伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

筆者の好きな前世代の指揮者カール・アドルフ・シューリヒト(Carl Adolph Schuricht)を考察する。

2020年11月27日 | クラシック音楽・オーディオ

最近ハードな仕事で忙しくしてます、先日健康診断の結果、体重が3キロ程増え、身長は1センチ程縮まり間違いなく老化してます。10年程前の癌摘出手術、2年前には違う処の癌のため放射線治療も効果的で最近体調も良くなっていますが、70歳すぎると体力は無くなり一週間続けてのフルタイムの仕事は限界を感じます。

季節を考えると少し遅咲きな感じはするが、この時期にに珍しくピンク色のバラの花が開花したので写真に収めました、これば又綺麗に撮れました。やはりLeicaのレンズの色はいい色が撮れるのは嬉しい。
独特のフワッとしたピンク色って意外と撮りにくい色なんです。さすがLeicaのレンズはその辺りが大変お気に入りである。



先日来、家の塗装工事も終了し穏やかな新年が迎えられそうですが、世の中は相変わらず「武漢風邪」の冬の陣と相成ります。世界はこの時期相当数の患者が増え蔓延していて、勿論日本もこの「流行り病」も陽性感染された方が増え、今後の陽性感染が増えることは注意が必要です、ニュースではすべての放送局は「流行り病」オンリーで肝心のアメリカ大統領選挙の強奪事件についてニュースは何も放送してなく、病院では入院患者が満タン状態GO TOは如何なものか二階の一言から出た政策は如何に?一刻早い収束を願うばかりである。日本の政治屋の間抜けさを中共はあざ笑うかのようだ、すべてが中共からの問題であるのに・・・・。

先日購入したカール・アドルフ・シューリヒト(Carl Adolph Schuricht)暫く振りに中身を拝見する、誰も認める、特にブルックナー:交響曲第9番が有名でシューリヒトのブルックナー第9番の中でもっとも有名な録音。聴いたことの有る方も沢山お見えになると思いますが、筆者にとって重要な曲は実は晩年に演奏された、チューリヒ/チューリヒ・バロック・アンサンブル演奏のバッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)です。

何故か朴訥と聴こえ、淡々と演奏するさまは正に芸術そのものであろう、聴けば解るが、精神的にも落ち着き心に染みるこの様な演奏はとても良い。



カール・アドルフ・シューリヒト指揮者。1880年7月3日、ダンツィッヒ(現ポーランド領)で生まれる。1967年1月7日スイスのコルソーにて没。父親はオルガン製作者。11歳で作曲、15歳で指揮を始め、ベルリン音楽大学を経て、マインツ、ドルトムントの歌劇場で修業を積む。1912年から31年間にわたってヴィースバーデン歌劇場の音楽監督を務める。ナチスを逃れてスイスに亡命。戦後はザルツブルク音楽祭をはじめ、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど各地のオーケストラに客演した。56年のウィーン・フィル初の米国公演にはクリュイタンスと共に参加、ドイツのもっとも正統的な指揮者と評価された。

特に筆者か好きな1960年から1966年にかけてシューリヒトのセッション録音をおこなっていたレーベル「コンサート・ホール・ソサエティ」のステレオ音源からのコレクション。
 1960年代といえばシューリヒト80歳代、最晩年にあたりますが、何歳になってもテンポが遅くなったり、アンサンブルが弛緩したりすることがないどころか、決めどころでのえぐり方や、強調パートの選択など、逆にどんどん深化していったのがシューリヒトの凄いところで、改めてその特別な芸風に驚かされます。



厳格的で聴きご耐えある、J.Sバッハ/ブランデンブルクコンチェルト(全曲)勿論此処に有名な奏者たち演奏の見事なバランスの良いバッハは聞き応え十分である。
「コンサート・ホール・ソサエティ」は、LP時代に通販というかたちでクラシック音楽を家庭に配布していたレーベルで、シューリヒトのほかにも、ミュンシュ、モントゥー、クリップスなどの一流指揮者や、ピアニストではペルルミュテール、マガロフ、グルダなどといったアーティストがレコーディングをおこなっていました。
英スクリベンダム・レーベルからのこのリリースでは、リマスターは、アビーロード・スタジオのエンジニアであるイアン・ジョーンズが起用され、ARTシステムによるリマスタリングで、可能な限りの音質改善がおこなわれています。


勿論聴くのは「LUX KIT/A3500」パワーアンプを使い「ho's systemのLS3/5a」を適度な音量で楽しむはこの上なく幸せである、当然この頃は古楽器演奏も無くモダン楽器の演奏と想像するがここに掲げられたメンバーは権威の有る方達も多く、バッハの音楽の懐の広さ深い感動を覚える、カール・アドルフ・シューリヒト指揮者の素晴らしさを伺える曲でも有る。

最近特に3/5aを中心に聴くことが多い、特にこのシステムの利点はどの様な音楽にも成約じみたものが無く、ジャンルに拘らず良い成果を出し安心して聴ける事のように思う、オーディオマニアを問わず感銘を受けることが出来るシステムかも知れない。1980年頃の製品と思えば完成度の高さは良いと思う、とかくアンプの弱点はあからさまに出す特性が注意点でも有る。


一般的にはLUX KIT A3500は出力トランスにはSQ38FDやMQ60などに使用されているOY15型を採用しており、出力管に6CA7を用いたプッシュプル方式のウルトラリニア接続で40Wの出力を得ています。また、出力管には6L6GCや50CA10なども僅かな変更だけで使用できるよう設計されています。
ドライバ回路(位相反転回路)にはリークムラード型と呼ばれるカソード結合回路を採用しています。

この回路方式ではゲインが高くとれるメリットを持っていますが、上下のゲインにアンバランスが生じるという欠点を持っています。A3500ではこの回路に増幅度の大きい6AQ8を採用しており、プレート抵抗を上下同じとしてもアンバランスが殆ど無視できるように処理しています。
現在筆者所有のA3500は先日新品を購入した松下電器産業の6CA7を装着しています。実測最大出力:25W(8Ω、1kHz、5%THD)と計測できました。

