伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

スパゲティでボーノ!・・・古楽系のソプラノ歌手のラケル・アンドゥエサ(S)の調べ

2016年10月29日 | バロック音楽・オーディオ一般

最近仕事の漬物になっています。貧困老人にはチト辛い状態が続きようです。多分11月後も中旬までは続くと思うとゾッとします。本日は千葉の中央区での仕事でした、少し早めに仕事は終わり、近くのパルコで(ランチ)食事、閉店セール中でした。入ったのはイタリアン・・・

千葉パルコも閉店セールで、お客様は多かった。さすがのパルコも思わしくないのかな?

西武も電鉄系以外の切り売りで対策している状況でバブルの弾けた傷跡は未だに収まらない、バブル崩壊後は日本の経済をマイナス方向に舵を切った間違いが未だ解消できないようです。

8F でパスタランチを頂く、茹で加減等が良い塩梅で・・・ボーノ!

食後のプリンも美味しくいただきました。でも食後の珈琲はバットでした!

本日は小生所有のかなり古いコンデジ(LX5)にて撮りました、未だ現役です。簡単で持ち運びも便利ですが、只一つの不満はRWで保存出来ないところかな?Leicaのケースに入れて使ってます。

ブログアップするデーターなら十分すぎるほど十分ですが・・・

最近のLX10は随分改良され良くなってきているそうです。価格は56,000円前後ですが・・・筆者には他の物を購入したいな??

先日友人のM氏より、最近のNHKFMである女性歌手良かったので、

mailで録音データーを送っていただいきました。

早速聴いてみますと、 非常にリリックな、しかしまるでポピュラー歌手のように奔放な歌いぶり・・・。それがスペイン出身のソプラノ歌手、ラケル・アンドゥエサであった。

電波に乗って伝えられてくる音楽は、旋律的には確かにバロック音楽風なのだが、彼女が歌うと不思議に年代不詳の新しい音楽に聴こえる。

調べてみると、彼女のCDはすでに結構出ている。

マーキュリーが輸入して国内流通仕様で出ている『天国を想うイタリア・バロック』は、今回の放送といくつか収録曲が被っている。

その意味で、放送を聴き逃した方にはお薦め。ほかに、フランスの作曲家の手になるものだが、リュリの作品 勿論イタリヤ・バロック作品時代の作品ま牧歌的な歌声が何故か、ホットします。

 RAQUEL ANDUEZA & LA GALANÍA - Sé que me muero

彼女はスペインの北東部、ナバーラ州の州都、パンプローナ出身の古楽歌手で地元の音楽院と、イギリスのギルドホール音楽院を卒業後、著名な演奏家と共演している。

スペインの下町のおねちゃんという感じで気さくな振る舞いがいい。セクシーで歌にもエロスを感じてしまう。

日本公演は彼女自身によるメールでの営業活動がその公演実現のスタートだったようだ。彼女はスペインの北東部、ナバーラ州の州都であるパンプローナ出身の古楽歌手。6歳から音楽教育を受け、地元の音楽院と、イギリスのギルドホール音楽院を卒業後、世界中の名だたる演奏家と共演している人とのこと。

最近聴いたのは、リコーダーやリュートなど器楽奏者2人と、ソプラノ歌手1人からなるアンサンブルのアルバムだったのですが、そのPVで聴いたソプラノ歌手の歌にいっぺんに引き込まれたのです。

 Raquel Andueza & La Galanía. Músicas de Calderón.

まず何よりも透明でリリカルな歌声がまず好みド真ん中だったのですが、それ以上に私が彼女の歌で気に入ったのは、 その歌い口の大らかさ、気取らない親しみやすさです。

楽しい歌を歌っていても、哀しげな歌を歌っていても、いつもそこには人生を肯定してくれるような揺るぎなさや明るさがあって、聴いていて心が湧き立つのです。

未だ筆者も知らない沢山の知らない演奏者がいるようです、分かり次第紹介して行きたいと思います。帰りに今年も彼が最終かな?コスモス畑にコンデジ写真ですがアップします。

すっかり空気が冷たさを感じます。明日も仕事がんばります。

少しの合間にブログアップしました。


モーツァルト 歌劇「魔笛」K620・・・・ゲオルク・ショルティ指揮で聴く

2016年10月23日 | バロック音楽・オーディオ一般

先日近くのSPAの名前が変更し、緊急にて写真を撮りに行きました。

基本的には前と然程変わりなく、当然お客様の入場前の撮影ですので 急いで撮りました。

露天風呂もエキゾチックでいい感じです、プールも有り東南アジアの雰囲気があります。

後現像して写真の処理してみますと 幾ら写真とってもSPAには入浴しない限り気持の良さは伝わりません、

笑 でも室内には岩盤浴もありHSP効果もあり若返りには良い施設なのでしょう。

 

今まで余り聴かななったオペレの話です、筆者はオペレといえばカラス・カラヤン程度しか聴かなかったんですが、

筆者も聴いたこと有る「パ・パ・パ」が聞ける 『魔笛』をとりあげます。

ここで音楽と言いましても今回の歌劇のような形態は目でも耳でも楽しめる様に 生を見るのが最高なんでしょうが、

2007年映画での公開が合ったようです。

特に有名な「パ・パ・パ」が聞ける 『魔笛』(、独: Die Zauberflöte)K. 620は、

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが 1791年に作曲したジングシュピール

(歌芝居、現在では一般にオペラの一種として分類される)。

モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラである。 (歌芝居)として芝居小屋のために書かれた作品です。

