伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

最近ジャズを聴くのが楽しみになった、ビル・チャーラップのクリヤーな解像度が増し増しで、今まで聴いたLS3/5Aとは違う透明度のある演奏を聴いた・・・・・?

2022年04月30日 | JAZZ・ボサノヴァ

今回はごく一般的な「解像度」とういう言葉について考えてみたいと思います。特に高域が歪んでしゃくれ上がったり、チャラチャラ、シャリシャリした付帯音を伴った音を持ってして、「解像度が高い」と表現されることが多いのです。

これはオーディオマニアに限ったことではなく、評論家の中にもこのように表現する方は多い様ですね。音についての解像度は一般的には余り良くない表現のようです。筆者にすれば、高域が歪んでしゃくれ上がったり、チャラチャラシャリシャリした付帯音を伴った音は画素数の少ない粗く汚れた画像と同じに思えます。一番怖いのは、オーディオにおいてこのような刺激成分に慣れ親しんでしまうと、本当の解像度が判らなくなってしまうことです。



勿論写真も音楽も同じように思えることは一番肝心なところがシャープで後はかえって多少ボケた絵が依り綺麗にも見えたりする理屈にもと思う。シャープな感じ適度なボケ味の織りなす兼ね合いが良い仕上がり写真となる。例えば動く物の撮影などはカメラ自体を移動しながら撮るとスピード感が増し動きのある写真が撮れたりする、所謂道具も使い方次第で良い仕上がりにも影響する。方や全ての撮影した物がシャープに撮る方法もあり一番わかり易いに写真が報道写真である、カメラも撮影する本人次第で撮りたい状況は千差万別である。最近の画像は殆どデジタル画像であるが印刷データーも300dtp程の画総数で保存すれば十分でプリント画像は200dtp程で十分である。

音楽で考えれば刺激成分が除去されると、全てが物足りなくなり、やれエネルギー感が無くなった、躍動感がなくなった、終いには音楽がつまならなくなったなどと言い出すこととなります。歪みと付帯音にまみれた刺激的な音で周りは大迷惑、満足しているのは自分だけということにもなり兼ねません。

音楽の躍動感や抑揚表現などは、歪みやノイズ、付帯音など余計なものを取り除いた先の、本当の解像度とDレンジが確保された時に初めて出てくるものです。歪みやノイズ、付帯音満載の音が音楽的などと表す方は、音圧を上げただけで本来のDレンジが消え失せたラウドネスウォーを良しとするのと同じですね。
もともと解像度という言葉は、パソコンのディスプレイや、スキャナー、デジタルカメラなどで使用される言葉です。解像度の厳密な定義とは、「デジタル機器で映像や画像などを点(ドット)の集合で表した場合に、その点の密度を表す際に使用する言葉」になります。


つまり、解像度が高いといえば、きめが細かい(ドットが細かい)、奇麗な画像。解像度が低いといえば、きめが粗い(ドットが粗い)、不明瞭な画像ということになります。要するに、もともと画像や映像などの視覚情報に対して使用される言葉であり、オーディオなどの音声情報には本来は使われることのない言葉であるということができます。実は、オーディオにおける「解像度」という言葉のはっきりとした共通認識されている定義というのはないようです。
画像の撮影では最近デジタル写真が圧倒的に多いが、PDF画像はコピー等繰り返しで劣化すると言われ、知識のある方はRW方式保存がデーター劣化が少なく何時までも変わらない写真が保存できる。

昔の体験では、日本での風景写真を撮る写真と空気の澄んだカルフォルニアので撮るのとの同じ写真がカルフォルニアでの写真が断然綺麗で透明感が優れ圧倒的に綺麗に見えた。写真を写したのは同一のカメラで撮った一般社員であった、カメラも同一のシャッターを押すだけのいわゆるバカチョンカメラであった。写真を語る前に環境が如何に大事かを教えられた瞬間であった。
つまり、「誰かが言い出して、自然と広まった言い方」であるといえます。簡単に言えば、オーディオの解像度が高いというのは、音が奇麗で、一方低いというのは音が粗いという意味合いでしょう。このような言葉が使われるように聴こえるのは、もともとオーディオにおいて「演奏者や歌手が、まるで目の前にいるような臨場感」という音が追求されてきたことが大きいのだと思います。つまり、はっきり演奏者の手さばきだったり、歌手の唇の動きなどが、(あくまでも脳内の事ですが)はっきりと見えるような音が最高の音だということなのです。
このことから、もともと映像の世界で使われた解像度という言葉が、すんなりオーディオに受け入れられてできたということが言えるでしょう。

以前から筆者が感じる世界によく似た趣味がある様です、カメラとオーディオの世界もデジタル化が進み趣味の世界も昨今の環境変化により随分新しいテクノロジーが発達したが、未だ昔の真空管がもてはやされ、カメラに至っては未だフイルムカメラに脚光を浴びフイルムの持ち味を活かした世界を広げている事も独特の味を求める趣味の世界であろう。



兎に角筆者の昔望んだタンノイの音とは低音がしっとりした音に、落ち着きある音が理想であるが、解像度が増すと言うより、なるべく自然な音が聴きたく色々パーツ等を交換した結果ある程度のこの解像度が良いと、何のように音楽が変化する化学変化は全く考えなかった。
昔マッキントッシュC-29を駆動していた頃と比べ今のラインアップが解像度は増したと思う、ソリッドな音と違いクリヤーなより自然に近い音だったのかも知れない。現在最新の機種でお聴きになっている貴兄がこの文章を読めばなんて初歩的な事をと首を傾げる愚問かもしれない。

以前もブログアップした記憶もあるが筆者好みのビル・チャーラップのお洒落でスマートな個性とともに趣味の良いタッチを聴かせて、ジャジーな魅力をいっぱいに振りまいてゆくピアニストのビル・チャーラップが、久しぶりにブルーノート・レーベルに戻ってきた。
「ストリート・オブ・ドリームス」と名付けられた新作は、インパルスへ吹き込んだ前作「Uptown Downtown」以来4年ぶり。ブルーノートでのトリオ作品としては2007年の「Live at The Village Vanguard」以来10数年ぶりのアルバムということになる。
(ブルーノートとの結びつきは、僕にとって、とても大切なものなんだ。多くの偉大なプレイヤーたちがブルーノートへ録音をおこなっているし、僕自身もブルーノートをつうじて音楽を進めていったわけだからね・・)。
そんなレーベルへの復帰ということもあって、チャーラップはいつになく思いを込めてスタジオ録音にのぞんでいるようだ。彼の弾くタッチの一音一音からは瑞々しい香気が立ち込めて、とても良い気分にさせてくれる。



単に美しいとか楽しいというだけでなく、彼のピアノ表現はいっそうの深みを増して、これまでになかったほどの渋い味わいをもつものになっている。ベースのピーター・ワシントン、ドラムスのケニー・ワシントンとのコンビネイションもいっそう密になって、3人が互いの音を良く聞きながら、トリオとしての一体感をもった音楽を創りあげてゆくのが良く分かる。

ここでトリオの紹介です。
Bill Charlap(ビル・チャーラップ)1966年10月15日、米ニューヨーク生まれのジャズ・ピアニスト。ブロードウェイのミュージカル作曲家として名高いモース・チャーラップを父に、歌手のサンディ・スチュワートを母に、ウディ・アレン映画の音楽を担当するディック・ハイマンをいとこに持つ音楽的環境で育つ。3歳からピアノを始め、クラシックからジャズへと傾倒。トニー・ベネット、ジェリー・マリガン、フィル・ウッズらと巨匠との共演で腕を磨く。2001年以降はピーター・ワシントン、ケニー・ワシントンとビル・チャーラップ・トリオを、ジェイ・レオンハートとビル・スチュワートとニューヨーク・トリオを結成して活躍。2015年にはトニー・ベネットとの共作アルバムを発表。

Jay Leonhart(ジェイ・レオンハート)1940年生まれ、ジェイ・レオンハートは著名なベーシスト、作詞作曲家で、ジャズとポピュラーミュージックに作品を生み出している。彼はジュディー・ガーランド、カーリー・シモン, バッキー・ピッザレリ、スティング、フランク・シナトラを含む様々なアーティストと共演している。

BILL STEWART (ビル・スチュワート)1967年生まれ、米国アイオワ州出身。ニューヨーク・トリオの一員として知られるジャズ・ドラマー。幼少の頃からジャズを聴いて育ち、7歳でドラムを始める。86年にニュージャージー州立ウィリアム・パターソン大学ジャズ学科に入学し、ハロルド・メイバーンなどの名手たちと交流を深めた。89年に初リーダー・アルバム『シンク・ビフォア・ユー・シンク』でソロ・デビュー。2001年にはピアニストのビル・チャーラップらとともに“ニューヨーク・トリオ”を結成し、アルバム『夜のブルース』をリリース。抜群のスウィング感で日本でも絶大な人気を集めた。



以前から愛聴するこのアルバム、今回のモノーラルのプリアンプの接続により、随分解像度、透明度とも深まり、クリヤーな澄んだピアノの音が実に清々しく聴ける様になったのは大変嬉しい。
実はこのAIYIMA TUBE T-7のデジプリアンプのモノーラル使用で兎に角解像度が良くなっら、ピアノの少しピンキーの音が今までとは違いキラキラする感じに聴こえたのです、ピアノの音って、凄く綺麗だった事を思い成した程である、今後音楽を聴くことが楽しみになった。

