスピカーはHPD295のメンテナンスから戻り約1年が過ぎやっと当たりが出たようなところである。

ホームユースとして聴く限り、軽いJAZZからオペラまで色々聴いてきたが、勿論、オペラ、オーケストラ等の音楽を中心に聴くが、低域不足には不満はあるので小音量で聴くもあと少し、低域が欲しい要求が付きまとう、長く聴くと細かな所に不満はあるが最後まで聴く。

聴きながら一人でつぶやく事は、アンサンブルの低域の充実感などが欲しいのですが・・・・良い点はボリュームは搾り気味で聴こえる音量を出して聴き入る・・・定位は特筆もので、ソリストが歌う様が見える!

又最新のハイレゾ?オーディオインターフェイス等を利用して再生しても音質は快く聴こえる。しかし条件は、古くてもパワーアンプもある程度安定した物が必要ではあるようですが・・・・・・

特に小編成のヴァイオリンコンチェルト等のヴァイオリンの音もやっと可成り良くなってきた、最近聴いたアレクセイ・オグリンチュク (Ob と指揮)、アリーナ・イブラギモヴァ (Vn)、オーストラリア室内管のBWV 1060R演奏等は雰囲気も良いが、バロックオーボエとヴァイオリンの音質には感銘した一枚である。

当にTANNOY IIILZ in Cabinetの真の姿であろうか共思えた、当に燻し銀ような感じに聴こえる様は IIILZの片鱗を味わう事もある。

TANNOYの創業者ガル・ルパード・ファウンテン爺さんが云うようにオリジナルの箱の影響も相当強そうである。此のスピーカーは小音量で鳴らしてもエンクロジャーに触ると振動が強いのに驚く、まさしく箱を上手く鳴らしていることが分かる。

 アンプが火屋(真空管)ならもう少しその変の、燻銀を体感出来るだろうが、そうなるとピアノ演奏に影響が出るのかも知れない?

しかもWEの300Bの本物も法外な価格を出さないと入手困難で火屋のアンプは筆者の懐事情からは到底無理である、ヴァイオリンの音色を重視するとピアノな粒立ちが悪くなり、何処で納得するかが何時も迷うところである。

パワーアンプによっても随分違って聴こえ、アンプの吟味がどうやら此の音を出すツボであろう・・・・実にその辺りが、難しい選択のような気もする、と同時に法外な金額も貧困生活者には無理がある。でもいい音楽は聴きたい!と云う矛盾が付きまとう、(笑)

 凄い矛盾がある、レコード鑑賞には、やはり無理しても程度の良いガラード301プレイヤーとMCトランスが欲しくなる、WE-618Bトランスは現在100万程で取引されているようです。

程度の良いガラードのプレイヤーと合わせると200万は必至です(笑)其れもカートリッジにDECCAを選んだ場合は相当なメンテナンスが必要のようですので時間がかかります此れはもう筆者あたりは当然無謀な物欲であり、宝くじでも当たらなければ実現は不可である。

でも以上のような装置で一度鳴らしてみたいですね、アンプは当然火屋のアンプが欲しくなる・・・やはり泥沼の世界のようです。

又此のタンノイはどうも12吋は余りよろしく無いようです、今まで色々聴いて来たが12吋が上手くなったのにお目にかかれません。

音を出すにも此のラッパはスピーカーケーブルを選ぶようです。筆者の知人の方はインターホーンのラインが意外と良い効果が出るとおっしゃてますが・・・・特にスピーカーケーブルRCAケーブルだけでも相当種類も多く、選択に苦労する。

特に驚くのはスピーカーケーブルRCAケーブルだけでも十分良い装置が購入出来る金額を見ると更に驚く!又これらのケーブルの吟味も毎日聴くごとに取り替え同じ曲を幾日も聴き吟味することもオーディオの楽しみである。

評論家諸氏が数日の聴き込みでABの良さを判断するのは全く馬鹿げた話である、良い組み合わせを探すのも大変な労力が必要です。勿論各々聴く部屋も違うし環境も違うので、簡単にオーディオ評論なんて出来る話でではない。

でも我々は一般的にこう言う傾向の音がする、基本的なことを知りたいだけなのかも知れない。筆者が色々スピーカーコード、RCAコードを比べて聴いたが、オールドTANNOYには意外と単線の相性が良いやはりいい音でいい音楽を沢山聴き、音楽を理解することが一番大切のようです。

筆者の好きなワグナーの音楽を楽しむのはタンノイIIILZ in Cabinetでは低域不足で不満も多いが歌声が良く聴きながら、もう少し低域がと絶えず不満が付きまとうが、其れでも途中でやめようとはしない・・・?

やはり其処にはクナッパーツブッシュ指揮の芸術がある・・・・・・。

ワグナーは音楽に対するユダヤ人とユダヤ文化の影響力を激しく弾劾した。後にこれはナチスに利用されることともなった。現在でもイスラエルではワーグナーの作品を演奏することはタブーに近い。

欧米でもワーグナーの「音楽」を賞賛することは許され(第二次大戦中でもアメリカなどで普通に演奏されていた)てもワーグナーの「人物」を賞賛することはユダヤ人差別として非難の対象となるようだ。1872年にワーグナーが長く夢見てきた彼自身の作品のためのバイロイト祝祭劇場の建築を始め、1876年に完成。一度は訪ねて見たい処ではある・・・・・・

今日から仕事の隙間に先日注文したワーグナー : 楽劇のCDが海外から入荷したので、早速聴いてみる。

勿論指揮者はハンス・クナッパーツブッシュ指揮である。

音楽全般を過不足無く聴けるようになった。

特に人の声は原寸大で歌っってくれる、この辺りTANNOYである 本日海外より到着したハンス・クナッパーツブッシュ指揮の1956年演奏のワーグナー : 楽劇「ニーベルングの指環」全曲を聴きながら述べることにした。