オーディオ機材は数値では決して評価はできないが、現在筆者好みの音楽鑑賞には耐えられるアンプとなっている、LUX KIT A3500ではアンプ全体にわたって裸特性を向上させており、強度の負帰還をかけることなく優れた特性を確保しています。
また、負帰還回路にはMLF回路(マルチプル・ループ・フィードバック回路)と呼ばれる独自の方式を採用しており、可聴全帯域にわたって歪を低く抑え、負荷の変動に対しても安定性を保っています。程良い多少馬力の有る真空管で鳴らせば、オールマイティでジャンルを問わず楽しめる装置のようである。勿論松下電器産業の6CA7の能力も相当良い製品なのであろう。



亡くなる1年前1963年6月シューリヒト最後の録音である「ブランデンブルク協奏曲」全曲が待望の復刻!2013年からタワーレコードの企画盤CDとして発売してきました「コンサートホール音源」のシリーズでは発売していなかったこの名盤を、今回の復刻は1990年の市販での発売以来です。

1966年5月にチューリヒで録音された当盤は、翌'67年1月に亡くなったシューリヒトの最後のスタジオ録音として、ファンに長く親しまれてきた名盤です。前年の1965年12月には旧EMIレーベルでウィーン・フィルとブルックナーの交響曲第3番の録音を終えた後、'66年はさらに体調が思わしくないなかにあっても、この録音は精力的に行われ、とりわけ素晴らしいソリストたちとの共演はシューリヒトに充実した時を与えたようです。

当時既に著名であったモーリス・アンドレやハインツ・ホリガーなど錚々たるメンバー表は、今見ても圧巻の一言。当時85歳であった巨匠との貴重な記録ともなりました。彼らの素晴らしい音色と、小編成での弦楽器を含む颯爽としたシューリヒトの解釈がさらに輝きを増しました。このブランデンブルク協奏曲は、シューリヒトならではのすっきりとしたバランス感覚により構築されたバッハ演奏であり、当時の多くに指揮者が採用していた厚い響きによる豊かなバッハ像とは一線を画したスマートな響きが特徴です。

【演奏】
  チューリヒ・バロック合奏団
  カール・シューリヒト(指揮)
【ソリスト】Soloists
 (第1番)ハインツ・ホリガー/アンドレ・ラウル/ミッシェル・ピゲ(オーボエ)、ウェルナー・シュペート/ゲルハルト・シュルント(ホルン)、
ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)、マンフレート・ザックス(バスーン)
 (第2番)モーリス・アンドレ(トランペット)、レイモンド・メイラン(フルート)、ハインツ・ホリガー(オーボエ)、ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)
 (第4番)ミッシェル・ピゲ/クリスティアン・ランゲ(リコーダー)、ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)
 (第5番)レイモンド・メイラン(フルート)、ブレントン・ラングバイン(ヴァイオリン)、クリスティアーヌ・ジャコテ(ハープシコード)
 (第6番)マックス・レシュエール/ジャン=ミッシェル・アヨ(ヴィオラ)、ハンネローレ・ミュラー/ベッティーナ・ベンツィガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

別に紹介しなくても皆さんおわかりですが、ハインツ・ホリガー(指揮、オーボエ、作曲)Heinz Holliger, conductor, oboe & composer Biographyハインツ・ホリガーは、
現代の最も多彩で非凡な音楽家の一人といえるであろう。



彼は、ジュネーブやミュンヘンの国際コンクールで優勝して後、すぐに5大陸の主要なコンサート・ホールで演奏し始めた無比の国際キャリアの持ち主である。作曲と演奏両方を追求することによって、彼は自分の楽器上での技術的な可能性を引き伸ばし、また、同時に現代音楽に深く傾倒している。現代を代表する作曲家達がホリガーのために作曲をしており、また、ホリガーもあまり知られていない作品や作曲家の曲の代弁者にもなっている。



モーリス・アンドレMaurice Andréトランペット奏者。
1933年5月21日フランス、アレス生まれ。18歳から正式に音楽の勉強をはじめ、パリ音楽院に入学し、才能が花開いた。ラムルー管などのソリストとなり、1955年ジュネーヴ国際コンクールに優勝、33歳でパリ音楽院の教授となる。ソリストとして国際的に活動。ピッコロ・トランペットを駆使し、レオンハルトら古楽奏者らとの共演も多く、トランペットのレパートリー拡大に貢献した。キング・オブ・トランペットと呼ばれる。残されたCDの数々は、どれも高水準な演奏で一貫しており、アンドレならではの柔らかく美しいサウンドを満喫できる。2012年2月25日、フランス南西部のバイヨンヌの病院にて没。78歳。



特に5番のチェンバロ演奏が光る、
クリスティアーヌ・ジャコッテ(Christiane Jaccottet)
(1937年5月18日、スイス、ローザンヌ、クリステアーヌ・ワクスマス生まれ、1999年10月26日、リヴァーズで死去)は、ヨハン・セバスチャン・バッハを含む多くの作曲家の作品を録音したチェンバリストでした。スイスのチェンバリスト、クリステアーヌジャコットは音楽家の出身で、4歳でピアノの勉強を始めました。彼女はラ・ショー・ド・フォンの音楽院、そしてウィーン音楽アカデミーで勉強を続けました。20歳のとき、彼女はミュンヘンで開催されたARDTelevisionが主催するコンテストで優勝しました。


彼女はグスタフ・レオンハルトの下で時代楽器を演奏するアプローチを開発しました。1964年、スイス音楽協会からソリスト賞を受賞し、翌年、ブルージュで開催された第1回国際音楽コンクールでチェンバロと通奏低音の賞を受賞しました。


彼女はアメリカ、カンダダ、ヨーロッパ、オーストラリアをツアーし、主要な国際音楽祭に出演しました。彼女の協力者には、ハインツ・ホリガー、オーレル・ニコレ、ミシェル・コルボ、フランク・マーティンが含まれています。
1975年から1999年に亡くなるまで、彼女はジュネーブ音楽院の教授でした。ジャコットは100以上の録音に参加しました。特に注目すべきは、バッハイギリス組曲とフランクマーティンのチェンバロ協奏曲の彼女の解釈です。



【録音】
1966年5月 チューリヒ
Disc8
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番[22:04]
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番[12:28] 
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番[10:02]
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番[16:00]
チューリヒ・バロック・アンサンブル
1966年5月

Disc9
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番[21:05]
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番[19:10]
チューリヒ・バロック・アンサンブル



