伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良そて聴くダメオヤジの金ちゃんです。

今回はBA11、今まで幾度も『フーガの技法』Die Kunst der Fuge (BWV1080)の演奏を聴けば、やはり実に興味深い曲の検証。

2022年05月29日 | 真空管アンプ・オーディオ


今回導入した所謂(300B同様)たった一本の真空管で目覚めたしまった様に思うこの頃である。勿論本物のWE300Bの球の音はオーディオ店のデモで聴いた程度で本物の音は未知との遭遇なんですが・・・最近製作する本物のWestern Electric 300B(マッチドペア)税込 ¥ 231,000 (税抜 ¥ 210,000)の価格は貧困老人の筆者には今後仕入れる事は宝くじでも当選しない限りは購入出来ないであろう・・・。
現在国産品で評判も良いと言われる高槻電器工業のTA-300B(税抜 ¥ 180,000)と言う価格表示であり高額です音質は若干硬めの様であるが。
たかが真空管のみので此処までの金額を見て、購入に二の足を踏むマニアの方は多いと思う、一般オーディオファンには高嶺の花である。今や価格も手頃なロシア製、支那製を選べば良いのですが、冷静に考えればWE-310AやWE-300BはWE社の製造供給していた業務用アンプに使用の真空管である。一部のマニアが業務用の物をオーディオ様に使用したことで広まった事が顛末であろう。

今までに筆者は300Bに関する音は支那製と球とロシア製の球の音しか知らなかった、それでも他の球より300Bに交換して聴こえた音楽は良くなっていたと思う、この辺りにオーディオの不思議な処であろう。
今回Zaika 5300の音を知り、極端に言えば「地獄の窯の蓋を開けた」思いである、現在支那での製品は所詮コピー製品ばかりであるが、決して本家を越す事は決して出来ない事がわかる、本家を超えなくともそれなりに良ければ販売できる、勿論日本も戦後可成のコピー製品を作ったが、いまや本家の商品上回り本家以上のその製品を凌ぐ製品を提供している、此の違いであろう。
だから日本人は嫌われる要素があるとも言える・・・。例えは戦国時代の火縄銃までもは勿論本家を凌いだ製品を製造していた。鍛鉄扱いは刀鍛冶が盛んで技術力が日本産の鋼技術ははるかに上回る為であった。

勿論現在も話題になっている車問題も欧州の自動車は電気自動車に移行しているが、日本はハイブリット仕様の車が圧倒している、海外メーカーはハイブリット技術対応が簡単に出来なく、電気に移行するが充電問題で今立ち止まっている現実もあり、F-1世界もエンジン供給本題で日本が連勝すると規則を変え勝たせないルールに移行する、しかしエネルギー問題は確実に話が違い様であり、水素燃料も日本は世界の一歩先を行っている、電気問題は充電器の固体電池も今後日本は断然有利と思う。現在米国、日本製の工場建設して対応している。

しかしモノ作りの精神は支那には無いようである、おそらく昔、朱子学中心の社会構成が欠陥問題を起こしているであろう、日本でも江戸時代は朱子学を学ぶが日本と事情が違う、絶対君主制の支那ではつまり自分よりエライ人の言うことはちゃんと聞きなさいよ!と主君の命令には従いなさいよ!つまりは日本人は昔から人間は皆平等の精神が浸透して、当時武家社会は士・農・工・商と言った具合に仕事の分類を分けたに過ぎないとしている日本は物作りの歴史が全く違う。当時の支那には全く考えられない無い世界である。 

今朝もバッハの音楽を聴いてます。単一鍵盤楽器演奏とアンサンブル演奏にての検証です。
BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品さて今回はBA11の「Die Kunst der Fuge」 BWV1080作品であります。



早朝目覚め、何時もの日課の如くモジャ君を連れ近くの公園に散歩に連れ出す、意外と広く近場の人達の散歩コースとなってます、実は此の公園は昔、映画の『Shall We ダンス?』ロケ地で有名で、正式名称「白井木戸公園」である。
日曜でしかも早朝の公園は誰も居ない、晴天で実に気持ち良い朝である、元気に走り回る、モジャ君は自慢げに石の上に乗った姿をスマホで撮った写真です。

このモジャ君に立っている場所が下の画面のバックの休憩所の小さなドームである。劇中では役所広司さん演じる主人公が夜ひとり社交ダンスの練習をする公園です。当時はファンの方も多く押しかけた様である。



帰宅しモジャ君と共にシャワーを浴び、オーディオ機器に灯りを灯し、勿論Macも起動し、珈琲を淹れる、準備に取り掛かる。最近は熱い珈琲の頻度は下がるが、朝の淹れたての珈琲は格別である。久しぶりにトラジャの豆を選んで丹念に挽き淹れた、鍵盤楽器音楽を聴きながら頂く珈琲は実に上手い。

今までにバッハの「フーガの技法」は一つの主題に基づいてどれだけ多彩なフーガが書けるかを追求した対位法音楽の傑作ですが、多くの謎に包まれています。まず、遺された作曲家の自筆譜や初版譜の最後のフーガが、バッハの名前を基にした主題(BACH=変ロ・イ・ハ・ニ音)が出てきたところで途切れていることなどから、「未完の絶筆」とされていることです。また、自筆譜と初版譜では曲の配置が異なり、楽器の指定もありません。そのため多くの研究者や演奏家を悩ませてきました。
《フーガの技法》は本当に未完なのでしょうか。いつ、何のために書かれ、バッハ自身はどんな楽曲の配列や楽器を想定していたのでしょうか。等不思議が多いが楽器等により感じ方は実に様々である。筆者のブログにも過去何度も掲載した覚えがある。
しかし《フーガの技法》は、謎めいた未完のフーガやバッハ最晩年の逸話とあいまって、伝説的なオーラを放っている。作曲家の死の直後に出版されてからこれまで絶えず人々の関心を集め、なかば崇拝にも近い賛辞を贈られた。

しかし栄光に反して、実際に演奏される機会はそれほど多くない。それは、バッハの意図した楽器や編成が判然としないことに大きな原因があるが、伝説的なオーラが近づきがたいイメージを固めてしまった所為でもある。バッハは確かにかなり抽象的、理念的性質をこの曲集に与えたのではあるが、実際に演奏可能なことが何よりの大前提だった筈だ。そこで、具体的に各曲に迫るためにまず、この作品にあらわれる「技法」とは何か、それらが音楽的にどのように成功しているのかを確かめてみよう。はじめに強調しておくが、ここに含まれる作品は、おそらく全曲とおしての演奏を想定して作られてはいない。

《フーガの技法》は、バッハが晩年に構想した理念的作品集の一角をなすものである。モナリザの絵も謎多き問題がありバッハの音楽の共通性があるのか?



ベルリンの国立図書館に残される自筆譜は1742年に作られており、バッハがこれ以前の1740年頃から《フーガの技法》に着手したと考えられる。その後、たびたびの中断があり
――フリードリヒ大王を訪問し《音楽の捧げもの》を仕上げたり、L.C.ミツラーの「音楽学術交流会」に入会して《カノン風変奏曲「高き天より」》(BWV 769)を書いたり、旧作のオルガン・コラールを改訂して所謂『シューブラー・コラール集』や《17のコラール》をまとめたり、《ロ短調ミサ曲》を完成させたり――
また《フーガの技法》の当初の計画にいろいろな変更を加えた所為で、とうとうバッハ自身の手で出版は実現しなかった。
最大の謎は、バッハが最終的に望んだ《フーガの技法》とは、どのような内容、配列によるのか、という点である。1751年6月1日に新聞に予告された出版譜が、具体的に誰の手配によるのかは判っていない。この初版の内容はおそらく、作曲家の意図をかなり無視したものとなっている。

楽器編成について、こんにちではほぼ、鍵盤作品として、それもクラヴィーアのために書かれたと考えられている。処々に現れる長い保続音は確かにオルガンのペダル・ポイントに適しているようにもみえるが、全体はクラヴィーアにふさわしい語法に満たされている。また、鍵盤以外の楽器の特徴はほとんど見出せない。この様な解説を見ると検眼楽器による演奏が良いのかも知れない。
『フーガの技法』は現在においてもさまざまな謎を抱えている楽曲です。しかし科学の進歩や資料などの発見などにより、以前は明らかになっていなかった多くの謎が少しずつ解明されています。

バッハ『フーガの技法』の背景1:楽器の指定がなかったのです。
直筆・初版の『フーガの技法』には、鍵盤楽器での演奏を踏まえた作曲でありながら、具体的な楽器の指定がありませんでした。これは『フーガの技法』だけでなく「対位法的鍵盤作品」と言って、他のさまざまな作曲家にもみられます。作曲家によっては「鍵盤ではない楽器でも演奏してよい」と明言する場合もあったようで、バッハは年齢を重ねてなお最新の様式よりも、この対位法技法という古い様式が好きだったこともあり、若い音楽家から酷評されていたのではないかと言われています。現在では『フーガの技法』はチェンバロやオルガンやピアノ、オーケストラなどなどさまざまな形態で録音されており名盤も多いようです。

バッハ『フーガの技法』の背景2:初版楽譜と直筆譜が大きく異なることの様です。
直筆・初版ともに具体的な楽器の指定がない対位法的鍵盤作品という点では共通していますが、この2つの内容は大きく異なって、これはバッハの息子たちをはじめ弟子たちも『フーガの技法』にバッハが込めた意図を、正確に捉えることができなかったからだといわれているようです。
家計が苦しく一刻も早く作品を出版したかった親族の焦りもあったとされていますが、この辺りも『フーガの技法』が超難解曲だと言われる理由になっています。ただでさえ「鏡像フーガ」という、曲全体を鏡で映して反転させたような珍しい技法も用いられていました。複雑な楽曲が、急いで出版したばかりにさらに複雑化してしまったといわれています。

1977年頃に公表された記録で既に、88通りもの楽曲配列の解釈があったそうです。『フーガの技法』はバッハの死の翌年に出版されましたが、初版に印刷された楽譜は第13曲までは彼自身によって校訂されたことは、間違いありませんがしかし、その後の曲順をバッハがどういう意図で制作してたのか、今もなお判明していないままのようです。



『フーガの技法』はJ.S.バッハのレクィエムだったのでは? という仮説に基づき構成された映像作品。ここで演奏するエッラの解説には次のようにあります。
「1776年、マルティーニ神父は、当時ロンドンで活躍していた、お気に入りの弟子、ヨハン・クリスチャン・バッハに、自身のプライベート・コレクションのため、彼自身の肖像画を送るよう依頼した。1778年の秋、ゲインズバラの手によるヨハン・クリスチャンの肖像画が、ボローニャに、作曲家の友人のカストラート、フランチェスコ・ロンカッリャによって届けられた。その肖像画は、ボローニャの市民美術館に飾られている。2002年、クリスチャン・バッハの没後220年を記念するため、絵画のリストア(修繕)が行われた。
その最中、ヨハン・セバスチャン・バッハの『フーガの技法』に関る、いくつかの質問に答えた手紙が見つかった。イタリア語で書かれており、モーツァルトにあてたものだった。