「Always」ニューヨーク・トリオ

ビル・チャーラップ率いるニューヨーク・トリオによる、前作『君はすてき』に続くソング・ライター・シリーズ。今回はアービング・バーリンの作品集。最もバーリンらしい、よき時代のアメリカン・フィーリングに満ちたベスト選曲で、チャーラップのスタンダード美学が美しく描かれています。
 1. オールウェイズ Always ( 5 : 15 )
 2. チーク・トゥ・チーク CTo Cheek ( 5 : 41 )
 3. ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル They Say It’s Wonderful ( 3 : 57 )
 4. アイ・ゴット・ザ・サン・イン・ザ・モーニング I Got The Sun In The Morning ( 5 : 19 )
 5. ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン How Deep Is The Ocean ( 3 : 57 )
 6. チェンジ・パートナーズ Change Partners ( 4 : 43 )
 7. ホワットル・アイ・ドゥ What’ll I Do ( 5 : 24 )
 8. イズント・ジス・ア・ラブリー・デイ Isn’t This A Lovely Day? ( 5 : 39 )
 9. ザ・ソング・イズ・エンディッド The Song Is Ended ( 6 : 51 )
 10. ロシアン・ララバイ Russian Lullaby ( 2 : 07 )
 
 Bill Charlap( piano)/Jay Leonhart(bass)/Bill Stewart(drums)
 録音 : 2007年5月30日、31日 クリントン・スタジオ、ニューヨーク



以前聴いた音と比べ演奏者の位置が明確化され奥行きが感じるように変わったのは実に嬉しい現象である、筆者はLS3/5aを導入してまともな音が聴けるようになるのに、約1年6ヶ月の苦労を味わうことになった、幾度も分解し調整し半ば諦めた時に偶然的に原因が判明しその部品交換で本来のLS3/5aの極めて解像度も素晴らしくきめ細やかなでテールの良い音を味わったのです。

特にこのLS3/5aと言うスピーカーはアンプを選ぶ傾向が強く、業務用の石のアンプで使われている方も500Wのアンプでも上手い事鳴らない、兎に角アンプを選ぶと解説する方もいます。
今回のモノーラルでのプリアンプ導入が音質を変えた原因とも思えるが・・・特に最近ジャズを聴くのが楽しみになった、クリヤーな解像度が増し素直な音で鳴る正統派のジャズを味わえる環境での世界が広がるようです。また一般的に真空管は音が柔らかく優しい音と言われる方が多い様ですが、実は私は感じ方が違い、力強く、感度も良く、透明度も高い意外と優れた音がします。

後日連休は暇であり、この際時間をたっぷり掛けてスピーカージャックの補修を行う、現在まで色々スピーカーケーブルは使ってきたが、最終的にはWesternElectric 銅単線ツイスト ビンテージケーブルが一番マッチする様です、価格も財布に優しく、詳細は下記に記します。
メーカー:Western Electric(ウェスタンエレクトリック)
材質:芯線 錫めっき銅(単線) / 被覆 ビニル樹脂+綿繊維
被覆込外径:1.3mm
芯線外径:0.65mm
形状:ツイストペアケーブル(単線2本撚り対線)



芯線外径:0.65mmが細くねじ込み部分が甘く、形式は竹槍式のバナナプラグが安定する材質はロジウムメッキ処理品(但し価格は2倍程高額)のプラグに芯線を二重にしハンダ付けの処理をしてねじ込み完成品となった。今までWesternElectricのケーブルを何種類も試聴したがこの細いWesternElectricが最後に残った単線のこのケーブルである。興味の有る方は一度お確かめください。

ビル・チャーラップ率いるニューヨーク・トリオの『夜のブルース』から『オールウェイズ』までのアルバムの中から選曲し、名曲、名演、名録音を収録したベスト・アルバム。これまで発表してきた7枚のヴィーナス作品からセレクトした12曲をエッセンシャルというタイトルでリリースしたベスト盤。誰もが一度は耳にしたことであろう馴染みのスタンダードのオンパレード。チャーラップなりのこなし方で淡々と弾いているし、あくまでも原曲を大きく崩すことなくに安心して聴いていられるのだが、裏を返せばやや単調という解釈も出来る。但し、トリオとしてのまとまりは良い。この人のオリジナル作品、トリオ以外の編成での演奏も聴いてみたいものだ。

真空管ファンには貴重な現行管としてロシア管が品数も多く安定した価格で購入出来たが、今回の浮くライン戦争により入荷しづらく鳴るのかも知れない。



LS3/5aを駆動するのに欠かせないパワーアンプは1972年2月発売のA3500の配線をWEのケーブルに交換し細かくは配線を纏めるインシュロックも凧糸でまとめ気を使い配線交換した、現在LUXMAN/LUXKITを騙し騙し使っているが意外と音質の相性は良く上手いことマッチし絶妙なスイングを聴かせるる様である。

オーディオ趣味を再開しアンプについて色々考慮し、以前も真空管を愛用していたが、最近の機材は最新チップを用いた製品が多く、音質も良いが筆者の耳にはどうやら受け付けなく、色々聴くうちに真空管に落ち着いた様である。最も使用する2種類のエンクロージャーも相当古い機種なので特に真空管との相性が良いのかも知れませんね!

現在は安価なAIYIMA TUBE-T7真空管プリアンプをモノーラル仕様にし2台で駆動してパワーアンプのA3500(6CA7 3結使用: 20W+20W)に繋げて使用しているが実に透明度等、相性も良くジャズ系統は素直に響くこのラインがご機嫌である。真空管はマイルドなトーンがして音が柔らかいという諸兄がいますが、真空管アンプも解像度の高いシャープな音はします、但し衝撃音は若干アタックの弱さも感じますが・・・勿論現在所有する筆者の石のパワーアンプのLINN、オンキョー、ティアック、オーレックス、業務用のビィクターと揃っているが全て視聴したが、古いA3500の真空管アンプが一番良い感じである。

使用する真空管(6CA7・EL34)は兎角人気のある球で多くの各社製品は数多く現行の松下製(6CA7)も新品を探すにも苦労はする状態である。試したい球もあるが、高額ゆえ玉転がしをする事も大変である。



筆者は確かにプリアンプに、以前定評ある米トライパス社のデジタルアンプのチップのコピー製品が出回りB級の真空管プリアンプAIYIMA「TUBE-T7」(駆動する真空管は通信管で在庫豊富な格安のチューブ6N3使用が大きい)の発売で爆発的に売れた「TUBE-T7」との組合せの音の相性は実に良い。少しLUXトーンを抑え良い塩梅に聴こえる、簡単な改造は多種あるが2回路DIP化オペアンプの交換が簡単で音質は向上する。筆者はしろくま製作所OPA627AUに変更した。

本機に付属するチューブは軍事品ソビエト=ロシアの6N3P(キリル文字のマークが付いているので6H3Пになっています)が民生タイプの中国バージョン付属するが、レイセオンUSA製、タングソルUSA製、旧ソビエトの6N3P-EV OTKマーク付きの在庫に変更すると良いとされ、GE 5670 USAと続くがやはり最高はWE USA(396A)であろうが品薄でプレミアム価格で相当高額でもある。

皆さんご承知であろうが、ゲッターと言う言葉聞いたことあると思うのですが、真空管の上部に付着している銀色の膜をゲッターと言い使用すれば徐々に銀色の空きなくなって行きます。300Bは下降部に銀色の幕があります。この膜がなくなるのには長い時間がかかります、勿論なくなるまで聴けますが、その様に考えるなら消耗品と思い少しでも長く使えるよう大切に扱おうと思いますね!



BILL CHARLAP TRIO (ビル・チャーラップ・トリオ)ミスター・スタンダード・ソング・ブック正統派ジャズ・ピアニストが黄金トリオで再登場!
ピーター・ワシントン(b)、ケニー・ワシントン(ds)との長年のトリオによる崇高な新作。

1997年に結成されたこのトリオは、2000年からブルーノートで『Written In The Stars』、『Stardust』、『Somewhere』など、一連の素晴らしいアルバムを録音し、ジャズ界を代表するグループとして確固たる地位を築いてきた。

2015年にグラミー賞を受賞した伝説のヴォーカリスト、トニー・ベネットとのコラボレーション『The Silver Lining: The Songs of Jerome Kern』や、インパルスからリリースされた2枚のトリオ・アルバム『Notes From New York』『Uptown Downtown』に続く4年ぶりの本作でブルーノートに復帰!グレート・アメリカン・ソングブックのスタンダード曲と、ビリー・ストレイホーン、デューク・エリントン、デイヴ・ブルーベック、ケニー・バレルなどの偉大なジャズ作曲家の曲をブレンドが素敵な誰もが聴きやすいジャズ・ピアノ作品。

メインストリーム・ジャズの真髄がここに。2度のグラミー賞ノミネートを誇る人気ピアニスト、ビル・チャーラップが元トミー・フラナガン・トリオのリズム・セクションであるピーター・ワシントン、ケニー・ワシントンとの黄金トリオで登場する。大ヒット・ミュージカル「ピーター・パン」の作曲家ムース・チャーラップと歌手サンディ・スチュアートを両親に、数々のウディ・アレン映画の音楽を担当するディック・ハイマンをいとこに持ち、’80年代から本格的な活動を開始。
これまで約30種のリーダー・アルバムを発表している。珠玉のスタンダード・ナンバー、磨き抜かれたスウィング感。永遠に色あせない“王道の魅力”を満喫したい。



Street Of Dreams
 1. The Duke
 2. Day Dream
 3. You're All The World To Me
 4. I'll Know
 5. Your Host
 6. Out Of Nowhere
 7. What Are You Doing The Rest Of Your Life?
 8. Street Of Dreams 

ビル・チャーラップのピアノ・スタイルは、けっして派手に多くの音符を弾きまくるといったタイプのものではない。磨き抜かれた感性とともに音を選んで、とつとつと歌うように弾き上げてゆくのだが、そこから絶妙なスイング感が生まれるとともに、メロディックな美しさがいっそう際立って耳に届いてくる。チャーラップの演奏を語るときに、よくテディ・ウィルソンやハンク・ジョーンズ、トミー・フラナガン、アーマッド・ジャマルなどの偉大な名手たちの名が引き合いに出されるが、彼らに共通するのはピアニストとしての優雅な味わい、趣味の良さといったもので、言い替えるならば決して奇をてらうことのない誠実な歌心であるとも言えるだろう。

そんなジャズ・ピアニストたちのもっていた美質を受け継ぎながら、今日のヴィヴィッドなピアノ・ジャズの響きを聴かせてくれるビル・チャーラップ。そして強靭なビートを送り出すベースのピーター・ワシントン。ブラッシュ・ワークを主体に、ときにスティックに持ち替えて躍動感あふれるリズムを叩き出すケニー・ワシントンのツボを得たドラミングの妙も素晴らしい。ブラボー!


