伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

「モダン・ジャズの歴史上でも屈指の傑作アルバムMiles Davis「カインド・オブ・ブルー」か!

2016年07月30日 | JAZZ・ボサノヴァ

昨日は遅くまで仕事で車中音楽聴きながら、帰宅しました。

やっと眠い目を擦りながら起きるともう11時です。

夏に日差しも強く、出撃(釣りに行きたのだが、日曜から仕事が入ってしまい今週も断念)

アンプに火を入れ熱い珈琲をドリップしてやっと目覚める、書類等をまとめながら音楽を・・・・

マイルス・デイヴィス 正式名はマイルス・デューイ・デイヴィス三世

(Miles Dewey Davis III, 1926年5月26日 - 1991年9月28日)は、アメリカ合衆国のジャズトランペット奏者。

久しぶりにマイルスを聴いてみる。筆者がマイルスを敬遠したのはBitches Brew以降です。

今Kind of Blue聴くと実に素晴らしい。このモダン・ジャズの歴史上でも屈指の傑作アルバムとされ、

そのコンセプトは以後のジャズ界 に大きな影響を与えたレコードの様です。

半世紀近くを経ながらミリオンセラーを達成、現代までジャズ・アルバムとしては異例のセールス記録を伸ばし続けて いる !

まさにこのレコードが筆者もModern Jazzの好きになった原点かも知れない?、

其れまではクールジャズを中心に聴いていましたが、モダンジャズを聴くようになったきっかけのように思います。

昔欲しかったスピーカー、でもJBLは購入したことは無いな???

でもジムランとマイルス(JBL LE8TとMiles Davis)聴いて変わったのかも知れません。

現在はイギリスのパーツでマイルスを聴いていますが、この様なマイルスでしたら十分聴けますネ!

昔JAZZ好きな先輩のところで鳴ってた(38FDにLE8Tとortofonの組み合わせで鳴った)音をもう一度聴きたいと思います。

ジミー・コブ の叩く太鼓の音は現在の拙宅の装置ではやっぱり無理なんですね(笑)

 Miles Davis - So What

 

この曲がジャズにおいて〈モード〉という音楽が完成された瞬間です。 

五十年代の前半、ジャズ界の話題をさらったウエスト・コースト・ジャズが、

いささか軽薄なクラシック音楽への追随とアドリブ能力の脆弱性故に自滅への道をたどったあと、

ジャズ界の中心地は再びニューヨークへ移って、黒人ハード・バッパー達による豪快なアドリブ万能の時代が到来したが、

彼等が揃って手がけたコード分解による即興演奏の可能性は数年を経ずして究め尽されてしまい、

次々に発売されるレコードの内容が、いずれも大同小異に聞こえるという深刻な行きずまりが表面化し始めた。

56年から7年にかけて「サキソフォン・コロッサス」「ウエイ・アウト・ウエスト」という二大名盤を吹込み、

ジャズ・アドリブの世界に一つの頂点を記録したソニー・ロリンズにしてからが、これ以降の作品からは、

楽想の乱れ以上の変化を見出すのがいささか困難となってしまっている。

マイルス・デイビスの、50年代末期を飾る名作「カインド・オブ・ブルー」は、

 正にこういった調性アドリブの明白なマンネリズムを背景として録音されたと言われます。

マイルスはそれ以前より、つまりニューヨークの黒人新勢力がウエスト・コーストの白人達から主導権を奪い返したその直後より、

すでに旧来のコード進行を遵守したアドリブには、近き将来限界が訪れるであろうことを予知していたかの如くに思える。

1959年の録音です。このクールさはそれまでのジャズには無かったものです。

メンバーは今考えれば凄い豪華メンバーです!みんなソロでも・・・まさにマイルス学校の生徒!