 ワーグナー《ワルキューレ》第1幕(全曲) クナッパーツブッシュ指揮

こうして色々聴く内にタンノイIIILZ in Cabinetは火屋のアンプを使わなくとも結構聴けることが理解できた。昔はプリはマッキンのC-29とラックスMQ60の他に東芝製の火屋のモノーラルパワーで鳴らしていましたが、可もなく不可も無くと言った感じでした。マッキンもどちらか言えばウォームトーンなのですが、筆者にはこの組み合わせは感動しなかった過去があり、それ以来マッキンに疑問を持つようになった。

このIIILZ in Cabinetは石のアンプでも鳴らせるようなコメントもありますので、色々繋げ聴き比べてみました。少し聴いただけで耐えられないアンプもあったり、一度聴き暫くして聴き直すと素直な感じが良かったり、最初は良かったがしばらく聴くと不満が出てくる。手持ちのアンプに中にも故障して音も出なくなったパワーアンプも出た。


と言った具合に現在5種類のアンプの中より一番のお気に入りがTEACのアンプが良く聴こえる。一般的にはラックス38FDとかQUAD 44QUAD 405-2のアンプでIIILZ in Cabinet鳴らすのが一般的であろうが、筆者としては除外した、と言うより余りにも一般的で、妹がQUADを使用してるので今回はそれ以外の物を選んでみた当然ラックスとIIILZは黄金の組み合わせと言っているが最近其れも疑問を抱いている。

個人的意見ですが、LUXの独特のラックストーンにも疑問を抱くようになった

 パワーアンプだけでも 

●1978年頃発売 ONKYO M-8000Integraと名乗る前のアンプ 全回路を2台のモノラルアンプで構成したデュアルチャンネル方式で回路方式は全段直結セミコンプリメンタリーSEPPOTL回路。そこそこのパワーはあるが、TANNOYには合わないようです。 

此後Integraと名乗るが其れ以降は知らない。

 ●1978年頃発売 Aurex SC-M15/SC-M15(意外と安価で音質も素直な音がする)筆者のイチオシか?

SC-M15☓2 BTL接続でモノラルパワーアンプとしての使用すると可成り良い、音も素直な自然な音質ですが少し控えめな音注意は1台で鳴らすとかなり薄っぺらな音に聴こえるが、BTL接続モノーラルに使用が必至のようです。現在サブ機1台確保して3台あります、なにせ古い機器なので交換様に確保しています。

 ●1990年頃発売 LINN LK100やはりイギリスのパワーアンプで相性は良さそうであるが、長く聴くと疲れる音になった、違う環境になれば必要かも知れない。此のアンプをモノーラルで鳴らしてみたいと思ったことはあるが、一度試してみたい。勿論モノーラルはBTL接続できるそうです。やはりイギリスのアンプで音質は良いと思う、筆者のサブのKEF Q300良く鳴る。この機種も相当古い機種なので確保は難しそうである。

 

 ●1987年頃発売 Cyrus/Mission Cyrus 2現在故障中です、イギリス製なので相性は其処そこそこ良いが、修理を検討するが相当費用が必要のようです。タンノイを鳴らすには此のアンプ(プリメイン)は力があり、音質はクワードに似ている様に思える。現在メデリアンのCDプレーヤーも故障して修理を検討しています。実は修理して使用したいのですが修理費用が意外と高額で躊躇しています。

 

 ●1980年頃発売 TEAC MA-7(アルモニア) 

タンノイ専用アンプかな?と思える程満足度は高い、でも相当に癖のあるアンプですが拙宅のIIILZ in Cabinetに繋げ聴くと、流石に音が?いや音楽が鳴ってる様が聴こえ、筆者の耳には耳障りが良く聴こえる。決して自然な音とは言わないが、音楽、いや人の歌声が良く聴ける、TANNOYの大型スピーカーは持ち合わせて無いので不明ですが此の程度の、IIILZのスピーカーを聴くにはベストのアンプなのかも知れない。心配は1980年製作なので故障が心配です。サブのKEF Q300に繋ぐとTEAC MA-7(アルモニア)の癖が出すぎる傾向ですがシャープすぎる感が否めない。

TEAC MA-7内部

このアンプは、当時のTANNOY社社長ノーマンJクロッカー氏により、TANNOY社製品の重要な試聴テストのシステムとして使用するという評価を得ています。

MA-7は新開発の保護回路を内蔵した完全DCパワーアンプ構成となっており、左右チャンネルの相互干渉を防ぐため、ダブルモノラル構成を採用しています。多分余り知られていない機種のため発売台数は少ないと思います。現在TANNOYを鳴らすにはTANNOYの癖を良い音に鳴らすツボを心得ている感じで、癖もあるが良い組み合わせでした。

筆者が思うは左右チャンネルの相互干渉を防ぐダブルモノラル構成が音を良くしているように思う、なにせ40年程前のアンプにしては、かなり優れもののようです。日立のパワーアンプも独自のモノーラル構成しているパワーアンプの評判は良いようだ最新のアンプは知らないが、大手メーカーが参入していた40年前の当時の技術は未だ現在でも通用するようです。

尚日立、東芝等の会社はオーディオ製品の華が咲く前に撤退を余儀なくされたようです。でも当時重電機メーカーの実力は凄さがある。当時のパワーアンプはモノーラルで使用して見ると以外に力を発揮する場合があるようです。特に当時のアンプはモノーラルで聴くと分離良くアキュレットな音が聴けるかも知れません。皆さん是非お試しを此処に上げたアンプは何れも30〜40年以上前のアンプですが、ある程度満足する音は出るようです。

最近久しぶりに秋葉原に行った時に一般的な最新の音響システムを聴き、染み染み我が家の音に満足感が得られた!但し接続部分は良く清掃して接点回復剤を塗布しメンテナンスを定期的に行うことは最低条件ですが、RCAケーブルもWestern Electric、BELDEN、ortolan等色々試して見たが現在はトーレンスの銀線RCAケーブルにTEAC MA-7パワーアンプに繋げ当初はBELDENのオレンジ黒の9497に繋げ聴いていたが、Western Electricが合うようでした。

スピカーケーブルにはWestern Electric 16GA(撚り線)single(緑)にて繋いでいる。現在拙宅のIIILZ in Cabinetには此のラインが上手く鳴ります。