ドイツ語の歌とセリフでわかりやすく構成されていて、 善と悪の対決、若い二人の愛の試練、

そこに陽気な鳥飼いパパゲーノがコミカルな味で盛り上げ、 登場人物たちそれぞれに見せ場があり、

歌と演技で楽しませてくれる見所の多い作品。

台本は興行主・俳優・歌手のエマヌエル・シカネーダーが自分の一座のために書いた。

現在もモーツァルトのオペラの中で筆頭の人気を持つ『魔笛』は、モーツァルトが残した最後のオペラです。

作曲を依頼したアウフ・デア・ヴィーデン劇場の座長シカネーダーが、自らパパゲーノを演じ、

モーツァルト自身の指揮によって1791年9月30日、初演されました。

その後、モーツァルトは12月5日に亡くなっています。

最後まで「もう一度、魔笛を聴きたい」と言っていたそうです。

モーツァルトはこのオペラをこよなく愛していたのでしょう。

誰でも知っているメロディー、オペラらしいメロディー。

極上のモーツァルトの音楽を聴くことができるのが、この『魔笛』の最大の魅力です。

例えば、夜の女王のアリアと言えば、コロラトゥーラと呼ばれるソプラノ歌手が綱渡りのように最高音を出すことで、

このオペラの名物となっています。

タミーノのアリア「なんと美しい絵姿」を歌う主役テノールは叙情的で優しい声が必要です。

また、パパゲーノとパパゲーナの二重唱「パ・パ・パ」は、何とも楽しい歌ですので、

パパゲーノとパパゲーナが一緒に歌うのが有名な「パ、パ、パ」(子供をたくさん作ろうという歌)なのだが、

ぜひ一度、聴いてみることをおすすめします。

筆者のオススメは、ゲオルク・ショルティ(Sir Georg Solti、 1912年10月21日 - 1997年9月5日)指揮

ウィーン・フィル マルティ・タルヴェラ、クリスティーナ・ドイテコム、スチュアート・バロウズ、

ピラール・ローレンガー、 ヘルマン・プライショルティのものが、声楽における、

ソロ&コーラスの水準の高さに加え、DECCAの録音 の見事さもあって、評価の高いCDです。

クレンペラー指揮の配信があったので参考にしてください。

 

モーツァルト 《魔笛》 第1幕全曲 クレンペラー指揮

 

モーツァルト 《魔笛》 第2幕全曲 クレンペラー指揮

 

 

ドイテコムの夜の女王は、ショルティの指揮も含めてやや硬いのですが、

夜の女王の歌うアリアは2回しかないので、 然したる問題ではありません。

プライのパパゲーノ、タルヴェラのサラストロ、シュトルツのモノスタトス、フィッシャー=ディ ースカウの代弁者等、

粒が揃っています。バロウズのタミーノがやや弱いのですが、ウィーン国立歌劇場のコーラスは 非の打ち所がありません。

クレンペラーも歌手は豪華です。3人の侍女が、シュワルツコップ、ルートヴィッヒ、へフゲンなんて、

とても侍女とは思え ません!加えて、ポップの夜の女王も最高であると評価されています。

録音がやや硬いのと、台詞がカットされている のがネックですが、音響的に素晴らしいショルティ盤に比して、

晩年のモーツァルトの心境とか、フリーメイソン云々といっ た雰囲気を感じさせてくれる名盤です。

オットー・クレンペラー(Otto Klemperer, 1885年5月14日 – 1973年7月6日)

いうまでもなく魔笛はドイツ語による音楽劇(ジングシュピール)です。

レチタティーヴォではなくセリフで語られるその筋書きのばかばかしさは、

この音楽がなかったら1年もたずに歴史の闇の中に消え去っただろうという代物です。

クレンペラーはそのセリフをばっさり省いています。 そんなものはこの奇跡のような音楽のまえではどうでもいい。

まったく同感であります。 クレンペラーは自身の魔笛をこの世に残すにあたって、

モーツァルトの書き残した楽譜に潜む彼の天才をえぐりだすことだけしか眼中になかった。

そのまま劇場で上演することも眼中になかった。

モーツァルトのため、後世のために、音楽の真実を刻印しておきたかったのだと思います。

この魔笛を聴いてあのフィガロのテンポがわかり、今ではあの録音を心から楽しんで聴いています。

フィガロはケッヘル番号で492ですが、491はあのピアノ協奏曲第24番です。

この歴史的録音は女声の勝利ともいえます。

夜の女王にルチア・ポップ、 パミーナにグンドラ・ヤノヴィッツ、

そして驚くべきは野球なら8番、9番バッターである 第一の侍女にエリザベート・シュワルツコップ(!)、

第二の侍女にクリスタ・ルートヴィッヒ(!) という録音史上空前絶後の豪華さ。

かたや男声はニコライ・ゲッタのタミーノは善戦してますがワルター・ベリーのパパゲーノがやや弱く、

非常に重要な重唱を歌う二人の武者は勘弁してくれというレベル。

それを彼はあまり重視しなかったのは僕には不満ですが、

にもかかわらず女性軍の壮絶なパワーによってこの録音は永遠の輝きを放っているのです。

このポップの夜の女王のアリアを凌ぐものを僕は聴いたことがないし今後もないでしょう。

三人の侍女のアンサンブルの美しさは天国もかくやの神品ものです。

確かに大変楽しめる歌劇ですが、筆者も機会がありましたら是非生で聴きたいものです。


五味康祐氏が語る、VINTAGE TANNOY PartⅡ、 IIILZ in Cabinetはやはり球のアンプがいいのか?

2016年10月18日 | クラシック音楽・オーディオ

300Bも今は作ってないWE以外、国産品も含めの真空管も現行の物が販売中です。販売しているELROG 300B from GermanyはST型ではないが、美しいフォルムだ!尚、詳しくは解らないが、ELROGでは211/845や274Bもラインナップされているということです。

久しぶりに印旛沼の近くを通り、水際に近づいて撮影したが、顔の表情も可愛らしいですよ!

白鳥が遊ぶ姿を見つけ 200mm(通常は400mm相当)の望遠で撮ってみました。

此のレンズはかなり前からあるレンズで機能的には古さを感じますが、未だ現役です、笑!最近は実に明るいレンズを使ったLEICA DG ELMARIT 200mm / F2.8 / POWER O.I.S.が販売中だが、貧困者には購入は出来ません。

意外と近づくも逃げずに遊んでいた。

意外と人に慣れていつ感じである。

ゆったり水に浮かぶ姿は良い感じに撮れます。優雅さも感じられます。スワンボートか?

そんな時に頭の中には白鳥が・・・・・・鳴っていました、笑!

