山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

新たに見つかったコタニワタリ  令和2年12月12日

2020年12月15日 | シダの仲間
 花仲間から私のブログに掲載されているものと良く似たシダが見つかったとメールが届いた。驚いたことにそのシダはどう見てもコタニワタリである。山梨県では県南部の1ヶ所でしか生育が知られていなかったが、見つかったのは大菩薩連邦方面である。別の花仲間も見に行ってくれてコタニワタリであることを確認してきてくれた。遅ればせながら私も見に行ってみることにした。


    教えていただいた場所で見つかったコタニワタリ。右下に幼弱な株がある。


    生えていたのは壁面工事が施行されているセメントの壁の上。


    見上げるとその上にはもっと大きな個体があった。


    別角度から見るコタニワタリ

 見つかったのはこの3株だけであるが、セメントの壁の上に生えているということはこの個体は比較的新しく生えてきたものであろう。どこかにもっと古い個体があるはずである。壁の上のほうを双眼鏡で探してみたり、少し上に登って谷の隙間を覗き込んでみたりしたがそれらしきものは見当たらない。下を流れる渓谷の岩壁に付いているかも知れないので、渓谷に下りて双眼鏡で探しながら下ってみる。


    上に登って岩壁を覗き込む。付いていたのはツルデンダだった。


    渓谷に下りてみる。何度か渡渉しながら下ってみる。


    本流の堰堤


    支脈を覗き込んでみるとそこにも堰堤。この渓谷は堰堤工事だらけだ。


    岩壁を双眼鏡で覗き込みながら下行する。


    生えているのはイタチシダの仲間やクマワラビ、ミヤマクマワラビなどでコタニワタリの姿は見当たらない。


    ミヤマクマワラビ


    工事用の林道が渓谷の横に付いていた。


    大きな堰堤


    こんな岩壁に居そうだが・・・見当たらず。


    やがて大きな林道に出た。ここを下るとゲートがあってその先にはアスファルトの道が走っていた。

 おそらくこの周辺の渓谷に生育している可能性が高いであろうが、残念ながら今回は教えていただいた場所の3株しか発見できなかった。機会を見て今度は上流を探してみたいと思う。

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