又同等に歴史のあるBELDENは余り良い結果はえられなかった???RCAケーブルもBELDENはすぐれないのかもしれない?スピカーケーブルも銀メッキ線が?と思いINAKUSTIK (インアクースティック)PRM-1.5S (1M)スピーカーケーブルに交換して聴くが、タンノイIIILZ in CabinetにはWestern Electric 16GAが音声は優れているような気がする。

サブのKEFはINAKUSTIKの銀メッキのケーブルが工合がいいようです・・・ボリュームを少し挙げても安定した歌声が聴ける、ヴァイオリンがボリュームを挙げてもヴィオラにならない。この辺りの音創りはさすがTANNOYと思うのだが、やはり低域不足は止む得ない。此の小さな箱に要求するのが無理なのである。

 低域不足をカバーするには幻のコーネッタとも言われる、スピーカーがある。元々、「コーネッタ」という名のスピーカーは、アメリカタンノイで四角い箱で作られていたものがありますが、そのスピーカーと特に縁があるわけではなうようです。

ステレオサウンドの1976年発売号で、その当時手に入りやすかった295HPDを使って、

なんとか家に置けるサイズで、あこがれのTANNOYオートグラフに少しでも近いものを・・・ということで企画されたキャビネット作成によるものが、このコーネッタ。当時からとてもよい鳴りっぷりで、「幻のコーネッタ」とまで言わしめたスピーカーなのです。

ちなみに、この大きなキャビネットに、なぜもっと大きなユニットにしないのか?と思ってもみたりしますが、この10インチを使っているところがこのスピーカーの魅力的な部分のようです。

このスピーカー、大型スピーカーのゆったりした鳴り方はするものの、キレ味がよくて、生々しさがあるそうです。これはあえて10インチのユニットにして、バスレフ型にしているのが正解だったのでしょうね!

 

この様な解説を見るとHPD295の使い方はまだまだ色々あるようです。

余裕があれば手元に置いて手懐けたい箱でありますが、貧困老人には所詮無謀な事のようです。

  

最後になるがハンス・クナッパーツブッシュ指揮のワーグナー : 楽劇「ニーベルングの指環」の演奏である。

低域不足は否めないがワーグナー : 楽劇の雰囲気は楽しめます。

最近ハンス・クナッパーツブッシュ指揮のワーグナー : 楽劇「ニーベルングの指環」

ヴォルフガング・ヴィントガッセン (T ジークフリート、ジークムント)

アストリッド・ヴァルナイ (S ブリュンヒルデ)

ハンス・ホッター (Br ヴォータン、さすらい人)

ヨゼフ・グラインドル (Bs ファーゾルト、フンディング、ハーゲン)

グスタフ・ナイトリンガー (Bs アルベリヒ)

パウル・クーエン (T ミーメ)

ルートヴィヒ・ズートハウス (T ローゲ)

ヘルマン・ウーデ (Br グンター)

グレ・ブラウエンスタイン (S フライア、ジークリンデ、グートルーネ)

 バイロイト祝祭管弦楽団

 

を聴いている、筆者のよく聴く音楽にバッハ、ワグナーは多い、最初聴いても感動も良さも分からない、しかし何度も聴く内に徐々にその美ししさ、悲しみ、怒り、喜びが見えてくる。

そしてやっと自分の音楽が鳴るのです。良い音楽を何度も繰り返し聴くことが必要です。

ハンス・クナッパーツブッシュはこの1964年の秋、クナッパーツブッシュは大腿骨骨折をして長期療養に入ります。翌年1965年のバイロイト音楽祭では指揮を執ることができず、その後に他界しました。その意味でもこの 楽劇「ニーベルングの指環」が最後の録音なのです。

今後はベートーベン、モーツアルトの交響曲、楽劇も再度聴いて楽しむ予定です。

やはり良い音楽は、良い音で聴きたいものです・・・・・・・ブラボー!


こんなJAZZが聴きたかった・・・・Frank Collett Trioを聴く

2017年11月24日 | JAZZ・ボサノヴァ

最近めっきり寒さも厳しく、日本海側では雪の便りも届いている、

無宗教の日本では、年末最大のイヴェント、クリスマスが近づく・・・・・・

筆者の玄関先にも以前アンチョコに作ったリースを飾ってみました。

 

やはり何となくクリスマスの雰囲気が漂いますね!

 

最近JAZZ聴かなくなってます・・・・? 最近のJAZZがどうもついていけないのか?

そんな所にFrank Collett Trioを聴く、録音は2005年です。此れが中々イケルんですよ!勿論録音も実に良い。

今回はタイトルからもわかるように映画音楽作品集。

スタンダードとして有名な楽曲から、あまり知られていない佳曲までカバー、

どれも印象的なメロディをもつ名曲ばかりです。

アップ・テンポの曲は心地よいスピード感とスイング感を打ち出し、

バラードではビリー・ホリデイの歌のような情感を感じさせる

コレット・トリオの演奏はまさにリラクゼイションの極致。

耳の肥えたピアノ・トリオ愛好家も納得の出来だと思う、

勿論録音状態も最新なのでキレも良く筆者のKEFから生々しいJAZZが聴ける。

 

1. Give A Little Whistle 

 

Frank Collett Trio - Give a Little Whistle 

[From Pinocchio] - Music From The Movies 0 

 

2. Easy Living 

3. A Gal In Calico 

 

Frank Collett Trio - A Gal in Calico - Music From The Movies 03 

 

4. Laura 

5. Cheek To Cheek 

6. It's A Most Unusual Day 

7. Tangerine 

 

Frank Collett Trio - Tangerine 

 

8. I Wished On The Moon 

9. I Remember You 

10. At Last 

11. Ding-Dong!The Witch Is Dead 

12. It Could Happen To You 

13. Thanks For The Memory 

14. Tara's Theme

 演奏:Frank Collette(p), Tom Warrington(b), Joe LaBarbera(ds)

 

 2005年録音、TOM WARRINGTON(b) JOE LA BARBERE(ds)を迎えてのトリオ作!!とにかく心地よい、落ち着いて聴ける作品です。

映画音楽集というだけあって、どの曲も自然と風景にとけこみ、それでいて心に残る名曲ばかり。

しかもピアノトリオときたら、さらに馴染みやすく、身近に感じられます。

 