やはりこの曲はチャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」指揮:ピエール・モントゥーが良いです。

 チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」より3曲 モントゥー指揮ロンドン響

 そこで、今回は再度やはりタンノイの10吋ユニット装着のスピーカーの事については、骨の髄まで追求した方の言葉を聴く事が一番のようです。

オーディオ巡礼より、(TANNOY IIILZの試聴記より)

五味康祐曰く、「スピーカーの命はエンクロージァにある かつてヴァイオリニストのW氏のお宅を訪れたとき、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを聴かせてもらったことがある。

そのあと、オーケストラを聴いてみたいと私は言い、メンデルスゾーンの第四交響曲が鳴り出したが、 まことにどうもうまい具合に鳴る。わが家で聴くオートグラフそっくりである。タンノイIIILZは何人か私の知人が持っているし、聴いてきたが、これほどナイーブに鳴ったのを知らない。「オリジナルですか?」とたずねた。そうだという。

友人のは皆、和製のエンクロージァにおさめたもので、箱の寸法など寸分違いはないのに、キャビネットがオリジナルと国産とではこうまで音は変わるものか。スピーカーだけは、ユニットで買ったのでは意味がない。 

エンクロージァーごとオリジナルを購入すべきだと、かねて私自身は強調してきたが、その当人が、 歴然たる音の違いに驚いたのだから世話はあるまい。私は確信を持って言うが、スピーカーというものを別個に売るのは罪悪だ。スピーカーだけを売るから世間の人はスピーカーを替えれば音が変わると思ってしまう。

スピーカーというのは要するに紙を振動させるものなので、キャビネットが音を鳴らすのである。スピーカー・エンクロージァとはそういうものだ。 でも本当に、わが耳を疑うほどよい響きで鳴った。

W氏にアンプは何かとたずねるとラックスのSQ38Fだという。「タンノイIIILZとラックス38Fは、オーディオ誌のヒアリング・テストでも折紙つきでした。黄金の組合わせでしょう」と傍から誰かが言った。

黄金の組合わせとはうまいこと言うもので、こういうキャッチフレーズには眉唾モノが多く、めったに私は信じないことにしているが、この場合だけは別だ。なんとこころよい響きであろう。 家庭でレコードを楽しむのに、この程度以上の何が必要だろう、と私は思った。

友人宅のIIILZでは、 たとえばボリュームをあげると欠陥があらわれるがWさんのところのはそれがない。カートリッジはエンパイアの九九九VEだそうで、〈三位一体〉とでも称すべきか、じつに調和のとれた過不足のないよい音である。 出費は一時、鑑賞は一生読者諸賢に言っておきたい。

三十年にわたる私のオーディオ体験で、 タンノイIIILZとラックス38Fは、もっとも好ましい組合わせのひとつである、と。

音イジリを楽しむなら別だが、音楽を・・・・・家庭で、レコードによるそれを――楽しむなら、何十万円もの高価なエンクロージァやアンプは必要ない。IIILZとラックス程度で十分だ。ただし、 多少値は張ってもかならずキャビネットはオリジナルを購めるべきである。

出費は一時のものだが鑑賞は何年間もの歳月にわたるのだ。わずかな出費ではかえられぬ豊かなものをあなたは入手するのである。

だから各パーツの組合わせで、何を主体に考えるべきかと問われたら、これも言いふるされた言葉だが、まずスピーカー・エンクロージァに意を注ぎなさいと私はすすめる。経済事情のいかんを問わず、音を決定づけるものはスピーカーである。

スピーカー・エンクロージァだけは許されるかぎり、いいものを購めなさい、と。」 昔は音楽愛好家も大変な苦労をしていたようです。情報は 「シュワンのカタログ」だけのようです。

 

西方の音の中にて、当時の日本では、クラシック音楽、ジャズなど(洋楽と呼ばれた)の演奏家たちは失礼ながらまだあまりレベルが高くありませんでした。また、海外の演奏家たちの来日もそれほど多くなかった上にそれらのコンサートの入場料が当時の生活水準からは非常に高額だったので、一般の音楽ファンはそう簡単にはレベルの高い生演奏を聴くことはできませんでした。シュワンのカタログ それで当時の洋楽のファンたちは、LPレコードを通して海外の演奏家の名演を聴くほかなかったのです。熱心な音楽ファンは、海外のLPレコードカタログを調べて、

お気に入りの演奏家のLPレコード「新譜」をレコード店経由で発注しました。

前記のように五味がLPレコードを聴かせてもらった新潮社の編集者齋藤十一氏は、このようにして海外のLPレコードを多数収集していたのでしょう。当時の海外LPレコードカタログの代表が、五味のエッセイ集 『西方の音』 にも出てくる「シュワンのカタログ」でした。 シュワンは世界各国で出版されましたが、当時日本ではアメリカで出版されたものが広く読まれていたようです。

以上のようにTANNOYの10吋のユニットに関する記事も詳しく述べておられる、ⅢLZのモニター・ゴールドのユニットの製品を述べていると思う。

筆者もヴィンテージ・タンノイTANNOY IIILZで音楽愛好家として泥沼にはまるつもりで工夫しますが、残念なことに工場火災で消失以降の新しいユニットで10inch同軸2ウェイ(HPD295)というものです。

カートリッジ等はやはり、一度聴きたいのはDECCAの針で聴きたいが、落ち着けばオールド・オルトフォンGEで聴きたい、筆者所有のⅢLZ in Cabinetは8Ωになり石のアンプでも対応するようです、アンプはやはり程度の良い真空管アンプも含め色々聴いて見て考えましょうかね。

五味先生はラックス38との相性を推奨しているようだが、拙宅のタンノイはⅢLZ in Cabinet(Chevening)昔はMacintosh C29、ラックスのMQ60のパワーアンプで聴いてた筆者には、どうもあのMacintoshやラックスのウォームトーンが最初は喜んで聴いたラックスアンプも筆者にはらラックストーンが苦手になり、それ以来は聴かない、石のアンプも最近は適応するアンプもあるため、今後色々聴き比べて見ます。

但しトランジスターアンプを使用する場合は左右チャンネルの相互干渉を防ぐため、ダブルモノラルのような構成で出来れば、モノラルで音出ししたのが色付けの少ない自然な音を手にすることが出来るようです。

