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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ムラサキモメンヅル(マメ科) Astragalus adsurgens Pall. var. adsurgens

2025年08月23日 | 花・花・花
 山地から高山の砂礫地に生育する多年草。茎は倒伏して地を這い、長さ10~40㎝。葉は8~10対の小葉から成り、互生する。各小葉は長さ7~20㎜の長楕円形から狭長楕円形で先端が尖る。花は紅紫色、長い柄の上部に総状に密につける。花期は7~9月。北海道西南部、本州東北地方や中部などに隔離分布しており、山梨県では富士山に生育している。

 2018:山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB類(EN)  2017:環境省カテゴリー:なし

    ムラサキモメンヅル 2025年8月 富士山で撮影

    砂礫地を好んで生育する。茎は地面を這うように伸び、葉は互生する。

    花は紅紫色で長い柄の上部に総状に密につける。

    ムラサキモメンヅルの花

    葉は8~10対の小葉から成る奇数羽状複葉。小葉は楕円形~長楕円形で先端が尖る。


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夕暮れの明野ひまわり畑 令和7年8月19日

2025年08月20日 | 番外編
 日中は雲がかかっていた南アルプスであるが、日没が近付くにつれて雲が晴れて鳳凰山や甲斐駒ケ岳が見えるようになっていた。本日は平日なのであまり混雑していないはずである。日没の夕陽と夕焼け空を期待して明野ひまわり畑に立ち寄ってみる。

    夕暮れの明野ひまわり畑。思った通り人は少ない。

    もうすぐ太陽が山裾に沈んで行く時間。

    富士山も見えるのだが電線が邪魔してひまわりと一緒に撮影するのはいまいち。

    南アルプスとひまわり畑。日没が近付くとともに雲が晴れてきた。


    日没のひまわり畑

    電線を外して富士山撮影を試みるが、ひまわりがみんな向こうを向いてしまっている。

    茅ヶ岳に出た夕焼けの夏雲

    陽が沈んだ後のひまわり畑。雲が赤く染まってくれるのを期待して待つ。

    夕焼け雲が流れる甲斐駒ケ岳

    夕焼け空とひまわり畑。期待したほど赤くは染まってくれなかったが、それなりに良い景色だった。

 ひまわりはちょうど満開、美しい夕暮れの景色を堪能することが出来た。

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カリガネソウとタヌキマメを再訪 令和7年8月19日

2025年08月19日 | 里に咲く花
 カリガネソウもタヌキマメも8月初旬に見に行っているがいずれもまだ咲き始めたばかりで早かった。本日再訪しようと思っていたのだが、前夜に腹痛と下痢で何度も夜中に目を覚ましあまり眠れていない。午前中の仕事を終わらせたが眠気が強く、一旦家に戻り仮眠する。目が覚めたのは午後3時半、日が長いのでまだなんとか花を観察に行ける時間である。タヌキマメは陽が陰ると花を閉じてしまっているかも知れないが、訪れてみることにする。

    まずはカリガネソウ。満開になってたくさん咲いているだろうと思ったのだが花がほとんど見あたらない。

    蕾が付いていたはずだが咲いた様子が無い。暑過ぎて咲かずに落花したかも知れない。

    蕾もあるがこれはもうほとんど散っている。

    ここはちょうど見ごろの花が咲いている。

    ほぼ満開のカリガネソウの花

    ここもちょうど見ごろである。

    この花は一斉には咲かず次々に咲いて行くようである。

    これもほぼ見頃の花。

 カリガネソウは夏バテか、思ったほどたくさんは咲いてくれていなかった。

 時刻は5時近くになったがまだ陽は高い。なんとかタヌキマメは間に合いそうである。

    タヌキマメ。一時は見られなくなっていた道路脇の土手にも咲いていた。

    昨年に比べると少し増えたように見えるタヌキマメ

    陽が陰ってしまっていたが大株も花を咲かせていた。

    道路脇に咲いたタヌキマメ

    白花も見に行ってみる。草刈りされたのかだいぶ減ってしまっていて残念。

    花はちょうど見ごろだった。

 青いほうのタヌキマメはまだ群生するには至っていないが、草刈りの時期を変えてもらった成果が現れて昨年よりも増加していて嬉しかった。一方の白花はいちばん群生していた場所に花が見当たらず、おそらく草刈りされて生えなくなってしまったのではないかと思う。私有地なので調整は難しく、残念である。

