伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

J.S.バッハは圧倒的な天才として演奏家を怯えさせたり、 父親のように罪を咎めるようなところがあります。と語る、フランスのバロック・ヴァイオリニスト、 エレーヌ・シュミットの検証

2020年09月29日 | バロック音楽・オーディオ一般

音楽を聴くに何かテーマが無いかと思う、ヴァイオリンでは今日では古今の名作の一つに輝く「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006」バッハ自身の自筆譜による原版はベルリンのプロイセン文化財国立図書館の音楽部門に所蔵されている。

以前も申し上げたが、そのタイトル・ページには「無伴奏ヴァイオリンのための6曲の独奏曲、第1巻、J.S.バッハ作、1720年」と記されている。「第1巻」とあるが、「第2巻」というのは「無伴奏チェロ組曲」のことである、筆者はバッハを聴き始めた頃は当初は「第2巻」を聴くことが多かったが・・・・思うに以前愛用したオーディオ装置で曲を聴くのに確かにチェロの響きの演奏が再現されやすいのかも知れない。だがTANNOYで聴くと第一集のシャコンヌ辺は実に良い音がする、英国のユニットは弦楽器にはどれも相性は良い。

J.S.バッハならではの達筆で記された原版には誤記や訂正はほとんどなく、清書であったことがわかるが、草稿は残されていない。筆者は昔から3曲のフーガ、有名なシャコンヌをはじめとして、全体に重音奏法が多く、演奏は容易ではない。と言われる。又この曲の演奏者も多く、一応有名な演奏者のバッハの解釈を聴きなしことも面白そうと思い早速演奏者を羅列してみる。


順不同で演奏者を掲げる、と同時に第一楽章を聴きながら・・アナ・ゲッケル Anna Göckel・ミリアム・フリード Miriam Fried・アンティエ・ヴァイトハース Antje Weithaas・ヨゼフ・スーク Josef Suk・ステファノ・モンタナーリ Stefano Montanari・ヘンリク・シェリング Henryk Szeryng・フランチェスコ・テオピーニ Francesco Teopini・イェルーン・デ・グルート Jeroen De Groot・ナタン・ミルシテイン Nathan Milstein・ヨーゼフ・シゲティ Joseph Szigeti・レオニード・コーガン Leonid Koganと続くがどうやら切りがないように感じる、これだけの演奏家が演奏してる事は如何に名曲かと言われる所以であろう。

しかし今回日本の演奏者は加えてませんが、膨大な演奏者数に圧倒された、と同時に数日でチェック出来る数ではないようです。

そして続いてジョコンダ・デ・ヴィート(Gioconda De Vito)・クリスティアン・テツラフ(Christian Tetzlaff)・ギドン・クレーメル(Gidon Kremer)・エレーヌ・シュミット(Hélène Schmitt)とここで止まった、実はこの作業は演奏者の一小節を聴きながら並べたがフランスのバロック・ヴァイオリニスト、 エレーヌ・シュミット断然輝いた音がした、思わず聴き惚れる。
そして長い寄り道をすることになった。輝きのある立体的な弦音に聴き惚れる、恥ずかしながら詳しくは知らない演奏者である。



フランスのバロック・ヴァイオリニスト、 エレーヌ・シュミットの演奏に注目してみましょう。
J.S.バッハのヴァイオリンの聖書とも言われる「第一集」
BACH “SONATAS AND PARTITAS FOR SOLO VIOLIN – I”
<Information>
演奏: エレーヌ・シュミット(Hélène Schmitt) (バロック・ヴァイオリン)
楽器: 18世紀初頭、カミッロ・カミッリ製作のオリジナル古楽器
パリの礼拝堂で、18世紀初期のバロックヴァイオリン1挺で静かに奏でられる、J.S.バッハの『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』。歌いあげるということはなく、小説を朗読するかのような朴訥で、それでいて奥行の深さを感じると語る。

たった1本の撥弦楽器で表現されるバッハの対位法。修辞的残像はひたすらに美しく、音楽が聴覚を越えてほかのすべての五感まで刺激し、心の奥底へと届く心地です。
ヴァイオリン独奏曲のなかでも古今の名作の一つとされ、アルバムも数多く存在しますが、確かな歴史への敬意を静かに紡ぎあげた、とても素晴らしい録音だと思います、実にリアル感が頗る優秀。


おそらくは“上巻”となる1 枚アイテムながら、たった一本のヴァイオリンで長大なフーガが奏されるソナタ第1番と、有名な「シャコンヌ」を含むパルティータ第2番が両方とも含まれています。渾身の、というよりむしろバロック修辞法を踏まえた「おちついた“語り”」のような静謐なシュミットの解釈をじっと聴いていると、いつの間にか、おそろしく緻密なJ.S.バッハ語法のカテドラルが眼前に現れる思い――何と静かで、何と素晴らしい“無伴奏”でしょう! Alphaきっての天才技師ユーグ・デショーの繊細をきわめる自然録音が、教会内陣の空気をゆらすガット弦の響きを美しく伝えます。
フランス古楽界の才女、エレーヌ・シュミットがドイツのハイ・クォリティ・レーベル「Aeolus」に初登場。



現代のフランスを代表するバロック・ヴァイオリニストの1人であるエレーヌ・シュミットが、移籍第1弾のレパートリーとして選んだ作品は、ビーバーの「ロザリオのソナタ」!
「ミステリー・ソナタ」とも呼ばれ、聖母マリアの15の秘蹟を表すソナタとパッサカリアで構成される、ヴァイオリンによる宗教曲「ロザリオのソナタ」。
愛器カミッロ・カミッリ製(18世紀)と、18世紀初期に南チロルで製作された作者不詳のヴァイオリンで、スコルダトゥーラ(変則調弦)が用いられる難曲を奏でるエレーヌ・シュミット。
ビーバーが遺した神秘的なる美の世界を、その2本のヴァイオリンで紡いでゆく。    


    
エレーヌ・シュミット( バロック・ヴァイオリン)/J.S.バッハ
  無伴奏Vnのためのソナタ 第1番 BWV1001
  無伴奏Vnのためのパルティータ 第1番 BWV1002
  無伴奏Vnのためのパルティータ 第2番 BWV1004    
エレーヌ・シュミット( バロック・ヴァイオリン)
使用楽器 … カミッロ・カミッリ製作のオリジナル楽器(18世紀初頭)

J.S.バッハが自分で演奏した楽器のために書いたソロ音楽?? バイオリン、オルガン、ハープシコード?? 彼がチェロ、トラヴェルソ、ルテのために作ったソロ作品よりも、おそらくもっと複雑で気密性があります。特にヴァイオリンソロのためのソナタとパルティタの速い部分で?? フランスのバロックバイオリニストHélèneSchmitt(Alphaの場合)とバルト海のスーパースターGidon Kremer(ECMの場合、レビュー番号1937を参照)の待望の録音の主題はどれですか?J.S.バッハは、バイオリンで技術的かつ表現的に可能なことの限界を体系的に押し上げています。

アルファで公開されたフランスのバロックバイオリニストHélèneSchmittの演出は、Gidon Kremerの演出よりもはるかに興味深いものです。なぜなら、その前提ははるかに尊重されているからです。Schmittは、彼女自身の役割を通訳の役割に限定しているのです。なぜなら«これらの作品?? 天才だけが支配するのか?演じることを許されることは、私たちがメッセンジャーになることを許されているので、謙虚さと喜びを強いられます»。そして、シュミットからは、ダンスの形とバッハの長い列の脈動に対する大きな敬意を聞いています。シュミットは、ラウンドトーンとリズミカルな精度を犠牲にして、素晴らしいストーリーラインをうまく表現するのが好きです(パーツ内だけでなく、パーツ全体でも)。強烈であるが制御された読書のための絶え間ない努力があります(この制御のおかげでバイオリンラインに終わらない豊富な感情は残念ながら可聴のため息とうめき声で生き残ります...)。



シュミットのアプローチの不利な点は、バッハの音楽構造に対する彼女のビジョンが、時には伸びすぎて広がりすぎて、演奏に緊張が欠けることがあることです。特にその構造の基礎に不注意な場合は、複雑なリズムに対応しています。これは、スピードとビジョンが不足している最初のソナタ(BWV 1001)で最も上手く聴こえます。