Miles Davis マイルス・ディヴィス -trumpet John Coltrane

ジョン・コルトレーン -tenor sax Cannonball Adderley

キャノンボール・アダレイ -alto sax Bill Evans

ビル・エヴァンズ -piano Paul Chambers

ポール・チェンバース -bass Jimmy Cobb

ジミー・コブ -drums

この”So What” 、マイルス・グループがギル・エヴァンズ・オーケストラと一緒にTV出演した時

のヴァージョンがありますので、それを見てみましょう。

動いている映像というのが魅力です。 ただ、ピアノがWynton Kelly ウィントン・ケリーに変わっ

ていますね。それとアルトのキャノンボールがいません。 とにかく”So What”の貴重なスタジオ・

ライブ・ヴァージョンです。

 Miles Davis - Kind of Blue - Full Album

この「カインド・オブ・ブルー」という作品は、”モード・ジャズ”を完成させた作品としてジャズ発展

史上、重要な作品として評価されております。では「モード・ジャズ」とはなんなのか。

コード(和音)進行ではなくモード(旋法)進行を用いる奏法を指すそうです。

今作はそのモード進行によるジャズを完成させたとされております。・・・わかりません。自分で書

いていてもわかりません。でも言える事は今聴いても全く古さは感じません、

むしろ今のJAZZより素敵に聞こえるのは筆者だけなのか?? 

青春期に聴き馴染んだ最高傑作と思える「My Funny Valentine(1964)」

このMy Funny Valentine以降筆者はマイルスを聴かなくなった、

何故か?それ以降のマイルスは聴かなかった。

未だにMy Funny Valentineは歴史に残る名盤と思う

Miles Davis In Concert - My Funny Valentine (1964)

1965年ニューヨーク、リンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールでのライブ録音、

My Funny Valentine

MY FUNNY VALENTINEL-Hart-R.Rodgers 15:06

ALL OF YOUC.Porter14:55

STELLA BY STARLIGHTN.Washington-V.Young 13:01

ALL BLUESM.Davis 8:56

I THOUGHT ABOUT YOUM.Davis11:14

レーベル:COLUMBIA

録音:1964212日、リンカーンセンター、フィルハーモニック・ホール、ニューヨーク

マイルス・デイビス(TP) 

ジョージ・コールマン(TS) 

ハービー・ハンコック(P) 

ロン・カーター(B) 

トニー・ウィリアムス(DS)

この日のライブを2枚に分けてリリースされた内の1枚です。タイトルは「マイ・ファニー・

ヴァレンタイン」ですから甘いジャズとお思いきやそうではなく超ビター。クールで雑音を気

にしない、圧倒的なカッコよさ、孤独なボス、マイルスの心の内は、きっと誰にも解らないの

でしょう。なんといってもマイファニー・バレンタインのマイルスのソロが圧巻!!盛り上げ

方と音の使い方!!特に中盤あたりに出てくる高音!!マイルスにしかできない技!!この1曲

だけでも聞く価値あり!!

其れ以降Bitches Brewと続くのですが・・もう筆者の音楽趣味が違う方向にいってしまい・・・

こんな本を見つけ一寸目を通しています。

未だに好きなKind of Blue・My Funny Valentineは偶にそっと聴いています。ブラボー!


いつ蘇るのか?拙宅のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)・・・バッハのチェロを聴きたいね!

2016年07月28日 | クラシック音楽・オーディオ


補修を終えたIIILZ in Cabinetのユニット、コーン紙も老朽化し膠入の墨汁処理である程度再現化されました。

今我家にTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)が仮死状態で眠っています。調べて見ますと 1967年発売したTANNOY IIILZ in Cabinet mkII、2代目に当たります。(Chevening)への変更点は インピーダンス8Ωにしてトランジスターアンプへの対応を図ったようですが実際は真空管アンプでの音出しが良いとされています。此処からが病気になる入り口かも知れません???

当時改革が行われQUAD 33QUAD 303などのトランジスターに移行を認めなんでしょうが・・・そういえばマランともマランツTに変更した時期と重なります。未だトランジスターは銘機に羅列されたはいません。

タンノイは特に弦に素晴らしい演奏の音質を提供してくれる評判は高いので是非メンテナンスを思案しています。果たして現在のアンプで上手く鳴るのか心配です。

色々雑誌を見ても真空管が上手く鳴るとの記事が多くTANNOYユニットは特に能率は良いのでシングルの300B片側8W程のアンプで十分ドライブ出来るのですが・・・・・

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750年)は、シェイクスピアと共に実像がもっとも知られていない近代芸術の巨匠と言われているそうだ。

宗教音楽を多く残し、教科書で目にした肖像画が いかつい表情なので、退屈で頑固な太ったオジサン、というイメージを持つ人も多いが(もちろん小生も以前はそうだった)、でも 愛する女性に花束や小鳥をプレゼントするロマンチストであり、子供の教育のために「転勤」を願う教育パパだったりもした。