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ムラサキモメンヅルはまだ早かった 令和7年8月15日

2025年08月19日 | 山に咲く花
 昨年は8月初旬に探しに行ったが腹痛とゲリラ豪雨に見舞われて発見できなかったムラサキモメンヅル。7月下旬から咲き出すようなので、今頃は満開になった花が見られるのではないだろうか。早朝から行く予定だったが寝過ごしたうえになかなか出かける決心がつかず、自宅を出発したのは9時ごろになってしまった。富士山パーキングからのシャトルバスはさほど混雑しておらず、4合目の駐車場には11時ごろ到着した。そこそこに涼しく、天気もまずまずである。御中道を歩いてみることにする。

    ザックに舞い降りてきたのはキベリタテハ。結構たくさん飛んでいた。

    矮小化したエゾスズラン

    幸運にも咲き残っていたミヤマフタバラン

    現在は通行止めになっているこの道。ところどころ倒木や崩落地があるがおおむね普通に歩ける。

    目的地は大きなザレ地になっているこの場所。この先の御中道はルートが見つけにくい。

    この場所ならばきっとムラサキモメンヅルがあるだろうと思ったのだが・・・イタドリばかりでなかなか見つからない。

    赤いイタドリ、別名メイゲツソウ。時折雲が湧き上り視界が悪くなる。

    ザレ地の端のほうを探してみるとそれらしきものがあった。

    これこそ探しているムラサキモメンヅルであろう。しかし花がまだ咲いていない。

    周辺を探してみると、幸運にも一株だけ咲いている花があった。

    まだ新鮮なムラサキモメンヅルの花

    こちらは少し痛み始めている。

    なんとか花を見ることが出来た。

    8~10対程度の奇数羽状複葉の葉。先端部が尖る。

    御中道の分岐に戻り、まだ歩いたことが無い5合目へ行く道を歩いてみる。

    夏雲がかかる富士山

    薄ピンク色のイタドリ

    紅色のメイゲツソウ

    イワツメクサであろう。そろそろ終盤である。

    結実した赤くなる前のコケモモ

    結実したフジハタザオ。それなりに数があった。

    そしてこちらのルートにもそれなりの数のムラサキモメンヅルが生育していた。

    富士山と一緒に撮影出来そうな場所を発見。花はまだ咲いていない。

    5合目の近くで発見したアザミの仲間

    葉の形から、おそらくヤハズヒゴタイであろう。

    見たかったこのシダもなんとか発見することが出来た。

    とても小さなシダ、ミヤマハナワラビ

    丸い胞子嚢が付いており、まだ割れておらず胞子は放出されていないようである。

 ムラサキモメンヅルは山梨県では富士山のみに生育している植物であるが、個体数はそこそこにある。昨年歩いた場所でことしだがしてみたが、そこには生育していなかった。花期は意外と遅いようで、今回見た感じでは9月初旬が見ごろになるのではないかと思う。富士山と一緒に撮影出来そうなので、時間と天候が許せば再訪してみたい。


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咲き始めたコカモメヅル 令和7年8月14日

2025年08月17日 | 山に咲く花
 マネキグサが咲く渓谷を散策した後、ここ数年の恒例となっているコカモメヅルを見に行ってみる。訪問時間が少し遅くなってしまい、陽が陰ってしまっているので花が閉じてしまっているかも知れない。