素直なパワーアンプの音を聴きたいため、プリアンプの代わりにオーディオインターフェイスで接続しパワーアンプから直接音出しします。

追伸

散々トランジスターアンプも聴きましたが、最終的には納得出来ず、結果的にはサンバレー社の300B使用のSV-501SEで聴く音楽が良く鳴った。と同時にⅢLZ in Cabinet(Cheapening)はそんなにオールマイティーなエンクロージャーではなく兎に角、TANNOYは非常に癖のあるスピーカーである、但しツボに嵌れば実に良い美音を聴かせる。

その辺りが大変魅力を感じこのスピーカーを上手く鳴らそうと思ってしまう辺りが魔力なのだ。


いぶし銀の異名をもとTANNOYも気軽に接しれば意外と良い音がするのだ(笑)現在まで上記の事で筆者の持つTANNOY IIILZはTANNOYオリジナルのⅢLZ in Cabinetで聴いて来たが、
小編成の演奏は誠に具合良く鳴るが、大編成の音楽は迫力不足を感じる。

そこでAXIOM80の箱を頂きⅢLZを移植して聴いている、現在満足する音になってきた。長いあいだ五味先生の「多少値は張ってもかならずキャビネットはオリジナルを購めるべきである」
ある種の呪縛から脱却してGOODMANSのAXIOM80の箱への移植は大正解でした。


大変嬉しい事は、エンクロージャー交換で簡単に言えば
「エルネスト・アンセルメ & スイス・ロマンド管弦楽団」の曲がスイス・ロマンドらしく聴こえる様になった。

劇的物語《ファウストの劫罰》作品24 から: 鬼火のメヌエットの音など実に心地よい、音がする。但し接続ケーブルは撚線より単線がヴィンテージものには相性が良さそうです。
現在PSVANE 貴族之声 300Bの球で聴くが本物のWEで聴きたい、又は国産の高槻TA300B、ELROG 300Bドイツ産で聴きたいが、筆者には高額で手も足も出ないのが誠に残念である。

今後も短い人生、良い音楽を愛好していきたい、ブラボー!

ヴィンテージ・TANNOY IIILZ(HPD295)in Cabinet(Chevening)の歴史を調べる、本当に見事な胴鳴きがするのか?

2016年10月16日 | クラシック音楽・オーディオ

さて筆者の所有するTANNOY III-LZ in Cabinet(Chevening)についてまとめておきます、(Chevening)以前正確にはコーン工場火災前のいわゆるⅢLZモニターゴールドを一般的にいぶし銀のような味わいが・・と言われる銘機であろう(TANNOY Ⅲ-LZ in Cabinet mkII )/¥87,500(1台、1961年発売)III-LZ Monitor Goldを組み込んだ密閉型スピーカーシステム。およそ6年前の製品であるが、所謂現在ではヴィンテージと言われる物の様であり、マニアの間ではタンノイに至っては古いタイプがより優れているため、ゴールド、レッドと古いユニットが貴重品と聞く、勿論音も古い程良いとされている。

筆者の持参する物はタンノイ工場火災以降の製品で(Chevening)である、以前IIILZ Monitor Goldはエッジにコーン紙同様の紙を使っていたが、火災によりウレタンで代用され音質にも変化があり筆者の持つHPD295ユニットではIIILZ のy井ノットとして従来のタンノイの音質は伝わらないと言われるファンもいると聞く。HPD295ユニットの箱もバスレフタイプに変更されサイズのTANNOYは筆者の今のような10畳程度の狭い部屋で聴くには良い塩梅で鳴るスピーカーであり、実はこのIIILZのタイプが音はタンノイ独特の癖の強い音がして好ましいと言われ、評価も高いそうである。当社から弦楽四重奏の演奏にには定評があり、アンプとの相性が指摘されたようです。

発売当初は密閉箱からエンクロージャーはこのタイプはバスレフ型となっています。当時のエンクロジャーの図面もあります。此の図面はIII-LZ in Cabinet(Chevening) 以前の密閉型の図面です。

筆者の所有するものは最後のものでバスレフタイプでインピーダンスも8Ωとなり以前のものとは異なっています。

TANNOY III-LZ in Cabinet(Chevening) \134,000(1台、1974年発売)

III-LZ(Ⅲ-LZ in Cabinet 、1961年発売)今から55年前のものです 最後のオールドタンノイです。当初の使用ユニットは当初Ⅲ-LZだったが 1974年HPD295に変わり、チャーヴェニング(Chevening)と命名された、現在筆者のところで眠っているものはTANNOY Ⅲ-LZ in Cabinet(Chevening)ものはであります。

有名な初代のオールドタンノイⅢ-LZタンノイはラックスのSQ38Fとはステレオサウンド誌などで黄金の組合わせと評され、発売最初のタンノイⅢ-LZタンノイは55年前のスピーカーである。やはりこのⅢ-LZ in Cabinet(Chevening)もヴィンテージ・タンノイと名乗るがラストなのでしょうか・・・。

最初の頃のIII-LZ Monitor Goldは日本製の箱で鳴らしている方も多く、10吋のユニットのスピーカーとしては相当高額のようでした。やはり良い音が聴けるのは、TANNOY社オリジナルのIII-LZが断然音は優れていたようです。


タンノイは1926年の創立。セレッションに次いでイギリスで最も長い歴史を有する会社であり、といっても、創業時のタンノイは、整流器の開発に成功して、その製造から始まった。

タンノイの名の由来は、整流器に使用されたタンタル合金から名付けられたという、創立者は、かのオートグラフの開発者ガイ・R・ファウンテン氏である。第二次大戦時は、軍のPAシステムや通信機器の優秀性で名を高めた。そして、大戦後の1947年、今現在も基本構造の変わらぬユニットの誕生となるのである。

その卓抜した構造は改めて触れる必要もあるまい、一体構造の為か定位は抜群に良くソロリストが中央で歌う事を体験できるシステムは少ない。

日本においてステレオが普及しだした1960年頃、我が国に輸入されるイギリスのスピーカーユニットというと、ワーフデルやグッドマンズが主流で、タンノイのユニットといえば、さほど目立つ存在ではなかった。

それもその筈で、邦貨で78,000円ともなれば、そうたやすく手にすることは叶わなかったのである。当時大学生初任給が一万円程度などで約一年間飲まず食わずで暮らさないと購入出来ない? 