カール・シューリヒトのラスト・レコーディングで、全6曲を録音している。これはそのうちの1枚。一貫して速めのテンポで引き締まった音楽作りだが、ニュアンスが豊かな上に一音一音に心がこもっていて実に感動的。チューリッヒ・バロック合奏団はその名のとおりスイスの団体だが、ハインツ・ホリガー、モーリス・アンドレ、レイモンド・メイラン、クリスティアーヌ・ジャコテといった名手も参加している。

今考えれば一流のソロリストでアンサンブルの演奏は素晴らしく格調高く指揮者もこのメンバーを実に上手くまとめ演奏は実にバッハの演奏には相応しい限りである。比較的地味な第1番からしてもうそのこくのある表現に引きつけられる。第2番では華麗な表現ではないが底光りするような重厚感が素晴らしい。第4番ではこの世代の指揮者では珍しくブロックフレーテを使用し、素朴ながら心のこもった美しい響きで至福の世界を展開していて感動的である。

古楽器全盛の今日、モダン楽器によるバッハをオールドスタイルのように決めつける雰囲気があるが、本盤はその内容の濃さで流行と関係なく心あるファンを惹きつけ続けると思う。1966年5月の録音、原盤は通販制レコードクラブ「コンサートホール」。一応ステレオだがこのレーベルの通弊で音質はいまいち。しかしそれさえ我慢できれば素晴らしい音楽が堪能できる。

音場が左右に分かれすぎであるが、まずは自然。何よりも各楽器のニュアンスが良く出るようになった。ヴァイオリンは、今までは鈍い音がバックに埋没していたが、音が立つようになり、実はかなりの演奏であることがわかったのはうれしい。ただしモダンチェンバロの響きはシューリヒトには合わない感じもするのだが・・・・。



オーケストレーションを客観的に整理した解釈と、明確で生命力に満ち、なおかつ気品のある美しさを湛えた演奏が現在も多くの支持を集めているカール・シューリヒト。彼が1950年から66年まで、シュトゥットガルト放送交響楽団を振って南ドイツ放送(SDR)に残した放送用のセッション録音やライヴをCD30枚にわたり記録した「カール・シューリヒト・コレクション」の中にベートーヴェンの交響曲が連なっているので早速「ポチ」してみた、ただ注意は半世紀以上前の録音のためモノーラル録音もあり、音質は期待できない事は承知して頂きたい、
以前から是非聴きたいカール・シューリヒトのベートーヴェンである、ブラボー!

是非聴きたいチェンバリスト、ブランディーヌ・ランヌーの最新盤、J.Sバッハのゴルドベルク変奏曲を検証する。

2020年11月17日 | J.S.バッハ関係

最近筆者の好みの曲は昔から圧倒的にJ.Sバッハの音楽が多いが、そのJ.Sバッハの音楽程不思議で、個々の演奏者、扱い楽器により多種な展開に驚き、聴けば聴くほど奥が深いように思える・・・・、その中から何が好きかと問われたら、「これさえあればもう他はいらない」と思える一枚があれば・・・、そしてJ.Sバッハの同曲の演奏者違いが又棚に並ぶ、そして筆者好みの演奏者で楽しむ時間は、この世のパラダイスかも知れない。

と同時に相当余裕があれば、後少しレベルアップした管球王国97号でも紹介されたアンプ例えば大型真空管使用の211のシングル、ここの製品は作りが綺麗で見た目も楽しめる、エアータイト(ATM2211J)で、初代15Ωのロジャースの「LS3/5a」を鳴らしじっくり鑑賞してみたい衝動も覚える様な夢の世界、落ち着いた佇まいとシンプルなデザインも優れ音質の良さも伺えるようです。筆者の物とすることは、余りに高額ゆえ多分永久的に無理だとおもうが・・・(笑)、昔オーディオ評論家がいみじくも言っていた、好きな音は現物では無くともオーディオファンは其れなりに音を近づける傾向があると言ってた記憶が頭に残るが此のアンプの価格は余りに高額すぎる、実に良き面構えである。



今回見つけたブランディーヌ・ランヌー鍵盤演奏者の「J.Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲」聴いた瞬間、印象深いアリアから始まった、一音一音をすごく大切に奏でる様に聴こえる、ゆったり過ぎテンポの「ゴルトベルク」ところが3小節目頃は普通に戻るが、このそれぞれの音符大切に歌い上げる演奏は棚に乗せる価値は十分あるように思う、なぜか。とにかく「愉しい」から。それに尽きます。
冒頭のアリアこそ7分近くをかけてゆったりと弾かれて度肝を抜かれますが、それ以降は、ゆったりした曲でやや遅めのテンポをとる以外は、むしろ早いテンポで弾かれていますがさすがCD2枚は長すぎる・・・・・。

この演奏の楽しさは、と問いかけると、彼女が女性だから?フランス人だから?楽器がいいから?あるいは録音がいいからと色々条件はありますが、音楽への限りない愛情なのでしょう。ランヌーの演奏する、「イギリス組曲」「フランス組曲」「トッカータ」も勿論良いが「ゴルドベルク」は別格かも知れない。



筆者にとってはよくある事だが、最近の又馬鹿なオヤジの無駄使いをしてしまった。カード支払いに気がつけば奥様の嫌味の雨が降る、それでなくとも最近CD等の購入が多いと文句が多い。
秋葉原の某店舗より真空管の略新品の松下電器産業の6CA7出物を仕入れた、次いでに珍しい三菱電気株式会社の珍品6AQ8 MT9ピンが店舗隅に飾ってあり、実に安価な価格ゆえまとめて仕入れてしまった勿論カード支払いで。

視聴すると当然あまり代わり映えはしなく聴こえる、同メーカーで当然に思うが、この真空管は一つ一つに個性があり同メーカーで同音が出るとは思わないほうが良い。此方理が実に厄介な物と思う。同様に聴こえる物作りは大変な企業努力が必要と思う、手作りに近い真空管が特に難しいようです。
勿論仕入れてからは足の部分の清掃を十二分してから、接点回復剤を塗布し、丸一日は電源を入れなじませました。


その後少し経過して視聴する、先ずはディット・ピヒト=アクセンフェルトで「ゴルドベルク」を聴く、三菱電気のMT9ピンも意外と安定した音がする、当時の大手電機メーカーは安定しているようです。この前段管はアンプ購入後すでに6種類のMT9ピン管を購入に至るが意外と音質は国産が良好であった。

日立と比べ輝きの感じが後少しという感じに聴こえるが先ずSIEMENSと同様それ以上の判定は出来る模様だ、しかしパッケージはあまりにもお粗末な感じはする、可也チープに思いませんか(笑)。コメントが笑える、「三菱パーツ・音響器用」まさに昭和以前のコピーを感じるのは筆者だけなのか?何故か学校で使う教材のような感じがするのは筆者だけなのか?