    草にからみ付いて生えているコカモメヅル

    小さな茶色い花が咲いている。まだ蕾が多い。

    なんとか開いてくれていたコカモメヅルの花

    小さくて撮るのは難しい

    コカモメヅルの花

 まだ咲き始めたばかりのようである。陽は陰り始めていたが花は開いてくれていた。生育地が少なく稀少な植物であるが、生育場所の一部が草刈りされていて無くなってしまっていたのが残念だった。

 昨年情報をいただいたナガミノキケマンが生育しているという場所を初めて訪れてみる。

    あっさりと見つかったナガミノツルキケマン

    想定外にたくさん生えている。


    鹿の食害を全く受けておらず元気に育っている。

    ちょうど満開の見ごろだった。

    ナガミノツルキケマンの黄色い花

 かなりの数のナガミノツルキケマンが生育しており、しかも食害を受けておらず元気に育っていた。私が知る限りでは山梨県最大の生育地になるであろう。

    ヒツジグサを見に行ってみる。まだ時期が早いのか、確認できたのは1輪のみだった。

 午後から半日の花散策だったが、効率良く良い花巡りが出来たのではないかと思う。ヒツジグサが咲く池はコイやブラックバスが生息しているらしく、この日は2人の釣り人が釣りをしていた。かつては椹池にヒツジグサがたくさん咲いたらしいが、魚を放流したことにより池の水質が変わり消滅してしまった。この池も同じようにヒツジグサが消滅してしまうのではないかと心配している。

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咲き始めたマネキグサ 令和7年8月14日

2025年08月15日 | 山に咲く花
 まだ早いかも知れないが、暑い日が続いていてひょっとしたら咲いているかも知れない。渓谷沿いに咲くマネキグサを今年も見に行ってみる。

    花はカエデの仲間のようだが葉はカエデっぽくない。これはチドリノキであろう。

    フシグロセンノウが満開

    キツネノカミソリはまだ咲き始めたばかり。今年は数が少ない。

    雄しべが花弁の中に納まっている。これは純正なキツネノカミソリであろう。

    お目当てのマネキグサはまだ花が咲いていない。

    これはキレハマネキグサと見て良いのかどうか?未だ分からない。

    小さな花の蕾が付いている。

    周辺を探してみると咲いているものが数株あった。

    咲き始めたばかりのマネキグサの花

    なんとか花を見ることが出来た。


    他の草も見て回る。これはクサコアカソであろう。アカソのように葉先が3裂しておらず茎が赤い。

    ハエドクソウであろう。

    群生しているこの花はハナタデであろう。

    セリの仲間は判別が難しい。これはハナウドであろう。

    白い花

    葉は3枚だが根元の2枚が小さい。これはオトコエシ(オミナエシ科)であろう。

    似ているが花の付き方がまばらである。

    根元の葉も同じ大きさくらい。これはヤマゼリ(セリ科)であろう。

 今年もマネキグサの花に出会うことが出来た。昨年よりも数が増えているように見受けられる。鋸歯の先端が尖っておりやや切れ込みが深いことからここに咲くマネキグサはキレハマネキグサではないかと思っているのだが、先端が円いものも混在しており全く確信は持てない。

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ヤマトグサ (アカネ科) Theligonum japonicum Okubo et Makino

2025年08月09日 | 花・花・花
 山地の樹林下のやや湿った場所に生育する多年草。茎の高さ10 〜 30㎝、短毛があり、下部でまばらに分岐する。葉は対生し、卵形~狭卵形、全縁で先が短く尖る。花は淡緑色。雌花は葉の根元に付きとても小さい。雄花には 3 枚の顎片があり反曲し、雄蕊が多数ある。風媒花で短冊状の雄花が風に揺れて花粉を飛ばす。花期は 4 ~ 5 月。