音楽学者によると、ロンドンから故郷へける途中、絵画を届けた歌手は、カイスハイムでモーツァルトに会おうとしたことが判明している。モーツァルトは当時、新作オペラ『ツァイーデ』、もしくは『後宮』のためにカストラートを探していたから。しかしながら、歌手の到着が遅れたため、オーディションには参加できなかった。この機会のため書かれ、届けられるはずだった、この手紙はキャンバスとフレームの間に挟みこまれ、長い間忘れ去られていたのだ。

ここに全文を引用する。(以下手紙。ちなみに最初のMIO CARO TRAZOMのTRAZOM はモーツァルトを逆から書いたもの)」演奏トラックと手紙のくだりが対照できるつくりになっており、手紙では、『フーガの技法』各部分と、過去のオルガン音楽の巨匠との関係、同じくレクイエム典礼文との関係、カール・フィリップ・エマニュエルが何を知らなかったか、楽器の選択と調性をどう考えるべきか、などが詳細に書かれています。



基本は鍵盤楽器の演奏が良いとされる演奏の中から筆者好みで、レオンハルトの高弟であり、現在のオランダを代表する世界的チェンバリスト、ボブ・ヴァン・アスペレンを選んでみました。
ボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen, *1947年10月8日 アムステルダム - )は、オランダのチェンバロ奏者・オルガン奏者・指揮者。 アムステルダム音楽院にてグスタフ・レオンハルトに師事した後、国際的な演奏活動に取り掛かる。 オトテール四重奏団やラ・プティット・バンドの一員であるとともに、古楽器オーケストラ「メラント81」(Melante "81)の設立者でもある。 1988年にアムステルダム・スウェーリンク音楽院の教授に就任し、門人にピーテル=ヤン・ベルダーらがいる。
Die Kunst der Fuge : Bob van Asperen(Cemb)
  
 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
  ボブ・ヴァン・アスペレン(チェンバロ)
  ベルンハルト・クラップロット(第2チェンバロ/2つの鏡像フーガ)

 録音時期:2017年
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
 Powered by HMV



近年はルイ・クープランやフローベルガーの作品の発掘、録音に積極的に取り組んできた巨匠アスペレンが、久々となるバッハ、しかも謎多き大作『フーガの技法』をレコーディング!
アスペレンはこの『フーガの技法』の録音に、ドイツのニーダーザクセン州、ヴェーナーにあるオルガネウムのコレクションの1つ、17世紀ドイツの名工クリスティアン・ゼルが1741年に製作したチェンバロを使用。バッハの存命当時、また比較的作曲時期に近い時期に年された楽器を通じて、アスペレンが『フーガの技法』の真髄に迫ります。

また「2つの鏡像フーガ」では、アスペレンの弟子であるドイツのチェンバリスト、ベルンハルト・クラップロットが第2チェンバロの担当。師弟共演で『フーガの技法』を締めくくります。



実は最近プリアンプと使用しているAIYIMA TUBE-T7プリアンプの音が若干だが変化した様である、少し何となく丸みを帯びた音に聴こえる様に変わる、エージングも程よく馴染み上手い具合に小慣れてきたのかも知れない。
勿論パワーアンプのSV-501SEは「Zaika 5300」のチューブに変えたがこれが実にこのエンクロージャーとの相性が良く、LUXKIT A3500のチューブは変更も無く、無論IIILZ Monitor GoldのユニットをGOODMANS AXIOM 80の箱に入れたシステムも変化してないのですが・・・いずれにしてもうれしい悲鳴である。

現在並ぶエンクロージャーはKEF Q-300 LS3/5a Spendor/SP3/1P IIILZ Monitor Goldと揃っているが全て英国製の為か、音質の基本は似通った音がします。

最近お目見えのSpendor/SP3/1Pの音に繋ぎ視聴するが、音はLS3/5aに非常によく似ている、能率はSpendorが良く当初は聴くのだが、音楽途中でいつの間にかLS3/5aに変えてしまう、何故か此れは一度深掘りしなけれがならない。



アスペレンの新譜は待望のJ.S.バッハ!謎多き大作『フーガの技法』!
レオンハルトの高弟であり、現在のオランダを代表する世界的チェンバリスト、ボブ・ヴァン・アスペレン。近年はルイ・クープランやフローベルガーの作品の発掘、録音に積極的に取り組んできた巨匠アスペレンが、久々となるバッハ、しかも謎多き大作『フーガの技法』をレコーディング!
アスペレンはこの『フーガの技法』の録音に、ドイツのニーダーザクセン州、ヴェーナーにあるオルガネウムのコレクションの1つ、17世紀ドイツの名工クリスティアン・ゼルが1741年に製作したチェンバロを使用。バッハの存命当時、また比較的作曲時期に近い時期に年された楽器を通じて、アスペレンが『フーガの技法』の真髄に迫ります。また「2つの鏡像フーガ」では、アスペレンの弟子であるドイツのチェンバリスト、ベルンハルト・クラップロットが第2チェンバロの担当。師弟共演で『フーガの技法』を締めくくります。

アスペレンが「フーガの技法」を弾くのは当然で、時間の流れというものでしょう。演奏は、冒頭の耳慣れない装飾音に驚ろかせられますが、その他はナチュラルなもので、新奇なものを期待すると失望します。 しかし、聴いていて全編がチェンバロ二重奏なのかと感じるくらい充実した演奏です。(一部は弟子のクラップロットが担当)採用したチェンバロの音も美しく響きます。 



実は今回はこの続編があるんです、最近古楽器の素晴らしい演奏集団を見つけてしまった。今までフーガの技法の演奏はエマーソン弦楽四重奏団で良く聴いていたが、以前ブログアップしたアッカデミア・ストゥルメンターレ・イタリアーナと言うグループも良かったがそれにも勝る様な「アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ」があるんです。コントラバス、ファゴット等の楽器が加わり一層楽器の厚みが加わり独特の低音の迫力ある演奏が聴ける。

「Die Kunst der Fuge(フーガの技法)」スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エベルハルト・デントラー。優れた医師としして働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で“J.S.バッハ協会”を設立、“フーガの技法”の研究を続けています。バッハの「フーガの技法」は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ファゴットでの演奏による2016年録音。 



スイス、オーストリアの国境に面するボーデン湖に浮かぶ島リンダウで生まれたハンス・エーベルハルト・デントラー。優れた医師として働きながらチェリストとしても活動し、ヨーロッパ各地で演奏会を開いています。1985年から2014年までの30年間はイタリアに居住、かの地で「J.S.バッハ協会」を設立、『フーガの技法』の研究を続けています。そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとファゴットで演奏するための楽譜をショット社から出版(作品はベネディクト16世に捧げられた)、実際にアンサンブルを創立して演奏するという快挙も成し遂げました。バッハの『フーガの技法』は未完成の上、楽器の指定もされていない曲であり、各々のフーガの並べ方にも様々な解釈がありますが、デントラーは長年の研究結果を凝縮し、独自の理論で曲を展開しています。

Die Kunst der Fuge : Ensemble l'Arte della Fuga
 バッハ:フーガの技法(2CD)
 アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ

 J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080
 1. adf01 コントラプンクトゥス 1
 2. adf02 コントラプンクトゥス 3
 3. adf03 コントラプンクトゥス 2
 4. adf04 コントラプンクトゥス 4
 5. adf05 コントラプンクトゥス 5
 6. adf06 コントラプンクトゥス 6
 7. adf07 コントラプンクトゥス 7
 8. adf08 コントラプンクトゥス 8a 3声
 9. adf09 コントラプンクトゥス 9
 10. adf10 コントラプンクトゥス 10
 11. adf11 コントラプンクトゥス 11

 1: adf=Arte della Fuga
 2,3: バッハの直筆のテンポ設定に基づき、順序を入れ替え

 1. adf12.1 コントラプンクトゥス 12 正立形
 2. adf12.2 コントラプンクトゥス 12 倒立形
 3. adf13.1 コントラプンクトゥス 13 3声 正立形
 4. adf13.2 コントラプンクトゥス 13 3声 倒立形
 5. adf14.1 フーガ 4声 正立形
 6. adf14.2 フーガ 4声 倒立形
 7. adf15 カノン 8度
 8. adf16 3度の転回対位法による10度のカノン
 9. adf17 5度の転回対位法による12度のカノン
 10. adf18.1 反行と拡大による下4度の無限カノン
 11. adf18.2 反行形による拡大カノン
 12. adf19 4重フーガ

アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガ
 ハンス・エーベルハルト・デントラー(チェロ)
 カルロ・パラッツォーリ(ヴァイオリン)
 ラファエレ・マッロッツィ(ヴィオラ)
 フランチェスコ・バッソーネ(ファゴット)
 アントニオ・シアンカレポーレ(コントラバス)

録音時期:2016年7月19日、10月1,2日
録音場所:Klosterkirche St.Walburg, Eichstatt & Schlosskirche, Ellingen
録音方式:ステレオ(デジタル)



確かに今回追加したZaika 5300の効果は実に素晴らしかった、モダンジャズも筆者としても粗満足する音で鳴り、アンサンブル・ラルテ・デッラ・フーガの演奏も実に見事に聴かせた、音楽をある程度理解し始めるとオーデオ機器の違いは良く判別出来る様になるものである。

「Die Kunst der Fuge(フーガの技法)」は、未完ながらもヨハン・ゼバスティアン・バッハの創作活動における集大成とも呼べる作品。この演奏を聴くとバッハの演奏は「さましく山よりは高く、それでいて海よりは深し」の言葉が当てはまる様だ、原作の2曲以外は楽器指定がないため、さまざまな編曲で演奏される。このアルバムで聴くことができる編成は、各一名のバイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、そしてファゴットという特色のあるもの。編曲とチェロを担当した H.E. Dentler は、長年「フーガの技法」を研究する音楽家の演奏は流石。ファゴットの甘い音色と弦とのアンサンブルが絶品だ。 ブラボー!