人間は何故音楽を聴くのであろうか、と疑問を持った事は無かったのかについて考えてみる。果たして「良い音楽」とは・・・

2022年04月23日 | J.S.バッハ関係

今回もバッハの音楽を聴いてます。途中になっているカンタータを聴き続ける。

 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

さて今回はBA1カンタータ、モテットの詳細であります。

最近また五味康祐について思い出す、オーディオ好きの筆者は昔からの愛読書に五味氏による数々の本があるが、殆どは読んだが全て理解したわけでは無い、その中でも一番納得する本と言えばオーディオの教科書とも言われたステレオサウンド誌に掲載されたオーディオ巡礼は今も時々目を通わせている。


当時からステレオサウンド誌と言えば世界の名機が写真により掲載され写真技術も印刷技術も高度な雑誌であり、高額は常識と思えたことも不思議であった。
五味先生は当時タンノイ、マランツ、マッキントッシュ、JBL、アルテック等。世界の銘機も、使い方を誤れば音が悪くなる。生涯、理想の音を追求しつづけた著者にとって、よいオーディオ装置とは何だったか? スピーカーの逸品タンノイ・オートグラフへの愛を語り、真空管アンプの品位を称讃し、FMチューナー・マランツ10Bの性能向上に熱意を燃やしたスーパーマニアの、生涯、理想の音を追求しつづけた著者にとって、よいオーディオ装置とは何だったか?

最近何かと話題となっている、ジョン・レノン生誕80年目を迎えた10月9日から行われている展覧会『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』の会場の一角に、こんなテキストが記されていた。これは『Rolling Stone』誌によるジョン・レノン生前最後のインタビューで語られた言葉として知られている。
般若心経 × イマジン [ジョン・レノン cover]を聴きながら・・・・少し筆者の本音を考えてみました。

兎角今の時代は完全に狂っている、良いオーディオ装置は何千万と桁が二桁三桁も違う、とんでもない時代であろう。この事は昔から同じで、金がない貧乏人は音楽は聴くなって感じに思える、しかし貧乏人でも音楽は楽しみたい。
その様な時に、五味氏の本に中身は、ホッとさせる文章がある、「一枚でも多く、先ずいいレコードを聴くことだ。装置をいじるのは、レコードを聴き込んでからでも遅くはない。むしろ、その後に装置を改良したほうが、曲の良さが一そうわかり、味わいが深まるだろう。」そのときには、コンポーネントにどんな部品を選ぶかは、本誌などの助言をまたずともあなた自身が決めることになるだろう。その時こそ、あなたの教養が、全人生が、あなたの部屋で鳴るだろう。「オーディオの真髄」よりの文章を見つけ納得する。



オーディオで、ナマを深追いしてはならない。それはけっして美しい音ではない。美しい音は、聴覚が持っている。機械が出すのではないのである。「美しい音とは」を再考するのである。

以前東京御茶ノ水にある某オーディオショップの年配の店舗の方から、最近は昔のヴィンテージと言われるオーディオ機器で揃えたシステムのが安価で、しかも音質が良くある程度適度にメンテナンスすれば良い音で意外と安価に仕上がります、最近のお客様には人気があるようですと答えていたことが印象に残る。
勿論その昔15吋のタンノイヨークを発注するが、タンノイ工場火災により他の商品の購入を余儀なくされた過去があるその後購入したBBCモニターである、他に筆者のスピーカーには1974年発売されたその昔、悪友のI君から譲り受けたTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)は手元に残し十数年前にオーディオ趣味は止めて処分してしまった、5年程前人生の終活を考える時期に、最後にバッハらしい音のバッハの音楽が聴きたくなって、年老いての趣味なので無理はしない程度でこの泥沼生活を再開させてしまった。

確かに退職を迎え膨大な時間を楽しんでみようと、オーディオの再会と共に、其れまでの釣りプログを音楽ブログに変えた、齢70歳を過ぎた爺さんに僅かな年金で暮らす貧困老人ではあるが、高額なオーディオ商品は観るだけと言う実に悲惨な状態の環境ではあるが、救いは昔は無かったヤフオクという奥の細道での購買方法があった。ソフト関係もiTune、CDでの購入で好きな演奏を入手して細々と老後の生活を楽しんでいる。

さて其処で最近購入のバッハの全集とカンタータ全集(Nikolaus Harnoncourt, Gustav Leonhardt)を入手しせっせと聴いている、今回はカンタータ 第106番 哀悼行事『神の時こそいと良き時』BWV106この曲は、若い時の作品ながら、バッハが再評価された19世紀からとても人気があった作品です。



同じく若い頃のものとされる『トッカータとフーガ』のように、斬新な魅力があるといえるでしょう。
歌詞は、「掟としての死」を説く旧約聖書と、「救済としての死」を説く新約聖書を対比的に引用するという凝ったもので、音楽にも細かな彫琢が施されています。

但し日本人には余り受け入れられない海外の宗教の歴史はすごい違いがある、日本が近代国家に発展したかの秘密は、世界中の本が翻訳され、あまりにも多くの本が勤勉な日本人は書物を読み理解し一般的には教養を身につけた事は大きい。但し宗教の違いに猛烈な違いを知った、勿論筆者なども日本人であるので宗教についても全く興味はなく何となく学校で習う歴史的宗教知識しか無い。
世界には大別するとシーパワー(自由圏)とランドパワー(共産圏)が有るが一番始末の悪いのは支那は朱子学と共産圏とのマッチングして、この先も変わらず、ロシアはキリスト教という宗教がある為変わる可能性もあると言う方もいるようです・・・・・。
アメリカは大東亜戦争と言わず大平洋戦争と言わせたか?今こそ、この事を日本人が知り理解しなければならない大東亜戦争の真実 歴史は時々立ち止まり史跡を振り返り真実を突き止め事実を理解する事が肝心である

筆者が思う、ロシア、支那、朝鮮(大韓民国含め)嫌いな嘘つき国家で工業製品までも疑いも強く持っているが、冷静に考えれば我が国も所謂コピー商品を作り成長した国ではあるが、但しオリジナルを越えようと努力しオリジナを超えた物作り出して現在の地位を築いたがこの三つの国の違いは、ポリシーが無い共産圏の国ではある。しかし現在真空管に関して考えればロシア、支那の球は産地国でもあり、需要が大きく馬鹿に出来ない現状がある。一刻も早く平和国家を目指して欲しいと願うばかりである。確かに最近の支那製品のオーディオ機器の価格は完全に価格破壊を起こしているように感じる。

西洋では、元を正せばユダヤ人が唱えたユダヤ教はやがて一神教キリスト教を起こしたイエスもユダヤ人でキリスト教も西欧カトリック(イギリス、フランス他)と東ローマ正教会(トルコ、キエフルーシ、ロシア等)に分離するがユダヤ人はバラバラになる生き抜くためにユダヤの歴史は史上初の商業、金融業を起こしが、申命記という戒律があり、同族には金利は取らず他民族には金利を取っても良い。この様なことで国を持たないユダヤ人が世界に散った。



内容的にも、明らかに特定の人物を想定した葬儀用音楽になっています。此処で言い訳をしますと、キリストの教えも色々あり、イスラム教のアッラーの神が伝えた教え、また仏教が教えたお釈迦様の教え等があり神は人々に神の道を教え導く、勿論毎週毎に教会に通いカンタータを賛美する。

しかし日本人はあまりカンタータ等は興味はない方が多いと思う、ヘブライ語、ドイツ語、英語等其々の言語で歌う歌など関心は示さない。

しかし確り整った装置で聞けば意味不明の曲も実に美しく尊い物の様に感じる、地球上で一番素に近い民族である日本人の宗教は自然なので、神は回答を示さず自然に過ごせば善悪は自然と理解できる事が神である、「八百万の神」日本人は古代から稲作をはじめとした農耕や漁などを通じて、自然と関わりながら生活をしてきました。自然の恵みにあやかる一方で、台風や日照りなどの脅威にもさらされることで、人々は自然現象に神を感じるようになりました。



海外の宗教と異なり自然を神とする民族であり、根本的に仏教、キリスト教等は教えである、その様な背景を考えれば西洋音楽等を趣味とする日本人は少ないのであろう。

但しここで衝撃の事実が伝わるユダヤ教の教えに神の証拠に関する事の掲載がある、
 1.モーゼの石板「契約の板」
 2.アロンの杖「モーゼの兄アロンの使った不思議な杖」
 3.マナの壺「永遠の食べ物」
そして、この三つを入れた黄金の箱が「契約の箱」アカシアの木で作られた金で化粧を施したアークである。その全てはヘブライ語で示されていますが、最近の研究では日本語とヘブライ語に多くの共通点があると話題にもなっているようです。本来の歴史は新しい発見と共に事実が解明さるようです。
化学的にも染色体、DN遺伝子で解明される新しい分野も歴史を改める方法にもなっている今後化学の発達により解き明かされる事も多そうである。


映画でも話題になったインディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアークがあるが、日本も太古の歴史から三種の神器はある、何か似たような話であろうか、海外ではこの「アーク」のレプリカを担ぎ神輿のように担ぎ街を練り歩く風習もエチオピアでは盛大に行われているそうである。

祭りの起源でもあり、まるで日本のお祭りの様な光景で思わず近親姦が湧く話である。
夢の様な話ではあるが実際にアークは存在すると言う、この契約の箱が見つかれば新しい歴史が生まれ変わるのかもしれない。