このシステムをクラシック好きの音キチに知らしめたのは、やはり、オームさんこと、瀬川冬樹氏であったろうか。

ステレオサウンド誌16号における氏の解説が面白いので紹介しよう。勿論この正式名称TANNOY IIILZ in Cabinet mkII(モニター・ゴールド)と未だ重宝されている機種で貴重なものになっている。

 

『このスピーカーぐらい品の良い響きを聴かせる製品はめったいにない。

透明で彫りが深くて、知性的な色気をもった音が、どうしてタンノイ以外のメーカーにつくれないのか。毎度べたほめという結果で申しわけありせん』

ステレオサウンド誌のオーデ巡礼の中に五味康祐氏も掲載しています。この「Ⅲ-LZ」とラックス「SQ-38F」とのカップリングを黄金の組合わせと評して、度々、取り上げることになった。 有名なヴィンテージ・タンノイは、筆者の所有のヴィンテージ・タンノイTANNOY Ⅲ-LZ in Cabinetが最後の物です。

しかし中古市場ではⅢ-LZ相場では、古いものほど高額で取引されたいる様です。現在ヴィンテージ・タンノイの中で、一番入手しやすいものが、25cm同軸のⅢ-LZin Cabinet(Chevening)でしょう。勿論価格的にも、タンノイの同軸スピーカーは、BLACK → SILVER → RED →GOLD → HPDとモデルチェンジしていきますが、RED, GOLD期の25cm(10インチ)同軸の名称がⅢLZです。中でもGOLD期が一番長く続いた製品と言われる。

 又最近のパワーアンプ『サンバレーSV-SE』300Bシングルパワーアンプで鳴らすのが良いとも教えて頂いたが、未だ聴いていませんが300Bの真空管は定評がありますので、一度は聴きたいものです。300Bの球については現在オリジナルのWEを初め日本製、ロシア製、中国製等があるようです、最近ドイツ製の300Bも注目をあびていると聞きます。

WEオリジナルの火屋は高額で品物も少なく、今は上記の様な、品質も良いものもあるそうです。HIFI 300B真空管のチューブアンプの工場テスト& Matched(価格はペアで7万程だそうです)筆者は貧困老人のためとても購入は出来ませんが、気になるアンプのようです。

WEの他の英国製のゴールデンドラゴンは有名であったが、今や製造は支那で生産する、現行品は支那、チェコ、ロシア等の製品が多い。

 

勘違いをしている人が多いですが、Ⅲ-LZはスピーカーユニットの名前で、スピーカーシステムの名前ではありません。MONITOR RED時代のⅢLZの正式名称はLSU/HF/ⅢLZ, MONITOR GOLD時代がLSU/HF/ⅢLZ/8で、型番の8から判るようにGOLDからトランジスタアンプと組み合わせるようにインピーダンスが8オーム化されているのがもっとも大きな変更点です。

一般的な密閉箱入りのⅢLZは、Ⅲ-LZ in Cabinetと呼ばれるモデルで、1961年に発売されたタンノイ初のバスレフスピーカーです。

1958年のステレオ時代到来にあわせて、TANNOY社でも小型のスピーカーの要求に答えたのでしょう。確かに密閉箱より中低域がバスレフ型のがほんの少し響くようになったようです。

このように、Ⅲ-LZはバックローデッドホーン用のスピーカーユニットではありません。Ⅲ-LZの後継にあたるHPD295を搭載した小型バスレフスピーカーは英国ではCHEVENINGの名前で発売されましたが、 日本では何故かⅢ-LZの名前で販売されていました。

古いタンノイというと、真空管アンプとの組み合わせを連想する人が多いかと思いますが、MONITOR GOLDは上記の様に、 トランジスタアンプとの組み合わせを意識したインピーダンスのスピーカーユニットなので、物によってはトランジスタアンプとの相性も良好です。

また悪友Y君曰く、300Bは高額で音質を求めると真空管だけでも大変なことになり、程よいトランジスターで聴くことを勧められる。

以前と音が変化したのは、スイングジャズあたりまで気分よく聴けるようになったとおもう英国内でも時期的にLEAKのSTEREO30やQUADの303, 405との組み合わせが多かったのではないでしょうか?Ⅲ-LZのユーザーで、トランジスタアンプとの組み合わせを試したことがない人は、実験してみては如何でしょう?また違った世界が聴こえると思いますよ。意外とJAZZがある程度気分良く聴けるようになったようです。

現在筆者はトランジスターアンプで鳴らしていますが、火屋の300Bのアンプでも今後是非試聴したいと思っております。現在WEの300Bの価格がかなり高額で入手困難を思いますので、代用品でJJ 300Bなども検討するがでも高額です。スピーカーユニットの口径の割りに小型のキャビネットだからでしょうか。Ⅲ-LZの箱は非常に鳴りが大きいのです。

筆者の所有するⅢ-LZ(GOLD)は、もちろん、英国から取り寄せた英国製キャビネッですが、極小音量で鳴らしているのに、裏板に手を触れると、かなり振動しているのがわかります。

タンノイの音作りと知っているから安心できるのであって、もし、自作スピーカーがこんなに振動したら、不安になって箱を補強することでしょう。同様に箱鳴りを利用していると言われたHarbethのHL-Compact等と比べても、はるかに箱が振動しているのに驚きます。

1960年代の基本設計のスピーカーとしては小型ですが、聴感上の中低域の量感が、比較的しっかり出ているのは、 箱鳴りを音作りに利用した効果です。箱の素材や造りが異なる国産箱からは、残念ながらこの音質は期待できません。という方が多い。所有するならオリジナルです。やはり少しでも“いい音”を聴きたい!(この時代のタンノイは、システム販売したスピーカーと単品売りしたものでは、ネットワークの設定が異なっていたと言う説もあるようです。)

スピーカーのマニュアルなんてものはたいがい簡単なことしか書いてないので、理想の響きをめざして、 自分の部屋に合わせて、それこそ死にもの狂いで格闘しなければならない。スピーカーのケーブルには何を使うか、スピーカーの高さはどのくらいの位置にするか、基本的に、このエンクロージャーが一体型なので耳の高さに合わせるとかなり高いスピーカーを乗せる台が必要です。リスニングの位置から見て2つのスピーカーの向き(角度)をどのくらいにするかなどなど悪戦苦闘が続くのである。