また今日でこそ“音楽の父”と呼ばれているが、生前はそれほどの流行作家ではなく、生前に楽譜として印刷された作品はたったの9点のみ。

其の少なさには驚きですが、『無伴奏チェロ組曲』においては自筆譜すら残っていないという。

確かにバッハの音楽が民衆に広く知られるようになるのには年月がかかっていますが、それは一般向けの演奏会というのが 少なかったという社会的事情も絡んでいます。

最大の理由はバッハがオペラを作らなかったことも影響しているでしょうか?当時の民衆には人気が無いようですただ、バッハの死後にもバッハのカンタータを演奏していた教会がありましたから、一般の方が作品に触れる機会もあったわけです。

いまほどでないにせよ、民間にその名を知る人もいたはずです。

メンデルスゾーンの功績がなかったら。しかし先にも述べたとおり、バッハを受け入れる聴衆がいなければ メンデルスゾーンの演奏の成功がなかったのも事実です。そのメンデルスゾーン自身、 自らバッハの音楽を発掘したわけでなく、子供の頃に祖母から楽譜をプレゼントされたというのですから、プレゼントに値するだけの評価が、すでに有ったはずなのです。

もちろんメンデルスゾーンの演奏がなければ、以後のバッハ受容は様相が変わっていたでしょう。

でもそれがなくても、きっとバッハの作品はその価値を見出されたに違いないと信じたいです。

厄介な練習曲としてしか知られていなかった無伴奏チェロ組曲が、カザルスに高く評価されて広く知られるようになった例もありますし。

J.S. バッハが30代半ばのケーテン時代(1717年-1723年)に作曲したと思われます。

 J S Bach 無伴奏チェロ組曲第1番

 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012はチェロの単純な練習曲程度のものとして永らく埋もれていた。それが20世紀に入り、パブロ・カザルスの手によって再発掘され広められた。

今ではバッハの作品の中でも「マタイ受難曲」をはじめとする多くの宗教曲や無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集とならび称される崇高な名曲に挙げられている。 この時代、3の倍数が好まれたことに影響してか、6曲構成の楽曲が好んで作られた。 

ブランデンブルク協奏曲やピアノ曲のフランス組曲、イギリス組曲などみな6曲からなる。有名な無伴奏ヴァイオリンも6曲です。

勿論このチェロ組曲も同じく6曲から構成されており、各々が

  Ⅰ.Praeludium(前奏曲)、

  Ⅱ.Allemande(アルマンド)、

  Ⅲ.Courante(クーラント)、

  Ⅳ.Sarabande(サラバンド)、

Ⅴ.Menuetto I/II(メヌエット I/II) or Bourree I/II(ブーレ I/II) or Gavotte I/II(ガヴォット I/II)、Ⅵ.Gigue(ジーグ)の6楽章から成っている。

この曲が当初練習曲とされたこともあって演奏技術的には段階を踏んで高度になって行く。第1番や第2番はチェロを始めて2年から3年程度で挑戦可能とされ、第3番までなら演奏自体はそう難しくないといわれる。

しかし、その音楽には底知れぬ深みのある内容を含んでいて、生涯をかけて研究するほどの価値を持つ大曲とされる。

昔と違って昨今の奏者の技術力の高まりとともにみながこぞってこの曲を弾き、収録をする。それは自身の演奏人生の集大成と捉えてのものもあれば、まだそこまでに至っていない若い奏者でも演奏をするのである。

一見単純そうな構成のなかにも重音奏法なども駆使して一つの楽器とは思えないような多彩な効果を生み出すために、奏者によってさまざまな解釈や演奏法があって、そのあまりにもの違いに驚かされる。

多くの演奏を聴いてみたが、音楽の深み、滋味、劇的さ、崇高さなどあらゆる観点から比較してパブロ・カザルスの右に出る演奏はなかった。

しかし、それに迫るような、安らぎと愛を秘めた演奏者もいました。

そして筆者も昔から好きな演奏者、チェロの教科書とも言える ピエール・フルニエ(チェロ)1906年パリ生まれ。

パリ音楽院に学び、1924年デビュー。以後ソリストとして活躍すると同時に、ヴァイオリンのシゲティやピアノのケンプほか多くの名演奏家と室内楽活動も行い、洗練された高雅な演奏で世界的名声を確立。大チェリストとして多大な尊敬を集めた。

