先日も様子を見に行っているが、昨年と同様にハナミョウガは食害が著しく花がひとつも見当たらない。昨年も花を探して何度か訪問しているが、見つかったのは既に結実しかけたものが1株だけだった。果たして、今年はハナミョウガの赤い花が見られるだろうか?

林道脇にはナチシダが大きな葉を展開していた。どんどん数が増えている。

マルミノヤマゴボウはもうほとんど結実している。

結実したマルミノヤマゴボウ。その名の通り実が丸っこい。

咲き残りの花。薄いピンク色をしている。

ちなみにこちらが最も良く見かけるヨウシュヤマゴボウ。茎が赤紫色ないし茶色をしているのですぐ分かる。

花の付き方も違う。

さて、目的のハナミョウガ。新しい葉は出ているがやはり花が見当たらない。

食害が酷く葉がボロボロである。おそらく花芽も食われている。

昨年唯一結実しかけた花を見た株であるが、こちらも今年は食害で花が付いていない。
残念ながら今年もハナミョウガの花は見られなかった。個体数もかなり減っており、消滅してしまった場所もあった。
近くに生育しているキジノオシダの仲間を見に行ってみる。

元気にたくさん生えているキジノオシダ

先端部の頂羽片がはっきりとしている。

胞子葉を伸ばしているオオキジノオ

葉には短い柄がある。

胞子葉を伸ばして群生しているタカサゴキジノオ

先端部の羽片は切れ込みがあって頂羽片が不明瞭。

これはヘラシダであろう。

数は少なくあまり元気が無い。

ベニシダに似ているが小羽片に切れ込みがあり、これはトウゴクシダであろう。

コンテリクラマゴケで覆い尽くされた作業道

ウラジロに隠れてひっそりと生えていたランの仲間

根生葉の先端部が尖っておりこれはオオバノトンボソウであろう。
南部町界隈の林道沿いにはかつてたくさんのハナミョウガが生育していたのだが、ここ数年は食害が著しく花を咲かせることがほとんど無くなってしまい、個体数も激減している。いよいよ本当の絶滅危惧種になってきたように思う。
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