伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

自分流にハービー・マン(Herbie Mann)のボッサを聴く

2017年09月27日 | JAZZ・ボサノヴァ

「ハービー・マン」は、1930年、ニューヨーク・ブルックリン区で、ルーマニアとロシアの家系を

もつユダヤ人の両親の間に生まれた。初めてプロとして舞台に立ったのは15歳のときだという。最

初は、バス・クラリネット、テナー・サックスおよびソロ・フルートを担当したが、20歳を過ぎる

頃からはバップ・フルートの第一人者たるべく志し、フルート一本に絞った。

 

久しぶりの休みでゆっくり珈琲を淹れ、ボッサを聴いてます。ボリュームは抑え、メインアンプにSC

-M15BTL接続のモノーラル使用で聴く、特にJAZZ、Bossa Nova等はTEACMA-7で聴くと

TANNOYⅢLZの癖がモロに出てJAZZ系統は工合が悪い。JAZZを素直に鳴らす、答えはAurexを使っ

て聴くようにしています。

JAZZファンには怒られそうなマッチングで聴く、若い時の筆者のはこんなチョイスは考えつかないが、

当時東芝Aurex製品は欧州の音作りをしていた製品が多く、最近の人には馴染みの無いメーカーのよ

うですが欧州スピーカー全体には実に相性が良いと思う!筆者も最近改めて使用してみたが、長く聴

いて疲れない音質が一番かも知れない。特にRCAケーブル、スピーカーコードの交換から学んだ知恵

のようです。相当自己満足のようです(笑)、今までの聴き方と随分変わって来た?音楽の洪水?の

様な音はアレルギーが出る!途中、中止してしまう。昔JBLのLE8T,アルテック604Eのまるで音のシ

ャワーを浴びた音には今は裸足で逃げ出してしまうんでしょう(笑)でも偶にJAZZ Bossa Novaは

聴きたいと交錯して結果の音響です。この辺りがオーディオの面白さなんでしょう。自分の好きなス

テージをある程度選べ選択権を持てる・・

 

最近理解した事ははっきり言って、ジャズという音楽ではフルートという楽器はマイナーな存在です。

何と言っても「音が小さい」。マイクを通さないと他の音にかき消されます。

そんなマイナー楽器一本で勝負したのが、ジャズ・フルートの第一人者ハービー・マンです。

 

さて、ジャズフルートと言えば何と言ってもこの人Herbie Mann (1930-2003)です。

ジャズでのマイナー楽器フルートで勝負が可能なことを証明した開拓者です。

だれもやったこともない分野で孤軍奮闘して、ちゃんとヒット曲も出したことは賞賛に値する成果だ

と思います。

 Herbie Mann - Bossa Nova (Not Now Music) [Full Album]

 2年におよぶブラジル訪問で、本場のエッセンスを吸収したマンが、その成果をまとめたジャズ・ボ

サノバの大傑作。早くからボサ・ノヴァに大きな関心を抱いていたハービー・マンが62年秋、みず

からリオ・デ・ジャネイロに飛んで、 現地のミュージシャンたちと共演したアルバム。 まだブレイ

ク前のセルジオ・メンデス率いるボサ・リオ・セクステットとの共演や、 アントニオ・カルロス・

ジョビンとの2曲など、聴きどころが多い。ブラジル人プレイヤーと同じ気持ちでボサ・ノヴァに同

化し、華麗にフルートを吹きまくるマンがじつに素晴らしい。

 ハービー・マン(sop-flalto-fl)ペドロ・パウロ(tp)、

ルイス・カルロス・ヴィナス(p)、

 アントニオ・カルロス・ジョビン(pvoarrcond)、

バーデン・パウエル(g)、パウロ・モウラ(as 

セルジオ・メンデス(p)他ストリングス

 19621016日、17日、19日ブラジル・リオデジャネイロにて録音

 Herbie Mann - Bosa Velha (Old Bossa) 

 ついにCD化された「毛むくじゃらフルート爺」ことハービー・マンの大傑作盤。スタン・ゲッツ

の浅はかさ&傲慢さに裏打ちされたヤな意味での余裕ぶっこいたプレイと、神様ジョアン・ジルベ

ルトのこんなハズじゃなかったという苦汁によって全編が満たされたあまりにも有名なアルバム

「ゲッツ/ジルベルト」(63年「イパネマの娘」収録)。

これのスマッシュヒットにより、60年代アメリカのジャズシーンにおいてボサノヴァは「単なるジャ

ズの模倣で口当たりの良い箸休め」ということにされてしまった。だが、その前年にリリースされた

本作を聴く限りハービー・マンの受け取り方は違っていたようだ。ジョビンの作る美し過ぎるメロデ

ィーとサンバに由来する独特のバチーダ(つまりリズム)に、まったく新しい何かを感じちゃったら

しく、速攻でブラジル滞在を決行。さすがは目利きのスノッブ野郎です。で、自分たちの才能と可能

性に未だ確信を持つには至ってなかった。現地の一流ミュージシャン達とあっさりと合流に成功(ボ

サノヴァ人脈のアメリカ人ジャズメンへの憧憬っぷりは半端でなかった)。そして出来ちゃったのが

本作というわけです。まず参加したメンツの豪華さに驚く。バーデン・パウェル、ジョビン、セルメ

ン、そしてそして、ルイス・カルロス・ヴィーニャス率いる、初代ボッサ・トレス!ボサにときめき

盛りなマンと先載一隅のチャンスを得てハリキッちゃった現地人とのお互いの気合いがスパークして

見事な成果を産んでます。どの曲もホント奇跡的に素晴らしいんだけど、個人的にはvsボッサ・トレ

スによる(ヴィーニャス・トリオとクレジットされているが)カルロス・リラの超名曲、「Voce

E Eu(あなたと私)」がダントツで好き。エジソン・マッシャードの力任せでドスのきいたノリの

良いドラムに、マンの甘酸っぱくも男臭いフルートがかぶさる。テクはイマイチだけどリズム感だけ

はズバ抜けていたというヴィーニャスのピアノもこれまた瑞々しい。非の打ち所全くナシ。ジョビン

の鼻詰まりみたいなヘタウマ唱法が聴けるワン・ノート・サンバも気持ち良いですね。

 