この当時はスラブ人はモンゴル人に圧倒的戦力に完敗し暫くモンゴルが解体するまで奴隷的な仕打ちにあいアジア人を嫌った過去がある。

その後東ローマ正教会はウクライナ(コサック騎兵)とユダヤ人問題となりモンゴル支配とローマ正教会ウクライナ・コサックと異なった国との交流によりモスクワ大公国は第二のローマ正教会と言われ、その後帝国主義となったモスクワ大公国とウクライナの争いに発展した歴史がある。現在による民主国と共産国の違いのように思えるのは筆者だけなのであろうか?
蒙古騎兵が強かった当時の鎌倉末期に2度の元寇の役で競り勝った日本武士団は相当強かったのであろう。あの時蒙古に負けていれば今の日本は全く違う国家形成を進んだのであろう。



日露戦争当時は圧倒的強さを誇るコサック騎兵団と対等に戦った秋山支隊の日本騎馬兵の強さを世界が認めた瞬間でもあった。日露戦争と言えど日本軍が戦った場所は現在の支那の遼東半島であり、末期はバルチック艦隊を殲滅してしまったのが日露戦争である、ロシアの地での戦は無かったがロシアはアジア人に2度も戦争で負けている、アジア人は憎く怖いのである。

ヨーロッパの歴史は宗教の起こした過ちが多い様に感じるは筆者が日本人であるからそのように思うのかもしれない。最近DNA解析で人間の歴史を紐解くことができるようになり、男性のY遺伝子で祖先が判別出来るようになっているが、日本人の遺伝子は何と支那でも朝鮮でもモンゴルでも無くイルサレムと似かよっていると言われる。

人間色々で人生何かと関わった事は特に音楽のリズム等はその後に影響する事は事実であろう、筆者など若い頃聴いたビートルズの曲にIn My Lifeという曲を聴き中間にバロック調の曲に興味が湧きバッハの音楽に夢中になった、特に当初はバッハ音楽の特にケーテン時代の器楽曲を多く聴く様になった。其処でオーデオにも目覚めた時代であった。

今だにメインのエンクロージャーは10inch同軸2ウェイ(HPD295)を使用していたが1年前にIIILZ Monitor Goldのユニットを入手して現在はMonitor Goldで楽しんでいます。
勿論駆動するアンプは真空管を使っているが、先ず先ずの鳴り方に粗満足していたが、プリアンプをモノーラルで使うと音質が良くなったと騒いでいる記事を見つけ、プリアンプをポチリしてしまった。早速届き現在使っている状態と同様に改造を施し試してみた。真空管等が馴染むまで適度な時間が必要であろう、2〜3日の間は電源を入れ調整した。



そして早速繋げてて視聴する、これは、実に驚きである、真空管プリアンプと言えどこれは最新のデジプリアンプでの音は繊細で、凄まじい分離が体感出来た、視聴したDina Ugorskajaのベートーヴェンピアノソナタ31番、ダヴィッド・フレイ & ルノー・カピュソンのバッハヴァイオリンソナタBWV1016の触りを聴く、そして好きなウィーン・フィルハーモニー, ロンドン交響楽団 & イシュトヴァン・ケルテスのドボルザークを・・・実に良い塩梅に鳴った、プリアンプのモノーラル使用の威力は想像を超えた音が一音一音分離してしっかり耳に伝わる様に感じる。全く余分な音がしないのです。あとはヴォーガルを試そう。
今のシステムの其々の機器のエージングが落ち着けば人様に聴かせても恥ずかしくない仕上がりの音楽が鳴らせる音になるのであろう。(プリのモノーラル化で全く違う解像度の変化が反応した。)このような変化があるのならパワーアンプのモノーラルで益々冴えるのであろうか?

今回の音質の変化を堪能するには長い時間を要した、頭では解るが言葉での説明が難しい、其処を敢えて文章にすると、今まで演奏を聴くと中央より若干離れた場所で聴いていた席で聴く感じが、中央より少し前に移動し音符の一つ一つが明確になった感じになる、しかし目の前の演奏とは違いそれなりに距離は感じる。特にヴォーガル等はその傾向が近く感じた。

早速紹介するのは編成はなかなかの規模で、4人の独唱に4部合唱、リコーダー(ブロックフレーテ)、ヴィオラ・ダ・ガンバ各2、通奏低音という、古風で渋いものです。
この曲については、音楽学者の礒山雅氏が名著、バッハ=魂の聖書引用部分のうち登場人物のセリフ以外の部分をレチタティーヴォで歌う役のこと。一般的にテノールが担当することが多い。宗教的な意味合いと音楽を詳しく考察されているので、それを引用しながら聴いていきます。

バッハ:カンタータ 第106番 哀悼行事『神の時こそいと良き時』BWV106
Johann Sebastian Bach:Cantata, BWV106 “Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit”



アーノンクール・レオンハルト60枚組。購入前、一番心配したのは、「動」と「静」ぐらい違う2人が200曲近い曲を分担で録音しています。
オケは違うし、2人の個性は違うが素晴らしい全集である。と言うのは、ソロ歌手が同じで少年合唱(ウィーン、テルツ、ハノーハーの3団体)が同じなため、指揮者が違う事によって200曲が変化のある全集になっており、良い結果を生んでいるのだ。
歌手では、クルトエクヴィルツ(テノール)とポールエスウッド(アルト、C-T)が素晴らしく安定感があるため全集の価値をたかめている。

第1曲 ソナティーナ
冒頭、この上なく愛らしい、それでいて含蓄深いメロディーを奏でるのは、リコーダー(ブロックフレーテ)とヴィオラ・ダ・ガンバという、もうすぐいったん世から消え去る楽器です。もちろん、バッハにはそんな認識はありませんが、今から思うと暗示的です。現代のお葬式でリコーダーが吹かれたら、学芸会か!?ということになりますが、苦労の多かったであろう人生を終えて、救いに向かう魂を送るのにふさわしい音色に思えます。この曲は葬儀の参列者の心に、故人の思い出とともに沁み入っていくことでしょう。

第2曲 合唱と独唱  
歌詞は聖書を引用した自由詩ですが、作者は分かっていません。バッハ自身だという人もいます。全体は4部に分かれ、後年のカンタータのように、アリア、レチタティーヴォときっぱり分かたれているわけではなく、連続して続いていきます。未成熟のような形式ですが、それがかえって劇的に心に訴えてくる、というので人気があります。古くて新しい音楽といえるでしょう。

第3曲 独唱とコラール 
通奏低音のみの伴奏で、アルトが神への呼びかけを歌いますが、その響きにはすでに哀願や恐怖はなく、静かな中に神への信頼に満ちています。
音楽はそのままバスに受け継がれます。その歌詞は、イエスと一緒に十字架にかけられたふたりの罪人の片方に語った言葉です。一人はイエスに「神の子なら自分と俺達を救って見せろ」と罵ったのに対して、もう一人は「我々は当然の報いを受けているだけだが、この人は何の罪も無いのだ」と諭し、さらにイエスに「神の国で、私のことを思い出して下さい」と語りかけました。それに対するイエスの返事、「きょう、あなたは私と一緒にパラダイスにいるだろう」です。死を前にしたキリスト教徒にとって、かけがえのない言葉であり、これでカンタータは希望に転換し、ルターのコラールがアルトで歌われ、ヴィオラ・ダ・ガンバがこれに和し、天国的雰囲気に満ち溢れます。
教師による弔辞と遺骸の祝別を経て演奏されたと思われるカンタータの後半は、すでに浄化された気分に支配されている。

第4曲 合唱
途中の深い信仰的考察の世界から、冒頭の明るい器楽の奏楽に戻り、その導入に続いて、コラールがしめやかに歌われます。そして、合唱がイエスの栄光の力を讃え、最後にはアレグロのフーガ「アーメン」で締めくくられます。
こうしてカンタータは、喜びに満ちた終曲へと入ってゆく。つまり、コラール「誉れ、讃美、尊崇、栄光を」が合唱され、「アーメン」の二重フーガがクライマックスを築いて、全曲が閉じられるのである。



こうしたカンタータを前にすると、われわれは、宗教的歌詞の解釈やその音楽化において、バッハがすでにきわめて高い境地に達していたと実感しないわけにいかない。いやそれどころか、バッハは、22歳に於いてすでに、生と死の問題に関して、大きな悟りのようなものに到達していたと、信ぜざるを得ないのである。
全曲聞いても20分弱で聴き終わるカンタータですが実に気高き聡明な音楽に包まれる様な感じがする、確かにこの辺りのニュアンスが一枚で良い音楽をと言う意味が徐々に理解できるのである、またそれにはより透明度の音質を得ることでそのような感覚が身近になる感覚か?

実にクリヤーに研ぎ澄まされたカンタータを聴くことが出来た、正しく神に感謝するしかか無いのであろう。時に昔から存在するメーカーにWestern Electericと言う大変有名な会社の、特に真空管WE300Bは有名であるが余りの高額の為使った事はなく、ケーブル類は使ったが安定した良い商品である。プリアンプの使い方を改た次第であった、染み染み思うは貧困とは辛いモノである。
多種のBWV106の演奏を聴き比べおもうはアーノンクール・レオンハルトが一番演奏は透明度に優れ筆者には最善のシリーズであった。



バッハは、この曲のように、それを若いうちから音楽という形で具現化しており、その作品には常に生と死についての深い考察が込められているのです。 これに対して、日本では古来、死は「穢れ」であり、タブーとされてきました。日常では、死に関することを口にするのも憚られ、そんな話をしようものなら〝縁起でもない〟とたしなめられたものです。そのため、親に、葬式はどんな感じにしたい?とも聞けず、亡くなってから大慌て、というのが当たり前でした。
でも、昨今では〝終活〟が広がってきて、自分の死後に子や周囲に迷惑をかけないよう、また悔いなく一生を終えられるよう、元気なうちに準備をしておこう、という人が増えてきました。バッハの音楽に込められた「死」に耳を傾けてみるのも、人生の味わいではないかと思うのです。ブラボー!

