小金井市には広大な都立公園が2つあります。北側に都立小金井公園、そして南側に都立武蔵野公園です。この南側の公園は野川が流れているので、何時もは野川沿いの遊歩道を散歩してきます。ところが昨日は野川から離れて南の林の中を家内と散策して来ました。色々な樹木が植えてあり鬱蒼とした林になっています。
樹木が多いのは、この公園の南半分が他の都立公園へ樹木を供給する木々の畑になっているためなのです。その畑の中の道は、森の中の道のようです。
そんな道に迷いこむと、何か山奥の林の中を夫婦で歩いているような錯覚に捕らわれました。その瞬間、今まで味わった事の無い幸福感が身を包みます。そして周りの樹木が一瞬輝き出しました。50年も一緒に住んできた男女が二人で老後に林の中を歩く。何か奇跡のようです。キラキラ輝く時が林間を風のように流れて行きます。そうです。老年になると生きているだけで幸福感に包まれるのです。何もしないで公園の樹木の間を夫婦で歩くだけで満足なのです。このような幸多い境地を、若い時は想像も出来ませんでした。
何時かは一方が先に旅立ちます。それだからこそ林の中の道の散策が一層貴重に思えるのです。
老齢の皆様にはそのような経験がありますでしょうか?お二人そろって林の中の道を散歩する幸福をお祈り申し上げます。 (終わり)
写真 トウカエデ ドッグウッド ケヤキの林 ネズミモチ ドッグウッドの実
7月24日(帰国)
帰国の日に好天になるとは悔しい。9時半になると蝶が湧き出し、土壇場でベニホシイチモンジ1♂完品を仕留め、有終の美を飾った。ベニホシイチモンジはここでは普通だが、他では全く見なかったので、このバンガロー周辺が好ポイントのようだ。
10時、バンガローを出発、順調なドライブで12時空港着。出国、新潟着とも問題なく、初めての実り多い極東ロシアツアーは終了した。
以上 2009/10/15
PS
初めに述べましたように、U氏はウラジオストックを基点に、極東ロシア一帯の広い意味でのエコツアーの企画・ガイドをやっています。極東ロシアは広大なので、彼が全域踏破しているわけではありませんが、ゲストの要望に応じて、アレンジするようです。ホテルを渡り歩くのから、テント生活までゲストに合わせてアレンジするといっています。
トータル費用は、例えば上記の場合(ゲスト4名、足掛け12日、バンガローとハンター小屋宿泊)、酒代、VISA取得費、航空券代、送金代などすべて含めて1人当り20数万円でした。
U氏は日本語は解りませんが、英語は堪能です。興味があれば、U氏を紹介します。
大宮司弘昌 daimiyain@m2.hinocatv.ne.jp (完結)
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藤山杜人による解説:
さて8回にわたるロシア沿海州の昆虫採集記もこれで終わりです。編集は、何処で切って8回にするか?、他の記事との調和をどうするかというチョッとした調整でした。原文の完成度が高かったので楽な仕事でした。
この著者の大宮司さんは私の仙台の高校、大学を通しての友人です。彼は当時から蝶々採集を趣味にしていました。バイオリンもフルートも上手で彼の出すバイオリンの良い音に感心したのもつい昨日のように鮮明に思い出されます。茫々50年後の現在、こうして彼と親しく交流が出来たのもブログ故のことです。不思議な感慨が湧いてきます。
この採集記は以下のような点を注意して、もう一度読み直すと面白いと思います。
1、自分が昆虫採集の趣味を持ったと仮想して読み直す。
2、一緒に参加したロシア人の2人、ノルウエイ人夫妻、モスクワから来た蝶々採集者などの人間性とその趣味の共通性を読む。
3、虎や熊の棲む草深いロシア沿海州の自然度の高さを日本と比較しながら読む。
私は本を読みなおして楽しむ癖がありますが、皆様はいかがでしょうか?
最後にこのブログへ貴重な採集日記を寄稿して下さった大宮司弘昌さんへ深甚の感謝の意を表します。(終わり)
原木にシイタケ菌を植え付けたクヌギの丸太を5本とナメタケの原本1本を山荘に住んでいる鬼家雅雄(オニイエマサオ)さんから今年の4月に貰って来た。水気さえ切らさなければ秋には大きなシイタケとナメコが沢山出て来るという。下の写真は東京の自宅の庭に置いた椎茸の原木5本の写真です。ナメコの原木はこれら5本の原木の奥の地面に横たえておきました。
5月の梅雨前に巨大なシイタケが2個出来ました。バター炒めにして食べ、うん、キノコ栽培は簡単だ!秋には沢山採れると安心してしまいました。ところが10月末になっても椎茸は出て来ません。原木をくれた鬼家さんへ聞いたら自分の庭にはクリタケとナメコが繁茂しているいと教えてくれました。下の写真は彼のHPの雑記帳に出ていた今年のクリタケとナメコの様子です。
これらの写真を見て自分の大失敗に気が付きました!!
この写真のように原木は地面に寝かせ、見えないくらい土や落ち葉をかけて何時も濡れた状態にしているのです。
私は原木を日陰に立てて、黒い遮光ネットを掛け時々水をかけていました。しかし素人の悲しさで毎日水をかけるのを忘れたのです。原木が乾いた状態で夏を過ごしてしまったのです。奥多摩に行った時、数千本の原木がうす暗い杉林の谷間に立てて並べてあった光景を見ていたので、その真似をしたのです。谷の水が常時、原木の足元を濡らしていたのを見逃していたのです。私は木陰とはいえ原木を立てて、水遣りも忘れがちでした。乾燥した原木から椎茸が出てくる筈がなかったのです。そこで今度は5本の原木を庭の畑に横にして土で半分埋めました。ヤレヤレ、これで来年は椎茸が食べれる筈です。
もっと悲しい大失敗はナメコの方でした。椎茸の原木5本の向こう側で、雑草に覆われてしまい、見えないところに横たえていました。それで毎日覗きこむのを忘れてしまっていたのです。鬼家さんがナメコが出ている筈ですよ、と教えてくれた時はすでに時遅しの状態でした。
原木を取りだし、良く見たら乾燥し黒くなってしまったナメコが丸太の表面を覆っているではありませんか! そうです。ナメコの原木は地面に横たえていたので何時も湿っていてキノコが出て来たのです。見えにくいところに置いていたのでキノコが随分前に出て居たのを見逃してしまったのです。失敗の原因は観察不足でした。
素人がキノコ栽培に成功する為には3つのコツがあるようです。
1)庭の水道の蛇口のそばの地面に横たえて半分土に埋めて置く。素人は原木は立てはいけない。
2)乾燥の激しい真夏でもジメジメした状態にして置く。水道の蛇口からホースで水をかける のを忘れない。(潮来のアヤメは雨樋の下の水盤の泥に植えてあるので毎年咲きます!)
3)春と秋にはキノコの原木を毎日観察して出てきたキノコを見逃さないで食べる。
結論:キノコ栽培は、素人はプロの真似をしないで根気よく手まめに仕事をしないと失敗します。キノコへ対する愛情が無いと必ず失敗します。
悔しいので下に鬼家さんから頂いて庭で咲かせたクリンソウと珍しい白いイカリソウの花の写真を添えます。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。 藤山杜人