1962 ATLANTA

  1. Deve Ser Amor
  2. Menina Feia
  3. Amor Em Paz
  4. Voce E Eu
  5. One Note Samba*
  6. Blues Walk
  7. Consolacao
  8. Bossa Velha

Date of recording: Autumn 1962, Rio de Janeiro

 ジャズ・フルートの第一人者ハービー・マンが、60年代前半アメリカで大ブームになった、ボサノ

バを取り上げた初期ジャズ・ボッサの代表的傑作。ジャズ・ミュージシャンとラテン・パーカション

奏者が一体となって魅力的な演奏を繰り広げている。

 Consolação - Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim

さて、フルートという楽器ですが、管体は金属ですが、木管楽器です。他の木管楽器、サックス、

クラリネット、オーボエなどと違ってリードを使いません。「エアリード」という言い方がある

ようです。それだけでも難しそうです。これをジャズで使おうと思うだけで、「勇気あるなぁ」と

私などは思います。ジャズでフルートを使う場合、クラシック音楽では許されない「ブレス漏れ音」

を意識的に出している場合があります。それはサックスなどと同様です。ジャズ・フルート界の魔

術師ハービー・マンがブラジルに赴き、アントニオ・カルロス・ジョビンらと録音したアルバム

『ドゥ・ザ・ボサノヴァ』の収録曲と、ジョアン・ジルベルトが1959年~1961年に録音した曲を

カップリング。少しアントニオ・カルロス・ジョビン色が強いがそれも又いい味出してます。

Herbie Mann & Antônio Carlos Jobim with Strings - One Note Samba

01.アモール・エン・パス

02.ヂザフィナード

03.ボリーニャ・ヂ・パペール

04.インセンサテス

05.マリア・ニンゲン

06.オ・バルキーニョ(小舟)

07.サンバ・ダ・ミーニャ・テーハ

08.ホーザ・モレーナ

09.コンソラソン

10.ワン・ノート・サンバ

11.ビン・ボン

12.デヴィ・セール・アモール

 

そして最後にジャズ・フルートの第一人者ハービー・マンと、ライトでハスキーな声質で知られる

女性シンガー、タミコ・ジョーンズとの共演が楽しいソフト&グルーヴィーな大名盤。フランシス

・レイ、ビートルズ、リー・モーガンなどジャンルを越えたカヴァーが魅力的な作品。

 Herbie Mann & Tamiko Jones - How Insensitive -1967 

 ハービー・マンの大人のボッサて実に素適です。2003年他界しています。

実に軽い感じで聴けるJAZZ Bossa Nova演奏者もザラにはいないようです。ボサノヴァ音楽は

スタン・ゲッツだけではなく、多くの演奏者が楽しんでいるようです。

庭に香り豊かな蔓バラが咲いています。見事蔓バラとしては大輪のバラの花です。ブラボー!


TANNOYのⅢLZはピアノが良いか・・?ヴァイオリンがよいか・・?の考案

2017年09月24日 | クラシック音楽・オーディオ

約一週間以上泊もありのハードスケジュールが終わり、音楽の聴けない状態からの開放です!

最近拙宅のTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening) の持つポテンシャルについて考える。

此のIIILZ1番最後のスリーズのもので、オリジナル箱に入っているが、

でも聴くところTANNOYのラッパはDECCAのモニタースピーカー様に開発されたと言われたいます。

やはり歴史を感じます。

(Chevening) 此のタイプのみはバスレフタイプで多分音も随分違っていると思う。以前は密閉型でした。

構造的には密閉箱と比べると中低域が出て、アンサンブル程度は聴くにはよくなったと言われているそうだ、

それ以前は密閉型で当然ユニットもHPD295でインピーダンスそれ以前は新しいIIILZです、

特徴は石(トランジスター)のアンプに適合したスピーカーだそうです。

又最新のQUAD(クオード)から発売された、 Artera(アルテラ)も興味深いが価格も40万(パワーアンプ)もするが、

クオードのトランジスターアンプに接続して聴くのがベストマッチ?かも知れない?

でもQUADのパワーアンプなら2classicを使いたいところです。

現在EU離脱問題で今後どのような展開になるか大いなる疑問もあるが、

此のところの英国の政治経済が心配である、お金設けの大好きな英国が今後どうようになるのか?

諸氏の間では当初のTANNOY IIILZ が音は優れていると言われます。

中古市場もCabinet(Chevening) が安価と聞いています。

厄介な事に筆者はそれ以前のTANNOY IIILZは記憶の中で聴いた音があるだけで、知らない?

パワーアンプを色々取替、RCAケーブルも交換し、決して満足はしてないが、やっと過不足無く聴ける様になった。

此処まで来たらTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)を骨の髄までしゃぶってやろうと思っている。

ときより筆者のサブシステムのKEFよりヴァイオリンの音が良く聴こえてみたり、

チェンバロのユニゾンが上手く鳴ったりすると『流石』と思う

勿論途中半端になっている、CD、LPプレイヤーの改良、考えると実に修正箇所膨大にがある、

最終的にはパワーアンプも一台はサンバレーのSV-501SEの三極管(特に300B)アンプの組合せも試したい処です。

 其処には貧困老人には途方のない金額が必要、そのための仕事?まあ果てしない夢で終わるのかも知れない?