 軽快な曲7割、バラード曲3割で聴きやすさで一番のピアノトリオ・アルバム。 

心地良いスウィング感の軽快な曲が多いのでこれを聴くと気分が明るくなります。

 

 日本ではあまり知られていないこの「Frank Collett Trio」だが、その曲の質はかなり高い。

 

タイトルで分かる様に映画音楽集というテーマだが、テーマ通り上手く生活に溶け込んでくるような音楽だ。

緩急がありバリエーションは豊かだが、統一感はある。ただひたすらに心地よい。

遊び心もあるが、この手のトリオでありがちな過剰な悪乗りは一切なく、

むしろ大人の余裕とも取れるような風情だ。ベテランの貫禄が出ている。

 

全曲いいが、やはりアップテンポな1曲目「Give a Little Whistle」、3曲目「A Gal in Calico」、5曲目「Cheek to Cheek」、等はよい。

他にもミドルテンポな曲が脇を固め、スローテンポな曲が要所でしっかり締めている。

 

すでに絶頂期をとうの昔に過ぎてしまったジャズで、ひっそりと現れていた知られざる佳作だ。

眠れない夜に、中より少し小さいくらいの音量で聞くと心地よい。

 

こんなJAZZなら、ずっとジャズファンでいられる、60年代を思わせる、好きなアルバムです。

勿論1997年のアルバムも聴くが実にテンポも良くス~と入れちゃうご機嫌なアルバムです。

 

 フランク・コレットが自身のトリオを率いての1997年アルバムです。

「ジョイ・スプリング」「オールド・フォークス」などアップテンポのスタンダード中心で、メドレーもあり、聴き応え十分です。

なかでも「あなたと夜と音楽と」での演奏は特におすすめです。 

 

1.Joy Spring 

2.Very Early 

3.Stablemates 

4.Topsy 


Frank Collett Trio - Topsy 

 

5.Scotch & Water 

6.Lush Life 

7.Good Bait 

8.You Stepped Out Of A Dream 

9.Passion Flower 

10.You And The Night And The Music 

11.Old Folks 12.Hi-Fly 

13.Epistrophy-Ask Me Now-Well You Needn’t 

Recorded at Sage & Studio,Hollywood,November 3&4,1997

 

演奏:Frank Collett(p)Bob Magnusson(b)Joe LaBarbera(ds) 

 

勿論Blue Lovebirdのアルバムもいいですよ!

何故が懐かしさが漂う筆者好みのJAZZでした・・・スイングジャーナル誌も休刊になってこれからJAZZは何処に・・・

 

Frank Collett Trio - Tomorrow is Another Day 

 

最近JAZZ好きでした筆者も歳のせいか?肩のこらない軽いノリ似の良い、それでいて音質もほどどの

この様な軽いJAZZ音楽が聴きたかったです・・・・・・・ブラボー!


最近Vivaldiの「四季」と言わずフォー・シーズンズと云うらしいが、そんな曲は無い。

2017年11月22日 | バロック音楽・オーディオ一般

昔バロック音楽を聴き初めの頃『和声と創意への試み』12曲のヴァイオリン協奏曲集、

の冒頭の4曲、『四季』筆者も昔は、この曲を良く聴いたが何故か最近は聴かなくなっ

た。特に『四季』と言えばイ・ムジチの演奏するレコードを持っている友人も多くいた。

最近は全く聴いていなかったこの曲を検証してみることにしたが其の前にヴィヴァルデ

ィの事も述べる、

正式にはアントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)又「赤毛

の司祭」Il Prete Rosso(イル・プレーテ・ロッソ)と呼ばれるようになった。

 