文中のアンダーラインの文字を押せばYouTubeに移動できます、是非ご覧ください。

IIILZ Monitor Goldのユニットに交換し早一年が過ぎ、クリスティーネ・ショルンスハイム(Christine Schornsheim)(チェンバロ/フォルテピアノ)演奏の検証

2022年04月18日 | バロック音楽・オーディオ一般

以前はと言うより1年前までは使用ユニットはTANNOY社が火災に見舞われ製造は絶望的と言われ奇跡的に仕上がった物を筆者がまだ20代後半に悪友から譲り受けたTANNOY IIILZ in Cabinet(HPD295)のユニットを長く愛用して来た
が、大変有難いことに(IIILZ Monitor Gold)を入手でき愛用するエンクロージャーGOODMANS AXIOM 80の箱から交換したのが更に1年前になる、当初感じた事は若干ナローレンジに感じがしたが馴染むと、実に涼やかな高音の魅力が勝り手放せない状態となった。
当時はオーディオインターフェイス(RME)を駆動し、プリは使わずにパワーアンプにダイレクトに繋ぎ聴いていたが、ドイツ製のインターフェイスの癖か・・・?音が若干硬めで特に弦楽器等に厳しい鳴り方が気になった。改めて真空管アンプの魅力を感じている。

そこで以前から所有していた東芝のAurex SY-C15/SY-C15のプリアンプを試用したが、モノーラル使用したが、満足出来る音にはならなかった。と同時にプリアンプ不要とも思っていたが後日大間違いということを気がつく。
そこで昨年度インターフェイスをKORG ( コルグ ) / DS-DAC-10R USB-DACに変更した、皆さんDACに関しては最新のソフトと機材を推奨していたが、少し古い機種ではあるKORGを選ぶ、試聴すると全く古さは感じさせず音質は実に安定して大人好みの音で、兎に角音楽が素直な音が響くのであった。



確かにプリアンプの必要性を感じる様になり検討していると、ネット上大変話題の製品が目に付く、正直支那製は嫌いではあるが、製品名はAIYIMA TUBE-T7は価格が激安でもあり取り敢えず参考になればと、注文した。注文当時は品切れ状態が続き納品まで待たされたが、アップグレードに必要なオペアンプ、真空管等は注文して準備をしたのである。FMフィルムも注文する。
色々調べますと真空管のデジタルアンプでありオペアンプチップの交換、真空管の交換、12V1.5A電源アダプター交換等で音質は向上するとの情報を得た。特にお勧めはGE5670Wの真空管の交換を推奨している様です。
一応手軽に改良出来る箇所については全ての改良済にする、エージングも落ち着き随分音質も安定しいわゆる、「いい音」で鳴る様になった。

筆者の場合は現在2系のシステムで音楽を楽しんでいるが、メインはKORG (コルグ ) / DS-DAC-10RからAIYIMA TUBE-T7プリアンプそしてパワーアンプSUNVALLEY SV-501SE 300BからGOODMANS AXIOM 80の箱にIIILZ Monitor Goldのユニットを繋いだ構成で楽しんでいる。後はLS3/5aのブックシェルフ型のスピーカーに繋げジャズ中心に楽しんでいる。



AIYIMA TUBE-T7のチューブは上記写真の真空管6N3Pに付属している、下の写真が別途に取り寄せた6N3P-EVだが足部分の材料が違う様に見えた。

プリ管はGE5670Wを使用していたが、最近購入したAIYIMA TUBE-T7は旧ソ連時代の球6N3Pに交換した模様ではあるが、真空管の足の部分が違うように思い、軍用ロシア製真空管6N3P(купить)-EVを別途挿入して落ち着いでます。



万能球として世界でも認められている有名な球です。発音の難しいキリル語圏の球なので明瞭で繊細な音が特徴だと思います。本品はロシア(旧ソ)冷戦時代の真空管で、外観無視の機能重視の製品のようです。
勿論予備も含めと4本注文する、プチプチで梱包された4本がボール紙の箱に入り配送された。
本来のチューブはWE396Aが本命ではあるが、現在プレミアムが付き仕入れは相当に厳しく、現在代替え品としてGE5670Wを使用するが、GEと比べ音の傾向は一緒ですが6N3P-EVが、より高音域が延び、音のみずみずしさが増した感じに聴ける、女性ボーカルもいっそうの艶がでました。
個人的にはこの球のが筆者好みの音が聴けるように感じる、又相当在庫も豊富で価格も貧困老人には大変優しい価格であった。

特にクラシックを聴く場合は若干落ち着いた渋みのある音によりクラシック音楽がより合う感じがしました。最近スピーカーケーブルも英国製QEDのProfile42Strandが古いタンノイとの相性が良く何となく全体の方向が決まり安定した音が出してきた様である。このラインアップまで相当の時間が掛かった事は言うまでも無い。

よせば良いのに、折角落ち着いた感じに聴こえる様になったが、「悪魔の囁きが」聞こえるこのアンプAIYIMA TUBE-T7をモノーラル使用に組み替えると益々分離が良くリアルな音質を期待できると実行している貴兄も多い様です、常識として今迄パワーアンプのモノーラル仕様はよく耳にする話で筆者もモノーラルパワーアンプは何度も使った事はあるが、プリアンプのモノーラル仕様は初めてである、テスト的にと思わず無意識に購入ボタンを「ポチ」してしまった。到着後は改良してテストするが果たして如何な結果が出るかは後日報告します。



今後ある程度余裕のできた場合は300Bの球をなす菅の良いものに交換してみたいとは思っています。
後はサンバレーの真空管アンプキット『SV-Pre1616D』の真空管の「12AX7」と「12AU7」の交換、整流管に「274B」交換で音質も随分変化すると聞くが実に興味深いコメントに憧れのMarantz-7に似た音質にの言葉が気になった。

再生音については今回演奏のショルンスハイム演奏のフォルテピアノの一つ一つの奏でる音が囁く様に聴こえる、これは筆者にしては新しい体験の様であった。
10吋タンノイのユニットは愈々本領発揮か中低音のなり方がより自然に感じる、弦楽器、鍵盤楽器の音出しの鍵盤に触れる瞬間のニュアンスも分かるように感じる程となったが、但し弦楽器の胴泣の音は未だ満足できない、今の装置の限界を感じる様にも思える。今後とも益々精進してみたいと思う次第であります。



以前いも紹介はしましたが、クリスティーネ・ショルンスハイム(Christine Schornsheim)は、バロック音楽の演奏の第一人者として地位を確立しており、16世紀から19世紀の文献楽譜の研究者としても知られている。その演奏は、常に 「生き生きした演奏、誤りの無いテクニック、高い音楽性」-と高く評価されている。ベルリンを中心に活動しており、通奏低音の演奏や、ハープシコード/ハンマークラヴィアのソリスト、また教師としても活躍。新バッハ・コレギウム・ムジクム・ライプツィヒ、ベルリン・バロック・カンパニーを始めとする多くのアンサンブルと共演。また、歌手のペーター・シュライヤー、器楽奏者のアンドレアス・シュタイアー、ライナー・クスマウルら、トップクラスの演奏家に常に尊敬され、共演を依頼されている。
国際バッハ音楽祭をはじめヨーロッパ各地の主要音楽祭に招かれているほか、日本やアメリカにも定期的にツアーを行っている。1997年および2000年には、小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・フェスティバル松本に招かれた。
現在、ライプツィヒ音楽演劇大学主任教授。

チェンバロやフォルテピアノを自在に操り、バロック音楽の演奏における第一人者としての地位を確立しているクリスティーネ・ショルンスハイム。彼女は16世紀から19世紀の文献、楽譜の研究者でもあり、知られざる作曲家の作品紹介を積極的に行うことでも知られています。今回、彼女が演奏しているのはデンマークで活躍した2人の師弟作曲家の作品集。
シュルツはドイツ、リューネブルク出身。活動の初期はベルリンで指揮者を務め、やがてコペンハーゲンに拠点を移し宮廷カペルマイスターとして数多くの作品を作曲、ベルリンに戻るまで王に仕えた人です。かたやヴァイゼは、ハンブルクのアルトナ出身の作曲家。教育を受けるためにコペンハーゲンに移り、シュルツに師事し才能を開花させます。オルガニストを経てコペンハーゲンの宮廷作曲家に任命され、亡くなるまでこの地で活躍した人です。バロック期から古典派へと移り変わる作風にもご注目ください。



又、フォルテピアノとは次のような意味を持つ。楽器のピアノの本来の呼び名。弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)も自在に出せるところから。フォルテピアノ。
楽器においては20世紀以降のピアノを「モダンピアノ」と呼ぶのに対し、18~19世紀頃のピアノのことを「フォルテピアノ」と呼ぶことがあります。

国際的に活躍するピリオド鍵盤楽器奏者で音楽学者でもあるクリスティーネ・ショルンスハイムが、チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲルを駆使してレコーディングしたモニュメンタルなハイドン全集。
ソナタや変奏曲の全曲演奏を13枚に収め、14枚目にはディスカッションも収録されるという実にマニアックな内容です。録音も優秀。

クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ、クラヴィコード、ハンマーフリューゲル)の絶妙な演奏を楽しんだ。ハイドン:ピアノ・ソナタ全集は3種類の楽器の違いの演奏を楽しめる作品です。



チェンバロでは,ピアノのようにダイナミックな表現ができない…と書かれているのを読んだことがあるが、それが全くの嘘だということを証明してくれている。ここで行われているダイナミックな振幅はどうだろう・・・! 
譜面に書かれた“おたまじゃくし”たちが,見事に音となって踊っている様である。ショルンスハイムのチェンバロはこの上ない“愉悦感”を味わわさせてくれる。

時代からすればチェンバロが主体なのに、持っているほとんどのCDがピアノ。ハイドンをどう弾くか。ピアノの場合、なるたけスタッカートに、ちょっと早めの速度でが基本になるのだろうか、まあ、どれも同じスタンスで弾き連ねられているような気がしていたのです。 
密度が高く、テンポも弛緩することがない。技術面だけでなくハイドンに対する深い敬愛のようなものが感じられる。さらに全集と打たれた名称に相応しい容量、どれを取っても内容が素晴らしい演奏であった。