パルティータNo.2(BWV 1004)のようにシュミットが弾力性を引き締めるところには、ダンスの個性と音楽の自然な呼吸が美しく表現されたエキサイティングな演奏が聞こえます。シュミットで、?? クレマーよりもはるかに明確ですか?パーツ全体のテンションアークに向けて作業します。たとえば、ギガは、それに続く広いシャコンを考慮すると、模範的な「決定的ではない」ものです。シュミットを使用すると、これは過度に抑圧的でだらしない雰囲気になり、作品から勢いをいくらか取り除き、巨匠の部分で演奏するバイオリンを時々角張ってあまりエレガントではないものにします。この究極の音楽の究極の解釈をお探しの場合は、Christian Tetzlaff(Virgin用)をお勧めします。

名手シュミットが“静かに・壮大に”織りあげる、無伴奏フーガ、無伴奏シャコンヌ・・・これまで珍しい作曲家を鮮やかな弓捌きで紹介してきたエレーヌ・シュミットが、豊富な古楽経験のもと満を持して臨んだ金字塔的傑作集「無伴奏」!渾身の、というよりむしろバロック修辞法を踏まえた「おちついた“語り”」のような静謐なシュミットの解釈をじっと聴いていると、いつの間にか、おそろしく緻密なJ.S.バッハ語法のカテドラルが眼前に現れる思いです。



何と静かで、何と素晴らしい“無伴奏”でしょう!
Alpha きっての天才技師ユーグデショーの繊細をきわめる自然録音が、教会内陣の空気をゆらすガット弦の響きを美しく伝えます。

エレーヌ・シュミット( バロック・ヴァイオリン)/J.S.バッハ
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
エレーヌ・シュミット( バロック・ヴァイオリン)
使用楽器 … カミッロ・カミッリ製作のオリジナル楽器(18世紀初頭)
録音: September 2004, Notre-Dame de Bon-Secours Chapel, Paris, France

まず録音が素晴らしい。本当に奏者の息遣いまで聴こえるほど自然でクリアな音質となっている。そばで演奏しているかのような感覚で聴ける。シュミットのバッハは、クレーメルらとは違って、ゆっくりと滑らかに弦を動かしているようだ。それが曲そのものを雄大なものに感じさせてくれる。なかなかの力演である。個人的にはⅡ集が心奪われる演奏でした。



エレーヌ・シュミットが語る、音楽は歴史の反映です。J.S.バッハをモダン楽器で演奏することにつ いてどう思われますか。 シュミット バッハをモダン・ヴァイオリン で演奏した音は好きではありません。確かに 音は音ですけど、それが音楽家の態度や身振 りを生み、それが音楽に刻印されることが往々 にしてありがちです。非凡な才能でピアノや モダン・ヴァイオリンを弾くすばらしい演奏 家は何人かいます。

彼らのロマン派より後や 現代音楽の演奏を聴くのは大好きですよ。で も、16、17、18世紀のレパートリーを弾く 美しいクラヴサン、古いオルガン、美しいバ ロック・ヴァイオリンの音ほど私の心を打つ ものはありません。ヴィオラ・ダ・ガンバでド ビュッシーを演奏しようなんて誰だって思い つきませんよね、「もしドビュッシーがヴィ オラ・ダ・ガンバを知っていたら、きっとこの 楽器のために作曲していただろう」ぐらいは 言えても。そんなことはばかげています。 音楽は歴史の反映です。
歴史を含み、常に 歴史を思い起こしています。教育的に、遊戯 的に、あるいは素人っぽくと、いろいろなや り方で接することができますが、いずれにせ よ、ある時代の人びとの息づかいや精神を語 るものであることに変わりはありません。で すからラモーをピアノで弾くとかバッハをモ ダン・ヴァイオリンで弾くことに、私は全然 魅力を感じません。と話している。



ここで今回仕入れたパワーアンプはLUXKIT/A3500の音質であるが、LUXでは唯一EL34の球を使ったアンプで、筆者には他のLUXの独特のトーンとは若干違い、LUXトーンの癖が薄まり実に心地よく聴ける辺りが大変気に入った。
ECC85/6AQ8のMT管LORENZ製、一般的にはドイツ系の球はバスバンドの関係か中高音域で輪郭が出てくるので交換すると音の印象が変わります。 旧東ドイツ製 Lorenz製品の多くは 原型(philips製)の特徴を色濃く受け継いでいますが、東側諸国の製品は、独自のアレンジが加えられたユニ ークなものばかりです。
此の様なコメントを読み衝動買いをした、なんて単純な筆者であろう・・・。

少し気になる事は、TELEFUNKEN製、SIEMENS製、Mullard製は下請けでの製品は数多く、旧東ドイツ製品は自社製品が多い事が特徴がある、昔は日本製品の下請け製品は多く此のあたりは注意したい。又Mullard製は現在もロシア製の現行製品もあり、勿論支那製品も数多く販売しているようです。



興味本位で購入した「ho's systemのLS3/5a」と「LUX A3500」の組合のMT管ECC85/TUNGSRAMとSIEMENSに交換し好結果を得たことでLORENZ製品を見つけ早速注文した。少しでも音質が筆者好みならればと思い無駄使いをする。

勿論ヴァイオリン曲を聴くにはGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットで300Bシングルで聴くと音が立体的に聴け鳴り止んだ瞬時に透明るる静寂が素晴らしいが、3/5aもTANNOYとはニュアンスは違えど、今回のMT管の交換で立体的に原音が楽しめる、パワーアンプとの相性が良いことが実証出来たようである。

此処で聴けた音はモダン楽器の音色と違うバロック・ヴァイオリンの若干の渋さと暗さが臭う音が伝わる雰囲気が後を引く様に感じた。


東ドイツ製品と思われるLORENZ製のECC85に変えて試聴する、暫く聴き続けて思った事は、ケレン味のない静寂を醸し出すことでヴァイオリンの美しさを一層演出させる感じが良い、弦楽器には好都合の球の感じがした。SIEMENS製の球も良かったが弦楽器を聴くには今回のが聴きやすく逆にJAZZ系統はSIEMENS製が良い結果に思った、以外にもMT管の音の違いに驚く。現在は国産品の日立を愛用して安定してオールマイティに聞けるようだ。

ここで思うは筆者のオーディオを楽しむのは、此の辺りが限度であろうと思う。バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006を楽しむ遊び心で知った官能的な音との出会いは誠にありかたい

エレーヌ・シュミットヴァイオリン演奏者を知った偶然に感謝します、ブラボー!

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第1番〜第4番 『四季』をアラベラ・美歩・シュタインバッハーのヴァイオリンで聴く。

2020年09月23日 | クラシック音楽・オーディオ

最近定番のように真空管アンプの相性も合った万能的な「3/5a」で聴くことが多いが、久しぶりにGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYのユニットを入れたエンクロージャーと真空管アンプ300Bの組合の音を聴くために電源を入れた。このユニットは最近自分でユニット関係をメンテナンスをし随分効果的な結果になりエッジも最近やっと馴染みTANNOYらしい音に落ち着いてきたようである。
「ho's systemのLS3/5a」にはLUXKIT A3500のアンプで聴いているが、どちらも随分気に入りの音質に近づいているような気もするのですが・・・・。

但しヴァイオリンにはGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイTANNOYのユニットに火屋のアンプ300Bシングルの組合せで聴くことが一番である、とかく癖は強いが弦楽器には独特の音を奏でるTANNOYのユニットには「ho's systemのLS3/5a」もさすが敵わない。弦音の輝きの再生はこの癖のあるタンノイのユニットが最も美しいモニハーの音にうなずける。誰かが言ってたように怪しげな「燻し銀のような」麻薬的な処のある音が魅力的だ。
此処で将来に向けて思うのは今後注目事項はアンプのグレートアップが鍵になるであろう、驚異的なレスポンスを得られるようになるのかも知れない。前のブログでも紹介したが、真空管も使用方法も新しい使い方が話題となってMacintoshの新しいアンプはモノーラルで300Wの出力可能の機器も発表され新しいテクノロジーと真空管の融和された物に期待できる。ただユニットだけは発売当初から進歩してない、といいより出来ないのであろう全く奥は深いようだ。

今もエンクロージャーの自然な木目は好きで定期的に椿油をほんの少し塗布し乾いた木綿の雑巾で乾拭きし保存状態を保っています。



以前筆者のブログでも紹介したと思うがヴァイオリニストのアラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher)の 新譜で今回はヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第1番〜第4番 『四季』を紹介をする。