そこでピタリと焦点が合うと、其処には素晴らしい音楽が鳴ります。特に木管楽器、ヴァイオリン等の弦の音は言葉で表現出来ない。Ⅲ-LZは中に入っているスピーカー・ユニットによって初期のものから順に、モニター・レッド(クロスオーバーユニット付き、ボイスコイルは15Ω)、モニター・ゴールド(クロスオーバーネットワークの他に、高域のレベルコントロール、ロールオフが付いている。ボイスコイルは8Ωになった。)と呼ばれているが、1967年から1974年にかけて製造されたらしい。

当然ヴィンテージ市場でしか見つからないし、

見つかっても当然どこかが経年変化を起こしているだろうから、思い通りに鳴るかは分からない。アンプとのマッチングも考えなければならないし、 小動物などの生き物を飼うのと同じで、愛情を持って接しないと決していい音では鳴ってはくれない。

兎に角このヴィンテージものは簡単には鳴ってくらなく、散々苦労さいたやっと少しずつ本来の音が現れるようです。だから、メンテナンスをふくめてクラシックカーのようにそれなりの知識と経験が要求されるだろう。また、楽器は弾き込まないといけないように、スピーカーも聴き込まないといい音にはならないし(エージングといっている)、 ついているトーンコントロール(エナジーとロールオフ)の調整やなによりも部屋の環境が大きく影響する。

いい音になるには何年もかかる場合もあるだろう。Ⅲ-LZは10吋のユニットだから、12吋のユニットの入ったCHATSWORTHなどと比べると一回り小さい、筆者はこの10吋のユニットが好きで昔から弦楽器の再生が素晴らしいといわれたスピーカーであるが、大音量でなければ、他のタンノイの機種同様、特にピアノはTANNOY Ⅲ-LZ in Cabinet(Chevening)がよく鳴ったそうである。

昔今は亡き先輩に薦められタンノイに憧れやっとⅢLZを入手したが、先輩と一緒に10吋・12吋・15吋をオリジナルタンノイを比べて聴いたことがありその時12吋は少し音がクリヤーではなく、タンノイらしさが無かった様に記憶します。12吋は扱いが難しいと実感した。特に装置を選ぶ傾向があるようでした。先輩には特に12吋は注意してとアドバイス頂いた記憶があります。

不思議なことに、その後音響関係で私の知り合った周りの友人たちもオーディオの話になると、結局タンノイファンも多い、オーディオマニアと称する方はTANNOYとJBLファンが多いようです。

 筆者のⅢ-LZのニスを塗り直し3回を施す。すっかり綺麗になりました外観です。サランの裏側は片方は黒で塗装してあり、片方は塗装していなかった為黒の塗装もした。このあたりの処置は随分雑な感じがした。

此処でタンノイの歴史について 1956年 - ユニットの設計が変更され、磁束密度の向上と最大入力向上が図られた。またこれまでも存在した15インチユニットに加え、一回り小型の直径を12インチに縮小したユニットが併売されるようになった。

正式名称はそれぞれモニター15とモニター12、形式名はそれぞれLSU/HF15とLSU/HF12であるが、ユニットの磁気回路カバーの色が赤に変わったため「モニターレッド」と通称された。 

同時に、III-LZというモニター12をさらに縮小した10吋ユニットも発売された。1958年 - シュリロ・トレーディングが日本輸入代理店となる。1967年 - トランジスタアンプ対応として、各ユニットの入力インピーダンスが16Ωから8Ωに変更された。     

形式名は15インチユニットがLSU/HF15G、12吋ユニットがLSU/HF12Gであるが、 ユニットの磁気回路カバーの色が金に変わったため「モニターゴールド」と通称された。     モニターゴールドの10吋版とも言えるⅢ-LZGも発売された。1974年 - 工場で火災が発生、音質の要であったコーン紙工場が全焼。再起不能かと言われたが、薄手の西ドイツ・クルトミューラー社製コーン紙を使用できる

ように再設計された新型ユニットHPD(High Performance Dual concentric)シリーズを開発。この頃、社主であるガイ・ルパート・ファウンテンが心臓を患い引退を決意、     JBLを傘下に持つアメリカのハーマン・インターナショナルに会社を売却した。     その後、1977年頃発売された通称ABCDEシリーズの商業的成功で持ち直した。     

70年代には工場をロンドンからコートブリッジへと移転している。

1976年 - ティアックが日本輸入代理店となり大々的に輸入が開始される。

1979年 - ザイールの内戦でアルニコマグネットの主原料であるコバルトの国際価格が急騰、入手難となり、マグネットをアルニコからフェライトに変更した。

2002年 - デンマークのTCグループの傘下となる 

音への嗜好性、音楽の好みなどがはっきりと現われてくることになろう。スピーカーがソフトウエアーとしての濃い製品だというのはこのような意味であって、スピーカーほど、この点で厄介な、しかし、面白いものはないのである。音への好みは単純ではない。年令、体質、教養、性格などの綜合されたものが音の嗜好性を形成する。当然、人種の差、文化水準の差、伝統といった条件も必らずまつわりついてくるものだ。

 そこで、英国系のスピーカーには、どうしてもクラシック音楽のイメージが強いとされてきた理由もなんとなくわかるのではあるが、 今や、英国も、ビートルズを生み、ツイギー(少し古いが)等がミニスカートをつくる現代国家であるし、特に輸出によってお金を嫁ぐことに熱心なことはよく知ってる通りである。

英国がその古い伝統と、高度な産業技術を、クラフトマンシップを生かしてつくり上げた製品は、筋金入りの名品が多く、 しかもお客の望みを十分に叶えてくれるサービス精神にもとんでいる。

タンノイはいぶし銀のような艶をもつスピーカーだと評されていたが、このIII-LZのニュータイプのIII-LZMKIIは、さらに明るさが加ってきた。重厚明媚を兼備えた憎い音を出す。これで60年台のJAZZを聞くと、実に新鮮な迫力に満ちた音だ。