逆に考えれば少しずつ補修して音楽を聴き修正場所を明確ににて補修できることは実践してみる。

一線で仕事していたときより時間はあるので、じっくり検討する事ができ、

ネット等の充実により情報が素早く見れ、実に情報化時代に適応すれば実に便利な時代である。

 最近小物の交換により少しずつ音色が、特に鍵盤楽器が良くなって来たようだ!

でも、ヴァイオリンの弦音をいかにも松脂をつけた馬のしっぽで弾いた感じに聴かせてくれる装置ほど、

ピアノの音がホンモノらしく鳴りにくいから厄介である。

ピアノがうまく響く装置は弦が針金になってしまう傾向がある。

このへんがオーディオの泣きどころで、右の二つをいかに調和させるかが蕫音キチ﨟の腕の見せどころでもあるわけだ。

簡単にはパワーアンプを曲に寄って替えたり、カートリッジを変える方法はあるが、

やはりシステムを一貫させバランスの良い音楽を聴きたい筆者はベストマッチングが希望である。

やはり聴きたいのはバッハでありベートーベンだ!

でもヴァイオリンの音となると話は別で、分解能のすぐれた装置ほど、どうかすると弦音が金属的に鳴る。

いうまでもなくヴァイオリンの弦は馬のしっぽでこするのだが、どう聴いても鋼鉄の弓でボウイングしたとしか思えぬわけだ。

 

最近アルテュール・グルミュオーのDECCA盤のCDを購入し聴いたが、今のアンプでまあ聴けるようになったが

一抹の不安が気になる、聴く内にこんな音だったか?もっと良いんじゃないの?

この様な不安感、サブシステムのKEFを聴くとやっと安心する、実は自分の頭の中で美音を想像してしまってる病気?

 

その様なことを思いながら、2声のインヴェンションBWV772786を聴く

このシンフォニアは「3声のインヴェンション」と呼ばれることもある。基本曲です。

 

Bach, Three Part Inventions, Landowska 

 

チェンバロ音楽を現代に蘇らせた最大の功労者、ワンダ・ランドフスカやはり録音も優れてないのですが

往年のチェンバロ奏・ランドフスカは、ピアノの普及により20世紀初頭、バッハの作品は少な、チェンバロ作品については

ほぼモダン・ピアノ演奏の選択肢の状況でした。19世紀末の1889年に開かれたパリ万博では、

プレイヤー社とエアー社がチェンバロを出品して連続演奏会が開かれるなどピアニストとしてデビューするなど、

当初はピアノでバッハを弾いていました。

その後、民俗学者の夫からの影響などもあってランドフスカはチェンバロに強く関心を持っているように、

各地の博物館なども回ってこの楽器は、かごでヘンデルなども使用していた大型チェンバロや、

ランドフスカによる研究成果などをもパリのピアノ製作メーカー、プレイエルが製作した2段鍵盤モデルで、

頑丈なピアノの筐体技術や弦の強引な張力を利用して、16笛弦と7つのレスターオペレーションペダルまで備えていました。

ランドルフはこの楽器を主に使用するため、チェンバロ復興のための活動に乗り出します。

 

 ワンダ・ランドフスカの24枚入りのCDを購入してしまった(笑)

このワンダ・ランドフスカと言う演奏者は五味康祐さんの本で知ってから、聴くようになった演奏者で当時も余りレコードも無く、

LP盤を先輩からお借りして、2トラ38に録音して楽しんだ記憶がある。

 

因みに五味康祐氏所有のレコードリストです。

この様なレコードリストは17ペイジ程公開されています。

当に現在の演奏、録音技術も当時とは随分好くなり、でも此の曲を聴く限り音質的は問題もなく聴ける

等身大のワンダ・ランドフスカが楽しめます。確かに音域は狭くチェンバロの低域も不満は残るが

全曲聴いてしまうのは、演奏?音楽の素晴らしさが勝っているからなんでしょう。

以前と違い余分な音がしなく、音楽の掴みどころを出す改めてワンダ・ランドフスカの演奏を楽しめました。

 

BACH - VARIAZIONI GOLDBERG - Cembalo: Wanda Landowska (First Rec 1933)

 

彼女の十八番のゴルドベルグ変奏曲も有名です。彼女は1959年に亡くなっている。

録音は主に戦前の分はEMI、戦後はRCAを中心に残している。レーベルで戦前戦後の区別が判別できます。

 

面白い逸話があるようです。

これはランドフスカがチェンバロ嫌いのカザルスに攻撃されたときに静かに答えた言葉です。

「あなたはあなたの方法でバッハを演奏し、私はバッハの方法で演奏します。」

実に人間味がある逸話です、当時は相当仲の悪さ?カザルスのチェンバロ嫌いが露呈します、

 

 

今週は仕事で静岡方面にいいたいましたが、富士山の勇姿はあまり見られなかったのが残念でした。

由比SAの海岸線より見る富士も綺麗ですが、生憎の曇り空でぼんやり見えます。

「馬鹿は死ななきゃ直らない」で有名な森の石松の出生地、遠州森町から属名になったと言われる、

次郎長三国志 清水港は鬼より怖い大政小政の声がする・・・

戦国時代から江戸末期までの歴史の面白い静岡ではある、浜名湖には現在放映中の井伊家の物語もあり、

歴史を尋ねる旅もおもしろい。

最終日は静岡県で有名な『炭焼きレストランさわやか』げんこつハンバーグを頂く。

又ソースはソースはオニオンが定番のようです、尚本店は掛川にあるそうです。

流石静岡では有名で、肉を食ったと言う満足感が凄い!