今回は四季と言えばイムジチの演奏は昔良く聴いたが、最近では滅多に聴かなくなった。赤毛の司祭ともいわれ、特に昔から日本人には此の季節感豊かな曲に共感してか大変ファンの多いと演奏曲と聞く、
彼女はこれまでに19枚のアルバムをリリースし、2度のエコー・クラシック賞に輝く。ペンタトーン・クラシックスと専属契約を結び、多種多様なレパートリーを録音している。最新盤『ヴィヴァルディ:四季&ピアソラ:ブエノスアイレスの四季』録音状態も大変すぐれた聴きやすい仕上がりになっている。


昔ヴィヴァルディといえばイ・ムジチ合奏団と言われアーヨのヴァイオリンが有名であった、当時フィリップスのプレスしたオランダ盤のイ・ムジチ大全集の限定セット15枚入りで購入したものが今も大切に保管している。



このレコードは購入後記憶によれば45年程前の物と記憶する、当時は聖徳太子5人は大金だった記憶する「限定品」の言葉には弱くすぐに申込した。フィリップスオリジナルの直輸入品とは当時は珍しかった、貴重品を入手した感覚があった。音質も癖もなく大変良い塩梅でした。

今までヴィヴァルディ:四季はイ・ムジチ演奏を聴くことが殆どでヴィヴァルディ:四季以外には余り興味なかったが、今回聴いて驚く、ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』op.8より特にこのヴァイオリン協奏曲 第1番~第4番『四季』は人気があり幻音が魅力いっぱいで懐かしく感じる。



1952年、12人の若く才能溢れるサンタ・チェチーリア音楽院の卒業生たちによって結成。編成は、ヴァイオリン6人、ヴィオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人、そしてハープシコード。同年3月30日、彼らの公式デビュー・コンサートがサンタ・チェチーリア音楽院で行われ、大成功を収めた。

翌4月、ラジオ放送用にリハーサルしているイ・ムジチを聴いたトスカニーニが、ジャーナリストの前で彼らについて熱っぽく語り、自らの写真に
『素晴らしい!絶品だ!まだ音楽は死んでいなかった!』
という言葉を寄せて彼らに贈った。まさにこのときが、その後の驚異的な数々の成功の始まりであった。



彼らの録音したヴィヴァルディの『四季』は世界中で空前のバロック・ブームをもたらし、日本でも記録的なセールスを記録したそうだ。結成以来半世紀余、イタリアの高く突き抜ける青空のように明るい彼らのサウンドは、今も世界中の人々の心を幸福感で満たし続けている。

アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)
10歳より教会附属の学校に入り、25歳で司祭に叙階される。赤毛であったことから、「赤毛の司祭」Il Prete Rosso(イル・プレーテ・ロッソ)と呼ばれるようになった。


司祭、作曲家、ヴァイオリニスト。1678年伊ヴェネツィアの生まれ、1741年ウィーンで没す。司祭となってからヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、この学校のために多くの曲を書き発表した。作品は広範にわたり、特に協奏曲において、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に寄与し、シンフォニア風の急緩急の3楽章形式を確立した。バッハはもとより、古典派協奏曲の先駆的役割を果たすなど多大な影響を与えている。

ヴィヴァルディがヴェネツィアのみに留まらず、ヨーロッパでも名声を得ていたことがわかる。作品3、4、8、9はすべて献辞つきで王侯貴族に献呈されているが、献辞のない作品5、6、7、10、11、12のうちのいくつかは、出版社がヴィヴァルディの了解を得ることなく出版した可能性が高い。作品8、12曲の協奏曲集『和声と創意への試み』(四季を含む)は特に有名である。

アラベラ・美歩・シュタインバッハー
ミュンヘンでドイツ人の父と日本人の母に生まれ、3歳の時からヴァイオリンを始める。8歳よりミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事し、イヴリー・ギトリスからも多大な音楽的影響と指導を受けた。
使用楽器は、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ブース」(1716年製)。



【曲目】
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):ヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』Op.8よりヴァイオリン協奏曲第1番~第4番『四季』
アストル・ピアソラ(1921-1992):『ブエノスアイレスの四季』(ペーター・フォン・ヴィーンハルト編曲)
 (1)ピアソラ:「ブエノスアイレスの春」
 (2)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ホ長調 Op.8-1 RV 269「春」
 (3)ピアソラ:「ブエノスアイレスの夏」
 (4)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op.8-2 RV 315「夏」
 (5)ピアソラ:「ブエノスアイレスの秋」
 (6)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第3番 ヘ長調 Op.8-3 RV 293「秋」
 (7)ピアソラ:「ブエノスアイレスの冬」
 (8)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲第4番 ヘ短調 Op.8-4 RV 297「冬」

【演奏】
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン:1716年ストラディヴァリウス「ブース」(日本音楽財団貸与))
ミュンヘン室内管弦楽団、
ジェラルダス・ビドヴァ(コンサートマスター)

【録音】
セッション:2018年7月/昇天教会、ミュンヘン-ゼンドリンク(ドイツ)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
A&Rマネージャー:ケイト・ロケット(PENTATONE)
レコーディング・プロデューサー、バランシング、エディティング:エルド・グルート(ポリヒムニア・インターナショナル)
バランス&レコーディング・エンジニア:ジャン=マリー・ヘイセン

国際舞台の第一線で活躍するヴァイオリニスト。聴衆を魅了し続ける幅広いレパートリーは、古典派やロマン派の主要な協奏曲にはじまり、バルトーク、ベルク、ブリテン、グラズノフ、グバイドゥーリナ、ハルトマン、ヒンデミット、ハチャトゥリアン、ミヨー、プロコフィエフ、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、シマノフスキらの作品にまでわたる。



2004年、パリで急病のチョン・キョンファに代わり、サー・ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し大成功を収めたのをきっかけに、ソリストとしてのキャリアをスタートさせた。今回のヴィヴァルディの演奏は実に心地よく久しぶりの『四季』を堪能できた、筆者としてはおまけ的に彼女の演奏するリベルタンゴをヴァイオリンで弾いてみようかという話になり、楽譜入手とともに手本としてこの盤を購入。リベルタンゴにはピアソラ自身の演奏も数種類あり、私が一番好きなのは疾走感あふれるウィーンでのライブ盤である。当シュタインバッハーとヴィーンハルトの演奏はその疾走感をよく捉えている。



アレンジとピアノを担当したヴィーンハルトは相当の才人と見えて、とにかくセンスが良い。ピアソラ没後、雨後の竹の子のように出てきたクラシック演奏家のピアソラ演奏だが、二三の例外を除いてはピアソラらしくない演奏が多い。


 ピアソラ:リベルタンゴ/アディオス・ノニーノ/天使のミロンガ/オブリビオン/レビラード
 ポンセ:エストレリータ
 ファリャ:スペイン舞曲/火祭りの踊り
 クライスラー:ジプシーの女
 ヒナステラ:パンペアーナ第1番/ヴァイオリンとピアノのためのラプソディー
 アルベニス:タンゴ op.165-2
 ミヨー:ブラジリア
 ヴィラ=ロボス:ナナ/ポロ/黒鳥の歌
 ヴィーンハルト:サルサ
 マイク・モウワー:ボッサ・メレンゴヴァ

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
ペーター・フォン・ヴィーンハルト(ピアノ)

アディオス・ノニーノの長いグリッサンドなど「これだよ、これ!」という感じだ。
やはり弦音はTANNOYに火屋のアンプは限るようである、ブラボー!

