２月４日・新宿支部新年会

朝からというよりも昨日の夕方過ぎから吹き始めた寒くて強い風も夜８時頃には止みましたが気温は寒いままです。２月の初め、暦では「春」の文字が出てきましたが一年で一番寒い季節の真っ只中、これで普通なんだ、と思いながら今日は珍しく一日ゆっくりする事が出来ました。

本日の予定は夜８時からの食肉組合新宿支部の新年会だけでした。朝から店の２階の事務所でパソコンを叩いておりました。叩いているというよりも人差し指１本で強く押してる程度のスピードですが・・・。

新宿支部の支部長は私が所属している戸塚支部の春日さんが兼任されていました。春日さんが１３日に倒れ、お亡くなりになってしまいましたので今日の新年会は思い出話大会のようでもありましたが、うちの支部長は賑やかなことが好きな人でしたので楽しい新年会にしていただきました。

明日は朝９時１３分の新幹線で京都に行ってきます、日帰りです。

牛海綿状脳症（ＢＳＥ）と見学会について

牛海綿状脳症（ＢＳＥ）は「プリオン」というタンパク質が原因とされるもので、この「プリオン」は細菌でもなくウイルスでもないタンパク質そのものです。これが突然変異を起こし増殖すると推測されています。プリオン病に罹患した羊を肉骨粉等の飼料として利用したからだと言われていますが特定はされていません。ただ、プリオンは牛の脳や脊髄、眼球などにたまりやすいとされ、これらの部位を特定危険部位（ＳＲＭ）と呼びます。ですから、この特定危険部位を除去すれば限りなく１００％に近い安全性が確保されます。また、たとえ異常プリオンがあったとしても、牛肉の中で増殖するわけではありませんので、先般米国のルール違反で輸入された脊柱がついていた牛肉そのものが汚染されたり、輸入されてきた牛肉全体に汚染が広がる、ということではありません。

いわば「ふぐ料理」のように猛毒を含む部位を除去すれば美味しい「ふぐ刺し」を召し上がっていただけるのと同じように、特定危険部位を除去すれば美味しいステーキ、すきやきをお楽しみいただけるのです。ましてや日本国内で流通している牛肉は全頭検査をしていますので安全性は折り紙付なのです。

米国産牛肉の輸入再開をするに当たって昨年１２月に食品安全委員会は違反が発覚した場合、輸入を差し止める措置が必要と、農水省などに申し入れをしていましたので、今回の輸入停止は当然の処分だと思います。しかし、これをもって米国からの輸入再開そのものが間違いだったかといえば、それは違うと思います。ルールを作って、それを守らない者を厳正に処罰するというのが世の中の約束ごとで、守らない者がいるから、ルールそのものを否定するのでは、何も前に進みません。米国に厳正な実行を求めるという政府の方針は正しいと思います。

鳥インフルエンザと混同して米国から汚染、感染した牛肉が輸入され日本の牛にも豚にも感染する、などという間違った認識が広がる事を心配しています。

この問題の重要性を広く国民に周知啓蒙しようという動きは良いと思いますが、これを政党間の争い、政局に利用しようとして、不正確で不明瞭なアナウンスを出される事は不安感をかきたてるだけではないのか、という点が食肉事業当事者の意見です。そこで今回は正確な情報と現在日本国内で流通されている豚肉や牛肉がどれだけ安全を、環境を、衛生を考えて処理をしているのかを新人議員の皆さんと一緒に見学するために「芝浦と場見学」を企画しました。

国内でＢＳＥの牛が発見された時には牛肉の消費量は極端に落ち、焼肉屋さんが廃業したというニュースはまだ記憶されている方もいらっしゃると思います。その後、アメリカでＢＳＥが発見された時には消費の落ち込みはありませんでした。そのため、「裾もの」と言われる価格の安いクラスの国産牛の価格は米国産牛肉の輸入禁止以降３倍になりました。昨年暮れの輸入解禁宣言が出ただけでオーストラリア産牛肉の値段が２割下がりましたので販売者としては農林水産省、厚生労働省に対してルールを破った米国に厳重抗議して、食の安全、安心の信頼を一日でも早く取り戻せるような具体的な行動をとるようお願いしています。

２月８日の見学会の報告は追って本欄でお知らせいたします。本日現在私を含めて２４名の衆議院議員が芝浦に集まる事になっていますが当日、予算委員会が開催されますので最終的には１５名程度になると思っています。１５名でも、芝浦の「と場」にそんな人数の代議士が集まるなんて、前代未聞です。