MPSのジャズのように、最近はジャズの音も多様性をもってきた。拙宅のIII-LZも外観を塗装しすっかり綺麗になりスピーカーエッジも張替新しいモノに生まれ変わった。取り敢えず音を出すがエージングも去れてないので、音は荒削り、アンプも石のアンプなので今後に期待。

アメリカ録音に馴れていた耳には大変新鮮な音のするヨーロッパ録音ではある。再生系も、英国スピーカーはクラシック向と決めこまないでチャンスがあったら耳を傾けてみてほしい。

タンノイ III-LZ MKII 瀬川冬樹ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)特集・「スピーカーシステムブラインド試聴 純粋聴感で選ぶベストシステム」より 特選機種の中では、

『このスピーカーが最もクセが強く、ずいぶん考えたのだが、何よりも音の素性の良さが、

ただものではないので、あえて推した。

相当にムラ気のある製品らしく、四日間を通じて、 その日によって三重丸と二の間を行ったり来たりする。

休憩時など、 立会いの編集氏がパチパチ切替えているのを隣室で聴いていると、

中に二つ三つ、 ハッとするほど美しい再生するスピーカーがあって、No.14もそういう製品のひとつだった。

中低音の音質から想像して、キャビネットをもっと上等なものに作りかえたら

(経験上だが、どうもこの音は安もののベニアの音だ)、総体的にすばらしいシステムになると思う。

わたくしの採点で、室内楽に三重丸をつけた唯一のスピーカーである。』

タンノイ IIIーLZ MKII 菅野沖彦 ステレオサウンド 10号(1969年3月発行) 特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より 大変ソリッドでしまった音である。軽やかさや繊細さという点で、室内楽のデリカシーをもったソースには欲をいう余地はあるが、このまとまりとクオリティの高さは立派である。かなり品位の高いスピーカーだと思う。

オーケストラとジャズにもっとも安定した再生を聴かせ危なげない。欲をいうと高域の解像力というかデリカシーというか、 そうしたキメの細かさが加わって欲しいとこで、そうなれば文句 さて此のように評価の高いヴィンテージ・タンノイは何が上手く鳴ってくれるでしょう。

筆者が大好きなヴィオラ・ダ・ガンバガンバの名手であったアウグスト・ヴェンツィンガーが演奏するアルフィーフ盤のLPが上手く鳴ると良いのですが・・・・・?筆者は特にバッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番、BWV1029特にを良く聴きますが聴きますが・・・ バッハにもヴィオールのためのソナタがある。

チェンバロとの落ち着いた対話が良い。第一楽章 ヴィヴァーチェ 主題はブランデンブルグ協奏曲第3番BWV1048に似ており、楽章の展開も同様。第二楽章 アダージョ 気品ある叙情楽章。ガンバとチェンバロが自分の歌を歌いながら絡み合う。第3楽章 アレグロ 活気に満ちた秋楽章。途中のカンタービレな旋律が印象的。

バッハ(1685-1750)は、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ(ハープシコード)のソナタを三曲書いている。

その後モーツァルトやベートーヴェンは、ガンバ自体を知らないので、バッハがガンバについて作曲した最後ではないかと思う。 いつ書かれたかは不明。しかしケーテン時代(1717-1723)ではないかと言われている。ケーテン宮廷は複雑な教会音楽を禁じていたため、バッハの活躍は主として室内楽に限られていた。

最近購入したズザナ・ルージチコヴァー、ピエール・フルニエがの使用楽器はチェロの演奏も楽しめます。実に品の良い演奏が心地よくバッハファンにはありがたい。

ヴィオラ・ダ・ガンバをチェロに持ち替えて演奏する品の良いピエール・フルニエも十分楽しめます。

 Bach Sonata for Cello and Harpsichord BWV 1029, Fournier / Růžičková

 筆者のスピーカー選びは昔はJBL-LT8を聴き、驚き憧れその後タンノイを聴きだしてからは、その後は英国の音が多い、当時ダイナコのモノーラルアンプを用意しTANNOY Rectangular York(15吋)を注文するとが、その2ヶ月後販売店が英国の1974年工場火災で購入を断念する、その後にⅢ-LZ in Cabinetが再度現れた。

フェログラフS-1と言うBBCモニタースピーカを鳴らし、KEFの楕円形のウーハーにグットマンの12センチのスコーカーに高域にはドーム型トゥイーターの混合チームの組み合わせ,これにキャスター付のスタンドを取り付け当時としてはかなりモダンな出で立ちで、音もイギリスの音がしたが、中々気難しいスピーカーでした。

其処にTANNOY Ⅲ-LZ in Cabinet(Chevening)が入荷たがフェログラフS-1を鳴らし、TANNOYは押し入れにしまってしまった。その後この製品も処分してしまった。

最近再びオーディオの虫が出たきた貧困老人ですが、Ⅲ-LZを再生して徐々に音楽を模索してるのが現状です。アンプは勿論石のアンプにて楽しんでいますが、格安の程度の良い300Bが入手できれば火屋のアンプは欲しい処です.

確かに此のTANNOY III-LZ in Cabinet(Chevening)というスピーカーは名作品なのかも知れません。特に良く鳴るのは小さなアンサンブル弦楽四重奏等はお得意です、ピアノ・ソロなどは良いと思います。

但しオペラ、交響曲をお好みの方は例えばセンターに中低音を別途に3Dにして聴くのが良いかも知れません。現在はTEAC MA-7(TEACとTANNOYが共同開発したArmoniaシリーズのパワーアンプ)をメインにIII-LZ in Cabinet(Chevening)を鳴らしています、小編成の音楽には・・・実に優れものです。

又最近はプリアンプは使っていません、ダイレクトにパワーアンプから鳴らすと素直な音が出ます。良いパワーアンプがあればプリアンプは音質を低下させる、でも微妙な音質の修正がほしければ筆者はPCで修正しますが、なるべくノーマルで聴いています。それと以前塗装しましたが、艶出しにニスを塗って少し自然な家具の感じのアンテークの風貌にしたい、この前購入したワトコオイルエボニー W-10 1Lが余っているので以前塗装した塗料をペーパーでこすり落として見た。