ロシアのJAZZの歌姫、アンナ・コルチーナ(ANNA KOLCHINA)のまろやかなジャズ・ボーカルを聴く。

2020年09月19日 | JAZZ・ボサノヴァ

敬老の日が近づく、勿論筆者も敬老なんですが。昨日娘が突然家に現れた我が娘、新しい家族(Mシュナウザー)のモジャくんを抱っこしに来たと言う。

生後三ヶ月で成長が早いワンコは今の内に抱っこしなければ・・今しかないのだ、モジャの今の写真を送ったのがどうしても見たいと思ったと言う!偶々モジャが口を開け見方によれば笑ったようにも見える感じの写真は大変ずるいと言いう、本人もモジャを抱っこしてやはり可愛いく、見に来たことは大正解と言う。

でもモジャを呼ぶのにどうしても以前のMダックスの名前と間違え「麻呂」と呼んでしまうことも屡々ある。20年以上楽しませて頂きました。「麻呂」に感謝。



モジャは娘もお気に入のようでした、今回はお泊りはせず明日も眼科の予約があるようで本日中には帰らなければならないと言う、もっと早く来たかったがコロナ禍で東京での在住のための、余分の外出は避けていたようです。次回は時間はもっと作ってゆっくり遊びに来ると言う。

大手報道及び公共放送のNHKを初め、放映会社等のコロナ禍は騒ぎ過ぎ先日話題になった(特にテレ朝・朝日新聞関係)初め、それと東京都庁の小池都知事も少し大げさに騒ぎ過ぎ(何時もヒステリー気味に)で都民を脅しているようです。手洗い嗽の励行、外出時はシャワーを浴び清潔にすれば怖くないようです、ただし疾患者については十二分な対応が必要であろう。先日議員も検査で陽性とされたようです、皆さん今後も引き続き武漢風邪に注意しましょう。

ヨーロッパ(EU)側では武漢風邪の第2派が猛威をふるい出しているようで、特にフランス、イタリアでは最悪の状態に進展しそうである。流行病は何時まで続くのか、勿論COVID-19に対する抗ウイルス薬も誕生したが、使用は問題があり当分は難しいようである。



せっかく来たので、先日購入の珈琲銘柄は「エクアドルビルカバンバ産」で特徴はビルカバンバは、コーカサス(グルジア共和国)、フンザ(パキスタン)と並ぶ世界三大長寿地域と言われています。 100 歳以上生きることが普通のようです。なぜ、こんなに長生きできるのか、世界で研究がすすめられています。のどかな風土とバランスの取れた食生活がその秘訣のようです。高島屋にて敬老特集で販売しているようです。

この珈琲は意外とまろやかで飲みやすく高齢老人が手塩にかけて作った奥深い味、香りも良い。帰りは昼食を途中で取り柏駅まで見送る。



先日チューニングしたLUX A3500のMT管の6AQ8(ECC85)SIEMENS管の交換がなされて無くMT管をSIEMENSに交換を実施する。MT管の足の部分を清掃し接点回復剤を綿棒で塗り込み交換する。落ち着くまでFMを聴きながら、翌日朝から試聴する。

本日から四連休です、最近YouTubeニュースを見ることが多く、自宅でゆっくり音楽鑑賞少なくなっているので連休は音楽鑑賞をと思っている。先日MT管を交換したTUNGSRAM製品も良いと思っていたが、このSIEMENS管の音質には驚く、クリヤー度は増しヴォーガルには艶はでるは、勿論チェンバロも良く鳴り大げさだが次元が違う音に変化したように聴こえる。

誠に残念なことは6AQ8(ECC85)のMT管の既存種類が少ないようで、現行品もEH エレハモしか余り見受けられず残念です。SIEMENS管の入手はラッキーであった。感謝しなければならない・・・・・しかし思えばMullard等も下請けに松下に依頼していた頃はマネシタとも言われたと聞く。



これでSIEMENS EL34/6CA7とかTELEFUNKEN EL34/6CA7に交換して聴いたら想像は付かなくなります。確かに「ho's systemのLS3/5a」と「LUX A3500」の組合せこそ黄金の組合せと言えよう。こうして火屋の明かりを見ながらの視聴は心安らぎを覚える。
試聴で一番肝心なことは音場の状態がどの程度再現するかが気になるところです、MT管ECC85/TUNGSRAMとSIEMENSの一番の違いは音場の違いにあるようです、SIEMENSで聴くと音場の深みの奥行きがでる、例えばヴォーガルの位置と演奏楽器ドラム等との奥行きの違いが感じるようになったのは大きな特徴であろう、この辺りの音場は石のアンプでは出しにくい表現と思う。その辺りの違いはオペラ等の歌声の掛け合い等聴けば明らかになる。

「SIEMENS」「TELEFUNKEN」にEL34/6CA7を交換にすれば更に音場、音質が良くなれば・・・真空管の価格はアンプ代金よりはるかに上回る金額に驚くのであるが。全く本末転倒も甚だしいが・・・・まあそれにしても高額ですが、ヴィンテージ「Mullard」のEL34/6CA7は中古で4本で12万以上の値札がついていた。目が点になる。WE300Bのオリジナルと比べれば当然安価ではあるがこのあたりが真空管仕様の弱点である。
ただ一つの不満はある、LUXのパワーアンプは昔から変わらずクラッシックな感じも良く今も既存のアンプと同様なデザインだが少しチープに感じるのは筆者だけなのであろうか?LUXパワーアンプ臭さが気になります。

そのようなことを考えていると突然の書き込みを注視した。それはFBのY氏から悪魔の囁きをが届いた・・・・・・他にも211の真空管にも興味があるという。

支那産のDouk Audio 300B Push 845真空管 パワーアンプ クラスA ステレオアンプ 25W×2(支那製品)の大出力アンプの配線を銀線単線に交換して聴くとすこぶる良いそうである、オリジナルの音質も良いそうですが支那製品の製品に不安を感じます、「他にもまだまだ恐ろしい支那アンプが控えていますよ」とのことでした。当然製品の安定とメンテナンス対応が必要ではあるが、今後オーディオ機材は支那製品に移行してもおかしくないと思う、勿論大事な部分は日本のテクノロジーでメンテナスすれば安定した良い製品が出来るであろう。

現在中共との米国関係は冷戦状態になり今後輸出入関係は悪化の道をたどり、今後の関係は不安がつきまとう、今後支那製品の入手は難しくなるかも知れない。中米冷戦が共産圏と自由圏の冷戦に進み不安定な社会に突入した様相は如何なものかEUの今後は今後どうなるのかも不安である。英国は独自の道を選択した。

勿論支那は世界のオーディオ機材は全てコピー可能であろう、コピーは支那の得意とする所であろう。
Douk AudioはYouTubeで配信されている、早速試聴して見たが自宅の装置でもすこぶる良く聴こえる。日本のメンテナス品との価格が折り合えば使ってみたいですね。勿論聴けば分かりますがサックス等の輝きに響く音には圧倒されます。中共との関わり合いには今大変気がかりではあるが・・・・・
最終的にはどの国も軍事機密、国家機密に関わる技術は現在も大きな問題になっているが、オーデイオ機器に関することには随分甘いように見受けられる、安価な真空管アンプの製作はコストダウンが図れるようです。
一刻も早く平和的解決方法があるのなら、解決して頂きたい、無理ですかね?


実はこのYouTubeを最初見つけて聴いたのはジムランの4343が鳴っていた、記憶では瀬川氏(オームさん)が絶賛していたエンクロージャーだが、私にはどうもこのジムランの音は馴染めなくそれ以来瀬川氏の文章も敬遠してきたが、久しぶりに4343を聴き、どうも個人的にジムランの4343の独自な癖が好ましくなく別のYouTubeに移動した、驚いたのはLE8Tとの相性が大変良く魅力的に聴こえた。正にマジックなDouk Audio 300B Push 845!筆者などは個人で楽しむオーディオですので此処までの迫力は近所迷惑にもなり音量はいらないが、出来ればこのようなクオリティなら欲しくなります。



勿論この845の真空管アンプで筆者のメインのGOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYのユニットを装着したエンクロージャーもさぞや良い音で奏でるのこも知れない。丁寧に扱えば夢に見た空間の場が実現するのかも?想像で夢が広がるようです。

今回は珈琲をウイスキーのよく冷やしたオンザロックに持ち替えて聴きたくなる、音も優れている女性ヴォーガルに注目してみましょう。色々言う前に先ずは聴いてみましょう。


名前はアンナ・コルチーナ(ANNA KOLCHINA)のまろやかな魅惑的な声が聴かれています。アンナはバシコルトスタンのロシア共和国で生まれ、サンクトペテルブルグ州立芸術大学を卒業した後、ロシア、ヨーロッパ、アメリカのワールドクラスのミュージシャンと演奏、レコーディングを行ってきました。

一見ハスキーボイスを思わせる感じに聴けるが、筆者には音がこもった感じに聴こえる、高音はそこそこ綺麗なんでが全体がこもり気味に感じ、違うアルバムを聴くが彼女の特徴の音質にも感じる「いそしぎ」などは実にまろやかさがあり歌の旨さが感じる。全体の録音も良いので歌の内容によって篭り気味の感じが魅力に感じる方もいらっしゃると思う。
 
2015年、アンナのデビューアルバム「Street of Dreams」は、イタリアのトリノでイタリアのジャズピアニスト、マッシモファラオのトリオで録音され、日本のジャズレーベル、Venus Recordsからリリースされました。世界中の多くのオーディオファンから愛されている、最大かつ尊敬されるジャズレーベルの1つです。その年の後半に、彼女はケビンマホガニー、スティーブネルソン、シーラジョーダン、ヴィンセントヘリング、ポールボーレンバック、マイクベイカー、バイロンランダム、アルドズニーノ、ロドニーブラッドリー、マッシモファラオとともに、イタリアのイゾラデルカントーネでボビーダーラムのジャズフェスティバルに出演しました。