ハンバーグといえど肉の塊を食べた感じになるのが良い、ステーキを食べる感じがして実に美味い!

250グラムと量もたっぷりサイズ、中はレアで実に美味しく頂きました。

最近アップ写真はスマホの写真ばかりです、スマホ使い出すと一眼レフに戻れない、反省して少し良い写真も撮って見よう!

流石疲れ睡眠不足も解消し、日曜の午後から淹れたての珈琲に音楽を楽しんでいます。ブラボー!


DECCAレーベルのアルテュール・グルミュオーArthur Grumiauxのヘンデルを聴く。

2017年09月16日 | クラシック音楽・オーディオ

現在BELDEN 8428 NEUTRIK ケーブル使用していますが、最近少し高域が・・・と思い

つい、衝動買いでOrtofon6.7N‐AC50 RCAケーブルを購入してケーブル交換をして見ると、原因を発見!

実に阿呆な事をして悩んでました。少し仕事が急がし過ぎた、と阿呆の自分の責任を曖昧に・・・・・・・・今後注意ですね!

差し込みジャックが甘く、嵌りの緩みに気付く、なんて間抜けなことをしてるんだろう?自分を責める・・・・!筆者にも接点回復剤がひつようか?

でも以前からOrtofonのケーブルには興味が合ったので、この機会に接続しアルコール消毒して接点回復剤を塗布し聴く、

最近どうも仕事がつまり、今週は余り音楽を聴いてない!久しぶりの休みなのでゆっくり試聴します。

Ortofon6.7N‐AC50から音を出します。出た来た音に驚く、確かに違う!感じた感想は余分な音がしない、実にスッキリした音です。

BELDENのコードと比べOrtofonが若干コードは太い、詳細は不明です。頼るは自分自信の耳です。

 

最近購入したアルテュール・グルミュオーのヴァイオリンを視聴してみる

 

昔筆者がLPレコードを聴いてる頃はクリスティアーヌ・ジャコッテ、アルテュール・グルミュオーの

レコードはPHILIPSレコードから販売していたと記憶します。

当時からアルテュール・グルミュオーのヴァイオリンは少し線が細いが、実に綺麗な音色を味わった事を記憶する。

特にデュボアとエネスコに学んだグリュミオーは、正統フランコ・ベルギー派のスタイルを戦後に残しました。

戦後になってからソリストとしての名声上がり、ピアニストクララ・ハスキルをパートナーに迎えて演奏活動を行なった。

最近CDコーナーを覗くと、DECCAレーベルで販売しているのを発見、あのDECCAレーベルが付いたCDを販売してる?

DECCAのCD盤は筆者が知っているレーベルの中でも音質が良く、低音も十分再現してお気に入りなので、

気になるのはグルミュオーの弦がどの様な音で聴こえるか楽しみですので、勿論好きな曲を注文する。

 

実は筆者はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006より

此の伴奏付きのソナタが好きで昔から良く聴いたいる、バッハのソロ・ソナタより聴く頻度は多い

スイスのハープシコード奏者クリスチャン・ヤコッテとの共演で、バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全集BWV1014~1019

クリスティアーヌ・ジャコッテChristiane Jaccottet100以上の録音に参加した。特に注目に値するのは、

バッハ・イングリッシュ・スイーツとフランク・マーティンのハープシコード協奏曲の解釈です。

ヴァイオリニストのアルテュール・グルミュオーとコンビを組んだ、ヴァイオリンとチェンバロのソナタです。

チェンバロ協奏曲と同様に、堅実で確かな演奏の中にも、

コンビを組んでいる相手に対する少し控え目でフレンドリーな様子が伝わって来ます、

同時に女性らしい優しさ、輝きのようなものも感じられます。

拙宅のTANNOYⅢLZから出る音は艶もあり十分楽しめる音になる。実にしっくり聴ける。

淹れたての珈琲の味が一味違って感じられるほど良い。又チェンバロの音色が実に爽やかになる。

RCAケーブルの違いで此のように違いが出るのか改めて実感します。余分な音がしなく音にキレが増したようだ!

 

BACH, JS, BWV 988, Goldberg Variations On Harpsichord by Christiane Jaccottet 

 

 

それに対して平均率クラヴィア曲集等のソロ演奏については、ケネスギルバート辺りと比べると、

フォルテシモで構成が少し甘くなる感じがあり、力不足を感じてしまいます。

彼女の場合、個人プレーで孤高に本質に迫るとかのスタンスよりも、

アンサンブルとしてフレンドリーな感じでバッハを表現する方が似合っているような気がします。

 

J.S. Bach Sonatas for Violin and Harpsichord - Grumiaux, Jaccottet - Sonata in C minor, BWV 1017

 

 

 

グリミオー40代の終末期に沸るエネルギーを傾けて完成したバッハの金字塔。

フランコ=ベルギー楽団の伝統を受け継いだ比類ない美音と繊細な表現力で奏でるこの演奏は、確固たる構成力に加え、

凛とした気品もそばえて、数ある同曲の録音の中でも最善でもあるのひとに数えます。

又以前から所有のグリミオーのCDと比べるとDECCA盤が弦のユニゾンが艶っぽく聴こえるのは気のせいか?