多分当時の定価は現在の10倍が現在の価格であろう。690円の価格がついていた。松下電器産業の6CA7はパッケージの後ろに定価1400円と記されていた。この価格を考えれば現在での購入価格は相当高額になるようだ、しかも6CA7の真空管はこの松下製品が以外に人気が高く実力も高いと聞く。
確かに筆者所有の「LUX KIT/A3500パワーアンプ」は姿を見れば音質も想像でき勿論LUXトーンも有名、物のデザインの根底にはそのような事が伺える、見た目から感じる音も意外と大切であろう。


そして現実の世界に、全ての真空管を交換して現実の音を聴く、これはこれで中々バランスの良い音から音楽が流れる様になってきたようです。メインのEL34(6CA7)は果たして何れのメーカー品と相性が良いかを今後求めていくことになるでしょう。また同管に太管があるようだが音質は如何に?知らないことが多い、益々興味が湧く事柄です。


そして本日紹介する、ブランディーヌ・ランヌーの演奏を聴きながら「機材が先程思ったエアータイトアンプ大型真空管使用の211のシングル機材ならもっとスッキリした演奏を聴こえるかも知れない」なんてことを想像しながら淹れたての珈琲を頂きながら、午後の夢の世界です。本日の珈琲は先日高島屋で購入久方ぶりのモカマタリでした、確かに高島屋の珈琲価格は若干高額だが旨い。


フランスの鍵盤奏者ブランディーヌ・ランヌーBlandine Rannou(Cemb) ゴルトベルク変奏曲。グレン・グールドを引き合いに出すまでもなく、この曲はピアノでもチェンバロでも、さらにはもっと違う楽器でも、あるいは諸々の編曲でも、驚くほどたくさんの名盤に恵まれてきたのは、いうまでもありません。

そしてこの曲を知る人の数だけ、心の名盤やいつまでも思い出す名演があることでしょう。しかも、フランス古楽界きっての大御所になりつつある異才、パリ音楽院を卒業後、古楽器の権威レオンハルトとボブ・ファン・アスペレンの2巨頭に師事した後、明らかにユニークな存在感を放ちながら「古楽のメッカ」フランスで充実したキャリアを積み重ねてきたブランディーヌ・ランヌーが、ここに満を持して録音した『ゴルトベルク変奏曲』は、それら既存の演奏をすっかり忘れさせてしまいかねない、おどろくべきユニークな演奏です。
【収録情報】
   J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
  ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)

快速をきわめたグールド55年盤なら40分もしないで終わってしまうこの曲に、CD2枚が費やされています。前例がないわけではありませんが、それはつまり、30の変奏すべてにおいて、前半・後半の繰り返しをきっちり守っているうえ、冒頭のアリアの演奏がとてつもなくゆったりとしているから。

そして、それで比類ない演奏が成立してしまっているのですから、もう驚くほかないのです。ピアノならペダルがあって音を伸ばせるから、ものすごく遅い演奏でも音楽的に成り立つけれど、チェンバロはペダルで音を伸ばせないうえ、どんなタッチで弾いても同じ音量ですから、「ゆっくり弾く」はこの楽器の特性をほんとうに知り尽くしていないと、まず不可能なのです。ですがこのCD、1音1音がとほうもなく含蓄ゆたかに響く(これはZig-Zag Territoires特有の、直接音と残響がほどよく溶け合う自然派録音に負うところも大きいのでしょう)、その魔術的な、ほとんど永遠につづくような遅さのアリアに、まちがいなく耳が吸い寄せられてしまうはずであろう・・・。



そしてランヌーがなぜ全ての変奏を前半・後半きっちりリピートするかというと、そこまでが「チェンバロ音楽としては当たり前」の作法だから。チェンバロはピアノとは違いニュアンスを細かく弾き分けるのではなく、曲の「元のかたち」と「即興で装飾を入れたかたち」を両方弾き示して、その変化の妙を味あわせる、というのが、バッハの時代にも行われていた最もオーセンティックな演奏スタイルだったのです。

一般的に真空管アンプで聴く音楽は、温かみがある、柔らかな音がすると一般的に言われるが全く違って、真空管でも石のアンプでも全く変わらない、ケレン味も無くかなり鋭い音もするが、筆者が感じる事は音楽が立体的な感じ更に奥行きさえ聴こえ、勿論ソリットステートアンプも立体的にと言われる方もお見えになりますが、一般的にはアンプ単体で何百万もする、現実を思うと現在所有する真空管アンプ程度で十分楽しめる。少しでも「いい音で音楽を堪能したい」が物には限度がある。貧困とは誠に辛いものである。
バッハを聴くときにはあまり感じないが、その様な事を思いショパンなど聴くと痛切に音楽の美しさを感じるものです。なぜであろう・・・・・。



J.S.バッハ: フランス組曲 BWV.806-BWV.811, 
       イギリス組曲 BWV.812-BWV.817, 他
【曲目】
  J.S.バッハ:
   CD1-2   イギリス組曲 BWV812~817(全6編)
   CD3-4   フランス組曲 BWV806~811(全6編)
   CD5    トッカータ BWV910~916(全7曲)
【演奏】
  ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)

最近の話題は彼女はZig-Zag Territoiresレーベルを中心に、バッハほかのチェンバロ作品を多数リリースしているランヌー。パリ国立高等音楽院でも教鞭を取り、近年話題のジャン・ロンドーなどを育てたことでも知られます。

イギリス組曲、フランス組曲が同時に楽しめるセットは聴き応えがある、ブラボー!



追伸、最近我が家のモジャくんは前歯が生え変わり徐々に大人に成長しています。あまり散歩は好きでは無いようです。
狂犬病予防ワクチンも終了し23日以降にトリミングに行く予定です。きれいになったら又アップしますね!