最新は「Wild Is The Wind: 野性の息吹」

勿論ハイレゾでも配信中です、JAZZ好きには気軽に聴きましょう。ジョン・ディ・マルティーノのピアノ・トリオによるアンナ・コルティナのサード・アルバム。人気上昇中のアンナの第三弾、今回はニューヨーク録音でバックはヴィーナスのお抱え、ジョン・ディ・マルティーノのピアノ・トリオが担当。アンナの更にミステリアスなハスキー・ボイスの魅力がたまらなくすてきなジャズ・ボーカル・アルバム。



アンナの更にミステリアスなハスキー・ボイスの魅力がたまらなくすてきなジャズ・ボーカル・アルバム。(紙ジャケシリーズ)
 ジョン・ディ・マルティーノ:ピアノ
 ピーター・ワシングトン:ベース
 ウイリー・ジョーンズ:ドラムス
 9月12, 13、14日 ニューヨーク録音
  01. ユー・デュー・サムシング・トゥ・ミー
  02. ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート
  03. ア・シナー・キスド・アン・エンジェル
  04. アイ・ネバー・トールド・ユー    
  05. ソー・イン・ラブ
  06. ユー・キャン・ハブ・ヒム
  07. ドント・ルック・バック
  08. 野性の息吹
  09. デイ・バイ・デイ
  10. ユー・ウォント・フォゲット・ミー    
  11. エグザクトリー・ライク・ユー


Anna Kolchina アンナ・コルチーナ
生まれはロシア、サンクトペテルブルクまろやかな魅惑的な声のジャズボーカリスト。彼女のノートのそれぞれにスイングが感じられます。「私はロシアのバシコルトスタン共和国ウファで生まれました。ウファ芸術大学を卒業しました。2004年に私はサンクトペテルブルクに移り、そこでサンクトペテルブルク国立文化芸術大学を卒業しました。私はいつもオデッサに行くことを夢見ていました」アンナに「マスタージャムフェスト」の観客に話します。



特にこのようなまろやかな感じのジャズボーカリストの曲には「ho's systemのLS3/5a」のエンクロージャーが実に相性が良く聴こえる。アメリカ製のエンクロージャーとは異なる雰囲気は流石だ。
少し渋なな音色にEL34との相性も良く、思わず聴き惚れる要素が多い、確かにLS3/5aはジャズヴォーガルには効果的な音がする。

国際的なジャズミュージシャンのアンナ・コルチーナ(ボーカル)とジンジューユー(ピアノ)が、愛らしいジャズのコンビネーションを作ります。
現在ニューヨークに拠点を置いており、2017年から見事なデュオ探索を発表しています。ニューヨークエリアの有名な会場でパフォーマンスを行っています。過去2年間、AnnaとJinjooは1986年に毎週ジャズデュオセッションを主催してきました。



筆者の注目は「ANNA KOLCHINA アンナ・コルチナ / DARK EYES 黒い瞳」

ロシアの美人ジャズ・ヴォーカリスト、アンナ・コルチナのセカンド・アルバムがアナログLPでリリース。
 アンナ・コルチーナ、
 マッシモ・ファラオ、
 アルド・ズニーノ、
 マルコ・トロッティ、
 アレッサンドロ・ファブリ、
 クラウディオ・キアラ、
 ファブリオ・アルバノ
 録音年:2016年3月7、8、9日/収録場所:トリノ


コケティシュな魅力のロシアの美人ジャズ・ヴォーカリスト、アンナ・コルチナのセカンド・アルバム。マッシモ・ファラオ・トリオと二人のサックス・プレイヤーをバックに従えて、自由に羽ばたくアンナのハスキー&コケティッシュなヴォーカルは、憂いをこめてブルーに、そしてハッピーに名曲に命を吹き込むすてきなジャズ・アルバム。


  1.黒い瞳
  2.いそしぎ
  3.イフ・ユー・ネバー・カム・トゥ・ミー
  4.マイ・オールド・フレーム
  5.ビューティフル・ラブ
  6.レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス
  7.タイム・アフター・タイム
  8.エンジェル・フェイス
  9.ウィッチクラフト
  10.ジャスト・スクイーズ・ミー
  11.シンス・アイ・フィール・フォー・ユー
  12.ス・ワンダフル
  13.ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル



気分良くロックを頂き酔もまわりマッシモ・ファラオ・トリオと二人のサックス・プレイヤーをバックに従えて、自由に羽ばたくアンナの一寸ハスキー&コケティッシュなヴォーカルは、言い方を変えれば、憂いをこめてブルーに、そしてハッピーに名曲に命を吹き込むすてきなジャズ・アルバム・・・。

楽器の音声は演奏者の扱いである程度の音の変化はあるが、ヴォーガルは個人差が大いにあり、声量は持って生まれた特徴にも思える、JAZZのノリもリズム感も大切だが声量は基本の様に思える、練習では超えられない何かがあるように思う、その基準を超えた歌手が一流なのであろう・・・・。

心地良い気分で本日は早めに就寝。ブラボー!

ヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy)の演奏するJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV1001-1006(全6曲) を聴く。

2020年09月16日 | 真空管アンプ・オーディオ

先日購入のLUX A3500との「ho's systemのLS3/5a」相性はすこぶる良好でが、いささかチェンバロの音質に若干の広域の煩さが鳴るのを感じた、EL34とECC85の組合せのアンプLUX A3500は其れなりに筆者の希望する音質を聴かせてくれるのですが、チェンバロの爪で弦を弾き出す音が一般的にはオーバー気味に鳴る、一口に言うとキンキンする感じがつきまとう。簡単に修正が効くものなら是非直し、チェンバロ曲を聴きたい。確かめるようにチェンバロの名手の演奏グスタフ・レオンハルトのバッハのゴルドベルグ変奏曲を聴きながら調整を試みる。

此れは間違いなく使用する関係の真空管病患者になりそうである、現行品も随分多く選べる流石人気のある真空管である、ヴィンテージMullard等は目が点になる程高額価格だ!MT管はすでに2種類購入に至る。

バッハ好きにはどうしても鍵盤楽器の音色チェンバロの音は大切でしかも基本に思う、チェンバロの音色は気になっていたが、安心にて聴けるようになる。



調整方法は簡単で、実は6AQ8(ECC85)SIEMENS等ドイツ管の交換で音質の表情が変化すると記載されるMT管を、筆者の好みで購入したECC85/TUNGSRAMを差し替えて試聴をして結果を出そうと思っています。
TUNGSRAMは比較的入手しやすく、ハンガリー製のツイン三極管(有名なTungsram工場)製作品。以前もこのメーカーの音質は控えめな感じがあったのを思い出し第六感を信じて購入した。

A3500に装着のEL34松下製がついているが、勿論現在は中古市場または真空管ショップでの販売でヴィンテージアンプと称して結構高額値段での取引に驚く、半世紀前の定価は¥1,900だが、現在は福沢さん一枚以上する、しかも定番で販売もなく、この辺り真空管の仕入れが貧困老人にはとても辛い。



LUX KIT/A3500の松下製からECC85/TUNGSRAMを交換してある程度準備をして音出しをする、しばらくしてMT管の温まるのを待ち、珈琲を淹れながら待つ、淹れたての珈琲を飲みながら試聴する。

ピアノ曲は大変上手く聴けたが、チェンバロで聴くと高域の音が気になる、若干の暴れがある、筆者の耳に問題があるのかと、疑ってしまった程です。
ECC85/TUNGSRAMに変え試聴するとある程度の高域の刺激的な音は収まり全体のバランスも良くなった感じがする実に良い塩梅です。



MT管の交換だけで実に工合が良い音が出るのではありませんか。もくろみは成功のようです。今日で二日目になりますが、音質は実にソフトで煩く感じた高音部も安定し、チェンバロ演奏も随分音質改善され聴きやすくなりました。特に弦楽器の音はしっとりした趣になる。意外と良い買い物をしたようで満足しています、当分この真空管で聴いてみます。

淹れたての珈琲は一層美味しく感じます。いい音楽旨い珈琲ですかね、暑さも去り、温かい珈琲が美味しい季節になりました。

本日の珈琲銘柄はエクアドルビルカバンバ産で特徴はビルカバンバは、コーカサス(グルジア共和国)、フンザ(パキスタン)と並ぶ世界三大長寿地域と言われています。 100 歳以上生きることが普通のようです。なぜ、こんなに長生きできるのか、世界で研究がすすめられています。のどかな風土とバランスの取れた食生活がその秘訣のようです。