Keyboard Sonata (Divertimento) No. 7 in D Major, Hob.XVII:D1: I. Theme: Moderato

ハイドン:ピアノ・ソナタ全集
演奏:クリスティーネ・ショルンスハイム

Keyboard Sonata (Divertimento) No. 28 in D Major, Hob.XIV:5: II. Menuet

ドイツのチェンバリスト、そして音楽学者として活動を続けているクリスティーネ・ショルンスハイムが2003年から翌2004年にかけて完成させたハイドンのソロ・ピアノ及び連弾のためのコンプリート・ワーク集。
13枚のCDにソナタと題された57曲(作品番号の上では第622番まで)と更にそれ以外のヴァリエーション、ファンタジー、断片を含む14曲を網羅している。

尚最後のCDはこの作品集の制作に当たって彼女へのインタビューという形で、実際に彼女がそれぞれの楽器の響きを聴かせながら解説していく興味深いレクチャーになっている。



この録音に使われたピリオド楽器は総て歴史的なオリジナルか、あるいはその複製で、当然その楽器によって表現方法も異なっている。比較的短期間に集中して録音されたこともあって、一貫した解釈と彼女の才気煥発で溌剌とした演奏が特徴で、楽器の特性をつぶさに捉えた音質の良さも特筆される様です。
連弾のための作品では師でもあるアンドレアス・シュタイヤーとの協演になる。曲の配列は概ねクロノロジカルに並べられている。

例えばCD1-3では復元された二段鍵盤チェンバロ、CD4ではクラヴィコードの複製、CD5及び7は1777年制作の二段鍵盤を持つヒストリカル・チェンバロ、CD6、8-11は1793年製のハンマーフリューゲル、CD12と13は1804年製のハンマーフリューゲルという凝りようだ。
しかし通して鑑賞してみると、この時代が鍵盤楽器にとっては大きな転換期であり、作曲家たちによって伝統的なチェンバロから強弱が漸進的に表現できる新しいタイプのハンマーフリューゲルにとって替えられていく過程も理解できる。

最後の締めはやはりJ.S.バッハの名曲「ゴルトベルク変奏曲」を聴き締めた。


J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲、ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲

【曲目】
 ブクステフーデ: アリア『ラ・カプリチョーザ』による32の変奏曲ト長調 BuxWV.250
 J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~アリア、第1-15変奏

 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988~第16-30変奏、アリア・ダ・カーポ
【演奏】
 クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ)

【録音】
2016年2月15-18日
ドイツ、バーデン、ミュールハイム、マルティン教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、アンドレアス・シュタイアー等、古楽界における名手たちの薫陶を受けたチェンバロ奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「ゴルトベルク変奏曲」の2016年録音盤。研究者としても名高い彼女は、作品に関して深い洞察を持ち、演奏の際は、楽器選定に至るまで全てに強い拘りを持っていることで知られている。彼女にとって2度目の録音となる「ゴルトベルク変奏曲」。今回は1994年の旧録音よりもゆったりとしたテンポ設定がなされており、冒頭のアリアを聴き比べてみても、その表現の違いに驚くはず。同時収録のブクステフーデは、当時流行していたメロディに変幻自在な変奏が施された長大な曲。ショルンスハイムの卓越した技術を存分に味わえる一枚であろう。
安定した演奏は時間の過ぎることを忘れる様である、ブラボー!

という事で何時もの話は終わるのであるが、実は以前より気がかりな事があり、此処に記す、オーディオに付いて今一度最初に戻るべきなのかも知れない?オーディオに関する事実は出戻り組であり、このままで果たして筆者の望む「音楽を聴く楽しい道具」を当初に戻り聴いて見ようと感じ、自分勝手流の音楽を身に着けようと思うこの頃である、さて最初は何を聴き楽しむのであろうと思う所から続けて見たいと・・・。

実に楽しいアンドレア・モティスのボッサで音質チェックし聴いた、オーディオの不思議ちゃんを探し検証する。

2022年04月12日 | JAZZ・ボサノヴァ

オーディオの摩訶不思議さとは、何も怪奇現象ではなく科学的にある程度は根拠があると言われる類の話である・・・(しかしながら、心動かす「いい音楽」を再生するには、その機械が与えられた条件の中で最高の働きをするように工夫し、調整をし、心を込めて活かしてあげなければならないのです。)勿論一番音の違いが判断できるにはスピーカーであろう、一般にジャズ向、クラシック向と言われる様だが、筆者はそれも違う様に思う、ジムランで見事にクラシックを聴いておられる方もいるし、タンノイでジャズを聴いておられる方もいる様です。

筆者等はオーディオ出戻り組ではあるが、「タンノイでジャズを聴きたい」と思い今は多分中毒患者の模様である、結果的に確かにタンノイは優れたユニットであるが突き詰めて聴くと、ジャズよりむしろクラシックの特に弦楽器との相性の良さを再確認し、検討の結果現在ジャズはLS3/5aを使う場合が多い、なぜか双方ともに英国製のエンクロージャーを選んでいる。しかしジャズのクラリネット演奏はタンノイの良さが断然良く特にスインクジャズは聴き惚れる様である。



以前筆者は機材にオーディオインシュレーターを導入しプリなどは不要と思ったいたが、大間違いをしていた様である、微妙な音楽ニュアンスはプリアンプは必要だが思うようになった、オーレックスのプリを使ったいたがオーバーホールを考えると何処もメンテナンス出来なく、色々思案したが真空管プリアンプキット『SV-Pre1616D』購入し製作も考えたが、世間は支那製の凄ぶる安価なAIYIMA TUBE-T7当時は低価格で、皆さんの情報も素晴らしく、早速注文したそして入手し現在メインに使っている。それほど優れ者と思う。
AIYIMA TUBE-T7は大変個体が軽いために裏面に鉛板を両面テープにて張りその上にFMシートを貼り処理しています。

最近の社会情勢で今後兎角入手しずらい「ロシア製真空管(6н3п купить) 6N3P-EV (2c51 6385 ecc42) REFLECTOR」は現在在庫品があり価格もお手頃価格ですので購入する、安価の割に落ち着いた音が聴け真空管の違いで意外と音質は違う、特にクラシック中心に聴く方には少し渋めで控えめな鳴り方は魅力的かもしれない。しかしこのAIYIMA-T7のプリアンプの潜むポテンシャルも奥深い、色々聴き比べ特にTANNOYのユニットは益々TANNOYらしく鳴ったとこを明記する。この真空管の詳細は後日詳細に述べる事にします。

今年になって値上がりしたようで、又この真空管デジアンプは大変音質も優れ、色々部品等の交換で益々良い音に変化すると言われる、それと最近の流行でFMシートを貼り電磁波防止をするとよいとされています。一応OPA627AU デュアル 8Pin DIP変換基板実装済みのオペアンプの交換、真空管の交換、個体が軽いために裏側に鉛板を引き詰め、その上からFMシートをケース全体に貼り付けて完成した、あとは電源でですが、実はリニア電源が良いとは聞かせてますがAudiodesignのオーディオ機器用に開発された高性能のDCアダプターは高額で貧困老人には無理せずに、「おまじない」のつもりで汎用DC電源やACアダプター等の電源装置と使用する機器の間に接続することで、電源装置からの出力に含まれるノイズ成分を除去しクリーンになった電力の供給を図る汎用のアクセサリーパーツです。とあり購入するオーディオ用途に最適小型オーディオ製品開発で蓄積したデーターに基づき、オーディオ機器に最適な効果を発揮しつつもコストバランスを最大限に高めた回路設計お手頃価格です。



次にデーター表が示してあるが実に良い結果と思わせる表である。確かに取付後音質は向上したように感ずる音質は全体にシックリしたように思う。この様なDC電源やACアダプターは繋げて直ぐの効果よりある程度の慣らし運転が必要にも思う、繋げてすぐは若干の静寂感を感じる。

電源ケーブルのことは皆さん音質の良さを上げているが筆者が体感したことはあまり効果はない様にも思う。定期的な耳鼻科に行き耳掃除が必要か?確かにデーター的には出力電圧はかなり減っている様である。



現在 LS3/5aに接続するLUXKIT A3500パワーアンプのスピーカーケーブルの部品の購入FURUTECH ADL オーディオグレード Yラグ端子 ロジウムメッキ処理 の効果は個人的に好きでオヤイデ Y型プラグ も使用している。音質が変わらない感じがします。

又以前もロジウムメッキ処理の商材は使っていますが極めて音質が変わらずに大変良い製品と思うが欠点は意外と高額である。FURUTECHは電源ケーブルも現在も使用するが大変優れていると思う。


すべて接続し試聴する事に・・・アップルよりシステムアップのお知らせでインストールする為に真空管を温める時間が出来た。アップルは12.3.1(21E258)にバージョンアップするPCオーディオ利用の方は筆者もびっくりした事があるが、最近にアップを進める、音質向上する場合がある様です。全て処理後の試聴は音楽全体に耳垢が削除され良く聴こえる様になった様な感じでしょうか?(笑)

細々と小さな改善?バージョンアップ?かは不明ではあるが全体的に音質向上の様に感じる。全体的バランスの改良といった感じである。



このブログで以前紹介したアンドレア・モティス、1995年5月9日生まれ、スペイン・バルセロナ出身のジャズ・シンガー/トランペッター。7歳頃よりトランペットを吹き始め、サンアンドレウ市立音楽学校でジャズを学ぶ。
講師でベーシストのジョアン・チャモロと共作アルバムを手掛けるほか、10代からサンアンドレウ・ジャズ・バンドに9年間在籍し、ワイクリフ・ゴードン(tb)、ジェシー・デイヴィス(sax)、ボビー・ゴードン(cl)、ディック・オッツ(sax)らと共演。2012年にクインシー・ジョーンズがステージに上げたのを機に脚光を浴び、2017年に〈インパルス!〉より『エモーショナル・ダンス』でメジャー・デビュー。2019年に2枚目『もうひとつの青』をリリース。

とても面白いアルバムに出会いました。ボーカルは可愛らしい雰囲気でとても良いのですが、トランペットは不安定な所も感じられ、今後の成長に期待します。
やはり何と言ってもスコット・ハミルトンの存在が大きいのでしょう。