ドレミの不思議を紐解く、偉大なバッハは作曲を始める前から熟知していたのか・・・正に脳トレーニングだ。

2020年11月12日 | クラシック音楽・オーディオ

最近「うまく調律されたクラヴィーア」一般的には平均律クラヴィーア曲集の演奏者を代る代る聴くがどうやら平均律トラップに惑わされているように思う、最初に基本ドレミのドはドの音はどれであろうか?白鍵盤全てがドの音なんですね。その中の批准がハ長調の誰もが知るドの音なんです。

最近購入した「音楽と洗脳」苫米地 英人 (トマベチ ヒデト)著、1959年、東京生まれ。認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。
計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)。決して音楽学者でもなく科学者の隙間を埋めてくれるような本でした。見えてくる音楽の楽したと言った工合です。



数字を使って神を記述しよいうとしたピタゴラスが「ピタゴラス音階」をつくり神に捧げたと言われる宗教と音楽の繋がり・・・。
上図の様な鍵盤を想像すると隣同士鍵盤は常に半音階離れています。2つ離れた場合は全音離れた事になるのですが、長調の場合の音の並びは「全全半全全全半」です。どういう意味かは、ドとレの間も全音で、レとミの間も全音、ミとファは半音・・・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを並べた音階が長調で全て共通です。と科学的に説明されています。
白鍵盤の全てはドの音が成立でき、そのあたりが正に科学者の発想であろう。

次にCDが日本の音楽環境に大きな問題を投じたこと、これなデジタル情報を収録した音楽メディアと言ってます。それはソニーの社史の中より「業務用PCN-1600を発表、そして世界の録音現場に広めようと1980年でしたが、価格が倍以上高く音質は悪く音楽的ではないと拒否される、ソニーを支えたスティービー・ワンダーやジャズピアニストのハービー・ハンコックなどがデジタルオーディオを支援した、そしてクラシック界では帝王と称するカラヤンという巨匠がこのCDの素晴らしさをアピールしてくれた」此の様な事を知り昔からソニーのオーディオ機材の優れた物は皆無で、今まで筆者も購入もしたことが無いまた今後も使いたくない筆頭です。

ついでにカラヤン、ハービー・ハンコック、スティービー・ワンダーとも余り聴かないのは偶然であろうか?果たしてこのテーマの「うまく調律されたクラヴィーア」のことも実にうまい具合に説明されてます、一読をお勧めします。

とても興味深い点は、ところで視聴するにはいかなる機器を使ったのが良いかについても解説されています。苫米地 英人氏のオーディオシステムも大変興味深い、以前もアップルの漢字トーク時代「ことりえ」についても関わり合いがあると聞いたが筆者は使いづらく別ソフトを使っていた。

昔話になるが、仕事でソニーレコード静岡工場に何度も行き、サンプルと称してLPレコードを数枚頂いた、当時サイモンとガーファンクル2枚組で有名、当時は自慢のノイマンの録音機材を輸入して社員で組み立てレコード制作を手がけた事を自慢気に話していたが、オールフラットで音質も頗る良いと言われ楽しみに持ち帰り聴いたが、これがノイマンの音かと疑問が過る、素人集団で作ったLPは芸術とは無縁で、音楽制作は出来ないであろう。

ついでにビクターのレコード制作の人が話したのは、音をカットする音域決め高域もカットオフして聴きやすい仕上がりにしているそうです、マザーをカットオフせずレコードプレスは聴けないレコードと言われていた。当時有名な百恵ちゃんのLPも含まれ好きな友人に全てを引き取って頂き、その後益々ソニー製品は縁遠くなっている、ソニーレーベルは未だ敬遠気味である。
最初のイメージは大切である。ソニーはその様な気風があるように思う、ウォークマンなどの得意分野を入れ込んだ携帯も今やAppleの足元にも及ばない、今後は是非頑張っていただきたい。



「音にこだわるならば真空管アンプ」いい聴き方は信頼して聞き流すこと。音に対して無意識になればなるほどいいと書きましたが、もしも、こだわるのであれば、オーディオ機器にこだわるのはいいことです。私は機能音源を制作するときも、再生するときも、機能音源ライブを行うときも、アンプは全て真空管アンプを使っています、なぜ真空管アンプにこだわるのかといえば、真空管の三極管は偶数倍音を強調するからです。

人間の脳は、純正律の和音を好むとと同様に、何故か、偶数倍音を好みます。特殊機能音源においても真空管三極管アンプをしようすれば、偶数倍音が強調されることで、音が勿論、艶やかになります。と解説されています。

現在筆者のオーディオ機器は何れも年代物であり、その中で唯一新しい機材はオーディオインターフェイスだけである、定年過ぎの貧困老人にはこの辺りの装置が分相応と思う、デジタル化が進みiTunes等の加盟で簡単にソフトは入手でき実に良き時代になった。そこでこの氾濫する音楽リストの中から演奏者を選び聴き分ける作業は大変興味深い。勿論気に入ればLP、CD購入する様に聴くが、一応最近やっと落ち着いて聴ける環境に近づく、再度聴き直し6年の年月が過ぎてしまった。完全禁煙して以降は煙が真空管と、LPとCDに移行しているようである(笑)。



オーディオ機材もまるで「うまく調律されたオーディオ機器」といった具合なんでしょうか?勿論出力真空管も種類があり、音質もそれぞれ三極管五極管とで音質の差はあるが、肝心な事は正にバランスが良い事が最大の条件なんであろう。「うまく調律された真空管オーディオ機器」なんですね。

現在筆者のオーディオ機器はLUX KIT/A3500パワーアンプにho's systemのLS3/5aで聴くことが多い、GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYでの音も良いが特に鍵盤楽器のチェンバロ等は高音の再生が華麗で、綺麗すぎに聴こえて、自然に聴こえる最近は3/5aを常用してしまう、此のあたりが3/5aの魅力であろう。
聴く話によると、ある人などは最終的には3/5aのみで楽しんでいらっしゃる方も沢山いるよです。

山岡氏より3/5aに相性の合うアンプを教えて頂きし購入の、LUX KIT/A3500パワーアンプだが、分かる範囲で補修はしたが、取扱マニュアルが付属してなく是非入手したいと思っていた、手軽に出来るコンデンサー等の交換詳細事項は知りたい場合、無いと困るのがマニュアルです、マニュアルはヤフオクに出店されていたが6千円の価格が表示されていた、購入も考えたが、前からPDFを探すが見つからなかったが、やっと見つけましたPDFデーターです。