ヴィヴァルディは彼はまだ統一されていなかった頃のイタリアにあった「ヴェネツィア

共和国」に生まれました。今も「水の都」として有名なあのヴェネツィアです。

当時はイタリアの中でも貿易と海軍によって反映を築いていた都市国家で、9世紀に商

人が作ったのが始まりといわれております。そのためヨーロッパでは珍しく、建前だけ

でなく心の底から「教会より商売が大事!」と言っていたようなところです。

お金があるところには文化も育つわけで、ヴィヴァルディは父が理髪師兼ヴァイオリニ

ストだったため、楽器に触れる機会を得ました。当時の理髪師は外科手術を行うことも

あったそうなので、乱暴な言い方をすれば手先の器用さを受け継いだのかもしれません。

そんなわけであまり身分の高い人ではなかったので、生まれてからしばらくの間の記録

はハッキリしておりません。確実なのは、父からヴァイオリンの手解きと簡単な音楽の

知識を与えられていたこと、10歳で教会付属の学校に入ったことぐらいでしょうか。

当時のヨーロッパでは、音楽をやっていくためにスポンサーが不可欠。

聖職者であればコネを作るのも比較的簡単だったので、そのような道を選んだものと思わ

れます。ヴィヴァルディは頭もそこそこ良く、15歳で剃髪し、20代前半のうちに聖職者と

しての階級も上がっていきました。ただし、イル・プレーテ・ロッソ赤毛だったためにそ

れをからかうようなあだ名もつけられたそうです。

これまた日本人にはピンとこない話ですけれども、欧米圏ではかつて赤毛の人は体が弱い

という理由で差別やからかわれるのが当然という状況だったからです。

現代の有名人では、イギリスのヘンリー王子が「やや赤みがかった髪だから」という理由で、

学生時代におちょくられたといわれていますね。今ですらそんな状況ですから、ましてや何

百年も前の庶民なら尚更でしょう。

聖職者をおちょくるのは罰当たりだと思うんですけれども、あちらにはそういう概念がないの

でしょう。ヴィヴァルディは喘息らしき持病があり、ミサを執り行うのもやっとということが

珍しくなく、それも関係しているかもしれません。ただし、彼には能力的には優れたものがあり、

「病気なんだから無理してミサしなくていいよ」と教会からお達しが出て、教会勤めではなく在

俗の聖職者として生活することになりました。仏教でも在俗のまま出家することができますから、

多分それと似たような感じだったと思われます。そのまま在俗司祭として生きていたら、ヴィヴ

ァルディの名も曲も残ることはなかったでしょう。ここから彼はキリスト教の孤児院で音楽の先

生になり、作曲も行うようになっていきました。ただ、その生活は身体的な負担が大きく、ウィ

ーンの劇場にあった作曲家用の宿舎で突然亡くなってしまっています。どこか内臓を病んでいた

らしいといわれていますが、63歳という年齢のためか、さほど調査もされないまま埋葬されて

しまいました。

これには、当時のウィーン=オーストリア帝国自体が、作曲家に構っていられる状態ではなかった

ことも大きく影響しています。そんなわけで、偉大かつ人気を博した作曲家であったにもかかわら

ず、ヴィヴァルディは単なる一旅行者として、ウィーンの共同墓地に葬られてしまったのです。

しかもその70年ほど後に墓地を取り壊してウィーン工科大学が建てられてしまったため、今では墓

石の一つすらない状態。一応、大学の建物の一角に小さなプレートが取り付けられているそうですが、

いかにも申し訳程度のものです。いくら戦争中だからってあんまりな扱いじゃないですかね。

以前釣り好きの友人が癌で亡くなり、このアントニオ・ヴィヴァルディ作のスターバト・マーテル

(「母は悲しみにありき」)ヘ短調 RV.621を聴き心が浄化された事もある。

ヴィヴァルディ《スターバト・マーテル》アーフェ・ヘイニス

ヴィヴァルディも悩みの中で音楽が生まれた作曲家なんでしょう?やはり良い音楽は必要であるよう

です。

所詮これらの音楽を感じ取れるのはより良い装置があれば、その感性を受けやすい、其のため、より

良い装置に夢中になり、少しでも自分の部屋に合った装置が欲しくなるが法外な金銭が必要になるま

るで卵と鶏の様ですが、完結するには少しでも良い音楽を聴くことのようである。Bachの生まれる約

70年誕生したヴィヴァルディは悲しみの中から美しい曲が出来たのでしょう。

『和声と創意への試み』モルツィン伯爵ヴェンツェスラウに献呈され出版された12曲のヴァイオリン

協奏曲集の冒頭の1~4曲を便宜上与えられたタイトルであって、ヴィヴァルディ自身はこれら4曲に

「四季」という題名を与えていない。

いかにも日本の四季と重なり、特にイ・ムジチ合奏団の演奏が有名です。

筆者もこの演奏は昔から聴いていますが、物足りなさがあり最近は聴かなくなってしまった

 

MAX RICHTER マックス・リヒター1966年1月21日ドイツ・ハーメルン生まれ。

イングランド・ベッドフォードで育ち、エディンバラ大学と英国王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、

フィレンツェでルチアーノ・ベリオに作曲を師事した。在学中の1989年、スティーヴ・ライヒ「6台の

ピアノ」を演奏するために6人組ピアノユニット「ピアノ・サーカス」を結成。

90年、同曲とテリー・ライリー「In C」をカップリングしたアルバムでアーゴ(現デッカ)レーベル

からデビュー、絶賛を博す。90年代後半から作曲家/アレンジャーとして活動を開始し、2002年にフル

・オーケストラを起用したソロ・デビューアルバム『Memoryhouse』をリリース。

 

四季にまつわるエレクトロニック・サウンドスケープ(電子的環境音楽)。

誰もが知るクラシック音楽の名曲、ヴィヴァルディの『四季』を再構築した2012年の作品(Deutsche

Grammophon )。以下のメイキングビデオにおいて「四季の楽譜から好きな部分を取り上げ、そこから

新しい要素を作っていくことは、素晴らしい原石から彫刻作品を仕上げるようだった」と振り返るリヒタ

ー氏は、「再構築の過程で、原作の音符(ノート)の4分の3は捨てたけれども、

それらの振舞(ジェスチャー)と形態(シェイプ)と肌理(テクスチャ)と迫力(ダイナミクス)は維持

した」と語っています。つまり「16~17世紀におけるミニマムミュージック的な側面を持つ」ヴィヴ

ァルディの作品のエッセンスを取り出して、実に快楽主義的なアプローチで再構築を行っています。ミニ

ル音楽というか、現代のエレクトロニカやポストロックに近い肌触りがあります。

なお、春、夏、秋、冬の後には、「Shadow 15」が収録されています。こちらは(多分)四季の楽譜を

より細かく分解して、並べて反復させたフェーズ・ミュージックで、聴けばわかりますが、とてもライヒ

です。背景に常に聞こえる鳥の鳴き声が、春夏秋冬の異なる光が生み出す、影のイメージを脳裏に浮かび

上がらせてくれます。

と云うコメントにに早速筆者も聴いてみるが、先日のブログでつぶやいたビートルズ発生の根はクラシック

音楽界の行詰りに発しているといか思えない感じに聴けた。

Recomposed by Max Richter: Vivaldi's Four Seasons - TitoMuñoz/DanielHope/EnsembleLPR

『ダニエル・ホープ、21世紀の『四季』を収めた最新アルバムを発表Daniel Hope (ダニエル・ホープ)

 1974年、南アフリカ・ダーバン生まれのヴァイオリニスト。イギリスで育ち、10歳のときにゲイリー・

カーとTVで共演。翌年にはユーディ・メニューインに招かれドイツのTVで共演し、以来60回以上の共演

を重ねる。クラシックではとりわけ現代音楽の分野での評価が高いが、

ジャズ、ポピュラー、ワールド・ミュージックのアーティストとの共演も多く、多岐にわたる音楽活動を展

開。ラジオやTVの司会者も務める。20134月、ドイツ室内管との小品集『スフィアーズ-天球の音楽』

をリリースした。

 