1954年以降はたびたび来日。1986年死去。特にアルフィーフ盤の音が素晴らしい。

筆者は演奏家や録音による音の違いを愉しめるほどのクラシック音楽マニアではないが広く浅くが信条だが、唯一例外がある。それがバッハの『無伴奏チェロ組曲』。この曲だけは何枚ものCDを聴き比べ、僕にとってこの曲は昔から良く聴く曲であります。

『無伴奏チェロ組曲』は1番から6番まであり、それぞれが6曲で構成されているから全36曲。通して聴けば2時間以上だが、 さすがに疲れるのでほぼ毎日は聴来ませんが、チェンバロ曲と交互に聴いています。

特に弦楽器を聴く場合、筆者所有のIIILZ(111LZ in Cabinet 、1961年発売)- 当初の使用ユニットは当初III-LZだったが 1974年HPD295に変わり、チャーヴェニング(Chevening)と命名された。

 ◆イートン(Eaton 、1977年発売) - 使用ユニットはHPD295A。

 ◆チェスター(Chester 、1979年発売) - 使用ユニットは2528。

1974年 - 工場で火災が発生、音質の要であったコーン紙工場が全焼。この頃筆者もレクタンギュラーヨークを発注したが火事のため却下された思いがあります。再起不能かと言われたが、 薄手の西ドイツ・クルトミューラー社製コーン紙を使用できるように再設計された新型ユニット HPD(High Performance Dual concentric)シリーズを開発。

1976年 - ティアックが日本輸入代理店となり大々的に輸入が開始される。

モニターH.P.Dシリーズのユニットをバスレフ型エンクロージャーに組み込んだスピーカーシステム ユニットには10inch同軸型2ウェイユニットであるHPD295を搭載しています。エンクロージャーはバスレフ方式となっており、仕上げはゴールデン・チークと、つや消しのメラミンラッカーによるミッド・ウォルナット化粧仕上げの2種類がありました。

色々調べますとやはり弦には凄く好く鳴ってくれそうです。このこのタンノイIIILZのメンテも今後 ブログに取り上げていったみたいに題材です。

昔から勉強嫌いな筆者は、最近は大昔購入した白水社のバッハ叢書を開いています。

最近老眼鏡が無いとこの様な小さな文字の本を読むのも大変です(笑)やっとこの年で理解出来る内容の事が書かれています。未だAmazonで販売しているようなのでバッハについて調べたい方は是非このバッハ叢書は細かく詳しく書かれていますので、詳しく載っていますので興味ある方は一度御覧ください。

今後 IIILZ in Cabinetのエッジと電磁波を削除しTANNOYの音を深掘りして行きたいと思います、エッジもセーム革が長持ちして音質も良いと聴きます。
連絡しますと時間は1ヶ月程の時間は必要と案内された。

ロシアって国は嫌いだが、亡命したヴィクトリア・ムローヴァを聴いてみた。

2016年07月26日 | バロック音楽・オーディオ一般

本日も朝から小雨が降っています。昨日銀行に行った帰り道に利根川放水路で少し休憩

梅雨空は何処にやら・・・・でも今日は小雨模様、庭先の朝顔は夏だよっと言ってます。

昨日の枯れた朝顔はピンク色に変化しました。

久しぶりにLEICA D SUMMILUX 25mm / F1.4 ASPH.にて撮影確かにこのレンズって視野がせまいのが弱点!

もう一枚沖縄みやげのマンゴの種から発芽しました。順調に育ってます

このレンズはこんな表情撮るには、実に良いLeicaのレンズです。

昨日友人Sがフラリと遊びに来ました、最近の音楽の傾向?等の話題に、それと

RMEの製品ドイツ製のオーディオインターフェイスが実に良いと力説しています。物はこの製品です。

詳しくは次回アップする予定・・・・かなり良いとこは確かです。前に一度聴かせて頂きました。

筆者などはこの世界の機械オンチの為かじっくり検討するべきであろうと思ってます。

朝から仕事で今日は意外と暇してます筆者は、前にも紹介していますが、ヴィクトリア・ムローヴァを

バッハの演奏では定評がありますが 彼女の事を再度紹介させて頂きます。

ヴィクトリア・ムローヴァ(Viktoria Yurievna Mullova, 1959年11月27日 - ) 1959年ロシア生まれのムローヴァは今年 57歳。

若い頃から知っていると愕然とする年とも言えようが、 音楽家としてはこれからいよいよ油が乗ってくる年代とも言えるだろう。

ムローヴァは特にS.J.バッハの演奏が有名ですが、あえて今日はバッハ以外の彼女が奏でる曲を良く聴きます。

 

Viktoria Mullova: Linda Flor (Stradivarius in Rio)

 

ジャンルはクラッシックになるようですが、JAZZだよなぁ。良いよなぁ!