この作業は意外と時間がかかります。ホコリが入らないようにウットラックで保護して養生してサンドペーパー作業をする今回は装備品は全て取り外し、穴の空いたところは全てウットラックで塞ぎ作業しました。

サンドペーパーも仕上げは1000番で再度にわたり仕上げると表面はツルツルになる。

それと以前塗装した全面も今回は黒のつや消しで塗り直す。

それとサランネット部分のマジックテープは新しいのもに交換する。やはり黒のマットは落ち着きます。

そしてワトコオイルエボニー W-10を塗る。

そして15分程経過させて水ペーパーで磨きながら塗料を落とし、更に薄く塗装してから拭き取る

今回は裏面も十分サンドペーパーをかけてから塗装をしてみました。

購入した当時の色合いにもどり、風格も出てくる。1日放置して匂いが無くなったあと室内へ最後にレモンオイルを数滴たらしから拭きして終了します。

最後にサランネットを装着して終了します。偶にはレモンオイル数滴を垂らしから拭きすることはエンクロージャーが何時までも綺麗になって重宝します、楽器店で購入出来ます。

室内に持ち込み撮影するととてもシックに写ります。此れで此の箱もお蔵入となります。最近は手軽で簡単に塗装もあり、箱が古くなった場合は塗り直しをお薦めします。やはり、音も大切ですが、見た目もアンテーク家具のように見れるなら聴くのが楽しめます。

面倒な方はレモンオイルを数滴たらしから拭きも効果あるようです、ブラボー!


此の曲はタンノイで聴きたい・・・ベートーヴェンの『ロマンス』40・50番

2016年10月15日 | バロック音楽・オーディオ一般

最近嫌な仕事に忙殺され、ブログ更新も儘ならない貧困老人ですが、

本日は夕方からの仕事で朝からゆっくりです、先ずは大好きな珈琲の豆を挽きます。

昨日仕入れた珈琲で酸味が少なく極一般的な、苦味がいい感じに香る珈琲です。

不意の知人が来た時に 美味しい珈琲入りましたって言える感じの珈琲です。

今月下旬に修理に出した拙宅のオールドタンノイIIILZが戻ったら何を聞こうか?

未だはヴァイオリンが聴いてみたい衝動は抑えられません。

そんな時に思いだすのが五味康祐先生の言葉のようです、笑

五味康祐曰く、タンノイ・スピーカーを我が家におさめたのは昭和二十九年

(当時はいま使っているオートグラフではない) だから今年で二十四年目になる。

この間私はタンノイを骨の髄までしゃぶった。このことはオーディオ愛好家としての私が人さまに、

はばかりなく言えることだ。 はじめてタンノイを聴いたのは昭和二十七年秋、S氏のお宅でだった。

フランチェスカッティの、 ベートーヴェンの『ロマンス』を聴いた。

おもえば、ト長調(作品四〇)の冒頭で独奏ヴァイオリンが主題を呈示する、

その音を聴いた時から、私のタンノイへの傾倒ははじまっている。

ヴァイオリンの繊細な、澄みとおった高音域の美しさは無類だった。

あれほど華麗におもえた当時評判の『グッドマン』が、途端に、色あせ、まるで鈍重に聴こえたのを忘れない。

とおっしゃています。

筆者もこのロマンスという作品は、かなり小振りなオケの編成を前提にしています。

弦楽5部にフルート・オーボエ・ファゴット・ホルンがそれぞれ2本だけです。

この編成は確か最初のピアノ協奏曲だった第2番と同じではないでしょうか。

そして、オケの響きは雄弁であり決して独奏ヴァイオリンの伴奏だけには甘んじていません。

ベートーベン自身もこの作品に「Romanze fur Violine und Orchester」

(ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス) と名付けているのですから、

その意味では、このイーゴリとコンヴィチュニーの演奏の方が真っ正直な演奏だと言えます。

一般的には「冷たい」「機械的」と言われますが、そんなことはあまり重要ではありません。

独特の音楽の勢いと速いテンポ、圧倒的に技巧的に聞こえる速いパッセージ、

そして甘みの少ない即物的な音色で、ロマンティックに聴かせます。

決して甘口のロマンティシズムではありません。かなり辛口です。しかし、無感情ではありません。

非常に凝縮された感情です。

此の曲は最初聴いたのは ベ-ト-ヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ロマンス第1番・第2番

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61、ロマンス第1番ト長調作品40、ロマンス第2番ヘ長調作品50

アルテュール・グリュミオーArthur Grumiaux(ヴァイオリン) ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(作品61)、

指揮:アルチェオ・ガリエラ(作品61) ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(作品40,50)、

指揮:ベルナルト・ハイティンク(作品40,50)

最近ではムター(Vn)の音も良いのですが

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61・ロマンス 第1番 ト長調 作品40・ロマンス 第2番 ヘ長調

アンネ=ゾフィー・ムター(Vn)ニューヨーク・フィルハーモニック指揮: クルト・マズア

バランスも録音もいいのですが、何か足りない気がします。

筆者はヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz)を良く聴いています。

実にベートーベンらしいんですよ。

Heifetz-Beethoven Romance No. 2 in F Major (Op. 50)

でも、やはりベストはYouTubeでの配信はありませんが、

iTunesのフランチェスカッティ(vn)バクノーリ,カサドシュ(p) ジノ・フランチェスカッティ

(Zino Francescatti、1902年8月9日 – 1991年9月17日)は、フランスのヴァイオリニスト。

本名はルネ=シャルル(René-Charles)・フランチェスカッティ. パガニーニの専門家として知られる。

フランチェスカッティは、持ち前の輝きのある音色で、上品かつ甘く歌い上げており、

しかも明晰で古典的なたたずまいをきちんと保っているところがすごいところ。

3楽章のカデンツァの冴えた技巧も聞きものです。

この曲を愛する方にはぜひご一聴をオススメしたい演奏です。

「ロマンス」も数ある録音の中でもベストといえる美しい演奏で、

とりわけ第2番はセンスに溢れる絶妙な歌い方に痺れます。

今は何故五味先生は第1番(40)に感激されたのか?第2番(50)の間違いの疑念が・・・

フランチェスカッティの魅力を再発見できる優れたアルバムです。