山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山麓の寅探し  令和1年8月24日

2019年08月26日 | 山に咲く花
 何年ぶりかで訪問する富士山麓のトラキチランだが、訪問するたびに数を減らしているように見え、かつ、毎回いちばん良い時期を過ぎた頃に訪れているために新鮮な株を見ていない。今回は少し早いかも知れないこの時期に訪れてみた。


    古い作業道らしき道は倒木だらけで歩きにくく、これを上に巻いて尾根筋を行こうと目論むが・・・


    さらに倒木だらけの斜面に突入してしまい突破に一苦労する。


    林床に咲いていたギンリョウソウ。時期的にギンリョウソウモドキのほうか?


    シャクジョウソウの咲き残り。


    探し物の花と紛らわしい咲き終えたギンリョウソウ。


    ヒメミヤマウズラ


    森が乾燥化して苔が減りこの花もだいぶ少なくなったような気がする。

 GPSの登録地点に到着し周辺を念入りに探すがなかなか見つからない。やっと見つけた1本はまだ開花していなかった。これはフライングだったか?と思ったが・・・。


    やっと見つけた1本。


    しかしまだ開花直前の蕾。


    さらに探してみるとようやく開花したばかりの個体に出会うことが出来た。


    見つかったのは先ほどのものとこれの2つのみ。


    以前訪問した際は10本以上固まって咲いている株があったが、今回は見当たらず。


    見られただけでも良かったのだろう。

 山梨県では極限られた場所でしか見ることが出来ないこのトラキチランだが、いずれの場所でも個体数はかなり少なく咲かない年もあるようだ。この富士山麓の場所は山肌が乾燥化しつつあり、確実に個体数を減らしている。入山者の踏み荒らしだけが原因とは考えにくく、気象の変化の影響とシカ食害の2次的な影響が大きいだろうと考えている。


    本日は天候が良く暑さもそれほどでは無かった。森の中から見上げる富士山。


    クルマバナの咲く草原


    ヨツバムグラ?枝分かれが多いような?


    ミゾソバ

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