ロシアの巨匠レオニード・コーガンに学び、1980年にシベリウスコンクールで優勝、 1982年にはチャイコフスキーコンクールでも優勝。

そして 1983年、電撃的に米国に亡命した。 若い頃は本当に清楚なお嬢さん風であったが、

その大人しそうなお嬢さんが亡命という冒険的手段に出て西側に移ってきたことも、マスコミの興味を惹いたものだ。

そしてある時期からは、都会的なスタイルを追求してきていると言えるだろう。

もちろん未だに世界第一級のヴァイオリン奏者だが、「ヴァイオリンの女王」とのコピーには少し違和感がある。

その称号は、音の分厚さや堂々たる佇まいによって、アンネ・ゾフィー・ムターに捧げるのがふさわしかろう。

ムローヴァも亡命しなかったらこの様な演奏はしなかったかも知れません。

 

Viktoria Mullova: Tico Tico (Stradivarius in Rio)

 

バロック・バイオリンとモダン・バイオリンの違いは一般のバロック・バイオリンは、高域が酸っぱく、

D線あたりのアルトトーンに人間的な音がするものだが、 ムローヴァではそうした違いはなくモダン・バイオリンに近い音色である。

違いは、ガット弦にあると思うのだが、力強く厚みのある音になっている。

モダン・バイオリンの場合は透き通ったような高域に伸びがある音であった。

そのためハーモニックスと多様する現代曲との相性がよい。

よく問題になるバロック・バイオリンは音が小さいということは、まったくなかったので、

どちらがバロック・バイオリンなのかは、あてるのは難しい。

よくよく聴いていると、差音がよく聴こえるのがバロック・バイオリンかなあ。

ときおり楽譜にないかすかな低音が聴こえてくる。

“ノン・クラシカル”にして、初めて選曲から共演者の剪定まで自ら手掛けた力作。

何故にブラジルだったのか、「大好きだから」。良い意味での手作り感がいっぱいの楽しめるディスクだ。

丁寧な音作り、収録はブラジル、ロンドンのアビーロード・スタジオでのマスタリング。

【亡命演奏家の前と後・・・・・・演奏に違いが如実に】 例えば・・・ソヴィエト連邦共和国がまだあったころ、

その政治体制・社会体制の圧政に苦しめられた音楽家が、 ソヴィエトから亡命するという事は日常茶飯事だった。

いろんな著名な音楽家が他国へ亡命した。 音楽のジャンルに限らず。 今、ちょっと思い出すだけでも、

順不同で、ハイフェッツ、ホロヴィッツ、ロストロポーヴィチ、マイスキー、コンドラシン、ムローヴァ、アシュケナージ等々・・・

思想的にも何もかも規制・自由を奪われた社会から、亡命という非常手段で命をかけて国から逃れる・・・・大変なことだろう。

想像を絶する苦しみ痛みがあることだろう。

そして、自由を手に入れた後の彼らの芸術・・・・その芸術と、

亡命前のあの自由がない時代の状況下での芸術には大きな変化が出るのは当然だろう。

だって、価値観、哲学・・・全然違うわけだから。 その亡命前と亡命後・・・そして今と・・・・

あまり演奏の核心が違わないのがムローヴァじゃあるまいか?

この人の演奏には今もって何か得体の知れない「影」がある。「暗さ」がある。憂いがある。

それは、敢えて彼女が「隠している」のかも知れない。本当はまったく別の人格がある女性なのかも知れないが。

でも、隠し切れるのならば、それが「プロ」だと思う。

 

Viktoria Mullova: Balada De Um Louco (Stradivarius in Rio)

 

どこかのこの人、「人間不信」「社会不信」があるように私は想像している。

あまりニコニコしないし、ステージでも・・・。どちらかといえば「ネクラ」のような表情のほうが多い。

音もそう。でもでも、そこから出てくる音が不思議なんだよなぁ。

その、自分の内面を隠そうとするそのイジラシサに魅力感じるわけである。

 

♪J S バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV 1041 / ムローヴァ(vn),オッターヴィオ・ダントーネ指揮アカデミア・ビザンチナ 2012年

 

そして最後にバッハのヴァイオリン協奏曲を聴く、やはりかなりの説得力があり、安心します。

やはり彼女にはバッハのヴァイオリンが似合うんでしょうかね???

