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杞憂 認知の矯正と人生勉強(その2)

2009年07月02日 | 心理療法ハッピーライフ
杞憂 認知の矯正と人生勉強(その2)


2009年7月2日(木)
心理療法(認知行動療法)ハッピーライフ、矢野裕洋


杞憂(きゆう)という言葉(中国の故事)を皆さん、ご存知だと思います。

念の為に内容と意味を書くと、
紀の国に、「天が落ちてきたら大変だ。怖い。」と心配して恐怖で日々の生活にも支障をきたしている人に「空は落ちて来ない」という事を論理的に諭す人がいて、その人は安心して喜んだ。
という内容です。
意味は、無用の心配をする事、です。

私のブログをよく読んでいる人は既に、この話は『認知の矯正』の話だとお分かり頂いていると思います。

この「天が落ちてきたら大変だ。怖い。」と心配している人はこの問題が解決しても次から次と同じような問題が出て来て一生不安がって生きて行きそうに思えませんか?

では、この人と「空は落ちて来ない」という事を論理的に諭す人の違いは何かと言うと、心の目、がよく見えているかどうかの違いです。

心の目とは多方面からの洞察力、この場合は鳥瞰(ちょうかん)と過去現在未来のデータチェック、不安の処理の仕方の能力不足から心の目がよく見えていないという事が来ています。

ですから、前回も書きましたが、セラピストやカウンセラーに『認知の矯正』をしてもらったら『認知の矯正』をしてもらった物事はOKになりますが、心の目が見えていませんから他の事柄には応用がききません。

セラピストやカウンセラーの中には『認知の矯正』が出来れば良しと思っている人たちがいますが、『認知の矯正』と共に『人生勉強をして心の目を良く見えるようにする』事が絶対に必要なのです。

また、クライエントさんは人生勉強をして「天が落ちてきたら大変だ。怖い。」と心配している人から「空は落ちて来ない」という事を論理的に諭す人になれるほどの心の目を良く見えるようにしなければ本当にあなたの対人緊張症や神経症、うつ病は消滅したとは言えないのです。

お分かり頂けましたでしょうか?





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