おそらく甲斐の黄色いホトトギス探しは時期的に今年はこれが最後になるであろう。先週遂に出会うことは出来たのだがそれだけでは不十分で、他の沢には分布していないのか、数はどの程度あるのか、保護しなくても大丈夫なものなのかどうかなど、まだ調査しなければならないことが山積みである。今回は先日発見した支脈よりもさらに上にある沢を調べてみたいと思う。うーさんとるたんさんを誘い、山梨の山だけにオール山梨勢で出かける。
ホトトギスが見ごろを迎えていた。
シラヒゲソウも蕾だった花が開花し満開。
見事なり、シラヒゲソウ。
先週見つけた支脈の沢に到着。もう大部分花が終わってしまっていた。
花は下向きに咲くのに種は上向きに付くらしい。面白い花だ。
一瞬盗掘?と思ったがとても人の手が届く場所では無い。雨の影響か、苔の一部が剥げ落ちて黄花のホトトギスがぶら下がってしまっている。大丈夫か??
今回もヤマヒルが大量に襲ってきた。既に10匹以上は撃退しており、足元に高速で地面を這い上がってくるやからも撃退した。さらに上流にある別の沢に入るが、そちらは水量が少なく谷も緩やかで探し物は見当たらず敗退。次の沢に入ると、こちらも水量は少ないのだがV字型に切れ込んだ谷は苔が生して雰囲気は抜群だ。源流近くでそろそろ水の流れが無くなるあたりで沢は二手に分かれていた。私とうーさんで別々の沢に入る。
水は少ないが苔の生した雰囲気は抜群の沢。
私が入った沢。こんな岩壁のところに付いていると思うのだが・・・
源頭まで登り詰めたがこちらの沢にはいない。
私の入った沢は残念ながら空振り。しかし、もう一方の沢に入ったうーさんが「ありましたよ~」と怒鳴る声が聞こえる。沢を分岐まで下ってそちらの沢を登ると、上に居たうーさんとるたんさんが岩壁を指差している。あった!岩壁にぶら下がるように咲いている、しかし数は決して多く無い。
岩壁に点々と咲いていた甲斐の黄花のホトトギス。全部で20株ほどだろうか。
岩壁から垂れ下がる甲斐の黄花のホトトギス
同上
さらに上のほうを探しに行ってくれたうーさんがたくさんあると怒鳴っている。本当か??大岩を巻きながらさらに上に登って行くと左手の大きな岩壁に今までに無い大株の黄色いホトトギスが付いている。さらにそのずっと上のほう、驚くほどのたくさんの花が咲いているが、遠すぎて75㎜ズームを使っても全く捉えられない。こんなこともあろうかと今回は200㎜望遠レンズも持っていたので、こちらに変えて撮影するが・・・足場が悪く三脚の固定が極めて悪く、ブレた写真ばかりになってしまった。
小さな株ばかりだったが、ここで初めて大きな株に出会うことが出来た。
下から覗き込む。いずれの花も人の手の届かない場所ばかり。
かなりの数が咲いている。ここはとてもではないが人の登れるような岩壁では無い。
圧巻の甲斐・ジョウ・ロウ・ホトトギス
今後生存して行くだけの数は十分にありそうだ。
予定ではあと2本調査したい沢があったのだが、撮影に多大な時間を使ってしまい既に時間は午後3時を過ぎてしまった。ひとまずは群生地を確認できたのでここで撤退することにした。
まだ調査の全てが終わったわけではないのだが、群生する自生地が発見できたのでひとまずは今年のミッションはクリアである。まず人が入ることは無いであろう沢の奥深くにこうして花が残っていてくれたことは本当にうれしかった。登山者がここに立ち入ることはまず有り得ず、よほどの物好きか盗掘者でなければ立ち入ることは無いであろう。状況を10月に行われる山梨県山岳連盟自然保護グループの会合で報告し、保護するかどうかはメンバーの意見を聞きながら今後の方針を決めて行きたいと思っている。
ホトトギスが見ごろを迎えていた。
シラヒゲソウも蕾だった花が開花し満開。
見事なり、シラヒゲソウ。
先週見つけた支脈の沢に到着。もう大部分花が終わってしまっていた。
花は下向きに咲くのに種は上向きに付くらしい。面白い花だ。
一瞬盗掘?と思ったがとても人の手が届く場所では無い。雨の影響か、苔の一部が剥げ落ちて黄花のホトトギスがぶら下がってしまっている。大丈夫か??