筆者が特に良く聴く曲にムローヴァ&ダントーネ/バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全集があります

一般的にはチェンバロとの演奏が多いのですが、

このソナタはヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のヴィットリオ・ギエルミとの演奏も楽しみです。

その為演奏に厚みが出ていかにもバッハらしい仕上がりになっているようです。

女王ムローヴァのバッハのヴァイオリン・ソナタ集の全集盤!

カティア・ラベックとのコンビによる絶好調のヴィクトリア・ムローヴァ。

レコーディングだけでなく、コンサートでもその好調ぶりは目覚しく、

録音に先だって行われたヨーロッパ・ツアーでは完売が続出したとのこと。

これまでムローヴァはストラディヴァリウスのヴァイオリンを使用してきましたが、

今回新たにイタリアの銘器グァダニーニ(1750年製)を入手。

大盛況のうちに幕を閉じたヨーロッパ・ツアーの直後に収録が行われた今回のバッハは、

ムローヴァにとってグァダニーニを使用した初の録音となります。

1990年代半ばからピリオド奏法の研究を重ねてきたムローヴァは、

新録音でもバロック弓の使用とピリオド奏法を取り入れており、

バロック時代の音楽を徹底的に追求しています。

J.S.バッハ:

・ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV.1014-BWV.1019(全曲)

 録音:20073

どちらかと言えば筆者はこのヴァイオリン・ソナタ集が良く聴きます、ブラボー!


貧乏オーディオファンが、最近の音楽鑑賞入門を考える。・・・Bob van Asperenのチェンバロ。

2016年07月23日 | バロック音楽・オーディオ一般

音楽鑑賞について、今だから新たに考えて見ました。

再度オーディオに目覚めるきっかけになったのは、知り合いからハイレゾ?の変換器の事を聞き、

早速ヤフオクにて入手しました。ソフトをインストールするだけで使用可能でお手軽です。

オーディオインターフェース UR22 を購入してMacProから比較的に良い音で手軽に音楽を楽しめるのがのが幸い

したようです。後で分かるが意外とこのあと接続ケーブル類の問題で頭を悩ます結果になる・・・オーディオマニ

アのサガですかね?

40数年前に自分がオーディオをしていた頃、毎日のように聞いたバッハ等の旋律が又部屋に流れ始めた、

懐かしいのと自分の青春時代が走馬灯のように脳裏に浮かんでは消えた。

お陰で仕事の合間に音楽を聴く時間がかなり増えました。

JAZZ用にアンプを購入したり、数十年ぶりにオーデイオの世界に戻ると 知らないメーカーがやたら増えましたが、

オーディオ機材は1980年代が一種のピーク時であったと思います。その頃の名機は未だ一線で活躍中なんです。

この趣味もかなり特殊で、昔からの名機があり、其れを超えるものが無いと商売にはなりにくいように思います。

筆者なども機材は当初はJAZZの世界から音への過去がれで入った道ですが、いつの間にかジャンルはクラッシック

を聴いてる状態です。

今は良い時代でヤフオクである程度の商品は揃える事も出来、貧乏老人には安心して物が購入出来ます。

そこでヤフオクでLINNのパワーアンプ、このアンプはやはり昔の英国の音を聴かせてくれます。

それと新品に近いKEFのスピーカーを購入して、現在鳴らし運転中ですが、一応今は憧れのイギリスの音を楽しん

でいます。

でも最近もう少し低域がしっかり鳴ってくてるスピーカーをと夢見ているのですが・・・?