安定感が違います。MUSEを経てHIGHNOTEでのヒューストン・パーソンに比べるとよりマイルドな感じがします。アルバム全体の構成バランスは、聴いていて音楽の楽しさがありありと伝わってくる好盤と言えるでしょう。私はとても好きです。
可愛いこちゃんのジャズプレイヤーなら山ほどいる。それだけなら大して気にも留めないところだが、その友人というのは僕のブルース仲間で、彼はなかなかの耳をしている。その彼が『感服した』というのである。しかも、シンガーでトランペットもサックスも吹くスペインのジャズミュージシャン、まったく想像も出来ないその組み合わせ。
今はYouTubeという便利な媒体があるので、さっそくチェックしてみた。
Andrea Motis & Joan Chamorro Quintet - Live at Jamboree

以前聞いた時と比べ実にキレが良くなった、アンドレア・モティスの口の動きが見えるような感じに聴こえる、ヴォーガルには定評のあるLS3/5aの本領発揮である、一応全体的な微妙なバージョンアップなどであろう。オーデオとは実に不思議な処が多くミステリアスである。化学的な根拠はある様にも思える点が正に不思議である。



チャーミングなアンドレア・モティスの魅力たっぷりなアルバムです。

CDと同内容のライブ映像を収録したDVDでは、アンドレアのボーカルはもちろん、トランペットを演奏するシーンまで1時間余りのライブを収録。音だけでは伝わりにくいチャーミングなアンドレアの魅力がたっぷり堪能できます。

Live at Jamboree Barcelona 
Andrea Motis 、 Joan Chamorro Quintet 、 Scott Hamilton

Meditaçao (from Live at Jamboree) - Andrea Motis & Joan Chamorro quintet + Scott Hamilton

曲目
 01. Exactly Like You
 02. Meditacao
 03. I Fall In Love Too Easily
 04. Sun Showers
 05. Someday My Prince Will Come
 06. Moody’s Mood For Love
 07. Chega De Saudade
 08. Summertime
 09. Lullaby Of Birdland
 10. Corcovado
 11. All Too Soon
 12. My Baby Just Cares For Me



メンバー:
 Andrea Motis (vo,tp,as)
 Joan Chamorro (b)
 Scott Hamilton (ts)
 Ignasi Terraza (p,org)
 Josep Traver (g)
 Esteve Pi (ds)

2013 Moody's mood for love Andrea Motis Joan Chamorro quintet & Scott Hamilton

早速リッピングしてアルバムに驚く、今までYouTubeとの差は余りきにならなかったが、今回の試聴で一変した、音質が随分クリヤーに聴こえる、音の一つ一つの呟きが伝わる。
アンドレア・モティス & ジョアン・チャモロの2013年にバルセロナのジャズ・クラブで行われたライブ盤がDVD付きで発売。ボーカル/トランペットのアンドレア・モティスはまだまだティーンエイジャーですが、ライブを重ねることでヴォーカルに磨きがかかり洗練された印象を受けます。ゲストにスペインのピアニスト、イグナシ・テラーザと、テナーサックス奏者、スコット・ハミルトンを迎えた6人編制でスタンダード・ナンバーを和やかな雰囲気のなか披露しています。



上記のアルバムもライブ演奏がご機嫌である。
Sant Andreu Jazz Band with Scott Hamilton (Compilation)
Sant Andreu Jazz band, Joan Chamorro & Scott Hamilton
筆者は勿論iTuneにて仕込み中で、デジタルコンテンツで販売している様です。
1.Jim 2.Shiny Stockings 3.Laura 4.September in the Rain等すべて合わせて31曲が入ってます。

CDと同内容のライブ映像を収録したDVDでは、アンドレアのボーカルはもちろん、トランペットを演奏するシーンまで1時間余りのライブを収録。音だけでは伝わりにくいチャーミングなアンドレアの魅力がたっぷり堪能できます。
このライブは、チャモロ先生をウッドベースに、ピアノとドラムとギターのカルテット編成というレギュラークインテット。そこに、大御所スコット・ハミルトンがゲストで加わっている、これで一層音楽が締まる。



というのは、アンドレアは18歳の小娘ながら堂々とした歌いっぷり、控えめながら安定したサウンドのトランペット演奏、それを取り囲む面々がいずれもオッサンオジサンばかりで、そのアンバランスさがとても面白いからだ。

今後も益々オーディオの摩訶不思議を追求し楽しみたいと思います、ブラボー!

バッハ:ゴルトベルク変奏曲はチェンバロ演奏、ラウテンクラヴィーアで演奏、ピアノ演奏の何れを聴くか・・・

2022年04月10日 | バロック音楽・オーディオ一般

この写真は数年前湘南に行った時の写真で左手に江ノ島が見えた春の海である。
150年続いた鎌倉幕府も新田氏により海辺から攻められ滅亡する。
確かに常識とは逸脱した京都以外に鎌倉に幕府を樹立した頼朝の手腕の政治力の凄さであろう、鎌倉幕府樹立後長い安定を続く事を手本にした後、家康が手本とした「吾妻鏡」を参考に江戸幕府と築いたと言われる。

今NHKテレビ放映で「鎌倉の十三人」の放映をしている、今回の大河の魅力のある点は、基本は鎌倉幕府が編纂したと言われる歴史書、「吾妻鏡」に基づき制作された処であろう。治承4年(1180)4月、平氏討伐を命じる以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)が伊豆の源頼朝のもとに届いた記事から、文永3年(1266)7月の宗尊親王(むねたかしんのう 鎌倉幕府6代将軍)の京都送還までが、歴代将軍の年代記の体裁で(文体は和風の漢文体)記されています。

ここで一般的に考えれば小説の題材として面白いのは源頼朝より義経が断然面白い、何故なら義経は不明な点が多く、戦闘能力も強いと言われ不明な人物とされる弁慶等の登場で小説として、益々面白く作者の想像も大いに注入できる、間違った歴史人物の出来上がりになる、有名な鵯越の事実とは場所も全く違うとも言われる歴史は不要である。
最も此の吾妻鏡は北条氏が書き残した書物ですので全てが正しい歴史書ではありません、源家は何故三代で終了してしまったのかもの不思議さは残る。それにしても三谷ワールドは面白い解釈をしている、特に吾妻鏡には記載もない殺し屋善次の登場も一層物語を面白くしている。



しかしこの吾妻鏡も太閤記等と同じで全て正しい歴史とはあり得なく、以仁王の令旨を当時流人の源頼朝が何故持っていたことか?が最大の不思議で、当時の力の強い源一門なら新田氏、武田氏、足利氏等が断然有力はあり。流人同然の頼朝などは狂言で上手く取り繕い北條パパのお芝居でうまく鎌倉幕府を成立させたのが真実かもしれない?その証拠に頼朝は以仁王の令旨を御家人にみせていない。何故なら「吾妻鏡」は鎌倉幕府成立後み書かれた書物である。

頼朝に身を於けば領土がいただけるという恩賜を授けたことで、それまでは天子が授けたものであった。一年足らずで数万の軍団を得る事が出来たのであろうのか?何故一介の流人の頼朝が令旨与える事が出来たであろうか、何故誰も家臣の中に、頼朝に以仁王の令旨を「見せて」と言わなかったのであろう?多分この猿芝居には頼朝は内心肝を冷やしていたのであろう。まさに三谷ワールドに都立から他視聴者が多いかは「吾妻鏡」を読めば違いに驚くよこであろう。
歴史とは不明な箇所を探索し考え方の本筋を見つけ正しい歴史を見つけることが最も面白い、徳川家康なども「吾妻鏡」を参考書に使っていたと言われる。今も日本史最大の謎とされる、惟任日向守光秀の本能寺事件などは違う考え方の箇所も多く、今後の新しい発見で歴史が開放させられる事もあるのだろう。

方やJ.S.バッハ死後、忘れられたバッハの歴史など100年間も放置された人物であり、今後も新しい歴史の発見が楽しみでもあろう。1829年にJ.S.バッハの「マタイ受難曲」を自身の指揮で演奏したことが、J.S.バッハの音楽を復活させることに大きく貢献した、というエピソードが残されています。

筆者が若い頃から好きな曲にバッハが56歳のときに作曲した作品《ゴルトベルク変奏曲》があります。伝記によると、ドレスデンのロシア大使であるヘルマン・カール・カイザーリンク伯爵が、不眠症を訴え、「きわめて柔和で、いくぶん快活な性格をもち、眠れない夜には少しでも気を晴らしてくれることができるような」音楽を望んでいたとされている。

そして書きあがったこの変奏曲は、才能のある若いチェンバロ奏者であるヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクによって演奏された。伯爵は非常に喜び、百個のルイドール金貨をみたした金の盃をバッハに贈っている。
まるで物語のような話だが(バッハの最初の伝記作家であるヨハン・ニコラウス・フォルケルに感謝したい)、実際、この真偽は定かではない。



この変奏曲が出版された際、カイザーリンク伯爵に献呈されておらず、贈られたとされる盃もバッハの家から見つかっていない。1741年にバッハの《クラヴィーア練習曲集》の第4巻(最終巻)として初版されたとき、作曲家自身は単に音楽が「音楽愛好家の魂の喜びのために書かれた」と序文で述べているのだ。

ゴルトベルクに関して言えば、当時まだ14歳であった。J.S.バッハ自身が優れたチェンバロ奏者であり、楽曲の演奏の難しさもよくわかっていたはずなので、もしもゴルトベルクがこの曲を演奏したのであれば、非常に才能があったことになる。全曲聴くのに1時間ほど時間を掛かりこの曲で本当に睡眠できたのかは疑問であり疑わしい、昔筆者の自宅にも娘の練習用としヤマハの一番小さなグランドピアノを所持した時があり、ピアノの先生が1ヶ月に六度ほど教えに来て頂いた時に、ピアノについて聞いた話には、兎角J.S.バッハの演奏は簡単そうであるが、曲が進むにつれ大変難しくなるそうである、また二段チェンバロの演奏はピアノと違ってそれには曹洞の練習量が必要であるそうである。と云われた。