 

【収録情報】

JS バッハ:

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ・第1番ロ短調BWV1014 
                   ・第2番イ長調BWV1015 
                   ・第3番ホ長調BWV1016 
                   ・第4番ハ短調BWV1017 
                   ・第5番短調BWV1018 

 アルテュール・グルミュオー(ヴァイオリン)
 クリスティアーヌ・ジャコッテ(チェンバロ)

 録音時期:1978年2月、8月
 録音場所:スイス
 録音方式:ステレオ(セッション)

後は、筆者も大好きな、ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集やはりDECCA盤CDを購入。

テレマンやバッハと並んでバロック後期のドイツ音楽を代表するヘンデル作品の中で

最も親しまれているもののひとつであるソナタ集グリュミオーが、

ほぼ同年代のチェンバロの巨匠ヴェイロン=ラクロワと共演したこの演奏は、

グリュミオーが残した唯一のヘンデル録音です美しい音色と品格に溢れた演奏は、この作品の代表盤に数えられています。

筆者もグリュミオは好きですが、線が幾分細めとはおもっていたが、此のCDだけ聴けば弦のユニゾンは実にいい塩梅に鳴る!

勿論ユニゾン部分と低域のヴァイオリンの低域はそこそこ聴こえ、当に名機TANNOYと感動する、

 

ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集op.1 

1.ソナタ第1番イ長調op.1-3 

2. ソナタ第2番ト短調op.1-10 

3. ソナタ第3番ヘ長調op.1-12 

4. ソナタ第番ニ長調op.1-13 

5.ソナタ第5番イ長調op.1-14 

6.ソナタ第6番ホ長調op.1-15 

 

 アルテュール・グルミュオ(ヴァイオリン)

 ロベール・ヴェイロン=ラクロ (チェンバロ)ウジェーヌ・イザイ

 

 録音時期:19661

 録音場所:ムステアルダム

 録音方式:ステレオ(セッション)

 

1960年にハスキルが急死してからは、一個人としても演奏家としても虚脱感に見舞われている。

グリュミオーは音楽界への貢献が認められ、1973年に国王にから男爵に叙爵された。

その後も持病の糖尿病苦しめられながらヴァイオリンの指導を続けたが、1986年に心臓発作にて他界した。

こうなるとやはり演奏者を替えて聴き比べて聴きたくなる!

 

 

しかし、筆者はヘンデルといえばアルフレッド・カンポーリ、ジョージ・マルコムの演奏と比べると

カンポーリのヴァイオリンは格別である、やはりしっかりしたヴァイオリンの音色には絶賛する。

 

Silent Tone Record/ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ16/アルフレッド・カンポーリ、ジョージ・マルコム/DECCALXT 2751/LP専門店サイレント・トーン・レコード 

 

良い機会なので、RCAケーブルの違いでもう一人のヴァイオリストを聴く

ナタン・ミロノヴィチ・ミルシテイン(Ната́н Миро́нович Мильште́йн はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニスト。

英語読みではネイサン・ミルスタイン(Nathan Milstein)。

11歳のとききレオポルト・アウアーの招きでペテルブルグ音楽院に入学、アウアーのロシア時代の最後の弟子の一人となる。

ホロビッツとも意気投合し、しばしば共演するようになり、は西ヨーロッパでの演奏旅行も一緒に行なった。

この頃にはウジェーヌ・イザイの門も叩いている。傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。

むしろイザイを通じて身につけた、歌心と美音を尊重するフランコ・ベルギー楽派の優美な演奏スタイルが際立っている。

そのためしばしばミルシテインは、「ヴァイオリンの貴公子」と称される。

ヘンデルのヴァイオリンソナタの( ソナタ第番ニ長調op.1-13 )を見つけ早速聴く、やはり格が違う、

やはり世界は広いYouTubeの配信はありませんが筆者も好きなベートヴェン「ロマンス」50番

 

ベートヴェン「ロマンス」第2番(ナタン・ミルシテイン)

 

 

 

話は戻るが筆者もグルミュオのベートヴェン「ロマンス」はLPも所有しますが、ナタン・ミルシテインと

デュボアとエネスコに学んだグルミュオも聴き比べると格が違うようです。やっとヴァイオリンが聴けます、

こうして聴くと実にTANNOYは偏屈なラッパであり、ハマればこんなに魅了する音が出るが摩訶不思議である。

但し間違ってもJAZZ系統は期待できないのが此のOrtofon6.7N‐AC50 RCAケーブルは期待できません。

実にソースを選ぶ魔法のコードかもしれません?ブラボー!


80歳記念!温かな響きに満ち溢れたマエストロのバッハ新録音。 アシュケナージの新録音はJ.S.バッハの“フランス組曲”を聴く・・・

2017年09月12日 | クラシック音楽・オーディオ

発注して10日目で到着、ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)Vladimir Ashkenazyの最新盤を購入しました。

 

3年ぶりとなるバッハ・アルバムは、優雅な雰囲気で親しみやすいフランス組曲全曲。

長年ピアノ・ソロ録音会場に使用してきたポットンホールの温かい響きが、

円熟味溢れるマエストロのバッハ演奏の魅力を一層ひきたてています。

先月注文しましたが、本日国際メール便にて到着しました。8月下旬に到着した物も含め4セットと

●Bach: French Suites, BWV 812-817

●Bach: The Well-Tempered Clavier [Disc 1~3]

●Bach: The Six Partitas [Disc 1~2]

筆者も好きな

●Chopin: Preludes & Impromptusと購入してしまった。(特に舟歌が聴きたかった)

 