此処からは五味先生のオーデイオ巡礼より、

最近レコード盤CD盤にかぎらず今百枚以上のレコードを持っている人は多いとおもうが、

市販されたおびただしい同一曲の演奏や指揮の中から、 ベストレコードを一組――それを百えらぶとなると容易で

はない。再生装置によっては、微妙な音色のちがいでA盤よりB盤が――少々演奏に不満はあっても――捨て難い、

といった例はしばしば見受けることであり、そのレコードを購入するにあたって(もしくは曲そのものをつよく印象

づけられた意味で)レコードとわかち難くむすびついた思い出のようなものがある場合、愛聴盤として、その一枚は

秘蔵されねばならないだろう。時には再生装置が変ることで選択の異なってしまうケースもあるだろう。

何を――誰の演奏で――残すかは、何を捨てるかに他ならないわけだが、 こう玉石混淆でレコードの数が多くなるのと、

コレクションに何枚所蔵しているかより、何枚しか持っていないを糺した方が、 その人の音楽的教養・趣味性の高さを

証すよすがとならないか。つまり碌でもないレコードを何百枚も持つ手合いは、余程の暇人かアホウということになる。

再生装置でもこれは言えるので、カートリッジを使いわけるのは別として、グレード・アップ以前のアンプやスピーカー

まで仰々しく部屋に並べている連中(鳴らしもしないのに)に先ず音のわかった人がいたためしはない。

選択は、かくて教養そのものを語ってゆく―― 私の知人のすぐれた音楽愛好家は、そこで、くり返しえらびぬかれたもの

を聴かれているが、いちど詳細に見せてもらったら、 驚くほど枚数が少なかった。

百曲に満たなかった。そのくせ、月々シュワンのカタログで新譜を取寄せられる数は私の比ではない。

容赦なく凡庸なのは捨てられているわけである。 未だ筆者は愛用している iTunes配信ソフトを聴いていますが、

聴く音楽の傾向はかなり偏っていることに気付きました。 単にいいレコードだから残っているのではなくて、

くり返し聴くことでその盤はいっそう名品になってゆく、 えらび抜かれた名盤の真価をあらわしてゆくように思えるわけだ。

レコード等は、いかに名演名録音だろうと、ケースにほうりこんでおくだけではただの(凡庸な)一枚にかわら

ない。くり返し聴きこんではじめて、光彩を放つ。たとえ枚数はわずかであろうと、それがレコード音楽鑑賞の

精華というものだろう。私などはまだ怠け者で、聴きこみが足りない。それでも九十曲に減ったのだ。諸君はど

うだろうか。購入するだけではなく、聴きこむことで名盤にしたレコードを何枚持っているだろうか?

今後はいかに名盤をここで紹介出来るでしょうか。又何から紹介していけば良いのか?相当難しい問題であります。

特に筆者はチェンバロ曲が昔から好きでボブ・ファン・アスペレン(Bob van Asperen, *1947年10月8日 アム

ステルダム - )は、オランダのチェンバロ奏者・オルガン奏者・指揮者。を演奏をよく聴きます。

この平均律クラヴィーア曲集、第1巻も第2巻も聴くたびに感じるのですが、なんとまあ豊饒な音楽なのでしょ

うか。ここで描かれているのは、大宇宙そのものかもしれませんし、果てしのない大海原かもしれませんし、

うっそうと繁った大森林かもしれませんし、神の声かもしれませんし、人間的感情かもしれません。

人間的感情といっても、敬虔な宗教的感情から、日常の喜び、優しさ、悲しみ、苦しみなどすべての感情が描か

れているようです。要するに、この平均律クラヴィーア曲集に描かれていないものは、一切存在しないのです。

ここには本当にすべてが描かれているのです。 まさに大バッハの最高傑作ではないでしょうか。

アスペレンの演奏で聴くバッハの平均律クラヴィーア曲集はすばらしいものです。

お蔭様でCD2枚分聞いている間至福の時を過ごすことができました。

こんな演奏を聴かされると、1日中でも聴いていたいという気持ちになるのです。

ここでは残念ながらYouTubeの配信がありませんので、筆者も良く聴くゴールドベルク変奏曲をアップします。

JS Bach Italian Concerto BWV 971,Bob Van Asperen

こうして聴いてみますとやはり大御所の演奏が気になりますのでランドフスカの演奏で聴く

さすが録音は古く音質は良くないが、途中でやめようとはしなく全曲聞き入ってします。

妙な説得力があり、素晴らしい演奏が聞ける!

バッハ:「ゴールドベルク変奏曲」(ランドフスカ、1945年6月録音)

 

この演奏の注意点はforte(強く)の部分では協奏曲のソロ楽器を、piano(弱く)の部分ではそれを支える

「トゥッティ」と呼ばれる合奏部分を表現することで、

コントラストがはっきりとした重厚な「独奏楽器による協奏曲」が姿を現します。

まだまだ鍵盤楽器の自由度が低かったこの時代に作られた「イタリア協奏曲」は、

鍵盤楽器の可能性を広げるきっかけになったのかも知れません。

バッハの名手は数多くいますが、楽曲の解釈や演奏法を参考にするのならピアノ演奏なんですが

筆者はアンドラーシュ・シフはやはり聴きたい演奏者です。

 Goldberg Variation by Schiff part 1

あっという間に三者の演奏を聴いてしまうわけなんです・・・・名演奏百枚は相当苦労しますネ!