筆者の10代の頃注目されていたジャズを、実際に夢中になって楽しんだ20代後半、Thelonious Monk 、Miles Davisのジャズを改めて考察する・・・

2022年05月27日 | JAZZ・ボサノヴァ

五月の後半になってしまった。今年は雨模様で紫陽花の花が元気に花を着けていた、白色はいかにも清楚に見え白紫陽花は好みでもある。
久しぶりにK宅を訪ねる、白内障の手術し回復した様子で、お元気でいらっしゃる。最近スピーカーを新しく変えられ良い方法になったと、まず先ずご満悦の様でした、少し小ぶりの少しモダンなエンクロージャーから流れる音は意外と昔なつかしい大人の音に感じた、中音が魅力的になる聴き疲れ知らなそうな音だした。以前と変わったのはジムランの箱の下に取りつけたオーディオインシュレーターの足が加わり、低域の音の随分抜けが良くなり以前と比べ自然な音楽が楽しると感じとなっている。

ヴォーガルも実にうまい具合に鳴り、実は全く知らなかった、ハイ・ファイ・セット 荒井由実・松任谷由実・杉真理作品集の中から大好きな「海を海を見ていた午後」を聴く本人より実に上手いのだ!
確かにハイ・ファイ・セットのヴォーガルは実に歌が上手い、此のようなグループが日本に少ないことも寂しい限りだ。



現在K宅にて愛用されているエンクロージャーでK氏は衝動買いをしたとおっしゃってましたが、一般的には、渋めで控えめな音が筆者には好みの音で、いつまでも飽きない聴き疲れしない音は流石である。ジムランの箱は特別なインシュレーターが施され持参したインシュレーターの効果はありませんでした。

色々音楽話に盛り上がり貴重な時間の2時間程の時は過ぎ去ってしまいました。最後に教えて頂くハイ・ファイ・セット 荒井由実・松任谷由実・杉真理作品集は大変感動したCDでした。
帰りがけにはハイテクヴァイオリンというCDを頂く、最後にオーディオチェック項目があり、最近プリアンプのモノーラル化の為に。右左のバランスがイマイチと思っていたので大変ありがたく頂戴してまいりました。



それと現在K宅ではあまり聴かなくなっている2007年発売のSpendor/SP3/1Pがあり、インピーダンス8Ω 出力音圧レベル88dB サイズW220×H480×D280mm 重量9.5kg 筆者もこのSpendor/SP3/1Pは以前より大変興味がありLS3/5aとの違いを比べてみたかったので早速お借りすることにしました。確かにLS3/5aに比べ随分重量感を感じた。

違いはSpendorはバスレフタイプとLS3/5aは密閉箱の違いがあり、音質にも影響が有るのかも知れない等興味津々です、多分音質的には同じ英国の物なので音の傾向はよく似てると思います、帰ってからの試聴がお楽しみでもある。



翌日早速頂いたCDで筆者のプリアンプの右左のバランス綿密に修正する、先ずはLUXKIT A3500にSpendor/SP3/1Pを配線し筆者のLS3/5aとの音質の差を比べるが、思惑通り非常に音質は非常に良く似ている、若干だがSpendor/SP3/1Pがやや開放的な感じにも聴こえる、実際に聴いてみて、落ち着きがありながら程良く音の広がりがあり、良い意味で現代的でないという印象です。

様々なジャンルをお聴きになる方にはオススメかも知れない。適度な音量で、何方かと言えば渋めの古楽器演奏でのバロック音楽を適度な音で楽しみたい方などにはお薦めしたい音が聴ける。



確かによく聴くとバロック音楽の音はLS3/5aと比べSpendor独特の丸みを帯びた様に聴こえるこれは音の好みの分かれ道でもある様だ、その様なことを並べるといかにもIIILZに似た感じになるが、実際にはそこは現代でも十分通用する音質になっている、若干のSpendorの匂いは残るが例えば小編成の器楽演奏、弦楽四重奏などをひっそり楽しみたい方等には独自の小宇宙の中で楽しめるうってつけのスピーカーだと思いました。
後は最近真空管を変え音質が向上したパワーアンプSV-501SEに繋げ聴かなければ結論はでないが、ゆっくりじっくり楽しみたい心境である。

今は筆者の個人的な感じは筆者が改造したLS3/5aが若干密度が濃い感じに鳴る、何処が違うかと言われると実に似た処はは多くSpendor独特の神経質的な音ではなく、古い音楽から現代の音楽まで幅広く鳴らせることが出来るところは似た感じもした。少し落ち着き長く視聴すればある程度変化するかもしれない。


筆者が50年前当時オーディオに興味が湧いた事は近くのジャズ喫茶のジムランのLE8TとガラードのプレイヤーにオルトフォンGシェルの針に、サンスイのプリメインの真空管アンプでジャズを聴いたことに衝撃を受けた。
その後その音に取り憑かれた様に通った、ジャズ音楽に嵌った、実に魅力的な音が記憶された。
後このジムランを調べるとエンクロージャーはバスレフ方式でサンスイが独自に作成したものを使用しており、木工技術を結集した組格子グリルのデザインとなっています。板材には硬質ホモゲンを使用しており、グリルの格子は檜組格子となっています。1970年代で当時7万円の表示があり当時22歳の筆者は学生初任給は2万円前後の給与で、勿論手も足も出ない代物で、この当時から貧乏性が始まったのであろう、板材には硬質ホモゲンを使用しており、グリルの格子は檜組格子となっていた事が印象強い。

その後当時音楽好きでもありタンノイ好きの先輩と知り合う。しかしこの辺りで楽しむ音楽の幅が増え出し、クラシックのバロック音楽も聴く様になる、当時は古楽器演奏はアルフィーフレコード以外は海外レーベルは、あまり無かったが、グスタフ・レオンハルト(音楽学者。ピリオド楽器による古楽演奏運動のパイオニア)の演奏をテレフンケン・レーベルから発売され少しずつ収集した。
当時からクラシックを聴くにはタンノイのユニットは良いと相場は決まっていたが、その先輩が15吋のタンノイを箱は英国オリジナルのヨークでスイング・ジャズを聴かせて頂き、先輩曰くこの様な鳴らしかたも面白いかも知れないネ、と言った事が頭の隅に音楽として残っていた。勿論先輩は基本はモーツアルト等のヴァイオリン曲は大好きで大半はクラシックを主に聴いたいた。
アンプに付いて尋ねると、ラックスのの球のプリメインか、石のアンプは馬力の大きなマランツの最低250Wのアンプが良いと笑って、最近はこのラッパが気にいいっていると紹介されAR3のスピーカーであった。筆者には当時良さは解らなかった事が印象に残ります。



今10吋のタンノイ聴き出しアンプも色々交換し今のラインアップで安定していますが、安価なプリアンプ導入そしてパワーアンプのチューブを「ZAIKA 5300」と言う300Bと同等の真空管の導入も音質が生き生きと聴こえる様に変化した。
クラシックを聴いている時はそれ程感じなかった、演奏者との距離感が近づいたのです、以前より断然リアルに聴こえる、ただし打楽器の音は当たり前ではあるが、黒人特有の乾いた音色は聴けないが、金管楽器、リード楽曲とも実にリアルな感じに聴こえる様になった。

今回は懐かしの名盤とも言えるアルバムの紹介であり、今まで遠ざかっていたジャズ音楽だったのかも知れない。当時でもモダン・ジャズと言えば聴く人も少なく、特に田舎では嫌われたようである、解る人だけ解れば良いとされていたようです。勿論今聴くも新鮮に感じる事が出来ることはテクノロジーの進んだ証拠で音質も当時と比べ随分良く鳴る様である。



前回の続きで今回は筆者の実は知らない前の時代の話で20代で聴く様になった2枚のThelonious Monk 、Miles Davis子弟の共演アルバムである、正直これを聴き全く訳のわからない世界を覗いた気分異なったことは鮮明に記憶する。
以前は正直スイングジャズまでの再生が精一杯って感じでしたが、チューブ交換により、実にリアルなキレの良い音を得る事が出来た、チューブだけの交換でもこの皮利用は目を見張った。確かにプリアンプを増設し以降音の出方が実にリアルになった様です、一番嬉しい変化は解像度の格段おアップかもしれない。
確かに今思えば現在のシステムでジャズを楽しむは、ちと音に品位がありすぎ確かにジャズ向きではない様にも思えるが、欲をいえばそう少し音に粘りのような音が鳴れば良いのかもしれない。

勿論筆者もジャズ好きではあるがスイングジャズ系統が多く、実は若い頃夢中になったThelonious Monk 、Miles Davis等は聴かなくなってしまった、何故だろう、答えは簡単でオーディオ機器がすっかり変わってしまった事にも問題はある。エンクロージャーは英国製が多くアンプは真空管というラインアップはクラシックファンが落ち着く先の機器でななかろうか?それも英国制でもB&Wの新しい物を選んでいる様もある。



クリスマス喧嘩セッションとして話題となった歴史的ドキュメント。セロニアス・モンクとの緊張感あふれるやり取りから生まれた名演集。
「Miles Davis And The Modern Jazz Giants」
マイルス・デイヴィス・アンド・ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ

「マイルス・デイヴィス&ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ」とはよくも名付けたものです。アルバムの発表は1959年5月ですから、録音時点ではそうでもなかったはずのマイルスやセロニアス・モンク、ジョン・コルトレーンなどもしっかりジャイアンツになっていました。
この作品は1954年クリスマス・イヴのマイルスとモンクのセッションに、1956年10月のいわゆる「マラソン・セッション」からの曲を加えて12インチ・アルバムとして発表されたものです。例によって複数のメンバーも異なるセッションのつぎはぎとなっています。10インチから12インチへの過渡期にあったからだと好意的に解釈していましたが、どうやらプレスティッジ・レーベルはLPは単に収録時間が長いだけだと思っていたのではないかという気がしてきました。
販売戦略もあったのでしょうね。本作品の中心になっているのは1954年クリスマス・イヴのセッションで、メンバーはバイブのミルト・ジャクソン、ベースのパーシー・ヒース、ドラムのケニー・クラークというモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)組とマイルスにモンクのクインテットです。

元は10インチLPで発表されていた3曲に「ザ・マン・アイ・ラヴ」の別テイクを加えた4曲です。名作「バグズ・グルーヴ」に1曲だけ含まれていましたから、本当はそちらをここに足して一枚のアルバムにしてしまえば後世の私たちには嬉しかったのに。このセッションではマイルスとモンクの間にいさかいが生じたという伝説が残っていますが、マイルスによれば「オレはただ、モンクが作った『ベムシャ・スウィング』以外では、オレのソロのバックでピアノを弾くな、休んでろ、と言っただけ」です。
モンクは「トランペットとの演奏は得意じゃなかった」とマイルスは感じていたようです。それでもこのセッションでの二人の共演は素晴らしいです。喧嘩や口論があったとは思えません。大体マイルスは殴り合いではモンクにはかなわないと認めていますし、笑。



曲はガーシュウィンの「ザ・マン・アイ・ラヴ」をテイク違いで2曲、マイルス・オリジナルの「スウィング・スプリング」、そしてモンクの「ベムシャ・スウィング」です。別セッションからの曲「ラウンド・ミッドナイト」はモンクの曲だというのが同居の理由のようです。「ラウンド・ミッドナイト」はいわゆるマラソン・セッションの1曲で、こちらはコルトレーン、ピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバース、ドラムにフィリー・ジョー・ジョーンズのクインテットで、マイルスの当時のレギュラー・バンドでした。

二つのセッションを聴き比べられるのがこのアルバムの面白さではあります。コルトレーンの太いサックスとジャクソンの弾けるバイブの対比が際立つのは当然ですが、しなやかなケニーと力強いフィリー・ジョーのドラムの対比もなかなかのものです。クリスマス・セッションはこちらがメインなのにどうしても「バグズ・グルーヴ」に人気で劣ってしまいますが、そこは「ラウンド・ミッドナイト」で補うこととして、モンクとマイルスの共演に胸を熱くすること請け合いのこの作品にも頑張ってほしいものです。

 1.ザ・マン・アイ・ラヴ (テイク2) The Man I Love (Take 2)
 2.スウィング・スプリング Swing Spring 
 3.ラウンド・ミッドナイト Round Midnight 
 4.ベムシャ・スウィング Bemsha Swing 
 5.ザ・マン・アイ・ラヴ (テイク1) The Man I Love (Take 1)