一緒に購入したSIEMENS製品は今回はしばらくTUNGSRAM製品を聴き続けて見ます。MT管の交換でこのような効果が得られるとは思いませんでした。LUX A3500をご使用の諸兄もMT管の交換で意外と高音の音質が変化するので是非お試し頂きたい。6AQ8/ECC85 EH エレハモ 3本マッチも既存品はありますが、以前EH エレハモ300Bは余り好結果が出なかった事と何時でも変えることに今回は見合わせました。

今回お取り寄せの製品の6AQ8/ECC85 SIEMENS製は別の機会に試して見ようと思います、王道はEL34 SIEMENSと一緒に聴いてみたいですね。


後は他の曲も楽しむことにする。今回フリッチャイ指揮の曲を聴きながら、何気なく聴いていると、凄く気になるヴァイオリニストの演奏に出会う。ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78『雨の歌』の第一楽章が鳴り出した瞬間優雅な音を奏でるジョコンダ・デ・ヴィートGioconda de Vitoの演奏と比べてしまった。演奏しているのはヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy)少し男性的な感じはするが、実に小生好みのヴァイオリニストである。早速調べるとヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy, 1924年10月26日- 1979年8月13日)は、ルーマニア出身の、ハンガリーで活躍したヴァイオリニスト。1924年10月26日、ルーマニア西部トランシルヴァニア・ティミショアラ生まれのハンガリー人ヴァイオリニスト。

(Martzyは、1953年にRIAS Symphonie Orchester Berlinとのドヴォルザークヴァイオリン協奏曲を演奏します。)


有名なDG録音(ドヴォルザーク、1953年6月3~5日)のわずか3日後の演奏が残っていた!マルツィのベルリン録音(1953~66)が
アウディーテの優れたリマスタリングで蘇る!



ハンガリーの女流ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィ[1924-1979]。活動期間の短さもあり、残された貴重な録音により、今もなお屈指の人気を誇るヴァイオリニストの一人ですが、この度1953年から1966年にベルリンで収録された音源が、ドイツのアウディーテの社主ルトガー・ベッケンホーフ氏による「1st マスター・リリース」最新盤として、非常に優れたリマスタリングで発売されます。

【初ディスク化! ドヴォルザークの知られざる録音】
マルツィの誉れ高き名盤の一つである、ドイツ・グラモフォンにセッション録音したドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(フリッチャイ指揮、ベルリンRIAS交響楽団、録音:1953年6月3-5日/イエス・キリスト教会)。その3日後に、同じ顔ぶれ、同じロケーションで行われた録音が、ドイチュラントラジオ・クルトゥーアのアーカイヴに残されておりました! マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、ここでもフリッチャイのタクトのもとオーケストラの反応もよく、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。もちろん、この貴重な録音は初ディスク化。

【1960年代の貴重なセッション録音】
第2次大戦後、1960年代に入ると対独協力者として告発されたことなど、さまざまな事情によりマルツィは次第に演奏会のステージから遠ざかってしまうので、その1960年代「空白の」演奏時期の音源がこうして状態の良い音で、しかも最も得意としたレパートリーの数々が聴けるのは無上の喜びといえるでしょう。
高名な批評家たちの受けもよかったと言われるバッハの無伴奏は鬼気迫る熱演、20世紀の巨匠の必須レパートリーであるヘンデル、ヴィヴァルディはマルツィの歌心がダイレクトに伝わる演奏、ブラームスの『雨の歌』は涙をさそう優美な音色と、どの演奏も極上・絶品です。マルツィの輝かしく鮮明な音色はいまだに色褪せることはありません。

このCD一枚で総花的に演奏が聴けるヨハンナ・マルツィのヴァイオリンの魅力がが楽しる一枚でもあります。筆者的にはヘンデルのヴァイオリン・ソナタは是非全曲聴きたかった誠に残念である。



【収録情報】
Disc1

  ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.53
   ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
   ベルリンRIAS交響楽団
   フェレンツ・フリッチャイ指揮) 
   録音時期:1953年6月8日
   録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会

  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78『雨の歌』
   ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
   ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
   録音時期:1962年5月4日
   録音場所:ベルリン、RIASフンクハウス、スタジオ7

Disc2

 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV.1001
   ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
   録音時期:1962年5月4日
   録音場所:ベルリン、RIASフンクハウス、スタジオ7

 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 HMV.36,1 Op.1-3
   ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
   ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
   録音時期:1962年5月4日
   録音場所:ベルリン、RIASフンクハウス、スタジオ7

 ヴィヴァルディ/レスピーギ編:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 RV.10
   ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
   ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
   録音時期:1964年2月9日
   録音場所:ベルリン、ジーメンスヴィラ

筆者のお気にいりのベートーヴェンのロマンス、MT管交換でヴァイオリンの音色も素晴らしい出来であった。

   ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調 Op.40



2トラック、38センチ、オープンリール・テープより復刻したアナログマスターをAltusがリマスタリングしたSACDシングルレイヤー盤。目の前でマルツィが弾いているような生々しさが蘇ります。

盤鬼・平林直哉氏のレーベル「Grand Slam」と、録音・マスタリングに定評ある斎藤啓介氏のレーベル「Altus」は2020 年に共に創立20周年を迎えました。これを記念しタワーレコードのオリジナル企画盤として、平林直哉氏の手による2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズの大ベストセラーである〈ヨハンナ・マルツィ/バッハ無伴奏パルティータ&ソナタ全曲〉をGrand Slam初の「SACDシングルレイヤー盤」でリリースします。

ヨハンナ・マルツィ(1924~79)はドイツ系ハンガリー人の両親の下、ルーマニアのティミショアラで生まれた往年の名ヴァイオリニストです。名伯楽イェネー・フバイに学び、才能を開花させた彼女は、1947年のジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位(1位なしの2位)となり一躍脚光を浴びます。ドイツ・グラモフォンと契約して数枚のレコードを録音した後、1953年にイギリス・コロンビアと契約。1954年から55年にかけてロンドンのアビーロード・スタジオでモノラル録音されたのが、このバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲です。



この録音は稀代のヴァイオリン・コレクター、ルイジ・タリシオ(1796~1854)が所蔵していたことで知られる1733年製のカルロ・ベルゴンツィを用いて演奏されました。力強く、安定したテクニックを背景とした、美しく鳴り響く名器の音色美と、マルツィの楽曲に真正面から対峙したオーソドックスで情熱的、かつ香り高い演奏がたいへん魅力的です。両大戦間に学生時代を送ったマルツィは、時代の流行である新古典主義的な演奏様式の影響を受けており、その音楽の造形は非常に明快です。その中で音色やフレージングに古き良き時代のロマンティシズムが感じられるのがたいへん興味深いところです。大ヴァイオリニストでもあった恩師フバイを始めとする往年の大家たちによるヴァイオリン黄金時代の味わい深いさや魅惑が彼女の演奏にもしっかりと受け継がれている訳です。

これらの録音はLPレコード3枚分売で1955年にイギリスで初発売されましたが、同年をもってマルツィとイギリス・コロンビアの契約が切れたこと(プロデューサーのウォルター・レッグとの対立が原因)と、その数年後にステレオLPの時代が到来したことで、すぐにカタログから落ちてしまいました。演奏が優れていただけに、これらのLPレコードは後にコレクターズアイテムとなり、国際的な中古レコード市場で極めて高価で取引されているのはご承知の通りです。CD時代になり、その人気を反映して各社から競って復刻盤が現れましたが、2018年12月に発売されたGrand SlamレーベルのCDは、その音質の良さにより大ベストセラーを記録したものでした。

【1960年代の貴重なセッション録音】
第2次大戦後、1960年代に入ると対独協力者として告発されたことなど、さまざまな事情によりマルツィは次第に演奏会のステージから遠ざかってしまうので、その1960年代“空白の”演奏時期の音源がこうして状態の良い音で、しかも最も得意としたレパートリーの数々が聴けるのは無上の喜びといえるでしょう。
高名な批評家たちの受けもよかったと言われるバッハの無伴奏は鬼気迫る熱演、20世紀の巨匠の必須レパートリーであるヘンデル、ヴィヴァルディはマルツィの歌心がダイレクトに伝わる演奏、ブラームスの雨の歌は涙をさそう優美な音色と、どの演奏も極上・絶品です。マルツィの輝かしく鮮明な音色はいまだに色褪せることはありません。