このアルバムのメイン・コンセプトは、作曲家にとってのパラとうものですが、そこには、

ダニエル・ホープの一族のためにきた歴史への感覚も込められているのかしれません。

ダニエル・ホープの母方の祖父母は、ポツダムに暮らすユダヤ系ドイツ人だったたった今、

ナチから逃れて南アフリカに移住しますが、彼らの娘の夫となったアイルランドのカトリック教徒

であるダニエルの父が、アプト・ヘットなどに反対する本を出版すると、ダニーエルの一家は国外

退去を命じるられてイエギスに移住することがあります。

それはダニエルが生後に半年の1975年のことでした。その後、4歳以上ヴァイオリンを始める、

英国王立音楽大学と英国王立音楽院でザハール・ブロン他に師事.10歳でイギーリスのテレビに出演し、

コンラートバス奏者ゲーリー・カーとショスタコーヴィッチの作品を共演するなどどんな話題となり、

翌年にはメニュインの招きにより、ドイツのテレビでバルトークのデュオを共演、

これがきっかけとなってメニュインとは60回を越え共演を重ね、最後のコンサートにも出演しました。

ダニエル・ホープはソリストとしての活動のほか、室内楽に熱心で、

2002年からは歴史あるあるボザール・トリオのメンバーとなり、

2008年のグループ解散までプレスラー、メネセスらと共に名門トリオの有終の美を飾っています。

 

ヴィヴァルディ:「四季」

エイフェックス・ツイン、マックス・リヒター、チリー・ゴンザレス、

他ダニエル・ホープ、チューリッヒ室内管弦楽団才人ホップの「四季」、

クラッシックの新扉を開く12ヵ月!マックス・リヒター版「四季」のリコポーズが全世界で話題のホップが、

オリジナルのヴィヴァルディ「四季」と「季節」をテーマにしたクラッシックと

ポスト・クラッシカル系新作を1月~12月の順に選び出して録音しました。

と現代の革新を兼ね備えて1年を音で綴るアルバムです。

Part 1: Vivaldi 2 0. Daniel Hope spielt die 4 Jahreszeiten | 4 seasons | quattro stagioni | live

今や超売れっ子となったマックス・リヒター、ドイツの至宝と称されるニルス・フラム、グラミー受賞の

エイフェックス・ツイン、様々なジャングルのアーティストから厚い信用を寄せていているチリー・ゴンザレス。

最先端を行く天 アーティストの楽。心地よく洗練された珠玉。

確かに新しい試みの演奏である、かなりアバンギャルドに感じる演奏も聴くのも楽しみである。

新しいバロックファンも出来るような演奏は個人的には好感できる。

Part 2 - Vivaldi 2 0. Daniel Hope spielt die 4 Jahreszeiten | 4 seasons | quattro stagioni | live

久しぶりに最新のVivaldiヴィヴァルディを聴いたが録音状態が優れものです。

 

先日盛岡より久しぶりに合ったY君がおみやげにと頂いた盛岡の地酒、桜顔酒造の生原酒

先日は洋風のリゾットにワインのように頂きましたが、イマイチでした。

本日、型の良いワタリガニをスーパーで見つけ、生の蟹を自宅で茹で、

蟹を肴に早速頂く、呑口は上手く、やや甘口の感じがして飲みやすい、

少しするとお酒の辛口の旨さが口に広がり、蟹とは実に相性が良いようです。

此れは美味いお酒でした、やはり日本食に合うようです。本日総て飲み終わりました。ブラボー!


ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha)、バッハの鍵盤音楽の考察。

2017年11月19日 | クラシック音楽・オーディオ

最近本屋さんで売られているBeatlesのLP盤を購入してみました。

総て収集する気持はないが、アビー・ロード、ラバー・ソウルを購入、

後はホワイト・アルバム ビートルズ・フォー・セールの4セット購入すれば満足である。

 

特にこのアビー・ロード12作目のオリジナル・アルバムはジャケット写真の背景の歩道に立ってい

るのはアメリカ人観光客のポール・コールという人物で、彼は撮影の数か月後に本アルバムが発売

されるまで自分が撮影されていたことに気付いていなかったそうです。

また、このジャケットから、「ポール死亡説」が浮上したりして話題になったのは有名。

「ポール死亡説」

・ポール1人だけ裸足

・左利きにもかかわらず右手にタバコを持っている

・路上に駐められたフォルクスワーゲン・タイプ1のナンバープレートが「28IF」であるのが、

 もし(IF)ポールが生きていれば28歳であることを意味している

・白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンは「神父」、

 黒いスーツを着たリンゴは「葬儀屋」、

 スーツ姿で裸足のポールは「死体」、

 デニムシャツにジーンズ姿のジョージは「墓堀人」を意味している

などなどがその要因だとされています。

 

ビートルズ・フォー・セールは以前筆者のブログに詳しく掲載しています。

http://blog.goo.ne.jp/yk1231yk/e/fbd990e72af4bd2433c2cd36e34f19d8

 

 Beatlesと言えばやはり音楽性もっとも豊かな白盤「ホワイト・アルバム」は揃えたい。

解散前の筆者の好きなアルバムです。

 

後は『ラバー・ソウル』(Rubber Soul

ビートルズが1965年に発表した「Rubber Soul」のタイトル名に関して有名なエピソードがある。

アメリカのブルースマンが、ローリングストーンズの音楽をプラスティックソウル(偽りの黒人音楽、

あるいは偽りの魂)と揶揄したのを聞いて、ポールが、じゃあ僕たちはラバーソウルだと言って面白

がってつけたというのだ。

ラバーというのは、ゴムのこと、そして、ゴムはどんな形状にも変化する素材。

僕はこの「Rubber Soul」というタイトル名は、ビートルズというものの本質を言い当てている絶妙

なタイトルだと思う。

筆者は昔この曲を聴きバロック音楽を聴くように鳴った「BeatlesのIn My Life」

 The Beatles - In my Life 

バロック音楽風のそれでいて牧歌的な雰囲気を漂わせた名曲です。バロック音楽風に感じるのは間奏

のピアノにあるのですが、これ、よく聞くとパッヘルベルのカノンにかなり似ているコード進行です。

余談ですが、パッヘルベルの「カノン」はよくコード進行だけ借用されます。

 ビートルズがあれだけ爆発的人気を博しながら解散したのは、音楽的にそれなりな理由によることで、

ビートルズ発生の根はクラシック音楽界の行詰りに発している。

だからこそ、世界中を感動させ、かつ、行詰り打破の役割を果たすと彼らは解散した。

音楽的にホンモノの証拠である。

 最近手入れをサボタージュしていたアクアリウム水槽の手入れをした。

すっかり綺麗になりました、水槽を見ながら鍵盤楽器の演奏が気分が良いですよ!