アーティスト : マイルス・デイヴィスMiles Davis(tp)
         ミルト・ジャクソン Milt Jackson (vib)
                          セロニアス・モンクThelonious Monk (p)
                           パーシー・ヒース Percy Heath(b)
                        ケニー・クラークKenny Clarke (ds)
                          ジョン・コルトレーン John Coltrane(ts) 
                          レッド・ガーランドRed Garland(p) 
                          ポール・チェンバース(b) 
                          フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
アルバム冒頭のミルト・ジャクソンの美しいヴィブラフォン続いて甘いトランペットの音色が奏でるメロディー、そしてブレイクから一転グルーヴ感のあるヴィブラフォンに導かれて暖かい雰囲気のジャズが奏でられていきます。
アルバム全体を通じて古き良きバップ時代のジャズの空気がそのままパッケージされているような、今では考えられないメンツが揃ったアルバムです。この当時ではピアノのモンクが一番先を行っていたのかもしれません、メロディアスな演奏をする他のメンバーとは違う独特の雰囲気を醸し出しています。此れが噂のクリスマス・セッション、喧嘩セッションである。

いろいろなドキュメンタリーも内包する当時のジャズの空気をよく伝えているアルバムの一つと思いますが、たしかにThe Man I Love の美しい演奏は、バイブのミルト・ジャクソンの演奏が際立っていますが、マイルスコンボでのラウンドミッドナイトはコロンビア盤をしのぐ名演奏ですね。ペットのソロの後のブレイクに続く、ポール・チェンバースのソロはむっちゃくちゃすごいです。それが、コルトレーンに乗り移り、大変な状況になっていますね。この時期のドラムのフィーリー・ジョーはむちゃくちゃすごい。ジャズをいろいろと聞いてきたヘビーコレクターにももちろん、おすすめですが、ジャズ入門としても随分と面白いアルバムだと思っています。この時期のマイルスはとにかく、面白いですね。

それらしく聴こえた、昔から聴きたかった10吋のタンノ(IIILZ Monitor Gold)でモダン・ジャズを聴く!これが1959年録音の音かと思う程音質もいいが、演奏は正に聴き惚れるジャズの真髄かも知れない。



さて、この事件は、『マイルス・デイビス・アンド・ザ・モダン・ジャズ・ジャイアンツ』というアルバムに記録されている。冒頭の「ザ・マン・アイ・ラブ・テイク2」というのが、その迫真の現場記録で、この演奏から様々な憶測がジャズ界に飛び交った。筋道立ててあらましを書くと、この録音に入る前に、マイルスはモンクに、彼が作曲した「ベムシャ・スイング」以外は、自分の即興パートでのピアノのバッキングはやめてくれと言ったという。
そのとき後輩に自尊心を傷つけられたモンクは、マイルスと殴り合いのケンカになったという噂話が広がったが、このような事実はないのだ。関係者の目撃証言がないのだ。それに録音は、マイルスの目論見通りにほぼすべてが行われた。ただ例外が一つ、それが冒頭のトラックなのである。

この『ザ・マン・アイ・ラブ・テイク2』は、確かに緊迫感にあふれた演奏だ。



演奏を追っていくと、まず、マイルスがテーマを演奏するのだが、これはミルト・ジャクソンも加わりながら、後半部分はかなり即興的に変えられている。それが終わるとテンポが速くなり、ジャクソンのソロになる。そして、それを受け継いでモンクのソロになるのだが、ここで「事件」が勃発する。何とモンクがソロを途中で止めてしまうのである。聴こえるのはベースとドラムのリズムだけである。これはヘンだと思ったのか、マイルスが突然トランペットを吹き始める。それで気を取り戻したようにモンクのソロが再開され、マイルスのソロになり、そのままラストのテーマ部になるのだが、マイルスはミュート・トランペットになったり、また元に戻したりとなかなか忙しい。
今回は何かと問題も多く残された、疑惑付きの問題のアルバムを聴いてみる。今では考えられないメンバーのオンパレードでの演奏は今も大変興味深い。

「バグス・グルーヴ」マイルス・デイビス
 マイルス・デイビス(tp) セロニアス・モンク(p)
 ミルト・ジャクソン(vib) パーシー・ヒース(b)
 ケニー・クラーク(ds) ソニー・ロリンズ(ts)※
 ホレス・シルバー(p)※
 1954年6月29日※ 12月24日
 ニュージャージー、ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音

「バグス・グルーヴ」マイルス・デイビス
 マイルス・デイビス(tp) セロニアス・モンク(p)
 ミルト・ジャクソン(vib) パーシー・ヒース(b)
 ケニー・クラーク(ds) ソニー・ロリンズ(ts)※
 ホレス・シルバー(p)※
 1954年6月29日※ 12月24日
 ニュージャージー、ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音

「BAGS' GROOVE/MILES DAVIS」

 01. Bags Groove - (Take 1)
 02. Bags Groove - (Take 2)
 03. Airegin
 04. Oleo
 05. But Not For Me - (Take 2)
 06. Doxy
 07. But Not For Me - (Take 1)

しかし時代は確かに変わったこの様な名盤がYouTube配信で手軽に聴ける世界に変わったことと、録音テクノロジーが変化しマスターテープさえあれば鮮明な音楽が聴ける世の中に感謝したいと思う。



マイルス・デイヴィス(Miles Davis 1926年~1991年)が、エレクトリックなジャズに移行する前、アコースティックなジャズを演奏していたころの名盤、おすすめアルバムのご紹介の続きです。 一言でアコースティックなころと言っても、探求心旺盛で、同じことを繰り返すのが嫌いだったマイルスのこと。 同じアコースティックなジャズでも、アルバムごとに雰囲気が変わります。 このアルバムでは、タイトル曲の「バグス・グルーヴ(Bags ‘Groove)」をはじめ、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)が作曲した「エアジン(Airegin)」「オレオ(Oleo)」「ドキシー(Doxy)」の3曲も、超有名曲となっています。 
この「バグス・グルーヴ(Bags ‘Groove)」は、いわゆる「喧嘩セッション」でも有名なアルバム。 

これはマイルス・デイヴィスが、先輩であるセロニアス・モンクに 「俺のソロのバックではピアノを弾くな」 と言ったというもの。 でもこれは、マイルスが頼んだときセロニアス・モンクも納得していた、世間でいうような険悪な雰囲気ではなく友好的な雰囲気のセッションだったとも言われています。 
メンバーはトランペットのマイルス・デイビス(Miles Davis)、テナーサックスのソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)、ピアノのホレス・シルヴァー(Horace Silver)、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムのケニー・クラーク(Kenny Clarke) タイトル曲の「バグス・グルーヴ(Bags ‘Groove)」は、ビブラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)が参加して、ピアノはセロニアス・モンク(Thelonious Monk)になっています。



ケンカどころか、じつは仲良くしていたようだが実は、この日のセッションは、噂とは違って、ミュージシャンたちには満足のいくものであったようだ。本当かどうか分からないがマイルスとモンクは、ケンカどころか、この日、モンクはマイルスを自宅に招き、朝まで話が弾んだという逸話も残されている。

もうひとつ。この「ケンカ・セッション」をきっかけに、マイルスとモンクの共演はないとされているが、これもファンの勘違いである。この翌年のニューポート・ジャズ・フェスティバルで同じステージに立ち、モンクの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を演奏している。
これは観衆に大いに受け、これがきっかけで、マイルスはプレスティッジを離れ、メイジャーのコロムビア・レコードと契約することになる。ただ、モンクはそのときの演奏が大いに不満で、ニューヨークへの帰りの車の中で、アレは間違った演奏だとマイルスに文句を言ったという。それに対しマイルスは、観衆に受けたからいいじゃないかと反論すると、怒ったモンクは、その場で車を止めさせ、降りて一人歩きだしたという。以後、この二人のジャズの巨星の共演は、ホントにない様です。これが真相であるそうでう。



パワーアンプSV-501SEのサブ管6BM8のチューブ交換しジャズ向きのチューブを探すが、やはり日立に軍配は上がった。しかしPSVANE 300Bを使用していた頃SIEMENS 6BM8を使ったが余り良い結果は得られなかったが、今回の「Zaika5300」との組み合わせは興味深い音が得られた、特にジャズ系統の音楽には相性が良いとみられ不思議と楽器が間近に感じられた。独特の粘りがある音が得られた。これは特筆ものです。

そのような当時の熱気が伝わってくるようなジャズ演奏を久しぶりに味わった、思った以上にZaika 5300のリアルな音で蘇るのだった。
矢張りジャズもいける、10吋タンノイユニットであった。ブラボー!

300B同等品の国産直熱三極管入手、少し小振りな「Zaika 5300」と言う真空管を入手した、果たして音は如何に・・・

2022年05月23日 | 真空管アンプ・オーディオ


一週間前にCossor300Bの事で投稿しましたが、以前名前は聞いた事のある真空管、以前とある雑誌でブラインドテストでWestern Electric 「300B」より優るTO言われる程良い結果を受けた記憶が残っていると言う国産の「Zaika 5300」(ザイカ5300)と言う真空管である。奥の細道にて発見し、注目に値することは国産品だという事で、一度は試聴してみたく、偶々偶然的に見つけ、ポチッとして衝動買いをしてしまった。
実は或噂によると、300Bの目隠しテストでWE30Bの本物より多く投票され、票が高いと言われた事もある代物で、記事も参考に試聴しながら深掘りする。先ずはこの手の記事は実に怪しい事が多く、記事を調べながら真空管の試聴をと言う順で解析する事にした。

購入後ネットを探ると次のような紹介があった。
現在国産WO入手出来るWE300Bに近い現行チューブは4種あるようで、現行品では他には支那製、チェコ製等が入手出来る300Bの市場である。(アメリカ製Western Electric 「300B」/ドイツ製ELROG 「ER300B」/日本製 高槻電器工業「TA-300B」/支那製コピー品PSVANE 「WE300B」)以上4社のチューブは高額で質も良いとされるようです。此の中で国産のチューブに付いて色々深掘りした結果が今回のブログ内容です。勿論秋葉原の真空管専門店の電気街では当然本物の未使用品のWE300Bの球は2本セットで販売してる。

(注意深く探ってみますと、PSVANE 「WE300B」について特に注意する点は、日本向けの商品は検査漏れの不良品を多く販売しているとあると・・・、これは如何にも支那らしい商法の方法である、価格も2本セットで7.5万円程の格安な価格で販売する業者もいるようで注意が必要であると警告されている。記事を見たことはある?筆者はどうも支那が嫌いでその様な記事を探してしまう悪い癖なんでしょうか?)勿論PSVANE製品は使ってみたがチェコ製が優った。

マニアの中にはこの300Bは余りに高額故良いとは思うが手を出さないと言うマニアも多いと聞きます。(確かに三極管アンプ導入時に言われた事は、WE300Bで聴かなければ本来の300Bアンプの良さは解らないと教えていただくが、正直貧困老人の筆者には無理な事で、チェコ製等で聴いていました)
それと言い訳になるのかも知れないが筆者の持つサンバレーパワーアンプ、SV-501SEパワーアンプは真空管をWEに変えても音質にあまり変わり映えがしないという一部評価もあり、最近嫌いな支那製のPSVANEに変えたが若干音質は、若干細やかになった様に感じたがロシア製とは対して変化はなかった。ただし音楽全体を聴くとロシア製が優っている様に聴こえた。


以前300Bアンプを使っている方よりSUNVALLEY SV-501SEのアンプには上記の写真のようなダルマ型真空管に交換すると音は良いと説明された事はあり、以前はSUNVALLEYでもこれに似たチューブを販売して様ですが未だ試しては無い。

米Western Electric製の真空管「300B」が復刻生産されることを受け、日本でも2022年11月1日から発売開始することが決定した。価格は1本11万円。2本・木箱入りが23.1万円、4本・木箱入りが48.4万円。この様な案内が筆者にも何度もメールが配信されていますが、それなら国産のTA-300Bが良いかもしれない。と思うは筆者だけなのであろうか?
物には限度がある話もある様でが、最近あるマニアの方の話ではWE300Aペアー管を150万円で競り落とし使っていると話したが筆者の様な貧困老人には全く異次元の世界の話に聞こえる、勿論使用アンプもWE系統のトランスを使い、程度の良いアンプをお使いであろうが、筆者のような老人の駄耳にも違いはわかるであろうか?などと思うがどうも桁の違う世界の話のように思えた!

