昨年は8月初旬に探しに行ったが腹痛とゲリラ豪雨に見舞われて発見できなかったムラサキモメンヅル。7月下旬から咲き出すようなので、今頃は満開になった花が見られるのではないだろうか。早朝から行く予定だったが寝過ごしたうえになかなか出かける決心がつかず、自宅を出発したのは9時ごろになってしまった。富士山パーキングからのシャトルバスはさほど混雑しておらず、4合目の駐車場には11時ごろ到着した。そこそこに涼しく、天気もまずまずである。御中道を歩いてみることにする。
ザックに舞い降りてきたのはキベリタテハ。結構たくさん飛んでいた。
矮小化したエゾスズラン
幸運にも咲き残っていたミヤマフタバラン
現在は通行止めになっているこの道。ところどころ倒木や崩落地があるがおおむね普通に歩ける。
目的地は大きなザレ地になっているこの場所。この先の御中道はルートが見つけにくい。
この場所ならばきっとムラサキモメンヅルがあるだろうと思ったのだが・・・イタドリばかりでなかなか見つからない。
赤いイタドリ、別名メイゲツソウ。時折雲が湧き上り視界が悪くなる。
ザレ地の端のほうを探してみるとそれらしきものがあった。
これこそ探しているムラサキモメンヅルであろう。しかし花がまだ咲いていない。
周辺を探してみると、幸運にも一株だけ咲いている花があった。
まだ新鮮なムラサキモメンヅルの花
こちらは少し痛み始めている。
なんとか花を見ることが出来た。
8~10対程度の奇数羽状複葉の葉。先端部が尖る。
御中道の分岐に戻り、まだ歩いたことが無い5合目へ行く道を歩いてみる。
夏雲がかかる富士山
薄ピンク色のイタドリ
紅色のメイゲツソウ
イワツメクサであろう。そろそろ終盤である。
結実した赤くなる前のコケモモ
結実したフジハタザオ。それなりに数があった。
そしてこちらのルートにもそれなりの数のムラサキモメンヅルが生育していた。
富士山と一緒に撮影出来そうな場所を発見。花はまだ咲いていない。
5合目の近くで発見したアザミの仲間
葉の形から、おそらくヤハズヒゴタイであろう。
見たかったこのシダもなんとか発見することが出来た。
とても小さなシダ、ミヤマハナワラビ
丸い胞子嚢が付いており、まだ割れておらず胞子は放出されていないようである。
ムラサキモメンヅルは山梨県では富士山のみに生育している植物であるが、個体数はそこそこにある。昨年歩いた場所でことしだがしてみたが、そこには生育していなかった。花期は意外と遅いようで、今回見た感じでは9月初旬が見ごろになるのではないかと思う。富士山と一緒に撮影出来そうなので、時間と天候が許せば再訪してみたい。