 2018:山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017:環境省カテゴリー:なし

 山梨県ではそれらしき葉は発見しているが花が確認出来ておらず、画像は県境近い静岡県で撮影したものである。

    ヤマトグサ 2021年5月 静岡県で撮影

    群生するヤマトグサ。葉は対生し卵形~狭卵形で先端部が尖る。

    雄花

    糸を垂らして短冊状の雄しべを多数つける。風に揺れて花粉を飛ばす。

    雌花は葉の根元に付く。

    とても小さくて目立たない雌花


 時季外れの記事ではあるが、移行したはてなブログ『山梨の稀少植物たち』に転写するために掲載した。

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咲き始めたタヌキマメ 令和7年8月5日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 昼食をとらずにキツネノカミソリを観察していたのでだいぶ腹が減ってきたが、もう1ヶ所立ち寄ってから昼食をとることにする。タヌキマメが生える土手に立ち寄ってみると先客が一人いた。私の車を見て手を振っているので近付いてみるといつもの花仲間だった。キツネノカミソリを見てからこの場所に来たらしいのだが、話が咬み合わず、良く聞けば私の立ち寄って来たところとは別の場所だった。ちょうど見ごろだったようである。


    タヌキマメが生えているがまだ蕾で開花していない。

    日当たりの良い場所もまだ蕾

    昨年に比べると数が増えているように見受けられる。

    大きな株もある。

    咲き始めた花も数株あった。


    まだ咲き始めたばかりの花

    毛むくじゃらの蕾から出てくる花は紫色で可愛らしい。愛嬌のある花である。

 草刈りの時期を変えてもらって保護に乗り出した成果が出始めているようで、今年は個体数が増えて期待できそうである。もっとたくさん花が咲いている頃に再訪できればと思う。

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圧巻のキツネノカミソリ 令和7年8月5日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 本日も暑い。花を見に行くかどうか迷ったのだが、午前中の仕事が想定よりも早く片付いたのでそろそろ咲いているであろうキツネノカミソリを見に行ってみることにする。現地に到着すると道路工事が行われていて一番近い空きスペースに車が止められない。半分心が折れたが、手前の道路脇に止めて急斜面を下りて現地まで短絡して行ってみることにする。

    ちょうど見ごろになっていたキツネノカミソリ

    今年もたくさん咲いてくれている。

    ほぼ満開のキツネノカミソリ


    圧巻であるがまだ蕾のものも多くある。

    足の踏み場が無いほどにたくさん咲いたキツネノカミソリ

    ちょうど良い時期に訪問したようである。蜘蛛の巣がたくさんあってまだ誰も歩いていないようである。

    花弁の長さよりも雄しべが長く、オオキツネノカミソリになるのであろう。

    沢を見下ろす斜面に咲いたキツネノカミソリ

    これでもかというくらいにたくさん咲いてくれていた。

 傷んでいる花がほとんど無く、咲き始めのいちばん良い時期に訪問出来たようである。圧巻のキツネノカミソリの群生を存分に楽しんだ。道の無い斜面で蜘蛛の巣が多く、汗だくの上に頭も体も葉っぱと蜘蛛の巣だらけになってしまった。

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カリガネソウはまだ蕾 令和7年8月4日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 八王子山のマツグミを散策後、恒例のカリガネソウを見に行ってみる。1週間ほど前にも様子を見に来ているがまだ蕾だった。そろそろ咲いているのではないだろうか。

    道路脇の側溝に覆いかぶさるように生えているカリガネソウ。数はあまり変わっていないが元気に育っている。

    だが、まだ固い蕾。

    咲くのは1週間以上先になりそうである。

    少しだけ咲いている花があった。

    カリガネソウの花。しかしこの花はもう痛んでいる。

    これはカラマツソウであろうが、まだ蕾である。

    葉の先端部が3裂している。アカソであろう。

    ヒトデのような小さな花がたくさん付いている。

 マツグミが咲く頃にはだいたいカリガネソウも咲いているのだが、少し遅れているようである。草刈りが行われて数が減ってしまっているが、今年は元気に大きく育ってくれている。

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