基本的には鍵盤楽器でありながらチェンバロとピアノでは楽器の鳴り方が違い音の強弱が付けられない

チェンバロが演奏はシビアなんでしょうね!


夏はフリオ・イグレシアス・・・スタミナ料理かな???

2016年07月22日 | グルメ

昨日はかなり遅い時間の帰宅となり、朝10時ころまでベットに潜り込んでいた。

庭には夏の草?フウセンカズラのフウセンが膨らんでいます。

ゆっくり支度をして、皆んでランチに出かけます。

やっぱり夏は老人も牛肉を・・・・・・?スタミナ源です。

ステーキ・ハンバーグを注文 ここのランチは美味しいですよ。

肉の万世、偶には老人もタンパク源が必要です。

70グラムのステーキと120グラムの・ハンバーグでお腹一杯です。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

車の中でフリオ・イグレシアスの話題が・・・

フリオ・イグレシアス(Julio Iglesias 、1943年9月23日 凄く有名な Julio Iglesias 

 

ビギン・ザ・ビギンVolver a Empezar (Begin the Beguine) (1981年)

 

3億枚を超えるレコード・セールスを記録し、ギネスブックで「史上最も多くのレコードを売ったアーティスト」

として認定されているフリオ・イグレシアスが、ここにきて更なる成功を収めているという。

 

 

これ以上ない成功を収めながらも、現在73歳にして新たな偉業を達成中だ。

日本国内でも2014年6月27日に発売されたベスト・アルバム『1』が、

先行販売されたラテン圏にて iTunesなどを含む多くのチャートでNo.1を獲得しており、

本人曰く、過去最大の成功作となっているという。

 

アナログレコード、CD、デジタル配信…と音楽のメディアが変わっても、

いつの時代もフリオ・イグレシアスは頂点を極める至高な存在のようだ。

 

Julio Iglesias 黒い瞳のナタリーNathalie (1982年)

 

とはいえ、彼はミュージシャンとしての輝かしい成功が始まる前、サッカー選手として大きな挫折を経験している。

フリオは決して元からミュージシャンを志していたわけではなく、

サッカーの名門レアル・マドリードのユース・チームでゴールキーパーを務めていた選手だった。

彼は、晴れて1軍選手に登録された矢先、交通事故で全治約5年の瀕死の重傷を負い、選手生命を断たれた。

療養中にリハビリとしてギターをはじめ、それがミュージシャンとしての活動が始まるきっかけとなったのだ。

一度は大きな挫折を味わいながらも、立ち上がり、成功をおさめ、それを継続させているフリオだけに、

「人」として考えや生き様にもスポットは当たってしかるべきであろう。

新たな偉業を打ち立てたアルバム『1』は、 自身の選曲によって名曲の数々を再レコーディング・リマスタリングした。

 

 

又昨年72歳に収録曲「ファジャステ・コラソン ~心よ、あなたは敗れた」のミュージック・ビデオ

ビデオには各界のセレブが多数出演。レアル・マドリードに所属するサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、

世界的屈指の男子プロテニス選手のラファエル・ナダル、

現役F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ、他大勢の友人たちが

 

ulio Iglesias - Fallaste corazón (Todos con Julio Iglesias)

 

各界のセレブ39名は、すべてフリオの友人。カメラの前でセレブたちは曲にあわせて歌を口ずさむなど、

フリオの交流関係の広さ、愛されっぷりが伝わってきます。

 

 

最近大橋巨泉も亡くなり僕らに影響を与えてくれた方(11PM見てボサノヴァのWaveって曲を知り)

が亡くなっていくのは時代の流れですが、次は筆者達世代が頑張らなくてはと思う次第です。

 

この様は曲聞く限りはオーディオって言葉が不要で バック分ラウンド的にうるさく聴こえず

耳あたりの良い感じに聴こえれば最高です。ただ1980年時代の曲と現在のMéxicoなんか比べると

録音の素晴らしさを感じますが・・・そこは雰囲気で。所詮人の耳は都合良く出来ています(笑)


Julio Iglesias - Historia de un amor

 

特に夏にフィリオの歌のタンゴが好きです。団塊の世代頑張れコールですね!

 

Julio Iglesias - La Cumparsita