 最近余り聴かなく鳴ったヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha)の鍵盤音楽を聴いてみる。

オルガン・チェンバロ奏者。1907年ライプツィヒ生まれ。91年没。

ライプツィヒ音楽院在学中の16歳で失明。ギュンター・ラミンに師事、

26年からラミンの助手としてトーマス教会でオルガンを弾く。

以後着実にキャリアを積み重ね、39年からフランクフルトで毎年定期的に開かれるバッハ演奏会

を創設。46年同地の三王教会のオルガニストを務めながら、世界的に活躍する。楽譜の校訂、作

曲なども行なう。厳格なバッハ演奏で一時代を画した ヴァルヒャの演奏は音符通りの演奏で飾り

気もなくこの厳格さが個性のようです。ヘルムート・ヴァルヒャが、旧EMIへ録音したバッハの

チェンバロ作品集が、バジェット・ボックス・シリーズでインターナショナルのCD盤を聴く、

この録音は、ドイツの音響技師エーリヒ・ティーンハウスが担当しており、ハンブルクのブランケ

ネーゼのスタジオでされたもの。

 ドイツのアンマー社製作のモダン・チェンバロを使用し、独特なストップ、音量の表現など、

ヴァルヒャのスタイルでもある対位法的な効果が発揮された、確固たるバッハ像を表現してます。

昔はヘルムート・ヴァルヒャは(LP)アルヒーフ盤で良く聴いたが、最近は余り聴かなくなった?

筆者が思うはヘルムート・ヴァルヒャの演奏が余りにも真面目に、譜面の隅々まで正確に奏でる

音に面白みに欠けているように感じ初め、余り聴かなくなったなかも知らない、筆者はヴァルヒャ

の演奏はオルガン曲が多く、チェンバロで改めて聴くと、この様な正確な真面目な演奏も、教えを

説くような感じも良いものである。此の鍵盤楽器作品録音集は筆者の好きな曲が総て演奏される、

楽しみなセットです。しかも価格もお手頃です。

 『ヘルムート・ヴァルヒャ/J.S.バッハ:鍵盤楽器作品録音集』

 【曲目】J.S.バッハ:

CD1】インヴェンションとシンフォニア BWV.772-801(全曲)

CD2-3】イギリス組曲 BWV.806-811(全曲)

 イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV 808 J.S.BACH

CD4-5】フランス組曲 BWV.812-817(全曲)

CD6-7】パルティータ集 BWV.825-830(全曲)

CD8-9】平均律クラヴィーア第1 BWV.846-869(全曲)

 *♪ヘルムート・ヴァルヒャ / J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 1 BWV 846-869

 CD10-11】平均律クラヴィーア第2 BWV.870-893(全曲)

  *♪ヘルムート・ヴァルヒャ / J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2 BWV 870 - 893 

 CD121) イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971, 2) 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903,

     3) フランス風序曲 ロ短調 BWV.831

CD13】ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

 【演奏】ヘルムート・ヴァルヒャ(アンマー・チェンバロ)

 【録音】1958-1962年、ハンブルク、ブランケネーゼ (ステレオ:セッション/2003年リマスター

    音源使「使用楽器は旧東ドイツのアンマー社製(アンマー・チェンバロ)。

この楽器は、ノイペルト等より、弦の張力が弱く、モダン・チェンバロとしては、ヒストリカル・

チェンバロに近い楽器である。

しかし、EMI に録音されたヴァルヒャのバッハは、CD 盤で聴くと音が金属的でうるさい。

だが、アナログ盤では、アンマー・チェンバロ本来の美しい音を聴くことができる」

 《イギリス組曲》とは、バッハが《フランス組曲》よりも前に作曲していた別の未出版の組曲集

 である。

「フランス」は、前奏曲がない点でも、また規模が小さい点でも、

「イギリス」から区別される。様式的には「フランス」は、この2つのうちでより魅力的で優雅な

ほうである。すなわち、「フランス」は、対位法を使うことを避け、カンタービレな(歌うような)

旋律や、響きがよくきこえる慣用語法的な鍵盤楽器のテクスチュアといったようなギャラントな要

素を開拓することに、より明確に焦点をおくという傾向がある。

《フランス組曲》の性格について論じるとき、その起源から切り離して考えることはできない。

というのは、この《フランス組曲》は、音楽を才のあるバッハの若い妻、

アンナ・マグダレーナ・バッハ(旧姓ヴィルケ、170160)への結婚プレゼントのようなものだ

ったからである。

ヴァルヒャは、その視力障害ゆえ、すべての作品を耳から学ばねばならなかったのですが、この

不利を克服するために、バッハのオルガン作品とチェンバロ作品をすべて暗譜するという超人的

な偉業をなし遂げました。

このオルガン作品全集は、ヴァルヒャの孤高ともいえる自信に満ちた解釈で演奏された20世紀の

バッハ演奏を代表する名盤として、

今も不滅の光を放ち続けています。筆者もバッハのオルガン曲の最初はヘルムート・ヴァルヒャ

演奏のレコードでした。

 すなわち「ヘルムート・ヴァルヒャが弾いた『アンマー・チェンバロ(Ammer)』は、

モダン・チェンバロなので音が金属的でキンキンして美しくない」という先入観をお持ちの方が

あるが、それは間違い。このCD盤を聴く限り実に良い演奏である。

個人的にはヴァルヒャの厳格差が洗われる演奏する《イギリス組曲》が好きです。

 最近の鍵盤奏者の奏でるBach、演奏も良く、録音技術も最新で確かに良い音がする、

キアラ・マッシーニChiara Massini又バンジャマン・アラールBenjamin Alard等の

演奏も良いが、やはり特徴のない特徴を持つヘルムート・ヴァルヒャの正確な真面目な演奏も実

に良く思うようになった。

やはりスピカーが・・・・?ケーブルが・・・・?アンプが・・・・?不満も多いが・・・・・・

やはり良い環境で音楽に浸っていたいと思うこの頃である、ブラボー!


