goo blog サービス終了のお知らせ 

山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月食の月昇る 南部町大島峠  令和3年11月19日

2021年11月21日 | 月富士
 前日のパール富士に続いて、本日は富士山の上に昇って来る98%欠けた月食の赤い月を狙う。撮影場所は前日とほぼ同じだが、もう1段高い山の上から狙ってみる。昨日はカメラ2台だったが、本日はカメラ3台と簡易赤道儀をザックに詰め込み、20㎏ほどの荷物を担いで現地まで行く。久しぶりの重い荷物は肩に食い込むが、すぐに慣れた。峠のところの看板には大島峠と書かれているのだが、地図上の大島峠はさらにピークを越えたその向こうになっている。いちおう大島峠で撮影ということにしておく。


    現地到着。スッキリとした夕空を期待していたが結構雲が多い。


    簡易赤道儀をセットしながら待っていると、想定外に焼けた富士山が見え始めた。


    赤く焼けた富士山。


    空も赤く焼けた。


    西側の空は真っ赤だった。

 赤く焼けたこの夕景で運を使い果たしてしまったのではないかと思うほどに素晴らしい日没の景色だった。

 陽が沈み、時刻は5時を過ぎた。もう月が昇り始めているはずだが、雲に阻まれて月が姿を現さない。富士山上部の高さでようやく雲を抜けた月が姿を現した。もうだいぶ欠けた月が雲を透かして肉眼で見える。


    雲を抜け出て姿を現した月。もう半分以上欠けている。


    少し赤くなった月食の月。暗めに撮影しないと赤い部分が消えてしまう。


    もうすぐ最大食の月になるはずだ。雲に阻まれてなかなか綺麗な月食の月が見えない。


    食の最大の頃の月。薄雲に阻まれて鮮明な月食の月にはならなかった。


    最大食が終わった頃の月


    食が終わると赤い部分は広角レンズでは写らなくなってしまう。

 2台目の広角レンズをセットしたカメラは露出を3段階で撮影するようにセットして、あとはタイマーリモートコントローラー任せでオート撮影する。







 これらの画像で比較的月が良く写っていたものを集めて比較明合成してみた。空が晴れればもっとくっきりと月の満ち欠けが撮れたのかも知れないが、光が拡散してしまった。


    月食の月 比較明合成画像。途中で三脚を誤って蹴飛ばしてしまい、位置が少しずれた。

 さらにもう1台のカメラは400㎜望遠レンズをつけて赤道儀に乗せて追尾撮影した。北極星が見えず、アストロレーサーに乗せておおまかな極軸合わせだったがそれなりに写ってくれた。








 これらの画像をphotoshopで合成してみると、なんとなく地球の影が投影されている様子が伺える。


    比較的まともに撮れた5枚を合成。円形の地球の影が投影されている様子が伺える。

 雲に阻まれて撮影条件は悪かったが、それでもそれなりの月食の月が撮れたのではないかと思っている。次は来年の11月に皆既月食があると聞いたような気がするが、聞き間違えかも知れない。次はもっと良い画像が撮れるようにトレーニングしておきたいと思う。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月食の月(速報)  令和3年11月19日

2021年11月20日 | 月富士
 雲に阻まれてなかなか見えてくれませんでしたが、なんとか撮影して来ました。


    赤道儀で追尾


    トリーミング画像。薄雲の中に現れた月で霞んでます。


    富士山の上に昇った月食の月
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金色の月昇る 三石山林道  令和3年11月18日

2021年11月19日 | 月富士
 明日の月食の下見の意味もあって、南部町の三石山林道にパール富士撮影に出かけた。三石山林道といっても山梨県ではいちばん長い林道と言われており、今回出かけたのは佐野峠から思親山と反対方向に林道を登った場所である。現地到着まで1時間以上かかるのではないかと思っていたのだが、そんなにはかからなかった。植林帯の保護ネットが張り巡らされていて、少し高い斜面に登って三脚を立てるが、風が強くて焦点距離の長いレンズはブレてしまう。木の切り株があったので、それを利用してブレないように三脚とカメラを設置した。到着した頃は薄雲だったが、やがて富士山山頂付近に大きな雲が湧き始めてしまう。果たしてパール富士は撮れるのか?