そこで此の古い三極管の紹介が下記の写真を注意して見ると今昔共、一番話題になったチューブである、USR 300B(岡谷電気)、JIMTEC 300B、Zaika 5300、TA-300B(高槻電器工業)と続きサイズは同じ大きさである事がわかる、解説にも紹介されているが、6A3のチューブを改造した様に推察できるが、但しJJ 300Bとのサイズは異なる様です。特に岡谷電気、JIMTEC、Zaikaについては大きさがよく似ている様です。多分6A3チューブの改良といえよう。



まずは一般的に国産300Bについて現行品 TA-300B「¥209,000(ペア)」の概要をご紹介する前に、1970 年代半ばに製造された国産300Bの系譜に触れてみ たいと思います。数少ない国産初の300Bは1974年に岡谷竃機産業で誕生した名品HF-300Bです。今も人気は大変高く高額で取引されている様である。

ほぼ同時期に発行された誠文堂新光社刊:浅野 勇氏著「続・魅惑の真空管アン プ」には製造工程がモノクロ写真で紹介されており、 これが従来、同モデルに関する一番詳しい資料でした が MJ誌1鎌槍月10月号に突然掲載された小口貴仁氏によるカラー写真付きの記事は 3種類のHF- 300B系が並んだ表紙とともに度肝を抜かれました。と記事内容は続いた。企画から製品化まで全ての段階に関わっておられた氏でなけれ!措けないストーリーは感動的でかつ多くの情報を与えてくれた点で第一、一級の価値があります。

筆者所有のZaika 5300を写真で撮ると解るが、適当に撮影するもガラス部分は可成綺麗に撮れる、仕上がりがきめ細やかな風貌が音質にも滲み出ている様子だ、試写体そのものですので、質感が優れているのであろう。見た目も充分何かを感じるようであるガラス部分にも音絵の影響は大いに繁栄すると思う。USR 300B岡谷電気技術屋さんの話によれば三極管は管のガラス作りに於いても大変影響を受けやすく特に曲のある曲線の均一なガラス製作は至難の業と言われている。

形もWE300Bの形と若干違い肩の張り具合が滑らかに感じる。真空管の音質の秘密にはこのようなガラス製品のガラスの質の高さも随分影響があるのかも知れない、その昔縄文時代から神津島で最高の黒曜石(天然ガラス)が取れる場所を見つけ磨製石器を製作したルールがある日本人の技術力も含め考えたい。
特に伝統的に日本人は鉄の鍛造技術、ガラス製品技術は昔から得意とされた技術で歴史は長く縄文中期頃より技を伝えた形跡が見られる様である。



こうして現物Zaika 5300をパワーアンプに繋ぎ真空管を見れば確かに2A3の大きさであり300Bと比べ可成小粒に見える。真空管に中身も通常の300Bとは違う構造の様である写真を見比べると6A3の構造と良く似ている。

余談ではあるが、下記の様な記事と写真を見つけたので引用させて頂く。2A3のヒーター電圧違いで6.3Vのパワー管です。日本で300Bが入手できないときに代わりに使ったとか、パテント回避でこの名前になったとか伝説の多い出力管です。(6A3)は、ご存知のように2A3の6.3V管でUXベースの球です。 
同じように多少異なりますが、VT-52は45の特性に似た6.3V管(メーカーによって多少異なる)です。2A3用に設計されたアンプに5をそのまま挿し替えると、2A3と45の特性が異なるため、規格の小さな45は最大プレート損失をオーバーし、球をダメにしてしまいます。しかし、逆に回路にもよりますが、45用に設計されたアンプなら、2A3を代わりに挿し替えても動作点は変わりますが、2A3の最大プレート損失をオーバーすることはありません。ラフに使うなら、回路にもよりますが、本来の2A3使用時より出力は小さくなりますが、ちゃんと2A3は動作はします。と綴ってます。この様な形状を見れば確かに今回購入の「Zaika 5300」の形は良く似てヒートシンク部分も似ているのである。



ある記事の内容では高槻電器工業のTA-300Bは本家Western 300Bを超えたのか等の記事もあるが、以前製作した岡谷電機製周りのガラス部分の技術は高槻電器は岡谷には敵わない、等の記事も読んだ記憶がある。

音質の秘密はガラス管にもあるのであろうか?確かに秋葉原の電気屋で真物を拝見した、当時の未使用品の古いWE300Bを見たが確かにガラス部分も大変美しい状態で2本セット三極管(50万円)のプライスが付いていた?筆者が思う

筆者が思うおよそ毛等の考えそうな案件でもある、EWの顔と言われる300Bの一種謎の様な話は日米摩擦の影響もあるのではないか・・・?WEの技術を使いオリジナル以上の品物を作ることができるのは日本以外は無く、本物以上の製品が出回る事が許せないのであろう・・・皆さんがよくご承知の飛行機の技術は米国より優っているので飛行機を日本で作ることは禁止している、他にも一般には隠された日米の禁止事項が沢山あるのであろう。

岡谷電機製の3(X)BにはWE-300Bの日本版をめざしたHF-300Bの他2A3との互換性を考慮して フィラメントを再並列化した2.5V管のHF300B /2.5や試作品に終わったHF-300Bの電極を2ユ ニット封入した双三極管のHF-300BWがあります が、それ以外にJMTECやUSR、ZAIKA、KDSの 各ブランドからも発売されました、恐らくこれら7種類が国産300Bの全てかと思います。けれどもHF-300B以外は出回った数量が少なかったためか、雑誌や製作記事でも大きく取り扱われなかったので資料が 少なく謎のヴェールに包まれているのが現状である。



秋葉原の真空管販売店の店主曰く、国産品の最も優れたところは初期での品質のが非常に安定し良く揃い、24本入の真空管の中から何れの球とマッチングしても合うのは国産品が最も信頼度が高い、販売時は検査して販売するが海外商品では違って珍しいと話を聞き国産品も見直しているます。

先日ヤフ●●でJMTEC-300Bの掲載があったが価格はもちろん高額であった記憶が残る、USRは岡谷電機の海外向けブランドだとか、JMTEC-300Bは岡谷蟹機製の特注品だという風説も ありますが確かめたくても現物はレア物化して久し く全てを揃えることは困難を極めます。
けれども、幸いにして手許にはうち5種類がありますので、その 観察結果を踏まえて真相に迫ってみたいと思います。と記事は締めくくっていました。



筆者は今回購入のZaika 5300を入手して現物を見た目に思うは、チェコ製ELECTRO-HARMONIX、支那製のPSVANE等と比べ流石日本製品は作りが大変丁重で綺麗である日本製は違って見える様です。それと問題はガラス玉の大きさがひと周り小ぶりであり音質にどの様な影響が出るか心配な点もあるが、Zaikaで300B同等ということですが、案内には基本は6A3を選別した球です。300Bと差し替えできます。とアナウンスされいます。

ここで改めて調べる、岡谷電機産業製のHF-300BB、“Audiotron”、の ブランド名の他に録MaximunHiBdelity仁や“SUPER POWERTUBE”の文言が記された黒地に赤と緑のス トライプ入りのイ鵬と箱に入っています。蓋を開けると 中にはダンボールに包まれた球と共に三ッ折りの説明 書(第1表参照)が添えられています。丈が約5mm短いことを除いては、バルブの形状 はWE-300Bに酷似しており、仕上げは丁寧です。
なおこのZaika商品は40年前の真空管だそうです、基本的には2A3(6A3)の真空管を改良した製品です。多分最大出力は300B同様8W弱程であろう。

あくまでこの内容は定かではありませんが、JMTECの2A3の出所は、東欧でも中国でもなく、岡谷ロダン真空管が濃厚。それは作りを見ればわかる。と言われます、プレートの材質や、表面処理は間違いなく日本製。古い(旧東芝)マツダ球とも良く似ている。
しかもスプリングでフィラメントをつっている。およそ1970年代製造の新型の球でスプリング吊りというのが決め手。ゲッターがきれいなのを見れば、戦前の各社のスプリング吊りの球とも違う。その当時でも戦前の球のストックはなかったであろう。
下側のマイカは、処理がHF-300Bのものと酷似している。ゲッターの飛ばし方も、岡谷製2A3に似ている。だから、JMTECマークの300Bは、岡谷ロダンのHF-300Bのはず。であろうと綴っている。
JMTECは戦前よりある日本の真空管メーカーです。主に2A3を製造していたところですが、どうしても真空度が上がらないので、あるとき岡谷に相談に来たそうです。それはJIMTECに社名変更となる前の話です。それ以来、先生(岡谷)を越すことはできませんでしたが、不良率は桁違いに減ったそうです。
ですから、ゲッターの飛ばし方も似るのは当然です。この方の見立てや知識での問題点は、JMTEC 2A3が人造マイカを使用していることを説明していないことです。岡谷は絶対人造マイカを使用しませんでした。300BはJIMTEC自身の製造のようですが、詳細に付いてはわかりません。生産数が判明すると部品や生産の全てがわかります。プレートやマイカが小ロットでつくられることはないのです。この部分情報収集に誤りがあったようです。JMTECは真空管メーカーではありません。実際に製造したメーカーは秘密なのですが、当時ある大メーカーの下請けといわれています。

ここで三極管を調べてみると日本のメーカー等かなりの研究はしていたのであろう、しかし岡谷生産は中止してしまったことは誠に残念でもあります。



この様な記事に興味をそそられる事は、高槻TA-300Bより岡谷電機製HF-300Bが好いと行っておられる方も多い様です、昔読んだ記事には本家WE300Bより繊細な音がしたと言われるZaika 5300が挙げられていた事を思い出す、オーディオ研究の大先達「安斉勝太郎」さんの主催したオーディオ・ラボ「ZAIKA」が、数ある真空管の内、WE-300Bに性能が最も近いものを選び、エージングの後販売したのが「Zaika 5300」真空管でした。と言われるが真実は不明である。

