山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

満開のサイハイラン 上野原市  令和5年5月27日

2023年05月28日 | 山に咲く花
 先日北杜市で見たサイハイランはちょうど見ごろを迎えていた。生育地の情報をいただいた上野原市の山に咲くサイハイランもそろそろ見ごろを迎えている頃ではないだろうか?一度歩いたことがある山なのでたぶんさほど苦労せずに生育場所にたどり着けるはずである。


    整備された遊歩道を歩く。


    さっそくサイハイランが現れた。解説の札が付いている。


    花の頃には葉が出ないのかと思っていたが、この個体にはしっかりと葉が付いている。


    さらに遊歩道脇に付いた案内札に従って群生地に行ってみると・・・


    アッとおどろき!!こんなに生えてて良いのかというような大群落があった。


    凄い群落、しかも満開。


    ピンク色の新鮮なサイハイラン


    鮮やかなピンク色


    白花のサイハイランも何本かある。


    白花のサイハイラン


    ピンクも綺麗だがこの白花もまた美しい。


    存分に楽しませていただいた満開のサイハイラン。

 さて、他にも様々な植物がこの山には生育している。


    まだ蕾のイチヤクソウ


    結実しているがこれはコバノタツナミソウらしい。


    結実して綿毛になっているツルカノコソウ


    綿毛になるとツルのように枝を伸ばすことからこの名があるらしい。


    枯れている。これはキツネノカミソリか?


    大型のシダ、おそらくヤマイヌワラビであろう。


    こちらはシケチシダのようである。


    もうすぐ咲きそうなクモキリソウ


    これはアオフタバランであろう。こんなところに生えるのか?


    カンアオイ・・・と札には書かれていたが何か感じが違う。


    冬に咲くはずの花が咲いている。葉の形も何となく円みを帯びている。

 カンアオイを撮影しているところでこの山の花にとても詳しい方に声をかけられた。ここには2種類のカンアオイがあって、ひとつがカントウカンアオイ(普通のカンアオイ)ともうひとつはイワタカンアオイだそうである。イワタカンアオイは確か愛知県の石灰岩地に生育するもので、以前に葦毛湿原で見たことがある。いろいろと話を伺ってみると、実はこのカンアオイは植えたものだそうである。さらには、なんとサイハイランも植えて増やしたものだそうで、あの大群落も一時は絶滅しかけた年もあったそうだが、やっとあそこまで増えてくれたものだそうである。驚きのイワタカンアオイとサイハイラン、たぶんアオフタバランも植えたものなのではないだろうか?う~ん、聞かないほうがこの山を歩くには楽しかったかも知れない。


    たぶんこのエビネも植えたものでは無いだろうか?

 なにはともあれ、素晴らしいサイハイランの群生を見ることが出来て良かった。よくぞここまで管理して増やしたものである。
    
    
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