今回もヤマヒルが大量に襲ってきた。既に10匹以上は撃退しており、足元に高速で地面を這い上がってくるやからも撃退した。さらに上流にある別の沢に入るが、そちらは水量が少なく谷も緩やかで探し物は見当たらず敗退。次の沢に入ると、こちらも水量は少ないのだがV字型に切れ込んだ谷は苔が生して雰囲気は抜群だ。源流近くでそろそろ水の流れが無くなるあたりで沢は二手に分かれていた。私とうーさんで別々の沢に入る。
水は少ないが苔の生した雰囲気は抜群の沢。
私が入った沢。こんな岩壁のところに付いていると思うのだが・・・
源頭まで登り詰めたがこちらの沢にはいない。
私の入った沢は残念ながら空振り。しかし、もう一方の沢に入ったうーさんが「ありましたよ~」と怒鳴る声が聞こえる。沢を分岐まで下ってそちらの沢を登ると、上に居たうーさんとるたんさんが岩壁を指差している。あった!岩壁にぶら下がるように咲いている、しかし数は決して多く無い。
岩壁に点々と咲いていた甲斐の黄花のホトトギス。全部で20株ほどだろうか。
岩壁から垂れ下がる甲斐の黄花のホトトギス
同上
さらに上のほうを探しに行ってくれたうーさんがたくさんあると怒鳴っている。本当か??大岩を巻きながらさらに上に登って行くと左手の大きな岩壁に今までに無い大株の黄色いホトトギスが付いている。さらにそのずっと上のほう、驚くほどのたくさんの花が咲いているが、遠すぎて75㎜ズームを使っても全く捉えられない。こんなこともあろうかと今回は200㎜望遠レンズも持っていたので、こちらに変えて撮影するが・・・足場が悪く三脚の固定が極めて悪く、ブレた写真ばかりになってしまった。
小さな株ばかりだったが、ここで初めて大きな株に出会うことが出来た。
下から覗き込む。いずれの花も人の手の届かない場所ばかり。
かなりの数が咲いている。ここはとてもではないが人の登れるような岩壁では無い。
圧巻の甲斐・ジョウ・ロウ・ホトトギス
今後生存して行くだけの数は十分にありそうだ。
予定ではあと2本調査したい沢があったのだが、撮影に多大な時間を使ってしまい既に時間は午後3時を過ぎてしまった。ひとまずは群生地を確認できたのでここで撤退することにした。
まだ調査の全てが終わったわけではないのだが、群生する自生地が発見できたのでひとまずは今年のミッションはクリアである。まず人が入ることは無いであろう沢の奥深くにこうして花が残っていてくれたことは本当にうれしかった。登山者がここに立ち入ることはまず有り得ず、よほどの物好きか盗掘者でなければ立ち入ることは無いであろう。状況を10月に行われる山梨県山岳連盟自然保護グループの会合で報告し、保護するかどうかはメンバーの意見を聞きながら今後の方針を決めて行きたいと思っている。
最後の感動の対面の際に、ご参加させていただきありがとうございました。
ヒルみ、断り切れず参加した部分もあるのですが、
思えばとても大変貴重な場面に同行できたと思っています。
とうてい手には届かない、住みやすいのであろうあの場所で、咲き続けてほしいものです。
課題がどんどん解決してしまい、困りますね。
この発見に至るまでは敗退の積み重ねと駿河や相模の咲いている環境、標高、岩の質など様々な下積みがあって初めて達成することが出来たもので、チャレンジの精神を貫き通した結果だと思っています。
まだまだ難しい課題が散在していますよ。山梨県内の希少植物だけで良いのでひととおり見て回りたいですね。
神々しく輝いて眩しかったです
その場に居合わせて、とても幸福でした
記憶にずっと残るシーンになりました
計算しつくした探索、挑戦意欲があれば
次の課題のハードルもクリアできますね
ホザキの突き抜いている花はおそらく見つかると思いますが問題なのは甲斐の緑色の腐生ランです。山梨県では68年間も報告が無いのでもう絶えているのかもしれないです。花探しの前にまずは岩質の調査が必要になりそうです。
いいな~とても見たいけれど怖いような・・
るたんさん、よくぞ(拍手)
1ヶ所目ははご案内出来ますがこの場所は険しいことと保護の意味もあってたとえ花見隊といえどもご案内できません。あしからず。