この様な記事の記憶があり、見つけ出した意外と写真では程度のよさそうな事を写真で確認しZaika 5300を購入する、家族の者にはオーディオに関する事は実にオカルト的な事が数多く、ジュニア(息子)にもまた無駄な消耗品を高額を出して購入する(バカ親父)と散々馬鹿にされたが、そのような事を言われているが、ただ筆者はニヤケズラしながら到着を千秋の思いで楽しみに待ったいた。

真空管の中では確かにこの300Bの球は一番高額な球で一般的には敬遠されがちな球であろう、Western Electric社の製品にはトランスを始め多種な機材があり、ケーブル一つにしても拘り続け、真空管も数多くの名球があるが、トーキー用に業務用に製造はこのWE-300B球しかない不思議な魅力も多い事は確かである、兎に角オカルト的な事が多い世界でもある。時代と共にWE-300AからWE-300Bに移行した・・・トーキー用の中古の販売が行われたのが最初である。
此のような資料を見ると間違いがなく、Zaika 5300は日本製であろう?本物の米球ですので、多分悪くはないですよ。ずいぶん前に造られた真空管の音は果たしてどのような音楽を聴かせてくれるのか楽しみでもある。多分2A3に似た繊細な感じを漂うさせる音ではないか?と希望を膨らませる。



上記のZAIKA AMPをお作りになった安斉勝太郎先生をご存知ですか。81歳になられた現在でも日本を代表する真空管アンプの設計技術者として最高峰に君臨しておられ、いまでも色々な球を使用した素晴らしい音色のアンプの設計製作に取り組んでおられます。この方もZaika 5300の球を賞賛されている様です。

Zaika 5300は6A3から選別されたものの様です。写真をご覧になればお分かりの様に300Bと比べ一回り小さな直熱感である2A3のヒーター電圧を300Bと同様6Vに変更したものであるそうです。2A3事態非常に質の高い真空管でオーディオパワーアンプに良く使われていますが、A級作動のシングルアンプでは3.5W程しか出力がなく、WE-300Bでは10W程度の出力が得られので、6A3では出力不足ですが、手直しをしてWE-300Bと同じ回路で使える為にこの真空管が主として選ばれる様に思われるそうです。



オーディオ雑誌として著名な「無線と実験(略称MJ)」1983年五月号に詳しく載せられています。本品Zaika 5300は40年前にZAIKA RABOより購入した物の様です、実動数時間程度使用した新品に近い商品と説明書が添付されていた。

早速試聴を始める、最近は流行りだそうである・・・イージーリスニング的にお聴きください。
SUPERIOR AUDIOPHILE QUALITY - Yao Si Ting - Endless Love IVの視聴から実にヴォーガルがリアルに鳴った。



余興はここまでです、本来の音楽を深掘りし試聴すたのである。聴けば解るが確かに敏感な感度の良い球の様に思ったとこが最初の印象です。以前から思っていた筆者愛用のパワーアンプSV-501SEは若干ではあるが少しぽってりとした鈍重な音がしていたが、球を交換し頗る敏感になった様である。何か霞が取れ実にクリヤーで透明度の強い音に変化してしたのが解る、これだけ音質に変化があるとこに驚きは隠せない。兎も角弦音の輝きの違い、胴なきの切なさ、女性ヴォーガルの本物らしい歌声、音楽が聞こえるのです!

これ程一本の火屋で音色が変わる事も信じられないことです。これは珍事件である、まさかここまで変わるとは誰が予測できたのであろうか?
ひと口に言えば実にスッキリした晴れ渡った秋の澄んだ青い空の音が鳴った。モヤも無く澄み切った音が聴けた・・・・ここで改めてWE300Bの本物を聴かなければ300Bの音はわからない事を理解した。他の球とは全く違い一味、いや二味も違う上品に磨かれた音が聴ける、これは当に驚くばかりである。

今まで色々確かめたがこれ程化けたのかは信じられない事である、今までの音楽を聴いて来た評価にも大変な間違いがあるような気もします。今後の音楽鑑賞にも影響は出るのであろう。ここで筆者の独断で選ぶは兎に角好きな曲のBW V1007〜よりチェロの音より透明度が高く澄んだ弦音が綺麗なヴィオ演奏を視聴した、これが大当たりで思った様な澄んだ良き音が鳴ったのである。他の真空管では味わえ無い薄皮を取り除いた(霞が取れた)実にクリヤーなバッハのチェロが聴けた。今後エージングして馴染めば筆者所有のアンプでは一番になるであろう。確かにSV-501SEは生まれ変わった音に変身したのである。

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲1、2、3番[ビオラ演奏版]
 今井信子(いまい・のぶこ) ヴィオラ奏者
1943年東京生まれ。桐朋学園大学を経て米国のイェール大学、ジュリアード音楽院に学び67年ミュンヘン、68年ジュネーブの両国際コンクールで最高位入賞。以後、北イリノイ大学、英マンチェスター音楽院などの教員を務めながら演奏活動を広げ、89年秋、武満徹がフランス革命200年記念で委嘱されたヴィオラとオーケストラのための「ア・ストリング・アラウンド・オータム」をナガノ指揮パリ管弦楽団とパリで初演、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラとの共演で録音した同作品のCDがベストセラーとなった。



 (1)無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
 (2)無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008
 (3)無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009

今回は好きなバッハの無伴奏チェロ組曲を試聴する、チェロ組曲はいろんな奏者のCDを集めて聴き比べたりするほど好きな曲で、今井信子氏のヴィオラも好きで特に演奏する楽器により音の差が明確にわかる。

真空管を「Zaika 5300」の交換し、しばらく安定するまでYouTubeを見ながら馴染むのを待ち無伴奏チェロを聴き出す、今までは支那製のPSVANEの300B、ELECTRO-HARMONIX 300BをパワーアンプSV-501SE繋げて聴いていた、コメントにはこのSV-501SEは真空管を交換しても費用対効果が薄い、達磨型の300Bとの相性とは良いとされた内容記事は読んだことがあり、このような記事を読み音質はあまり変わらない様に思い、現状維持をしてたいた。
勿論本家WE -300B等などは貧困老人の筆者には購入は到底無理であった。それでもSV-501SEのパワーアンプもそこそこの音が鳴った様でもある。



やはり音がクリヤーで目の前での演奏の様にも聴こえるZaika 5300の三極管の音であり特に弦楽器での演奏は何か新鮮にも思える、ヴィオラの胴鳴きもいかにも自然な音の様に聴こえる、弦楽四重奏等は今後楽しみでもある。

見てやはり以前次のようなコメントを見て、PSVANE 貴族之声 300B マッチドペア2本1組、上記写真の正規工場産 真空管(70mA, Cossor 銀色脚座)の球は普通の球より少し小さめのブルーに色のガラスが特徴のCossor300Bを購入し聴いてみたが、余り変わり映えのしないつまらない音でした。
今回一応新品に近い「Zaika 5300」を購入し早速試しているが・・・・聴き始め思わずコメント記載することを忘れる。実に透明度のある高音、実に聴き心地が良いのだ、今までの音と比べ霧が晴れた実に爽快な音が鳴った!

今までこの様に弦音が瑞々しく鳴った記憶がない、正に実に伸び伸びした音が聴ける、この真空管をコメントを見るとあのWE-300Bの音に良く似た音と解説されているがこれはまさしく事実であった様だ。たしかに音を超越したそこには音楽の持つ楽しさ、喜びまで味わえる音が鳴ったことに感動を覚えた。あとは色々なジャンルの音楽を探索します。



パワーアンプSV-501SEはサブに6BM8を使用しているが、300BのSVANE/ E・Hの球使用は微妙だが日立製が一番良かったが、Zaika 5300の球には色々なメーカー品の中ではSIEMENSの球が一番良い相性を聴かせた、弦音は鳴り方が実に綺麗にトレースする、以前秋葉原ので70年、真空管の長谷川で購入記憶がある球で、伝統あるSIEMENSの球である。勿論パワーアンプSV-501SE本体価格は真空管だけで倍は超えている・・・(笑)
今後は此の組み合わせでの演奏は弦楽器、弦楽四重奏演奏には鉄板の組み合わせになるであろう。

ただし此の真空管の音の特徴は、凄くリアルな感じで、生々らしい音色が大変すばらしく、石のアンプでは味わえない音楽を体感出来るようになった事である。此処では一般的に真空管のアンプは柔らかな音がすると記載される事が多いのであろうが実は大違いで実に生々らしい音色が正しいと思っている、昔大手のアンプ製作者から聞いた話は実は金額は石のアンプは無限にかけられるので真空管との音質比べは石のアンプに軍配が上がると言っておられたが、桁が人桁違い様であり、思い様によりばWE300Bのがローコストと相成るそうである。

一番のプレリュードが始まった瞬間に、なんかこれは違うと驚いた次第ではありまいました。理由は今井氏のヴィオラがあまりに流麗で美しく、演奏に無理がなかったからかなとも思う。
無伴奏チェロ組曲もチェロの低音でギコギコやるからこそ、あの崇高な感じが出ているのかなと。今までチェロ版を愛聴してきた故に、私の感覚が凝り固まってしまっただけなのかもしれませんが。演奏の質としては文句なく高レヴェルだと思います。何故か今年初めに出かけた諏訪内晶子さんのバッハのコンサート会場の音を思い出していた、CD等で聴くと若干線が細く感じるがコンサートではどっしりした豊かな絃音と胴泣きの音が蘇る程素晴らしかった。
何か、お宝が出来た様にも思える、少し驚いたり、呆れたりの始末である改めてSV-501SEのアンプを見直し「Zaika 5300」300Bの球に、ブラボー!