バッハの活躍した時代にこの変奏曲は、特に手が頻繁に交差するため、両手を自在に操ることのできる名手でなくては弾きこなせないとある。2段鍵盤のチェンバロであれば、演奏者は片手を上の鍵盤、もう片方を下の鍵盤で演奏すればよいので、それぞれの腕の動きを邪魔することなく演奏できる。ピアノとは違つた演奏方式である様です。



ゴルトベルク変奏曲 BWV 988はドイツの作曲家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)が作曲したチェンバロのための変奏曲です。
ゴルトベルク変奏曲の表題で一般的には知られていますが、1741年の出版に際してバッハ自身が付けた表題は正式には「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」(独:lavier Ubung bestehend in einer ARIA mit verschiedenen Veraenderungen vors Clavicimbal mit 2 Manualen)と言われていたそうである。

当時このような曲を丁寧に演奏することは大変技術的にも大変であったのであろうが、ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクによって演奏されたと言っているので相当の演奏者であろう。
「ゴルトベルク変奏曲」の基礎となるのは、ト長調の「アリア」であり、事実上、2部分形式のサラバンドである(それぞれの部分で繰り返しがある)。バッハはこの曲で、旋律ではなく、和声の構造に基づいて変奏させている。これは変奏曲全体を通して一定であり、3つの短調で書かれた変奏でも同様である。
クオドリベット? 聞き慣れない名前ですね……このクオドリベット(Quod libet)とは、ラテン語で「好きなものをなんでも」という意味で、大勢で短いメロディの歌を思いつきで歌い合うことをいいます。
民謡や自作の短いメロディが歌われ、歌詞はダジャレや、時にいかがわしい内容だったり……といろいろですが、だいたいはお酒の席で歌われていたため、みんながノッてくると「おー、今のいいじゃん!」とか「今のダジャレは寒いって!(笑)」などの野次が飛び交ったそう。なんだか、現代のラップに近いものを感じますね。
バッハが書いた《クオドリベット BWV524》という作品があります。カンタータには見られないような愉快さがある曲です。お給料の代わりにビールやワインの樽をもらっていたほどのお酒好きだったバッハが、ビールジョッキを片手に豪快に笑い、ワイワイ騒ぎながら歌っていた様子が目に浮かびます!バッハはこの曲をヒントにし編曲し作った音楽が「ゴルトベルク変奏曲」ではないだろうか・・・言われている様です?

アリアとは、オペラ・オラトリオ・カンタータなどの歌曲中に登場する抒情的な独唱部分のことを指すのです。


このゴルトベルク変奏曲は、まるで大きな建築物のような作品ですが、この曲の最後を飾る変奏に少なくとも2つのメロディが使われているクオドリベットが登場します! そのうちの1つ「キャベツとかぶ(Kraut und Rüben)」(作曲者不詳)という歌について掘り下げてみましょう。なんだか変なタイトルの歌ですね。
この歌詞にある「ぼく」が誰を指しているのかはわかりませんが、どうやら当時からキャベツもかぶもあまり好きじゃない子どもがいたようです。なので、「お母さんが苦手なキャベツとかぶを使って料理したから今日は家に居場所がない」という子どもの気持ちかもしれません。

そして、このゴルトベルク変奏曲のアリアも、豊かに装飾されたその旋律がとても印象的です。
しかしながら、実は、この曲のテーマとなっているのはその旋律ではなく、左手のバスの音なのです。
ゴルトベルク変奏曲のアリアでは、低音を特定のリズムパターンとともに繰り返し、そのたびに上の旋律が変化していくという技法が用いられています。
アリアとは、オペラ・オラトリオ・カンタータなどの歌曲中に登場する抒情的な独唱部分のことを指すのです。
そして、このゴルトベルク変奏曲のアリアも、豊かに装飾されたその旋律がとても印象的です。
しかしながら、実は、この曲のテーマとなっているのはその旋律ではなく、左手のバスの音なのです。



ゴルトベルク変奏曲のアリアでは、低音を特定のリズムパターンとともに繰り返し、そのたびに上の旋律が変化していくという技法が用いられています。
なぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。
『レコード芸術』で特選に輝いたフォルクレ作品集でも、ランヌーは18世紀当時の流儀に従い、録音セッションの場で即興的に音を加えるという、チェンバロ本来の正統的な演奏スタイルを貫き、それがフランス音楽ならではの美質をいや増しに引き立て、音盤を名盤たらしめていたわけですが、そうした即興性はこの『ゴルトベルク』ではもはや「本質」。何もかもが尋常ではない、けれどもそれはすべて「歴史的蓋然性(オーセンティシティ)」を追求しつくしたがゆえのこと。



ゴルトベルク変奏曲 は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる2段の手鍵盤のチェンバロのための変奏曲 。全4巻からなる「クラヴィーア練習曲集」の第4巻であり、1741年に出版された。バッハ自身による表題は「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」 。
作品は32小節から成るアリアを最初と最後に配置し、その間にアリアの32音の低音主題に基づく30の変奏が展開され、全部でアリアの小節数と同じ32曲となっています。

3の倍数の変奏はカノンで、第3変奏の同度のカノンから第27変奏の9度のカノンまで順次音程が広がっていきますが、第30変奏は10度のカノンではなく、当時よく知られた2つの旋律を組み合わせて作った「クオドリベット」という曲が置かれています。
調性は第15、21、25変奏のみがト短調で他は主題と同じくト長調、第16変奏は「序曲」と題され、後半の始まりを告げています。



バッハがそんな歌を最後の変奏に登場させたことによって「もうぼく(バッハ自身)の出番は終わりだね!」のようなニュアンスが生まれます。そのあと、もう1つのクオドリベット「長いことご無沙汰だったね、さぁおいでおいで!」が、最初の主題に対して呼びかけ、この曲の30に渡る変奏は終わり、最初に演奏された主題(アリア)がもう一度登場します。

パワーアンプSV-501SEの導入は昔秋葉原の試聴室で聴いたIIILZに繋いであったアンプの形はSV-501SEと思っていたが、事実は’96年発売のADVANCE M-501だったのかも知れない、確かに曖昧な記憶だが視聴した音は記憶に残り少なくとも15年以上前と記憶する。


筆者の使うAIYIMA TUBE-T7プリアンプに接続するパワーアンプはADVANCE M-501 300B ステレオ 真空管 パワーアンプ SUNVALLEY SV-501SE 300Bの原型モデル 名です、 6AN8の良いものの入手が悪いので、SUNVALLEYに移り6BM8に変更するって聞いたような気がします、6BM8は当時はまだテレビがブラウン管時代に音声出力管として多用していた球であったと聞いています。
ここにADVANCE M-501 300Bの写真を入手したのですが、すごく良く似ている個体である、 SUNVALLEYは完コピした事が判った。



スピーカーケーブルも最近知った英国製QEDのProfile42 Strandもエージングも進み大変聴きやすい音になり三位一体となったと満足している。
今回演奏者は山名敏之さんの演奏ですが16フィート弦付チェンバロの音を一度お試しください。

16フィート弦付チェンバロのゴルトベルク変奏曲演奏の再現はやはり据え置き型のエンクロージャーが最適に思われる、勿論上記の三極管300BとIIILZ Monitor GoldのユニットGOODMANS AXIOM 80を組み込んだエンクロージャで肌で感じる、普通のチェンバロの音に厚みが加わり音圧を感じるような音が堪らない。勿論ゴルトベルク変奏曲は完成度の高い曲と思うが、このチェンバロで聴くと現在聴いているオーディオ装置の趣が良くわかるアルバムかもしれない。



武久源造/バッハ:ゴルトベルク変奏曲
~いわきアリオス所蔵16フィート弦付チェンバロによる~

武久源造によるバッハ『ゴルトベルク変奏曲』。2度目の録音で、現在では稀な存在となった16フィート・ストップ弦を備えたチェンバロによる演奏。『ゴルトベルク変奏曲』は、2段鍵盤を備えるチェンバロのために書かれていますが、オルガン的な発想に加え、オーケストラ的な多様性な響きの可能性を内包している作品と言えるでしょう。そのような巨大な世界を表現するにあたって、武久源造はこの楽器による演奏を選択。新たなゴルトベルク像の誕生です。



● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(2段鍵盤チェンバロのためのアリアと種々の変奏) BWV.988

 武久源造(チェンバロ)
 使用楽器:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)

● J.S.バッハ:14のカノン(先のアリアの最初の8つの基礎音に基づく種々のカノン) BWV.1087

 武久源造(チェンバロA、オルガン)
 山川節子(チェンバロB)
 使用楽器:
 チェンバロA:16フィート弦付 マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1754年ツェル/ハス・モデル)
 チェンバロB:マティアス・クラマー氏製作 2008年ドイツ(1741年ツェル・モデル)
 ポジティーフ・オルガン:エティエンヌ・ドゥベジュ氏製作 2008年ベルギー
 録音時期:2014年7月30日~8月2日、2015年10月1,2日
 録音場所:福島県、いわき芸術文化交流館アリオス
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 使用楽器:いわき芸術文化交流館アリオス所蔵



筆者の音響機器で聴くかぎり16フィート弦付チェンバロの奥深い音が想像出来る、普通の楽器と比べ音色は大変豊かに鳴る、一音一音低音には響があり、高音は煌びやかである。特にバッハの後期鍵盤楽器の作品を極めれば何か違う風景を見られるように思うは私だけなのであろうか・・・・・
いわきアリオスには、
(1)現在ドイツ・ハンブルクの博物館に、その蓋だけが残っている楽器を調査・復元したもの
(2)1741年作のクリスチャン・ツェル氏が製作した楽器のコピーの2台のチェンバロがあるそうです。
これらいわきアリオスに所蔵されているチェンバロ、ハープやポジティフ・オルガンとともに温度・湿度をコンピュータで管理された楽器専用の部屋に入れられ、企画制作課の音楽部門によって定期的な調律や状態記録が行われ、いつでもすぐに使用可能な状況に保たれています。
機会があれば是非見学でもしたいと思う。ブラボー!