山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ゲンジスミレ咲く里山へ 北杜市  平成28年4月2日

2016年04月04日 | 花・花・花
 ゲンジスミレはそれほどたくさん見かけられる花では無く、数が少なく登山道脇で偶然見かけるということがほとんどだった。今回はスミレに詳しい虫林花山師匠にお願いして自生地を教えていただいた。北杜市の長坂界隈の林道は知る人ぞ知るスミレ愛好家の人たちにとっては有名な場所らしいが、こちらはあまり人が入らない虫林師匠御用達の場所だ。かなり数があるというのだが、そんなにあるものなのか?林道は悪路なので下から歩いたほうが良いと言われたのだが、敷島カタクリロードで時間を費やし過ぎてもう午後4時を過ぎてしまった。これは行けるところまで林道を詰めるしか無い・・・と行ってみるが、入ってすぐに失敗した!と思った。聞いた通りのデコボコの悪路の上に路肩が一部壊れていて木の幹で仮修復してあった。もはやバックして戻れるような場所では無い。転落しかねないので木を踏まないように通過したが、車幅はギリギリだった。終点の500mほど手前で脇に広場があったのでそこに車を止める。そろそろこのあたりから咲いていても良いはずだが・・・?


    悪路の林道は走りたくなかったが、時間が遅くなり、なんとか上部までたどり着いた。


    イブキスミレは点々と葉が出ているが、まだ咲いていない。


    こちらはアカネスミレの葉と蕾だろう。これはフライングでは?? 咲いているスミレは全く見つからない。

 まだ時期が早かったのではないかと思いながら林道を歩いて登って行くと、ややザレた林道脇の草むらに薄紫色のスミレの花が咲いていた。近付いて葉を見れば、裏が茶色。あった!お目当てのゲンジスミレだ。


    薄紫色のスミレを発見。ありました、ゲンジスミレ! 虫林師匠の情報は外れたことが無い。


    うつむきかげんに咲くこのスミレ、なかなか顔を見せてくれない。


    斜面に咲いていたお二人さんを下から覗き込むように激写。黄色い髭が愛嬌を振り撒いている。


    このスミレは少しザレて乾燥した斜面を好む。


    さらに上に進むと、たくさん咲いていた。


    こんなにたくさん咲いている場所は初めてだ。


    しかもちょうど見頃。


    伐採地を彩るダンコウバイの花。


    紫色鮮やか、ニオイタチツボスミレ。


    ザレていないほうの草地を探してみると、そちらにも咲いていた。満足。

 林道はまだまだ先にも伸びていたが、時間は6時近くになってしまい、本日はここまで。十分に満足したゲンジスミレだった。持つべきは良き(?)師匠だ。

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アズマイチゲとイブキスミレ 敷島カタクリロード  平成28年4月2日

2016年04月04日 | 番外編
 スライド上映会や写真展などを開催していると思わぬ方から花の情報をいただいたりすることがある。これは私のお客様のご家族の方から、山菜採りに出かけた時に偶然見つけたカタクリの群落を教えていただいたものだ。おそらくはまだ早いであろうが、今年は花期が早い花が多く見受けられるので訪れてみることにした。林道は悪路なので入ってすぐのところで車を止めてスタートする。


    林道脇に咲いていたタチツボスミレ。まだ少ししか咲いていない。花弁の中に髭は生えていない。


    一方、今盛りなのがこのイブキスミレ。葉っぱが丸っこくて薄く、花弁の中に髭が生えている。


    イブキスミレ。日当たりの良い林道脇の草むらに点々と咲いている。


    近くにはアズマイチゲが点々と咲く。


    アズマイチゲ。やや大きめの純白の花は良く目立つ。


    カタクリも少しだけ咲き出していた。しかし本命の場所はここでは無い。

 林道から脇道に逸れて枯れた沢の中の細道を歩いて行くと、そちらにはまた別のスミレが生息していた。


    薄紫色の美しいスミレ。葉っぱがまだ巻いていて毛がたくさん生えている。エゾアオイスミレ。


    やや大株だが、こちらは盛期を過ぎている。


    ゲンジスミレがあるのでは?と探したが、あったのはこちら。アケボノスミレ。下に出ている三つ葉の葉はミツバツチグリ。


    奇妙なキノコ。アミガサタケの仲間と思われるが、調べてみるとシャグマアミガサタケという毒キノコ。


    ホーホケキョ、ウグイスカグラ。


    藪道を抜けると伐採地に出た。

 沢沿いの道はやがて藪道となり、かき分けながら進むと伐採地に出た。この日は作業は行われていなかったが、大規模な伐採が行われていた。森が失われるのは惜しい気がする。伐採地を抜けてその先の林道に抜け出ると、その支脈が情報をいただいたカタクリの群生地だ。


    林道の支脈に入る。道の両側にカタクリの葉がちらほらと出ている。


    その界隈にもアズマイチゲが咲いていた。


    清楚な白い花、アズマイチゲ。


    点々と咲いている。


    ここがカタクリの群生地。


    かなりの葉が出ているが花芽はまだほとんど出ていない。


    ここはアズマイチゲとカタクリが共生していた。一緒に咲いてくれると良い絵になるのだが・・・。


    古木の周辺に広がるカタクリ群落。

 あまり人の入らない林道の脇にいただいた情報通り、凄いカタクリの群落があった。咲くのはまだ3~4週間先になるだろう。たくさん咲いてくれることを期待したい。カタクリロードとは林道脇にたくさん自生しているこのカタクリを見て、私が勝手に命名したものである。




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