貴族之声のマッチドペアのCossor300Bの破損、何とか同じ単品を見つけ試聴し、環境を取り戻すの巻。

2022年05月17日 | 真空管アンプ・オーディオ

以前使用していた300B,Cossorとは・・・・・・アルフレッド・チャールズ・コッサー(1861-1922)は、1890年頃にクラーケンウェル(ロンドン)に小さな科学ガラス製品事業を設立しました。アルフレッド・コッサーは職人であり、彼の事業はクルークス管やX線管などの専門機器を製造しました。 1902年、ブラウンのブラウン管の最初の英国の例が彼らによって作られました。そのCossor社のような感じの球とメーカーは称しているようです。
写真に撮って掲載すると何か良い音が聴こえそうな錯覚に落ちるが、写真映えがする程度で、音質には期待しない事が賢明のようで見た目がか変わり面白い程度の様である、現在使用するパワーアンプのSV-501SEはチューブの交換では費用対効果は薄いと解説されたいた、確かに余り変わらない。

本品は英国Cossor社の古典球レプリカで、古典球のほんのり甘いコクと、現代技術によるキレとの両方の特徴を併せ持った孤高の商品です、とある。もちろん音質や信頼性への評価は高く、メッシュプレートと独特のブルーガラスもそれらのプレミアム感を演出しています。パッケージも以前と違いペアー商品のような梱包も購買意欲をそそる、価格は以前購入のPSVANE(支那製) 貴族之声 300Bよりかなり高額だが、それが事実なら英国の音の匂いを味わいたく購入を決めた。



今回PSVANEを扱っている、キャッチフレーズが気にる・・・・・・・・・・
[Shadow Oasis] PSVANE 貴族之声 300B マッチドペア 2本1組 正規工場産 真空管 (70mA, Cossor 銀色脚座)今回購入のCossor300Bである、表示面に大きめのCossorのロゴが目立つ。
最近PSVANE 貴族之声 300B マッチドペアのCossor300B交換してエージングしているが一応馴染んできたようである。

英国Cossor社の古典球レプリカで、古典球のほんのり甘いコクとの現代技術によるキレとの両方の特徴を併せ持った孤高の商品です、とある。コピーにつられ購入したが、意外と馴染みが良く最初の印象では大人しい印象を持ったが、エージングが進むにつれ300Bの力強い音も響くようになり始めている、確かに見た目は如何にも良い音が聴こえて来るようであるが実は見た目だけです。
こうなると筆者も相当のおバカぶりを発揮する。見た目もとても綺麗、しかも音質は興味津々である。以前も仕入れ先の本人様より連絡あり、WE300Bと比べるとさすがWE300Bには敵わないそうです、とのコメントを頂く、まとこに親切な方で信用できそうです。



筆者にとっては大切なCossor300Bは見た目も色が綺麗で良い音が鳴る様な錯覚にも陥る、確かに微妙に音質も好みの様に感じていた頃、エージングも進みこれからと言う時にアンプに取り付けるときに方向を間違えて差し込み真空管、見事アンプも壊したしまった。よく調べますと幸いアンプはヒューズが切れたことだった、ヒューズ交換にて見事蘇り胸を撫で下ろす。

その後支那製の(真空管デジアンプ)プリアンプを簡単な部分を増設し、音質も分離の大変良い音情が現れ意外と真空管等の交換にもシビアに対応する様に感じた。プリアンプの重層性を改めた次第でありその後モノーラル仕様で聴くがより素晴らしい対応をみせた。



肝心なCossor300Bは不良品になった、一応真空管1本を注文するとセット物しか受付は出来ないと言われ購入を躊躇していたが、セット品不良に依1本品物があるとの連絡あり早速購入する、真空管 パワーアンプ SUNVALLEY SV-501SEは真ん中につくゲージ調整で同じ条件にするメーターがついているためドライバーで調節する、この前便利そうな六角レンチもついたドライバーセットが見つかり意外と利便性が強い。愛知に帰ってときにエイデンと言う電気屋で頂いた、以前から六角のドライバー式のレンチが欲しく探していました。

一応Cossor300Bが到着するや、取り付け前に無水アルコールで、よく汚れを落とし。5-56を綿棒で塗布し、すぐに差し込みます。勿論電源を灯し暫く放置する異常無しであった。



勿論以前から聴くHPD295ユニットのオリジナルのTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)のピアノ曲の音は良かったが、今のタンノイMonitor Goldのユニットと比べ涼やかな高音の音は段違いである。

基本は筆者所有のIIILZ Monitor GoldをARU付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植して聴いているが、このスピーカーがより良く鳴れば良いのである。
以前はエージング途中で大切なCossor300Bを壊したが今回は十分注意しよう。


メーターを右左均一に調整出来る事は、意外と便利な装置である。注意深くマイナスドライバーにて調整する。

筆者個人的には此のチューブのブルーの色は、火を灯すと綺麗で見た目にも良い音を想像してしまうようだ。またマークも大きく表示されシルク印刷処理されています。


点灯を確認し早速音楽鑑賞する、この瞬間はいつも緊張する。このむき出しのパワーアンプの見た目も気に入っている。
また独特のCossor300Bのブルーの色が素敵で、良い音が鳴りそうに感じる。勿論見た目も大切なポイントの様である。

今一番の心配は支那に近平の暴発である、台湾侵略すれば当然経済制裁は必至で日本も戦争に入らなければならない様である。当然オーディオ関係の部品真空管工場は多く有名になったチューブもあるが輸入出来なくなり安穏に音楽等聴く事も出来ない状態になるのかもしれない、今回のウクライナ侵略で世界が一変してしまった。今後の成り行きに注目したい。



前のブログに追加で追加で掲載したが、筆者がバッハが好きでよく聴くのは何故であろうの答えが最近ぼんやりと解明されたのは、グスタフ・レオンハルトの言葉であろう?彼ははバッハがどんな人物だったには全く興味ななく「バッハのの音楽のみが興味だ」と実にレオンハルトらしい言葉を残している。それほどバッハの音楽は深さを感じることができる。
バッハの音楽の魅力はバッハ以前の作曲者はハーモ二ーが自然にできた曲の流れとしていたことを、バッハの音楽のでは意図的に多声音楽(ポリフォニー)を楽しむ曲とした功績は大きい、正にポリフォニーは、複数の独立した声部からなる音楽のこと。
ただ一つの声部しかないモノフォニーの対義語として、多声音楽を意味する。今も伝わるカンタータについては毎週新し曲を作り毎週日曜に教会で披露した曲が200曲ほどあるのもかなり精力的である。
その様に思うとバッハの時代に近い演奏が聴きたい、欲求があり音としては素朴な例えばガット弦の弦楽器を聴いてしまう傾向がある様です。



上記の今使用するIIILZ Monitor Goldのモニターは特に弦楽器の音には定評があるが筆者は鍵盤楽器も相性は良いと思っている、プリアンプ仕様によりスッキリした解像度が上がり、シビアな楽器との対応が一層深まったように思う。

今回の試聴は皆さんよくご承知のピアノ曲を取り上げました。特にみなさん馴染みのある曲は今や園児も良く知っているK.265は特に有名である。
Piano Concertos.13, 20: Haskil, Fricsay / Berlin.rias.so
天才の共演クララ・ハスキル(P)フェレンツ・フリッセイ(指揮)/ RIAS交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー


 01. PIANO CONCERTO NO.20 IN D MINOR, K.466 - ALLEGRO
 02. PIANO CONCERTO NO.20 IN D MINOR, K.466 - ROMANCE
 03. PIANO CONCERTO NO.20 IN D MINOR, K.466 - RONDO (ALLEGRO ASSAI)
 04. PIANO CONCERTO NO.13 IN C, K.415 - ALLEGRO
 05. PIANO CONCERTO NO.13 IN C, K.415 - ANDANTE
 06. PIANO CONCERTO NO.13 IN C, K.415 - RONDEAU (ALLEGRO)
 07. PIANO SONATA NO.2 IN F, K.280 - ALLEGRO ASSAI
 08. PIANO SONATA NO.2 IN F, K.280 - ADAGIO
 09. PIANO SONATA NO.2 IN F, K.280 - PRESTO
 10. 12 VARIATIONS IN C, K.265 ON "AH, VOUS DIRAI-JE MAMAN"
モーツァルト :フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲) K.265 K6.300e ハ長調
Mozart, Wolfgang Amadeus:12 Variationen über ein französisches Lied 'Ah,vous dirai-je, maman' C-Dur K.265 K6.300e
1778年にパリで作曲された。「きらきら星変奏曲」の名で親しまれている作品である。尚、モーツァルトはこの年にピアノのための変奏曲を全部で4曲作曲している。

テーマは日本では「きらきら星」として有名なメロディー。大変親しみ易いものではあるが、徐々にリズム変奏をしていくにつれ、もとのメロディーの面影はあるものの、多声的になるなど奥深さも併せ持っている。この変奏曲では、左右の手の音価を細分化していく手法とは異なり、左右の手が築くリズムや前進力の変化等に趣向が凝らされている。また、変奏が進むにつれ、奏する音域が広範囲に及んでいく。




現在SUNVALLEY SV-501SEのパワーアンプとIIILZ Monitor GoldをARU付きのGOODMANS AXIOM 80の箱に移植したコンビはピアノ曲に輝きさが増し実に美しく聴こえる、本当にこの様に鳴っていたかとも思う程です。不満は綺麗すぎに聴こえることだ。


このアルバムの最後を飾るはピアノソナタK.280だろう。特に2楽章の左手の表情-ルバート-がたまらなく素晴らしく、また切ない2楽章の後にくる3楽章の軽やかさは絶品だと思う。19歳のモーツァルトの瑞々しい感覚をこれほど表現できたピアニストはいないのではないか?またこの録音は、彼女が亡くなる60年で、ステレオである。残念ながらハスキルのモーツァルトのピアノソナタの録音は数曲しかない。
確かにじっくり聴いてみたがPSVANE(支那製) 貴族之声 300Bとの差はあまり感じられなく確かに見た目良い音が鳴るような錯覚が起きてしまうのであろう、今後300Bの球の追求もしてみたいが、筆者の少ない小遣いからの捻出は厳しいが改めて検討する必要がある。なお、キラキラ星も大変すばらしい。ブラボー!

今回はBA11、久々にグスタフ・レオンハルト(Gustav Leonhardt)の鍵盤楽器のバッハを楽しむ・・・最近長年の疑問が解けた様です。

2022年05月14日 | 2022J.S.バッハ関係


今回もバッハの音楽を聴いてます。ガンバをヴィオラに変えての演奏のガンバ・ソナタである。
 BA1. BWV 1-231 カンタータ、モテット
 BA2. BWV 232-243 ミサ
 BA3. BWV 244-249 オラトリオ
 BA4. BWV 250-524 コラール、歌曲
 BA5. BWV 525-771 オルガン曲
 BA6. BWV 772-994 オルガン以外の鍵盤楽器(チェンバロ、クラヴィコード)の曲
 BA7. BWV 995-1000 リュート曲
 BA8. BWV 1001-1040 室内楽
 BA9. BWV 1041-1065 協奏曲
 BA10. BWV 1066-1071 管弦楽曲
 BA11. BWV 1072-1080 ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品

さて今回はBA11ひとつの作品の中に異なる演奏形態の含まれている作品や演奏形態の指定のない作品の詳細であります。


最近はすっかり雨模様五月晴れは如何したか?庭先のつるバラも雨に打たれて首を下げている。玄関先はほんのりとバラの匂いが香りいい雰囲気である。
昨年は咲かなかったアジュガの花が咲き始めました。筆者の家は余り日当たりは悪くアジュガはシソ科の植物で、寒さに強く、子株のついたランナーを旺盛に伸ばし、日当たりのよくない場所でもよく増えます。正に条件は適応する、アジュガは地面を覆うように生長する「匍匐(ほふく)性」なのでグランドカバーにうってつけです。



AIYIMA TUBE-T7プリアンプを1ヶ月前からモノーラル配線にして堪能しているが、ロシアの今後も考え軍用ロシア製真空管6N3P(купить)-EVを4本仕入れたが、GE5670Wのチューブは2本しか無いので4本追加した。
折角新しいGE5670Wのチューブも配達され、とりあえずテストする、足部分は無水アルコールで汚れを落とし5−56を綿棒に湿らせ丁寧に塗るそしてソケットに注入し電源を入れ音出しをする、小一時間後に音出しを行う、テスト的にさわりを聴く、音質等の異常は無く今日は筆者の好きな鍵盤楽器を聴く。

最近は音質テストに偶に使うが少し色っぽく大人の雰囲気を醸し出す所が憎い!
SUPERIOR AUDIOPHILE QUALITY - Yao Si Ting - Endless Love IV [Lossless] FLAC