少し前に届いた平均律

1963年旧ソヴィエト連邦から亡命後ロンドンに移住1968年妻の故郷アイスランドに亡命を新生1972年に同国の国籍を取得する。

アシュケナージはバッハを演奏することはないし、語っていた演奏者ですが、

ついに平均律クラヴィーア曲集を、それも全曲録音してしまってしまった。アシュケな~ぜ?と思った方も多いことでしょう。

勿論筆者もそう感じました。アシュケナージはショッパンは良く聴き好きな演奏者でしたからね、

平均律クラヴィーア曲集のジャケットのイメージは冷たい感じですが、演奏はそんなことはありません。

画像では、無色透明、クリスタルクリリアな演奏です。

グールド、リヒテル、シュトラットフェルトなどいくつかの名演奏他にもこのような演奏のCDも持っていてもいいのではないでしょうか。

長い演奏家生活の中でも、バッハの録音には慎重だったアシュケナージは、1965年にピアノ協奏曲第1番を録音して以降、

2005年の平均律全曲録音まで実に40年の歳月を費やし、さらに4年を経てパルティータ全曲、

そして再び4年の歳月をかけて今作が録音されました。80歳にになってJ.S.バッハのフランス組曲取り上げ

コンサートでのピアノ・ソロ演奏からは退き、録音だけでしか聴くことのできないマエストロ・アシュケナージのバッハ。

円熟味を増したピアニズムが、バッハの音楽に語りかけるように寄り添います。

待ち望んだアシュケナージのバッハ・ピアノ・ソロ録音第3弾。やはり、名盤として長く語り継がれるアルバムになるでしょう。

 

今や録音でしか聴けなくなったアシュケナージのピアノ・ソロ演奏です。2010年の6つのパルティータ

バッハは6曲の「フランス組曲」を書いている。バッハ自身は「クラヴィーアのための組曲」と名付けており、

「フランス組曲」なる命名者は判っていない。おそらく、この組曲が優雅で親しみやすく洗練された音楽になっており、

フランス的な感覚が盛りこまれているためにこう呼ばれるようになったものだろう。

作曲年代についてもはっきりしていないが、1722年頃と推定されている。それは、バッハが最初の妻と死別後、

2度目の妻アンナ・マグダレーナと1721年に結婚し、彼女に最初に贈った曲集「クラヴィーア小曲集」(1722年)に、

このフランス組曲の第1~5番の5曲が含まれているという理由からである。

筆者もこの曲は何となくお洒落でキュートな感じがして最近は良く聞く、

201776日に80歳の誕生日を迎えるマエストロ・アシュケナージ。

デッカ・レーベルには50年以上に亘って数多くの録音を行ってきました。

3年ぶりとなるバッハ・アルバムは、優雅な雰囲気で親しみやすいフランス組曲全曲。

長年ピアノ・ソロ録音会場に使用してきたポットンホールの温かい響きが、

円熟味溢れるマエストロのバッハ演奏の魅力を一層ひきたてています。実に優しさに溢れています。

【曲目】

J.S.バッハ:フランス組曲

【演奏】

ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)

【録音】

2017年、サフォーク、ポットンホール

録音場所は、アシュケナージが長年ピアノ・ソロ録音会場に使用してきた英サフォーク州のポットンホール。

このホールならではの温かい響きが、円熟味あふれるマエストロのバッハ演奏の魅力を一層ひきたてています。

 

 Vladimir Ashkenazy - Bach: French Suite No.5 in G, BWV 816 - 4: Gavotte

 

 勿論筆者もそう感じました。アシュケナージはショッパンは良く聴き好きな演奏者でしたからね、

コンサートでのピアノ・ソロ演奏からは退き、録音だけでしか聴くことのできないマエストロ・アシュケナージのバッハ。

円熟味を増したピアニズムが、バッハの音楽に語りかけるように寄り添います。

201776日に80歳の誕生日を迎えるマエストロ・アシュケナージ。

デッカ・レーベルには50年以上に亘って数多くの録音を行ってきました。

3年ぶりとなるバッハ・アルバムは、優雅な雰囲気で親しみやすいフランス組曲全曲。

長年ピアノ・ソロ録音会場に使用してきたポットンホールの温かい響きが、

円熟味溢れるマエストロのバッハ演奏の魅力を一層ひきたてています。

今回は全曲を1枚の長時間ディスクに収録して一枚のCDになっています。

 

前々から筆者は思いますが、デッカ・レーベルの音って実に安心出来る音創りなんでしょう。

我々レコード、CD愛好家の間ではデッカ・レーベルを見て何故か安心感が出るのは何故なんでしょう?

やはりBBC国営放送等での昔からの音楽?音創りの研究の成果なんでしょう?

BBCの音質が当たり前に聴こえる英国人音楽の歴史が違うのかもしれない?

今後音楽も益々デジタル時代に以降しても基本は変わらなく続くことを期待しましょう。

やはりBBC国営放送等での昔からの音楽?音創りの研究の成果なんでしょう?

BBCの音質が当たり前に聴こえる英国人音楽の歴史が違うのかもしれない?

今後音楽も益々デジタル時代に以降しても基本は変わらなく続くことを期待しましょう。

 

最近Ortofon6.7N‐AC50 RCAケーブルペア購入してしまった、同様な音質になるか興味あります。

今のRCAケーブルは勿論不満はありませんが、Ortofonの評判も良い評価もあり、つい購入ボタンを押してしまった(笑)

最近ハイレゾの音質の良さを理屈では分かっているのですが、どうも実感がありません。

ピアノ、チェンバロ、リコーダー、声楽等聴くには余り不満は無いのだが、少し弦に不満が出る!特にヴァイオリンが・・・

先日筆者の大好きな、ナタン・ミルシテインのヘンデルのヴァイオリンソナとOp.1No13を見つけ、早速聴いた

iTunesで聴き第2楽章Allegiono弦のユニゾンが思った様に一部が鳴らない?あとは当に聴き惚れるのですが?

特に拙宅のオールドTANNOYⅢLZからの音質が特に弦楽器のユニゾンの一部が気に入らない

ヴァイオリンの再生に付きましたは、特にユニゾンの部分が何となく不自然な部分があるようです。

TANNOYⅢLZのエージングも随分馴染んで来たのですが、高域のユニゾンの部分が?納得できない?