早速見つけたLUX KIT/A3500の説明書(マニュアル)をPDFを見つけ予備も含め2部コピーした、おっしゃていただければ、マニュアルPDF希望の方はデーターを添付しますよ。この半世紀前のLUX KIT/A3500パワーアンプを使っている方は意外と多く、メインの真空管も交換可能のアンプで人気度も伺えるようです、真空管アンプの場合は肝心な事はトランスが命でコンデンサー等の交換、真空管ソケットの交換で復活する場合が多いようです筆者の持つ真空管ソケットも交換した。多少の改良後ある程度の慣らし運転を終了し、今回は全てがまとまってきた装置でエディット・ピヒト=アクセンフェルト(Edith Picht-Axenfeld)を再度聴き直してみる。

今までこの「平均律クラヴィーア曲」幾度も紹介してきましたが、鍵盤楽器奏者も数あるが今後も良い演奏者と巡り合わせれば是非紹介は続けたい。
2001年,87歳で他界した偉大なピアノ、チェンバロ奏者であり、教育者として20世紀の音楽界に大きな足跡を道してディット・ピヒト=アクセンフェルト。バッハの譜面の隅々まで熟知してエキスパートである高度な技術とエレガントに比類ない音色はいつもでも輝くのであろう。



ディット・ピヒト=アクセンフェルトは1914年1月1日、フライブルク生まれの鍵盤楽器奏者。2001年4月19日、フライブルクの自宅で心不全のため他界。フライブルク大学眼科学の教授であり眼科臨床医の世界的権威テオドール・アクセンフェルトの娘として1914年、フライブルクで生まれた。5歳でピアノの演奏を始め、卒業試験後は当時バーゼルにいたルドルフ・ゼルキンにピアノを、ヴォルフガング・アウラー、アルベルト・シュヴァイツァーのもとでオルガンを学んだ。

1935年にベルリンでデビュー、1937年にワルシャワの国際ショパン・コンクールでショパン賞を受賞。1947年~80年、フライブルク国立音楽大学でピアノと初期鍵盤音楽の教授となる。世界的なチェンバロ奏者として活躍していたが、モダン・ピアノの名手でもあり、シューベルトやショパンの名演も残している。

我が国にも十数回に渡って来日し、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルなどで、日本の演奏家の指導にも重要な役割を担っていた。
世界的なピアニスト、チェンバリストとして活躍。オーレル・ニコレ、ハインツ・ホリガー、フィッシャー・ディースカウ、ヘンリク・シェリング、ローター・コッホらとの共演やレコーディングなども数多い。アンスバッハ週間、イギリス・バッハ週間、ルツェルン音楽祭、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルなどでも重要な役割を果たしてきた。 2001年、87歳で他界した偉大なピアノ、チェンバロ奏者であり、教育者としても20世紀の音楽界に大きな足跡を遺したエディット・ピヒト=アクセンフェルト。バッハの譜面のすみずみまで熟知したエキスパートである彼女が高度な技術でエレガントに奏でる比類のない音色は、どこまでも暖かく聴くものをやさしく包み込みます。



昔は気に入ったレコードを見つけ、演奏者の違いに興味はあったが、同曲での違う演奏者の購入は躊躇した、当時のLP代金は高額で月1〜2枚が限界でセット物の購入は何ヶ月も我慢する必要があった。懐かしい思い出です。

 ピヒト=アクセンフェルトの芸術
 バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(2CD)


世界的鍵盤楽器奏者ピヒト=アクセンフェルトが到達した比類なき高み。
ピヒト=アクセンフェルトの名盤が最新技術によるオリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスタリングで蘇ります!
【収録情報】
 ・J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
 (24の前奏曲とフーガ第1番ハ長調 BWV846~第24番ロ短調 BWV869)
 エディット・ピヒト=アクセンフェルト(チェンバロ)
 録音:1979年5月/埼玉


バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻(2CD)
【曲目】
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻
 24の前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調 BWV870~第24番 ロ短調 BWV893
【演奏】
エディット・ピヒト=アクセンフェルト(チェンバロ)
【録音】
1979年5月 埼玉
実は彼女は最晩年、バッハのチェンバロ作品全曲録音プロジェクトを企画し、録音が進んでいた。が、彼女が2001年に亡くなったために惜しくも未完に終っていた。今回登場するのは、これまで発売されることなく保管されていたその秘蔵の音源の中から厳選した名演だそうです。



特に我が意が多い、バッハの大家アクセンフェルトが残した唯一のショパン録音。
ピヒト=アクセンフェルトがセッションで残した唯一のショパンで、遅めのテンポから一つ一つの音にショパンが託した輝きが目に見えるように再現された個性的な名演。是非とも聴きたい一枚です、アンプマニュアルで出費が無かったので、本日AmazonでCDをポチりました。納品が楽しみでもあります。
【曲目】
ショパン
  1.12の練習曲集作品10
  2.12の練習曲集作品25
【演奏】
エディット・ピヒト=アクセンフェルト(ピアノ)
【録音】
1975年10月11日&12日、東京、石橋メモリアル・ホール
[オリジナル・プロデューサー]井阪紘
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]大野正樹
ADD/STEREO
解説ではエチュードの大問題は10の6をどう弾くかだと思う。楽譜には付点4分音符を1分間69で弾けとかいてある。6/8拍子なので、1小節1.74秒で弾けという事になる。この曲は53小節+8分音符1個で実現ので、他53.2小節×1.74秒≈92.57秒、なんと1分33秒で弾けと最事になる。その様な細かな事にも気になっています、
どの様に演奏されているのかを楽しみに待ちます、ブラボー!