「ho's systemのLS3/5a」でヴァイオリンを聴き思うが、このエンクロージャーで音楽は十分楽しめることが体得できた。やはりオーディオの面白さはバランスであるようです。

【収録内容】
J.S.バッハ(1685-1750): 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV1001-1006(全6曲)
[CD1]
  [1]ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
  [2]パルティータ第2番 ロ短調 BWV1002
  [3]ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
[CD2]
  [1]パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
  [2]ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
  [3]パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
【演奏者】
  ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
【録音】
  1955年3月26&27日(BWV1001)、1955年4月27-30日(BWV1002)、
  1955年3月27-31日、1955年4月1&2日(BWV1003)、
  1954年7月24-26日(BWV1004)、1954年5月1日、1954年6月1-3日(BWV1005)、
  1955年5月15-18日(BWV1006)
 以上、アビーロード・スタジオ(ロンドン)
セッション録音:1954年、1955年/アビーロード・スタジオ(ロンドン)
使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

ヴァイオリンの名伯楽イェネー・フーバイに師事した女性奏者ヨハンナ・マルツィ(1924~1979)は、元々録音が少なく、死後再評価されたため、音源を聴こうにもLPが手に入らず、一時期は「幻のヴァイオリニスト」的な存在でした。長く廃盤となっていたLPの再発売は日本で始まり、CD化も日本で先行して行われましたが、海外でも放送音源の復刻が盛んとなり、この20年でディスク状況は大きく改善しました。

ハンガリーの女流ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィ(1924-1979)。活動期間の短さもあり、残された貴重な録音により、今もなお屈指の人気を誇るヴァイオリニストの一人ですが、この度1953年から1966年にベルリンで収録された音源がドイツのアウディーテの社主ルトガー・ベッケンホーフ氏による“1stマスター・リリース”盤として、名盤です、少し古さはありますが、感動を覚えるヴァイオリンのためのソナタとパルティータ でした、

バッハ好きの筆者には、ずっしり重みのある演奏に、ブラボー!

イリーナ・メジューエワ(P)演奏を検証。テクニックを見せるのではなく、曲の本質を見抜き「静」を保ちながらバッハの世界に沈潜して行く。バッハ:「うまく調律されたクラヴィーア」第1巻

2020年09月11日 | クラシック音楽・オーディオ

何時もこのブログをご覧いただき誠にありがとうございます。お断りですが文章の羅列は後日修正しています、先日ある物書き先生が次の事を言ってました。物書きは文章を書き、その後に読み直し修正をする事も多く、時として更に書類、文献等を調査し改めて文章等を修正し掲載することも、多々あるそうです。その後出版社の校正から戻る書物は真っ赤な文字の訂正ばかりだそうです、(笑)。プロでも其の様な状態と打ち明けていた事に妙に安心を覚える。

筆者などは勿論文章はブログを初めてから書き始めた文章、この物書き先生の言葉に大変感銘をうけた、アップ後に書き入れることを忘れた部分とか、実はブログアップして何度もブログ修正を試みているため、このブログを読んでいる方には一週間後あたりしてから再読して頂くことが仕上がりに近い状態のブログになっていますのでご注意頂きたい、思ったことを文章に載せることは難しいものである、それでは本題に移ります。



現在筆者のオーディオシステムのエンクロージャーを基本に基づきセッティングを行う。GOODMANS AXIOM 80のA.R.U付きの箱に10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYのユニットを装着したエンクロージャーと真空管アンプ300Bの組合と、「ho's systemのLS3/5a」には真空管EL34使用のLUX KIT A3500のアンプで聴いているが、先日エンクロージャーの位置を少し移動すると、音の定位が変化し再度調整を行った。

微妙に調整しポイントを決めるのに相当の時間がかかる。AXIOM 80の箱入りのTANNOYのエンクロージャーは 不思議にワイドの広がりを感じたので試聴側と水平にエンクロージャーをセッティングすると不思議とオーケストラ等広がりと同時に若干の低音の篭りを解消された。その後少しずつ内側に移設しセンターから音が聴こえるまで移設を繰り返し決まるまで続け、かたや3/5aは少し内向きにした感じが塩梅が良いところに決める。



特にAXIOM 80の箱入りのTANNOYの音は実にスッキリした音になる。基本から据え置き徐々にエンクロージャーに対応して変えてジャストポイントを見つける事は基本中の基本のようでした。10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のユニットの扱いは実に難しく、のめり込むほど感銘できる面白さが湧く、ヴォーカリストがセンターでの歌声はエンクロージャーを離れ実に興味深い。

今回久しぶりのLUXの真空管パワーアンプを並べ関心する事は当時から意匠デザインは変化なく現行品も同デザインを販売中で、此のデザインで音質まで想像出来る、意匠デザインは重要である、LUXトーンが響く辺りが正にオーディオの面白さかも知れない。勿論マッキン、マランツにも同様に思える。

今まだ散々申し述べて来ましたが、兎に角英国製のヴィンテージTANNOYユニットは同軸上2ウエイの設計の為、10,12,15吋共に指向性が大変優れたものが多く、置き方もツボにはまれば目の前での演奏が体験できることも人気の秘密であろう、昔から「燻し銀の様な音」と言われるが其の所以であろう。特に弦楽器はAXIOM 80の箱入りのTANNOYは低音が豊かになり指向性もよく大変上手く鳴る。何故か癖は強く、難点はとても気難しいユニットでもある。特にアンプ選びは難しく、ツボにはまれば手放せない感じです。



方や「ho's systemのLS3/5a」のエンクロージャーは一見手軽に良く鳴ると思いや、実はアンプの質感がストレートに音に出るため、なるべく質の高いアンプがLS3/5aを鳴らす秘訣かもしれないアンプを変えればよく分かる、筆者のパワーアンプでの好結果はLINNのアンプとの相性は良かったが、しかし火屋のアンプの音にはとても敵わなかった。先人たちが火屋のアンプを絶賛する記事をよく見るが実際体験すると此れ以上アンプを見つけることは難しそうである。

話は変わるがLUX KIT A3500のサブのMT管のECC85/TUNGSRAM製とシーメンス製の球を注文した、特に筆者はシーメンス製の音が好きでドイツ系の球はバスバンドの関係か中高音域の解像度が高いので、音の印象が変わるとあり、興味本位で購入に至る、早く到着が楽しみである。ヴィンテージ管EL34は高額で頭が痛い。音質の変化を求めるならEL34交換は必死のようです、以前の管球王国の雑誌記事の内容にEL34の現行管の出力管選びの記事でも読み検討することにした。流石人気管のため現行管も随分多く安心して購入できるようです。

流石半世紀前のアンプで基本のEL34は現在装備品の松下製だが、ヴィンテージ管のドイツ管、英国管は一度試してみたいところである、昔Mullard社は松下を下請けに使っていた話は有名、当時はマネシタと陰口を言われたようだ。
又EL34の対応年数は約500時間と記されていた、現在はこのアンプ仕様の松下製は、既に現行品ではなくヴィンテージ管の仲間に入りしていて、入手困難のようである、尚Mullard管はロシア製の復刻管がある、後は米国製のGE管はJAZZを聴く時試してみたいです。まだ全てを試しはいませんが意外と粘り強い音質が得られる、EL34の特徴も強いA3500のアンプでJAZZとの相性は良さそうでじっくり楽しみが増えた、是非試して見るつもりです。



この前注文したイリーナ・メジューエワ(ピアノ)のCDが届く、「ho's systemのLS3/5a」にはLU XKIT A3500のアンプで試聴する、ピアノ演奏は実に良い響きを感じる、少しイリーナ・メジューエワの演奏はおとなしい感じと思っていたが、此のシステムで聴くと馬力もあり力強く、繊細な演奏が期待でき、正に「神々しいほどのポリフォニーの饗宴。 無辺の天界を映し出す48の宝玉!」のコメントが頷けます。

確かに筆者の所有するトランジスターアンプは年代も古く、高額のパワーアンプは持ち合わせては無く、でも火屋のアンプで聴くと、確かに血の通った音が奏でるのは何故であろう、火屋のアンプは決して柔らかに鳴ることが特徴におもわれがちではあるが、決してそうではなく、特に50年台の録音の優秀な音楽の再現は現代アンプでは味わえぬ音質の良さが聴こえて来るように感じます。


ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダムで開催されたE.フリプセ国際コンクールでの優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動を続ける。彼女の演奏は何度もiTunesでは聴き実に美しい演奏は、神戸発の注目レーベル「BIJIN CLASSICAL(ビジン・クラシカル)」第4弾は、メジューエワによるロマン派名曲集。


ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、リストの名作を並べた王道プログラム。ナチュラルな感興に溢れたメジューエワの演奏は一段と冴えわたり、お馴染みの作品から新たな魅力を引き出しています。新川文化ホールの美しい響きをたっぷり取り入れたワンポイント録音も一聴の価値あり。ヴィンテージ・スタインウェイの名器(CD135)の豊かな表現力を存分にお楽しみください。すっかり彼女のファンになってます(笑)・・・・・!