やはり、これ以上を求めると、火屋のアンプに以降するしか無いのかも知れない。

昔モノーラルの真空管アンプで聴いた、あの中央で浮かび上がる弦のユニゾンは未だ再生できない。

筆者はCDの再生もflacに落として再生しているのでどうもCDの実態が明らかではない?

もうスピカーの限界か?パワーアンプの問題か?オーデイオインターフェイスの問題か不明です!

現在故障中のMERIDIAN 207CDトランスポート部とエレクトロニクス部を分離独立させ、

電気的・音響的アイソレートを行うことでより高純度な再生を図ったCDプレイヤー音は素晴らしいのですが

修理に出すかを迷っている。修理価格も一度調べて観ないととは思っているのですが???可成り高額のようです。

何方か詳しく知っている方が入れば是非お教え頂きたい。筆者は機械オンチの為全く分かりません。

多分CDのレンズ(光源)部分の劣化が原因かも知れないようです。

特にMERIDIANのCDのレンズ(光源)部分はPHILIPS製共通と聞いているので治る可能性はあるようです。

果たして現在の[PIONEER] Mac対応パイオニア BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ

にて再生しているが、案外音質も良く、別に不満も無いが、MERIDIAN 207が頭を過る!

ハイレゾ音源とCD音源の違い、ハイレゾの音源の方がどうも滑らかになっているようです。

音楽CDに収められた音源は、人間が聴き取れると言われている周波数帯域(20Hz20kHz)を基準にオリジナルの原曲からデジタル化されている。 
これに対し、ハイレゾは20kHz以上の聴き取れないとされる帯域の音もデジタル化している。 
これにより、ライブやコンサートなどの臨場感やボーカルが耳元で囁くようなリアリティまで体感することができる。

また、下図のようにCD音源よりも細かい単位で音声情報をデジタル化することにより、

音のきめ細かさが高く、より原曲に近く再現することができる。特にピアノ等鍵盤楽器の倍音が違うようである。

でも一般的にはこれらの装置は所詮、音楽を楽しむ上では余り神経質にならず、有りのままの演奏を楽しく聴くことである。

でも機械音痴の筆者も少しでも音質向上できるならと考える、やはりその先は泥沼のようである。

まるでマジックのような世界ではあるがやはり簡単にはいかないのが、この世界なのです。

 

 

今や録音でしか聴けなくなったアシュケナージのピアノ・ソロ演奏です。2010年の6つのパルティータ

2010年の6つのパルティータでの評価で英国グラモフォン誌の批評が記載されている。

「アシュケナージは音楽そのものを聴かせているようなピアニストの1人であり、

ギミック(トリック)を使うこともなく、彼の音楽はあるべき姿で語りかけてくる」といったコメントで、

まさにアシュケナージの音楽、特にピアノ演奏を的確に表しているように思える。

6つのパルティータ素朴なバッハの音楽の素晴らしさと、ピアノという楽器の美しさを再認識させてくれた。

 

 バッハ: パルティータ 1, 2, 3 BWV825 827 アシュケナージ 

 

 話を戻そう、この人の弾くショパンは、現代人の求める「ショパンらしさ」に一番近いように感じます。

アシュケナージが好きかどうかは聴き手の音楽的嗜好に関わってくると言えます。

ショパンに関しては、これはもうご本人が言っています。「実は私はショパンが苦手です」とね。

本人の弁によると、手や指の形の関係で、ある調性やショパン独特のフレーズがどうしても弾きにくく、

ぎこちない演奏になってしまうことがあるとのこと。 

スタンダードな演奏で今もなお多くのファンに支持されているアシュケナージのショパン。

このアルバムはショパンの晩年の作品に焦点があてられており、全体に物静かで、

また澄み切った美しさが際だち、どこをとっても詩情豊かです。

舟歌~ショパン作品集

 

Vladimir Ashkenazy Frederic Chopin Barcarolle in F sharp major, op 60 アシュケナージ ショパン 舟歌 嬰ヘ長調

 

現代最高のピアニストの1人であるアシュケナージが、ショパン弾きとしてのプライドをかけて残した究極のショパン・アルバム。

晩年の名曲の舟歌は筆者も大好きな曲で黒鍵右手と白鍵の左手が織り成す波の様は当にショッパンらしい、

大海の中の小舟で有りのままの風に揺られる人生を想像させるショパンの人生そのものの歌のようです。

若い世代のピアニストには弾けない何かがあるようであると思わせる、そのことに齢70にして気付く、(恥)

ショパンの晩年の作品で、きらめく水面、船の揺らぎが心地よく、メロディーが美しく、構成が明確だからだと思います。

晩年の傑作として、幻想ポロネーズがありますが、あれは昔はお経のようだと言った人もいる厄介な曲ですから。

もう心があの世に半分行っているみたいです。

舟歌にもそんな雰囲気はありますが、回想するのは楽しかった日々であり、挫折感や絶望は感じられません。ブラボー!