訳はわからないがモノーラル配線にして格段と解像度が上がり鍵盤楽器の弦に触れる瞬間が見える等であり、勿論弦楽器なども同じような雰囲気が出た。先日検診で総合病院の何時もの耳鼻咽喉科の先生の検査も異常無し、ついでに耳の掃除もして頂いた。



このプリアンプで聴く様になり、未だしっかり聴いていないのが、筆者の大好きなグスタフ・レオンハルト(Gustav Leonhardt)の鍵盤楽器は最近聴かないので、コーヒーでも飲みながら早速用意する、LS3/5aでチェンバロ曲を聴く。

音出して気が付く、今までと比べ透明度の強い清んだ音に驚く、このCDは少し古い録音ではあるが、瑞々しいレオンハルトらしいチェンバロが部屋に響く。

筆者がバッハが好きでよく聴くのは何故であろうの答えが最近ぼんやりと解明されたのは、グスタフ・レオンハルトの言葉であろう?彼ははバッハがどんな人物だったには全く興味ななく「バッハのの音楽のみが興味だ」と実にレオンハルトらしい言葉を残している。それほどバッハの音楽は深さを感じることができる。バッハの音楽の魅力はバッハ以前の作曲者はハーモ二ーが自然にできた曲の流れとしていたことを、バッハの音楽のでは意図的に多声音楽(ポリフォニー)を楽しむ曲とした功績は大きい、正にポリフォニーは、複数の独立した声部からなる音楽のこと。ただ一つの声部しかないモノフォニーの対義語として、多声音楽を意味する。今も伝わるカンタータについては毎週新し曲を作り毎週日曜に教会で披露した曲が200曲ほどあるのもかなり精力的である。
その様に思うとバッハの時代に近い演奏が聴きたい、欲求があり音としては素朴な例えばガット弦の弦楽器を聴いてしまう傾向がある様です。



古楽鍵盤楽器奏者、1928年オランダ生まれ。バーゼル(スイス)のスコラ・カントルムでチェンバロ、オルガン、音楽学を学んだ。20世紀後半に興った古楽の復興のパイオニア的存在としてチェンバロ、オルガン、フォルテピアノを演奏、指揮活動ではニコラウス・アーノンクールと共同で行った古楽器演奏によるバッハの教会カンタータ全曲録音が特によく知られている。

筆者が最初グスタフ・レオンハルトを知ったのは1970年台と記憶する、この70年代は、「古楽」という音楽の新しい分野が市民権を確立しつつあった時期であり、世界中で「古楽器演奏の是非」や「歴史的正統性の可否」をめぐって喧しい議論が戦わされた。大上段に振りかぶった物の言い方をしないレオンハルトは、ランドフスカのように「私はバッハの流儀でやる」とは決して言わず、1977年にブリュッヘンやビルスマ、クイケン兄弟などオランダ・ベルギーの名だたる古楽器奏者を総動員して録音した《ブランデンブルク協奏曲》(セオン)の解説書の中で、次のように非常に微妙な言い方をしている。「ある偉大な精神とその時代のもつ思考の世界の内に没入しようとする演奏家だけが、それも、適切な技巧をすでに習得し、また、才能の神秘を自分でももっている場合にのみ、真なるものと純正なるものとを呈示しているという感銘を呼びさましうるのである」と。巧いこと言ったものだ。世間の喧噪から距離をおいて専ら自らの内なる世界を広げてきたレオンハルトならではの言葉である。その後、バッハ父子によるどちらもニ短調のチェンバロ協奏曲の再録音も行った(セオン)。


セオンにおけるレオンハルトの録音活動の新側面の1つは、オルガンの歴史的名器を使ったレコードが増えたことである。チェンバロ独奏曲では、バッハ(《イギリス組曲》、《フランス組曲》、《インヴェンションとシンフォニア》、特に素晴らしかったのはオリジナルのクリスティアン・ツェル[ハンブルク、1728年]を用いた《イタリア協奏曲》と《半音階的幻想曲とフーガ》)の他、デュフリやフォルクレなどの後期フランス物が注目を集めた。この時期、特別私たちを興奮させたのはブリュッヘンとの共演で、バッハ《フルートソナタ全集》、オトテール《木管楽器のための組曲集》、コレッリ《6つのソナタ》等であった。また、クイケン兄弟との共演によるバッハ《音楽の捧げ物》も特筆に値する。



LS3/5aを聴き出した当初はジャズ系統が良いと思っていたが、鍵盤曲等を聴くと解るが充分対応する音楽が鳴るのだ、適度な透明度の少し渋めの安定した鳴りっぷりだが、一番厄介な点はアンプとの相性が強く影響することは確かです。
デットストック品の新品を購入後2年過ぎ出来る限りの改造をした結果やっと最近このLS3/5aのエンクロージャーの音は安定した様である。

『音楽の捧げもの』、ドイツ語: Musikalisches Opfer, あるいはDas Musikalische Opfer)BWV1079は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した、1つの主題に基づく16の作品からなる曲集。フーガ2曲と4楽章からなるトリオソナタ、ならびに10曲のカノンが含まれる。
大王の主題、バッハが17475月7日にフリードリヒ2世の宮廷を訪ねた際、以下のようなハ短調のテーマ (Thema Regium) を大王より与えられた。



バッハは、これを用いてその場でゴットフリート・ジルバーマンのフォルテピアノにより即興演奏を行い、2ヵ月後には曲集を仕上げ、「王の命による主題と付属物をカノン様式で解決した」 (Regis Iussu Cantio Et Reliqua Canonica Arte Resoluta) とラテン語の献辞を付けて大王に献呈した。献辞の頭文字を繋いだ言葉 RICERCAR (リチェルカーレ)は、「フーガ」様式が出来る前の古い呼び名である。
大王の主題が全曲を通して用いられたこの曲集はその後「音楽の捧げもの」として知られている。当時の新聞記事や証言が伝えるところによれば、王の与えた主題を用いて即興演奏を求められたバッハは3声のフーガを演奏した。6声のフーガの演奏も求められたがさすがに即興では難しく、自作の主題による即興演奏を行った。のちにその場で果たせなかった6声のフーガを含むこの作品を王に捧げたと言われる。
王の主題にはヨハン・ヨアヒム・クヴァンツやヤン・ディスマス・ゼレンカの作品を参考にしたという説が挙げられている。アマチュアの研究家であるハンフリー・サスーン (Humphrey Sassoon) は2003年、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルのフーガ(HWVH609)の主題が「王の主題」と類似しており、王が主題を考案する際やバッハが「リチェルカーレ」を作曲する際に下敷きにしたと主張した。



六声のリチェルカーレ譜面
2曲のフーガはリチェルカーレと題されている。一曲は3声のフーガで、これが王の前での演奏に近いのではないかとも言われる。もう一曲が6声のフーガである。10曲のカノンのうち9曲は「謎のカノン」と呼ばれる形式で書かれている。即ち単旋律に記号が付されており、演奏者はその記号に基づいて曲を完成させねばならない。また、4楽章からなるトリオソナタが含まれ、これにのみ楽器の指定がある。なお曲集の正しい配列は確定しておらず、出版社や演奏者により順序に違いが生じる。
1つの主題に基づいて複数の対位法的作品を作るという同一のコンセプト、および主題の類似性から『フーガの技法』との関連が指摘される。
編曲
有名な編曲にアントン・ウェーベルンによる管弦楽用編曲『6声のリチェルカーレ』(1935)がある(NHK-FMの『現代の音楽』のテーマ曲として使われていた)。またイーゴリ・マルケヴィチも管弦楽用に編曲を行っている。
ソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲『オッフェルトリウム』や尹伊桑の無伴奏ヴァイオリン曲『大王の主題』はこの曲の王の主題を元にしている。



クイケン3兄弟他との共演による、'74年録音盤。
Musikalisches Opfer: Leonhardt(Cemb)B.kuijken(Fl)S.kuijken(Vn)
レオンハルト/音楽の捧げ物、他

J.S.バッハ:
・音楽の捧げ物 BWV1079
  バルトルド・クイケン(fl.Traverso)
  シギスヴァルト・クイケン(vn)
  グスタフ・レオンハルト(cemb)
 録音:1974年(ステレオ)

この曲は随分多くの演奏者で聴くがやはり印象深くは、このレオンハルトによる「音楽の捧げもの」。往年のバッハの印象深いバッハ・ファンならぜひ1度は聴いておきたい、往年の名盤である。
1974年の録音で、最近の他の演奏に比べたらさすがに硬質で古臭い音色だ。しかしこのCDには音の悪さを超えた豊かな精神性、熱い演奏意欲、格調の高さ、遊びごころ、そして感動がある。これほど豊穣な味わいを感じることのできる演奏は、最近のCDではなかなか見つけることはできない。
今回聴いて思ったことは、オーディオ装置により確かにニュアンスが違って聴こえる、特にクラシック等の音楽を聴くにはなるべくフラットな素直な装置が寛容であろう、確かにプリアンプを増設以降、鍵盤に触る瞬間が見える様にな理、悪く言えば益々深みに嵌まった瞬間でもある。



威風堂々と言う曲があるが、正しくその言葉の様に鳴り響くはタンノイの音、途中でIIILZ Monitor GoldのユニットをGOODMANS AXIOM 80の箱に入れたシステムで聴くが全体に原寸代の楽器で聴くような感じに聴こえる、タンノイの音は正にコンサート会場の演奏に吸い込まれる様に思った。

聴きどころはやはり、レオンハルト自身のチェンバロによる「6声のリチェルカーレ」。圧倒的な名演に酔っていただきたい。



レオンハルト没10年、古楽界の巨匠のひとりグスタフ・レオンハルトの業績をたたえた新たなる記念ボックスの発見、グスタフ・レオンハルト(1928- 2012)のTelefunkenのDas Alte Werkシリーズへの録音は、古楽奏法の研究がまだ本格的に確立されていなかった1960年代初頭からはじまり、その彼の軌跡をたどることができます。その成功は、とりわけ演奏者の信念の強さにかかっていました。
レオンハルトは、さまざまなパートナーとの対話によって強化され、その多様性は、すべての先入観に反するものでしたが、古楽器やあらゆる種類のその忠実なコピー楽器を用いて当時の音楽を再現し、彼の楽理的解釈に基づいたオリジナリティーへの追究だけでなく、一方でその革新的で自在に模索された音楽観は聴衆を驚かせ、新しい楽しみを与えました。



2008年にTeldecより発売された「レオンハルト・エディション(21CD)」(廃盤)に加え、アーノンクールとの共同録音「バッハ:カンタータ全集」からの特に名演奏と言われた曲と、それ以前に参加も含む録音したカンタータ演奏も追加。さらにVirgin Classics への録音も今回追加されています。また、CD26に収録されたモンテヴェルディのマドリガーレ集は初CD化となり、オリジナルマスターテープよりリマスターして収録されています。
今回販売する《CD32》ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:ソナタは是非聴きたい。各ディスクは、オリジナル・ジャケットを使用したデザインの紙ジャケ仕様。これは購入してみよう・・・・ブラボー!