イリーナ・メジューエワは音楽を学ぶ生徒の教材として、高い演奏スキルをもつ者に良い曲、バッハ:「うまく調律されたクラヴィーア」第2巻

2020年11月04日 | バロック音楽・オーディオ一般


少し前に一般的に「バッハの平均律クラヴィーア」と言われる、第2巻のCD2枚組が配送されたが、最近仕事に忙殺され開封をせずに放置していた。イリーナ・メジューエワの第1巻は実に良い演奏で印象も強くダイナミックな演奏が是非聴きたいCDであった。第2巻は特に興味があり是非聴きたかった作品であった。

本日は通院日、検査の予約があり朝から病院に出かける、午後からの検査もあるため、途中食事を取りに柏に立ち寄る、途中の手賀沼遊歩道で散歩を楽しみ、柏に、昼食は病院近くの目の前で天ぷらの揚げたてが頂ける、話題の「天の助」を利用する、別に穴子の一本物を注文し塩で頂くが、揚げたては最高であった。


久しぶりに手賀川の遊歩道散策は久しぶりで晴天に恵まれ景色は一層艶やかに感じる、本日木枯らし一号か?少し冷え込みジャケット着用した。

そして柏のオーディオ・デスクユニオン、に立ち寄るが、別に欲しい機材もなく、CDコーナーを除くとオスカー・ピーターソンMPSの「ガール・トーク」を発見。早速購入した、あとでゆっくり楽しみます。



是非CDも聴きたく新品を購入してみる、車のCDで聴くがドライブのバックグラウンド曲としても行けるようである。車両搭載の装置は全く音質も最低で、余り使用しないが・・・車までは手が回らないのも事実である。

無事検査も終了し、自宅に戻り、取り敢えず珈琲を挽き淹れたての珈琲を頂きながらイリーナ・メジューエワ(ピアノ)の「バッハの平均律クラヴィーア」という第2巻を試聴する。



その頃アマゾンからの届け物の配送があり「管球王国98号」特に表紙を飾る欧州古典直熱管GEC製PX25の採用のパワーアンプでAXIOM 80入のデッカ・ホーンを鳴らす記事などは是非読みたい特集である。勿論価格も桁違いで夢のお話ではあるが・・・頒布価格が提示されていた。
最近の管球アンプを覗くと一桁違った価格に圧倒される。直熱三極送信管211を使ったエアータイトATM2211Jのモノーラルアンプも一度は聴きたいアンプである。何時も思うが三桁以上のアンプで音が悪ければ詐欺だ!

筆者の使用するオーディオ機器もここから一段回バージョンアップを図ろうとすれば、多分桁違いの機器でなければ満足出来ないであろう。オーディオとはそうような物なのであろう。正に泥沼の入り口が見える瞬間である。
現状で決して満足はしないが、当分は現状維持の状態が続く、今後は本命の「いい音楽」を重視する。



先日教えて頂いた、問題も山積するが支那産の「Douk Audio 300B Push 845」真空管 パワーアンプ クラスA ステレオアンプ 25W×2(支那製品)の大出力アンプの配線を銀線単線に交換して真空管も適合品に交換して聴くとすこぶる良いそうである、YouTubeにて配信された動画を見たが実に生々しい音が再現されていた、一度試聴室に尋ねる予定である。ジムランのLE8Tも見事に改良した一品も仕上がり、アンプも価格も少し無理すれば入手出来るのかもしれない。
300Bのシングルアンプと違い、透明度が高く暴れ者のジムランSPの手綱な捌きが実に上手く調整さてれ心地よく聴こえた、特にLE8Tの音は特筆ものでした。

今回はLUX KIT/A3500パワーアンプを使い「WE銅単線(芯線0.65mm)ツイスト・ヴィンテージケーブル(デッドストック品」のスピーカーケーブルに交換したが、GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYを繋げ試聴する、勿論このTANNOY IIILZ in Cabinetのユニットを移植したエンクロージャーで十分ワイドレンジになり低音も十分味わえるものだが、ピアノの音質も実にグランドピアノらしく響くのが自慢である。オーディオマニアの性ですが、筆者の持参するスピーカーはアンプの性能で鳴り方も著しく変わり、質の良いアンプで鳴らせばその差は明らかであり、そのあたりが懐具合の相談に相成る、そのため色々な曲を楽しみ叡智を養わなければならない、それが唯一の楽しみでもある。

貧困とは辛いものである、まさかこの歳で我儘は言えず、只々我慢するしか無い貧困老人が情けない。

此のアンプで駆動するピアノJAZZも結構愉しるのが特徴がある、静寂を優先するチェンバロ曲は300Bnoアンプが優れているように思うが、ピアノ演奏では半世紀前のLUX KIT/A3500パワーアンプを駆動する音が面白く楽しめるようだ。


此のあたりで今回の本題に移ろう、クラシック音楽ファンにもJ.S.バッハが好きな方はかなり多いと思うが、「管弦楽組曲」や「ブランデンブルク協奏曲」などの管弦楽曲、「マタイ受難曲」や数多くの「カンタータ」などの宗教曲、オルガンのために書かれた作品群など、バッハの音楽には数々の入り口がある。バッハの音楽であるがまた、多くのジャズ・ミュージシャンもバッハの作品をジャズにアレンジして演奏しているため、そこからバッハを知ったという人も少なくないはずだ。

特にバッハは通奏低音楽器の演奏方法を単独演奏楽器に変えそれまでの演奏方式に革命をもたらし、子どもたちの教育用のための練習曲も現在では大変な有名曲を作った偉大な作曲者と改めて尊敬するに値する。



バッハによる「平均律クラヴィーア曲集」第1巻の直筆の表紙。音楽を学ぶ生徒の教材として、また高い演奏スキルをもつ者の気晴らしに良い、と書いてあるそうです。今回のタイトルにも使わせて頂いた「うまく調律されたクラヴィーア」第2巻が正式名が近い翻訳でもあるようだ。

ところで、最初に「平均律クラヴィーア曲集」からバッハの音楽に入ったという人は、どのくらいいるだろう。わりと少ないかもしれない。というのも、「平均律」という日本語タイトルにあるこの言葉が、なんとなく謎めいているというか、近づきがたい印象を持たれるように思うからだ。
とかくバッハと聴くとあまりに有名で近寄りがたい感が強かったが、色々聴くと此れほどまでの作曲家が生まれたことに感謝するように感じる。

うまく調律されたの言葉の解説は、18世紀前半にはまだ、現代的な意味での十二等分平均律(1オクターヴ12音の各周波数比を2の12乗根とする調律法) を実践できなかったが、少なくともバッハは「24の調がすべて綺麗に弾けるように自分の楽器を調律することを学んだ」(フォルケル)と言われている。この曲集が《インヴェンション》と同じく教程として編まれたことは間違いない。しかし同時に、全調を用いて音楽の世界を踏破するという大きな理念が込められていた。「世界」の普遍的な秩序を捉えること。これは16-17世紀を通じて希求された究極の神学的課題である。《平均律クラヴィーア曲集》は、神の秩序をうつしとった、小さな完成された「世界」(ミクロコスモス)なのである。と解説されているようです。



