山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コウシュウヒゴタイ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 山地帯の岩場に生育する多年草である。花期は8~10月。図鑑には葉に長い柄があり根生葉はほこ型と記されている。この花に良く似たタカオヒゴタイという花があるが、これは葉がバイオリン型と言われている。どこまでがほこ型でどこからがバイオリン型なのか?またタカオヒゴタイには総苞に蜘蛛毛があるという記述をネットで見たことがあるが、コウシュウヒゴタイと思わしきものにも蜘蛛毛が生えているものと生えていないものが混在している。どこからがコウシュウでどこからがタカオか、まだ判別が出来ない状態である。観察してきたもの全てがコウシュウヒゴタイだとすれば、個体数はそれなりにあることになる。


    コウシュウヒゴタイ 平成29年9月 三ツ峠で撮影


    同上 総苞片は反転し先端が尖る。総苞に蜘蛛毛は生えていない。


    平成29年9月 三ツ峠で撮影。根生葉は鋸歯のあるハート形に近い。


    同上 蜘蛛毛が少し生えている。上のものと近い場所に生えており、同じものと思われる。


    平成29年9月 新道峠で撮影


    同上 根生葉はハート形に近い。


    総苞に蜘蛛毛は無く総苞片は反転して先が尖る。


    平成30年9月 達沢山で撮影。根生葉は鋸歯のあるハート形に近い。


    同上 総苞片にはわずかに蜘蛛毛が生えている。


    令和1年9月 黒富士八丁峠で撮影。


    同上 根生葉は千切れているがバイオリン型では無さそうである。


    同上 総苞片には蜘蛛毛がある。


    令和1年9月 金ヶ岳で撮影。これはほこ型かバイオリン型か?


    同上 これはバイオリン型と呼ぶべきだろう。


    総苞片に蜘蛛毛あり。ではタカオヒゴタイなのか?場所的に八丁峠のすぐ近くなので同じくコウシュウヒゴタイだと思う。

 さらに検討が必要であるが、個人的には同じものの地域的な変異を見ているのではないかと思っている。

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