ところが大変残念なことに、ゴルドベルグ変奏曲、平均律第一集、第二集はiTunesでの掲載が無く、勿論YouTube配信もありません。

バロック、古典派から近・現代にいたる作品まで幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家ニコライ・メトネルの作品紹介にも力を入れており、2001年にはメトネル没後50年を記念したシリーズ「忘れられた調べ」でメトネルの主要作品を4夜にわたって取り上げ注目を集めた。2002年、浜離宮朝日ホールでシリーズ演奏会を開催。同年、スタインウェイ・ジャパン株式会社によるコンサートツアーを行う。2003年、日本国内4都市でサンクトペテルブルク放送交響楽団と共演。2004年と2006年にはカルテット・イタリアーノと共演したほか、2005/06年のシーズンにはザ・シンフォニーホール(大阪)で4回にわたるシリーズ演奏会を開催。2006年からは毎年京都でリサイタルを開くなど、精力的な演奏活動を展開している。
2006年度青山音楽賞受賞。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏独唱部門賞)を受賞。

勿論ピアノの演奏もよく録音状態も大変良さそうなので、早速ゴルドベルグ変奏曲、平均律第一集、を注文した。郵送で本日到着した、早速梱包をほどき試聴してみました。バッハ以外の演奏は聴いてるために相当の期待が持てる。



イリーナ・メジューエワ/バッハ・アルバム(2CD)作品の内奥にある真実を見つめる・・・時空を超えた魂の対話
『ゴルトベルク変奏曲』の再録音を含む充実の二枚組!Goldberg Variations, Italian Concerto, etc : Mejoueva(P)

「祈りのようなアリアが静かに歌って円環をなし、終わりと始まりが永遠に結びついている。繰り返して聴くほどに味わいは深まり、その美しさが際立っていく。」「テクニックを見せるのではなく、曲の本質を見抜き芸術表現に徹しているのだ。大声を上げずに心の響きを奏でているのだ。そして、あくまで「静」を保ちながらバッハの世界に沈潜して行く・・・」と解説にも記載されていた。



録音: 2013~2014年、新川文化ホール(富山県魚津市) 
二年の歳月を経て、メジューエワがふたたびバッハに帰ってきました。きわめて高い評価を獲得した前回の「りゅーとぴあライヴ」(2012年録音、WAKA-4169)をさらに上回る、凄い「ゴルトベルク変奏曲」の登場です。今回のホール・セッション録音は、リピート(繰返し)指示をすべて実施(アリア・ダ・カーポでのリピートまで敢行)している点で、前回と大きく異なります。演奏時間は79分21秒。緻密に設計されながら即興的な要素をふんだんに備えた解釈は、じつにフレッシュで奥行きが深く、聴けば聴くほどに味わいを増します。千変万化するタッチと色彩感豊かな音色、イタリア協奏曲等は抒情あり又引き締まった造型と明確なポリフォニー、テンポの速い変奏曲での目覚ましい超絶技巧、ゆったりとした変奏曲で聞かせる恐るべき精神性の深さ…。
これらすべてが自然の佇まいを見せているのは、まさに入神の芸といっても過言ではありません。併録の4曲においても作曲家への敬意と愛情をもってひたすら音楽に奉仕する姿は感動的。「音楽の父」との時空を超えた魂の対話ともいうべき二枚組である。

  録音時期:2013~2014年
  録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
  録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
【収録曲】 
J.S.バッハ: 
  イタリア協奏曲 BWV971 
  カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」 BWV992 
  イタリア風アリアと変奏 BWV989 
  半音階的幻想曲とフーガ BWV903 
  ゴルトベルク変奏曲 BWV988 
イリーナ・メジューエワ(ピアノ) 

ゴルトベルクはどうしても華やかで自由闊達なメロディ部に耳がいってしまう。他の演奏者のディスクでもバスは隠れがちになってしまうが、このCDは「バス声部の変奏曲」である事がとても理解しやすい演奏と感じた。そして同時にバッハに対するメジューエワのリスペクトも。 更にゴルトベルク一枚にせず他にも魅力的な曲を添えてくれているのもうれしいところだ。 アリアに始まり、どの変奏も手が抜かれていない実に丁寧な演奏。丁寧な弾きぶりが他の奏者以上なのだ。右手のメロディ、左手のバス、両方の旋律が歌いあい、呼応しあい、入り混じっていく過程を愉しむことができる。 ゴルトベルクは彼女の著書「ピアノの名曲 聴きどころ弾きどころ(講談社現代新書、2017年)」内にある同曲の記述を読みながら聴くとなおさら分かりやすいのでこちらの書籍もおすすめしたい。そんなことをこの演奏を聴きながら、私はこれぞ紛れもない名盤と深く感じた次第です。



さらなる自在さを獲得したメジューエワのバッハ解釈は、考え抜かれた響きとテンポ、ダイナミクス、フレージング、アーティキュレーション、ポリフォニーの扱い、すべてが自然で輝かしい説得力に満ちています。バッハ音楽の奥深い魅力をストレートに伝える、『平均律』の新たな名盤の誕生です。「この音楽に脈打つ、険しくも喜ばしい創造の息吹を思えば、メジューエワの表現者として魂が、覚醒と法悦のはざまで美しく躍動していたであろうことは、疑いがありません」とコメントもあり聴けば納得できる。
【収録情報】
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(24の前奏曲とフーガ BWV.846-869)
 メジューエワ/バッハ(ピアノ)
 録音時期:2014~2015年
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)

バッハの平均律クラヴィーアというと第1巻では集中力をもって聴けるのは前奏曲とフーガの1番から3番まで位で、それ以降を通して聴くのは仕事のような感覚がしてしまうのが過去の例だった。その理由として音楽的密度が比較の上で下がって来ることもあると考えられる(無伴奏ヴァイオリンでシャコンヌと他の曲の差のようなもの)が、どちらかというと音楽的重点があるフーガが、単なる音の運動や練習曲風に聴こえてしまっていたことが大きな理由であると思われる。そこから新たな地平を私に切り開いてくれたのが、このメジューエワの演奏である。

全曲を通して何曲かのフーガは音楽的充実感を伴って聴くことができた。その理由として一般的な意味でのポリフォニーの処理の腕前の良さもあるのだが、明快なタッチと透明感のある音色でもって、ポリフォニーの中にある和声に他の演奏より克明に光を当てていることが、フーガに重層的魅力を与えていると考えられる。そのような演奏を可能にしたのは何かと考えると、彼女のエンサイクロぺディア的なレパートリーの広さから来る懐の深さではないか?限られたレパートリーの中で天才的な音楽性を発揮するアルゲリッチとはある意味、芸術のあり方が対照的ともいえるだろう。又、このメジューエワやギーゼキング、アシュケナージのように複数の作曲家の全集的録音をしている音楽家の共通する特質について一度は論じられる必要があるだろう。

第一番ハ長調のプレリュードが鳴り出した瞬間に、どこまでも透明な世界が広がっていき思わず息を呑んだ。なるほど、グノーがアヴェ・マリアの旋律を乗せたくなる演奏とはこのイリーナさんのような演奏のことであろう。 前作のゴルトベルクも名演であったが、この平均律もイリーナさんがまさに明鏡止水の境地に達した数ある平均律の中でも屈指の名演。 



この写真が平均律クラヴィーア曲集 第2巻のジャケットです。到着して試聴が楽しみでもあります。

実はこのバッハの平均律の演奏曲は平均律第二集が評判も高く、演奏も高度であり、此処まで聴けば当然のようにその演奏に触れたくなる、
イリーナ・メジューエワ(P)3セットで福沢さんが消えるが、それ以上の感動を得た気分です。

勿論第二集を此処で早速注文した。 ブラボー!



追伸、先日我が家の子供となった、Mシュナウザーのモジャくん順調に育ってます、体重は丁度3キロになりました、とてもいたずらです。ヤンチャなモジャくんです。とても元気ですよ!