バッハはクラヴィーア、すなわちクラヴィコードやチェンバロのような(ピアノが作られるよりも前の)鍵盤楽器のために作った作品は数々あるが、「イタリア協奏曲」や「フランス組曲」や「イギリス組曲」など、お国名を冠した楽しい感じのする作品に比べたら、「平均律」と言われても、ちょっとどうしたら……という気持ちにはならないだろうか。

「平均律」とは、調律方法の一つである。曲の中で、つぎつぎと調性を変化させても、違和感なく美しく響いてくれる便利な調律の仕方だ。バッハは1オクターブの12音を主音とする長調・短調、つまり24の調性を網羅した曲集を書こうと思った。全調がほどよくきれいに響く調律方法があるなら、ひとつのまとまった曲集を作ることが可能なのだ。

ただし、バッハがこの曲集につけたドイツ語のタイトルを注意深く見てみると、Das Wohltemperirte Clavier、つまり「うまく調律されたクラヴィーア」としか言っていない。「平均律」なんて書いていない。当時はまだ「平均律」が現在ほど一般的ではなかったようなのだが、少なくともバッハは「全調に対応できるように“うまく”調律された」鍵盤楽器を想定していたと思われる。この曲集が日本にもたらされた時、だれかが「だったら当然“平均律”でしょ」ということで、このように翻訳してしまったのだろう。それが定着したことになる。


というわけで、この曲集はそもそも、鍵盤楽器を学ぶ人の教育的な曲集として(だから日本でも、ピアノのを習っている人たちは「教材」として比較的早く出会うことになり、「平均律」という言葉を、この曲集を指して使うことが多い)、1722年に第1巻が、1742年頃に第2巻が完成された。1巻も2巻もそれぞれ、24の調性を網羅しており、一つの調性につき「前奏曲」と「フーガ」がセットになっている。だから、CDなどではそれぞれトラック分けされていると、1巻だけで、(前奏曲+フーガ)×24の調性で48トラック。それが2巻あるので、96トラックという、結構な聴き応えのあるアルバムになる。

この言葉は、1744年に筆写されたアルトニコル稿の表紙に書かれている。自筆浄書は1742年頃に作成された。大判の紙の表にプレリュード、裏にフーガを記し、譜めくりをしなくてもよいルーズリーフの体裁をとる。この自筆譜は現在、ロンドン大英博物館にある。

曲集の成立に具体的な契機は証明できないが、《クラヴィーア練習曲集》を4巻まで出版した時期でもあり、出版の機会を窺がっていたことは考えられなくはない。が、おそらく第I巻以降に書き溜めたものにいわば「家」を与えて、個別の作品の散逸を防ごうとした。そもそもバッハは、自分の作品を使い捨てにせず、改良を加え続けてより完璧にする性質であり、ライプツィヒ時代の後半には特に頻繁にこうした改訂や集成が行われている。



《平均律》第II巻には、新作よりも過去のさまざまな曲を取り入れたものが多く、24の調をそろえるためには移調して加えられた作品もあるが、浄書後も大胆な修正が加えられており、この曲集がバッハにとって単なる寄せ集めではなかったことがわかる。教程としても重んじられ、第II巻はバッハの弟子たちがみなそれぞれ自分の筆写譜を所有していたという。

20年前の第I巻に比べて多様性がさらに強まるのは、作曲期間の長さゆえであろう。その中にはバロックの様式を脱却し前古典派へと向かう傾向も見て取れる。また、短三和音で終止する曲が第I巻に比べて増えているのは、時代とともに短調が自立したこと、そして短三和音が綺麗に響く調律がいっそう普及したことの証しである。


最近3/5aを聴くことが多いが、エッジ交換しエージングも進み、ここで筆者の愛機GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYを移植したエンクロージャーで久しぶりにイリーナ・メジューエワ(ピアノ)でバッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻を聴くと圧倒的な迫力あるピアノ演奏が聴ける、正に芯のあるグランドピアノらしく聴こえる、個人的にも第2巻の演奏が断然良い。勿論「ho's systemのLS3/5a」で鳴るピアノも良いがTANNOYと比べると圧倒的に迫力が違いバッハの偉大さが見えるようである。ロシア人の弾くバッハは実にロマンチックに聴こえるのは何故か。勿論リヒテルにもその傾向は見えるようです。

イリーナ・メジューエワ(ピアノ)の詳細は以前の記事を参考して頂きたい

20年前の第I巻に比べて多様性がさらに強まるのは、作曲期間の長さゆえであろう。その中にはバロックの様式を脱却し前古典派へと向かう傾向も見て取れる。また、短三和音で終止する曲が第I巻に比べて増えているのは、時代とともに短調が自立したこと、そして短三和音が綺麗に響く調律がいっそう普及したことの証しである。



神々しいほどのポリフォニーの饗宴。無辺の天界を映し出す48の宝玉!とある。
「J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻」
 (24の前奏曲とフーガ BWV870~893)
録音: 2017~2018年、新川文化ホール(富山県魚津市)

 WAKA-4209~10(2枚組)
 JAN:4580359961093
 STEREO / DSD録音
 2018年7月28日発売
この曲を是非味わって頂きたいのですが、残念な事にYouTubeでの配信はありません、勿論iTunesにも掲載はありませんので、CDから聴くことしか出来ない事が誠に残念に思います。



2015年にリリースされた「第1巻」が高い評価を獲得したメジューエワによるバッハ:「平均律クラヴィーア曲集」、待望の続編(第2巻)が登場。今作も期待通りの、いや、期待を上回る素晴らしい出来栄え! 作品への献身的な姿勢はそのままに、さらなる自在さを獲得したメジューエワのバッハ解釈は、考え抜かれた響きとテンポ、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーション、ポリフォニーの扱い、すべてが自然で輝かしい説得力に満ちています。バッハ音楽の奥深い魅力をストレートに伝える、「平均律」は大変迫力満点で素晴らしい仕上がりである。

正に続編(第2巻)の演奏は素晴らしい、ブラボー!