goo blog サービス終了のお知らせ 

後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

高級官僚が天下りするのは当然だ!

2009年10月02日 | 日記・エッセイ・コラム

今度は官僚自身の立場になって「天下りが絶対必要な理由」を説明してみます。ご自分が仮に国土交通省の一官僚という立場でお考え下さい。

中央官庁は平、係長、課長、部長、局長、次官と出世する階段が人事院規則で決まっています。自分が政治家の意見も聞かずに自由に使える予算は、階段を登るに従って増大して行きます。皆が偉くなろうとします。当然です。ところが偉くなれなかった人は若くても中年でも役所を辞めて、去って行かねばならないのです。

私が少しお付き合いをしていた通産省や経済産業省では課長になったら役所を止める人が非常に多くいました。部長や局長の数が非常に少なく決まっていたからです。

課長といえば大体42歳、43歳の人でした。通産省を止めてどうして生活をして行きますか? どうして子供達の教育費を稼ぎますか?42歳、43歳のころは人生で一番お金の必要な時期です。通産省の所管する財団方人や社団法人の専務理事や常務理事になって60歳の定年までそこに居る例が普通でした。

民間の大企業で課長以上になれなかった人をすぐ首にはしません。それどころか定年まで平社員の人もいます。中央官庁だけが過酷くな人事運営をしているのです。

外郭団体も最近は財政難です。天下る役人は民間会社へ就職します。その場合、自分が官庁に居た間に色々便宜をはかって上げた会社へ就職するのが人情というものです。

ですから天下りする役人は怒っています。なぜ天下りが悪い!!!

ここで自分が役所を去るので公務員の人件費がこれ以上増大しないのだ!!!

その通りです。官僚の人事管理の方法を根本的に変える必要があるのです。民主党にはそれが出来るでしょうか?

天下る官僚は個人的に悪くはないのです。長い間の習慣として自民党の政治家も認めてきたのです。

しかし官尊民卑の思想で官庁が天でその他は地という思想を恥ずかしいとも思わないで使う人々がいるのには吃驚します。皆様は官僚の立場になって中年のころ辞めるとどうなるか、お考えになったことがあるでしょうか?(続く)

001


「天下り官僚」のマスコミ報道は致命的な欠陥報道だ!

2009年10月02日 | うんちく・小ネタ

最近、鳩山政権が42人の高級官僚の天下り人事を一時停止にし、公募によってならOKと言う制度を作ろうとしている。天下ろうとする官僚が応募して審査に合格したら理事や役員へ就任出来る制度です。受けいれる財団法人や独立行政機構など官僚の作った団体は民間からの応募者を受けいれないだろう。

何故か?その理由をマスコミは報道しない。高級官僚を受け入れるとその団体は多額の補助金を官庁から貰えるのです。だから競って受け入れるのです。

例えば国土交通省の所管する財団法人、社団法人やNPOは国交省からの補助金で人件費を払い運営しているからです。仮想的な話ですが、仮に財団法人「鉄道基礎工事の耐震性研究促進協会」があったとします。

その運営費は民間からの寄付が半分で国交省からの補助金が半分で運営されるのが原則です。民間からの寄付とは、大手総合土木建設会社が会社の資本金に比例した割り当てを要求されるのです。そして強制的に寄付させられます。寄付した会社は国交省から建設事業の発注が貰えるのです。

マスコミはこの事実を知っています。高級官僚の天下りはこの補助金制度を根絶しないかぎり無くなりません。補助金は勿論血税から作っているのです。

国土交通省は幾つの外郭団体へ幾らずつの補助金を出してきたかという一覧表を報道すべきです。それを報道しないのはなにか深い理由があると思います。国民の疑惑の目でマスコミが見られます。

高級官僚は中央省庁の外郭団体だけへ天下りするのではありません。民間の大企業へも天下りします。

私が中国と付き合っていた頃、北京の日本大使館で大使をしていたある方を尊敬していました。親中国的で博識な大使でした。ところがしばらくして、その大使が定年退職しました。定年後もその大使にご指導を受けるために訪問しました。定年後、その大使は東京駅近くのある大手重工業の本社ビルに立派な顧問室を貰っていました。私は何も聞きませんでした。しかし大使在任中その重工業会社が中国へ発電用の大型タービンを輸出していたことを思い出しました。こんな人格者の元大使でさえこの調子です。他は推して知るべしです。

マスコミの報道は表面的な現象だけを大騒ぎして報道します。悪い制度や習慣のことは暴かないという暗黙の約束でもあるのでしょうか? あるいは大衆はレベルが低いから、深い原因を報道しても読んでくれないと思っているのでしょうか?

マスコミの報道しない部分を情報として伝達するのがインターネットの一つの役割と思います。皆様のご意見を頂ければ嬉しいです。(続く)


秋雨前線で憂鬱なのでプロバンスの明るい写真をお送りします

2009年10月02日 | 写真

681fef1c1

翠さんのブログ:http://blog.livedoor.jp/parismidori/ は何度かご紹介しました。彼女の本職はパテシエ(フランス流ケーキを作る専門家)ですが、今までその事を強調しませんでした。

彼女のブログには彼女の作ったお菓子の美しい写真が沢山でています。これぞプロバンスのフランスケーキと感心するような出来栄えです。

最近、近所のオジサンへ作り方を教えている様子と出来上がったお菓子の写真が出ていました。

それを見ると料理を趣味にしている男性なら出来そうな感じがします。

そこで、これから自分でも実験してみます。本物のパテシエと素人の大きな違いを認識する結果になるのは歴然ですが、それも一興です。

これから生クリーム、バター、果物などの材料を買いに行きます。出来あがったケーキの写真は午後に掲載する予定です。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。   藤山杜人

B11c12371 8fa1aa661

3c2f58221_2 3d32b4241_2