ヘンデルのリコーダー・ソナタをミカラ・ペトリとキース・ジャレットで聴く

2017年09月10日 | バロック音楽・オーディオ一般

知人より秋の味覚を頂く、立派なブドウである、最近は皮まで食べられるブドウもあり何度も頂いた事はあるが、モノグサな筆者には実に工合が良く、やはり農作物まで食べやすく変化していく。

今日は昔から好きな土の温もりを感じるヘンデルのリコーダー・ソナタを聴く。

 最近鍵盤楽器の曲を多く聴きましたが、拙宅のオーディオシステムの詳細が分かって来た先ずはRCAケーブルはBELDENとの相性は馴染んで更に良くなった様に聴こえるTANNOY IIILZ in CabinetTEAC MA-7との相性も良く、IIILZの一体型のスピカーは定位にも優れ真ん中に音が定位し、実に聴きやすく特にリコーダーの音が良く聴こえる。

本日はBTL接続でモノラルパワーアンプとしての使用のAurex SC-M15/SC-M15K×2も同曲で聴き比べるとTEAC MA-7がやはり有利で演奏の深みがありTANNOY社のお墨付きのアンプのようである、管球アンプはラックスMQ60との組み合わせも聴いたが、テスト的に聴いたので真価は不明ですがTANNOYには相性が良いと評判のサンバレーSV-01SE300Bシングルアンプが気になるアンプですが一度聴きたいものです。

でも今の装置で、一般的に音楽を楽しむなら過不足なく鳴るようになったようですが、あとは電源の問題点バーチャルアースの事を取り入れて見るかな?

 ヘンデル:リコーダー・ソナタ集

 ①第1番ト短調 op.1-2 ②第2番イ短調 op.1-4 ③第3番ハ長調 op.1-7

 ④第4番ヘ長調 op.1-11 ⑤第5番変ロ長調 HWV377 ⑥第6番ニ短調 HWV367a

 ミカラ・ペトリ (blf) キース・ジャレット (cemb)

 録音:1990

 

キース・ジャレットのチェンバロはモダンか?それはともかく、チェンバロがリコーダーの音に干渉することなく、若々しく躍動感溢れた好演である。とてもすべては無理だろうが、気に入った曲があったら、楽譜を手に入れて自分で吹いてみるのもよいかもしれない。バロック音楽の楽しみは、ただ聴くだけでなく、自分でも自分なりに音を出してみることにもあるから。

実に浸し観やすく、イギリス王室に仕えていたヘンデルは、王女に音楽を教えていました。当時の音楽演奏においては、低音だけが書かれた楽譜を使って即興的に伴奏を考えて演奏する「通奏低音」という伴奏スタイルが一般的だったので、ヘンデルは、通奏低音の演奏法についても王女に教えていたのです。

ヘンデルのアルトリコーダーソナタは、ありがたいことに、バロックのソナタの中では、比較的やさしく演奏できるものが多いのです。

それはこんな事情からきています。筆者もこのソナタ集は良く聴く曲です。ヘンデルの曲は聴くと分かるが何となく土の匂いがして素朴で昔から良く聴く。レコード盤はフランス・ブリュッヘンのテレフンケン・レーベルで保存しています。

Haendel - Sonata per flauto e cembalo - Allegro - Petri,Jarrett.flv

今更紹介するまでもありませんが、キース・ジャレットのチェンバロとリコーダーの名手とジャズ界の大物ピアニストとの顔合わせがたいへん話題を呼んだ一枚です。

流石のバッハ好きの筆者も、此のリコーダー・ソナタ集はヘンデルを多く聴くようです。

ミカラ・ペトリ(195877日~コペンハーゲン生)はデンマークのリコーダー奏者です彼女は3歳でリコーダーを始め、1969年よりハノーファーの国立音楽演劇大学でフェルディナンド・コンラードに師事、父親はバイオリニスト、母親はピアニストという音楽一家に生まれる。

3歳の時からリコーダーを習い、5歳でラジオ・デビュー。ハノーバー市立音楽院でF.コンラートに師事。

在学中から三重奏団を結成して演奏旅行し、1972年にブリュージュの音楽コンクールで優勝。卒業後はリコーダーの妖精としてヨーロッパを中心にソロ活動を行う。

イギリス・アカデミー室内管弦楽団などと共演、また母親、弟と3人のミカラ・ペトリ・トリオの演奏活動も行うほか、’92年リュート奏者のラース・ハンニバルと結婚後、夫婦でも共演。

 

リコーダーの第一人者として活躍するペトリとジャズ・ピアノの巨星キース・ジャレットはいくつかのアルバムで共演しており、このバッハ・ソナタ集もそのひとつ。テンポ・ルバートの作り方やフレージングの感じ方などでは、二人の名前が想像させるような破天荒なノリよりも、端正さが前面に打ち出されて、両者が粒の揃った美音を丹念に積み上げていくさまが聴きとれる。特にソプラノ・リコーダーの輝かしさは聴きもの。

フラウト・トラヴェルソ(フルート)とオブリガートチェンバロのためのソナタで、バッハ自筆の美しい浄書譜が伝わっています・

J.S.Bach: Sonata in B minor BWV 1030 1. Andante

[Petri/Jarrett]

小学生時代には必ず吹いたリコーダージャーマン式の場合は音孔を全て押さえた状態でスタートして、下の指から一本ずつ離していけば『ドラミファソラシ』になり運指がわかりやすいため、小学校の教育用としてはジャーマン式のリコーダーが採用されているのです。

リコーダーにはイギリス式(バロック式)とドイツ式(ジャーマン式)呼ばれる二種類が存在しています。

『じゃあ、どっちがいいの?どう違うの?』ってところが問題になるでしょう。

選び方を簡単に説明すると、子どもが小学校で使うソプラノリコーダーを探しているならジャーマン式楽器として色々な曲を演奏して楽しみたいならバロック式です。

又ミカラ・ペトリはリコーダーは1本で長くても1時間しか演奏できないそだ。すぐに湿ってしまうから。何の飾りもない、素直でまっすぐなその音楽は、きっと私たちのストレスや悩みを吹き飛ばしてくれるに違いない。

素朴なリコーダーの音に浸りリラックスし淹れたての珈琲を頂きながら癒やされませんか?やはり浸し見やすいリコーダー曲は何か休日聴く曲としては良いですね!ブラボー!