気楽に聴きたい、キアラ・マッシーニChiara MassiniのJ.S.Bachのチェンバロ曲。

2017年11月16日 | バロック音楽・オーディオ一般


キアラ・マッシーニ(Chiara Massini)は1971年にローマで生まれ、エンツォ・スタンツァーニ教授とともに「オットリーノ・レスピーギ」音楽院でピアノを学び、「ラ・サピエンツァ」大学で音楽学を学びました。卒業後、ザルツブルクの様々なマスタークラスに参加し、古楽を集中的に扱い始めました。この道は、キアラ・マッシーニをウィーンに導き、そこで彼女は、ウィーン国立音楽大学のゴードン・マレー教授とオーガスタ・カンパーニュ教授にチェンバロと通奏低音を学び、区別して卒業しました。
オーストリア、イタリア、カナダ、スペインのラジオ局でのいくつかの録音に加えて、彼女は「アル・ブスタン」フェスティバルのために、ヨーロッパ、カナダ、ブラジル、レバノンでのさまざまなフェスティバルやコンサートシリーズでソリストおよび室内楽奏者として活躍しています。



また絵画も作品を手がけている様です。今後に期待ですね。

今回は貧困老人の音楽を楽しむ方法を紹介します。

いまだCD等の販売が少なくYouTube配信が多い様である。オーディオ装置も簡便にLP盤CDのソフト費用も馬鹿になりません、筆者はYouTubeとiTunesの併用で新しい演奏も聴いています。其れでもソフトがない場合は購入します。

 

筆者の好きなJ.S.Bachの演奏は勿論聴いています。ドイツの作曲家。音楽の父。楽聖。ドイツバロック時代の偉大な作曲家。彼の死をもってバロック時代が終焉を迎えるとすら規定されています。

幅広いジャンルにわたって作曲を行い、オペラ以外のあらゆる曲種を手がけた。その様式は、通奏低音による和声の充填を基礎とした対位法的音楽という、バロック音楽に共通して見られるもの。当時までに存在した音楽語法を集大成し、さらにそれを極限まで洗練進化させました。

しかし、死後100年近く後に復活演奏会があり、再度注目されたました。今では信じられませんが、復活演奏会までは彼の作品は全く日の目を見ませんでした。

 

今回、キアラ・マッシーニがバッハを演奏し、彼女の演奏をYouTubeで聴いている、25吋のモニターに演奏の映像を見ながら、楽しんでいます。

演奏が終われば自動的に次の曲に移行してくれるのもありがたい。まるで自宅の居間でチェンバロを演奏していただいているようです。ゆっくりとした叙情的なパッセージでも、活発な姿で、暖かく、流暢で優雅です。

 キアラマッシーニは、10年以上にわたり世界中のコンサートや音楽祭のスターとなっており、どこに行くにしても、彼女は公の場でも批評家でもあります。 

 彼女は2005年の8月にスイスで初めてバッハのゴールドバーグ・バリエーションを公演しました。

彼女の演技のキャリアの根幹になっています。20066月、彼女はイタリアのピサのスタジオでこのCDを録音しました。

バッハの演奏は此のようにリラックスも聴けるし、真剣に音楽と対話も出来る当に其れがバッハの大きさかも知れない?

ある批評家は、ゴールドベルグ変奏曲を聴いて、他のハープシコード奏者たちが比較して鈍いように見えると述べた。 CHIARA MASSINIのチェンバロは当にBachの宝庫かも知れない。

又演奏状態も居間で気軽に演奏するかのように鍵盤楽器を弾いているのが実にリラックス出来る。BGM代わりにキアラ・マッシーニのBachの演奏が鳴っている。

  ゴールドベルグ変奏曲 アリア  BWV988

 Chiara Massini - Bach's Goldberg Variations: Aria 

 インヴェンション   BWV 779-786

Chiara Massini - J.S. Bach, Zweistimmige Inventionen (BWV 779-786) 

J.S.バッハ、ヘンデルと同年、イタリアに生まれた。父親はナポリ楽派の創始者として重要視される作曲家、アレッサンドロ・スカルラッティの感じがしましたが、やはりBachが良いですね!

 初心者のための6つの前奏曲   BWV933-935 

Chiara Massini - J.S. Bach: 6 Kleine Präludien, 1 - 3 BWV 933 - 935 

 

 

イタリア協奏曲  BWV971 

 

Chiara Massini - J.S. Bach: Concerto nach italienischem Gusto BWV 971 - Andante, Presto

 フランス組曲  BWV 906 

Chiara Massini - J.S. Bach, Fantasia and Fugue in C minor, BWV 906 

 ヴィヴァルディ/バッハ協奏曲   BWV 978

Chiara Massini - J.S. Bach / A. Vivaldi, Concerto in F Dur BWV 978

 

ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲をBachが2台のチェンバロのための協奏曲に書き換えた曲      2台のチェンバロのための協奏曲BWV1060

Chiara Massini, Ágnes Ratkó: J. S. Bach Concerto for Two Harpsichords in C Minor BWV1060

キアラ・カッタニCHIARA CATTANI1985年クラス)は、ハープシコード奏者、ピアニスト、フォルテピエニストです。

彼女の音楽形成の決定要因は、ピアニストM°Denis ZardiとチェンバロのM°Silvia Rambaldiとのミーティングでした。 

彼の指導の下、彼は最初にチェゼーナのB.Maderna音楽院でピアノ卒業証書を取得した後、ボローニャのコンサバトリー「GBMartini」でチェンバロを演奏した。 

Johann Sebastian Bach - Toccata in D BWV 912 - Chiara Cattani, Harpsichord 

筆者も知らない若い優れた演奏家が次々に登場する、其れも古楽器演奏も盛んに行われる、又音質もそこそこ良く何時でも聴け膨大なデパートリーから選べ、ソフト料金が格安です。

PCとオーディオインターフェイスにパワーアンプを繋げば音楽が聴ける、

新しい技術で音楽の伝えて頂ける、良き時代になったようです。ブラボー!