    佐野峠の富士山。スッキリした青空ではないが富士山は良く見えていて薄雲がかかっているだけである。今日はいただき、と思ったが・・・


    撮影予定地に到着した頃には富士山の裾野に雲が湧いており、まずいことに山頂に笠雲のような雲が湧き始めた。


    さて、これで月は現れるのか?


    富士山中腹に夕陽が差し込んでいる。


    残照富士


    雲は少し右に寄ってきたが、富士山頂に月が現れるかどうか?微妙である。


    残照が終わった頃に月が剣ヶ峰の上に現れたが・・・残念ながら雲に阻まれた。


    雲間から現れた金色の月


    雲を抜け出た金色の月


    あっという間に離れて行く。


    もう1台のカメラの残照富士








 富士山剣ヶ峰に月が乗るところは撮影出来なかったが、これだけ美しい金色の月が見られれば上出来だったと思う。


    佐野峠あたりで明日の月食を撮影すると、赤い月と富士山はこんな感じになるはずだ。

 さて、明日の月食はどこで撮影するか?まだ悩んでいる最中である。明日はカメラ3台と赤道儀を使って月を追尾撮影する予定なので、かなりの重さの荷物を担ぐことになる。あまり遠くまで歩く場所は避けたいが・・・。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕暮れの新道峠  令和3年11月11日

2021年11月13日 | 月富士
 FUJIYAMA TWIN TERRACEなるものが完成して新道峠は車で入れなくなった代わりに、無料のバスが運行しているらしい。バス時刻など全く知らず、歩いて行くつもりだったのだが、1時間おきにバスが運行されていて歩いて行くよりもバスを使ったほうが早く到着しそうである。スズランの森駐車場3時25分発のバスに乗ると、ほぼ満車状態で2席しか空いていなかった。本日は天気が良くて朝からずっと富士山がスッキリと見えており、新道峠に富士山を見に行くには絶好の日だったことがあるのだろう。


    芦川の山の紅葉はもう終わっていて山腹は葉が散ってしまっている。半月前の月が昇っている。


    ツインテラス行きのバス乗り場。始発はここでは無くて、ここから乗車したところほぼ満席だった。


    バス時刻表。始発が9時25分だとだいぶ遅くて、雲海が出たとしてもほぼ終わっている時間である。


    新道峠の駐車場に到着してビックリ!これほど整備したとは・・・。


    ここにあったレンゲショウマやコウシュウヒゴタイと思わしきアザミはたぶん無くなってしまっただろう。ちょっと残念。


    いきなり展望が開ける。フジヤマ セカンドテラス。


    そのすぐ上にベンチが設置されたフジヤマ ファーストテラスがある。

 帰りの最終バス出発時刻は4時20分である。来客は私を残して皆最終バスで帰り、それ以降は私一人でテラスを独占状態となった。ちょうど日没の間際に2人連れのカップルが歩いてここまでやって来て、うっすら赤く染まった富士山を見て感動していた。


    日没迫る河口湖と富士山。空には月が昇っている。


    日没迫る河口湖大橋


    もうすぐ陽が暮れる。この頃はテラスを独占状態。


    うっすら赤く染まった富士山。もう少し焼けて欲しかった。


    月と夕富士。もうすぐ木星と金星が輝き出すはずである。


    綺麗なアースシャドウが棚引いた。


    木星が輝き出した。金星も輝いているが、写真では消えてしまった。

 日没を過ぎていよいよ金星と木星が輝き出した。この日は木星と月が接近する日である。本日の目的はフジヤマ ツインテラスを見に来たほかに、この接近した月と木星、さらに金星を眺めるのが一番の目的である。ここからが本番だ。荷物を担いで黒岳の山頂を目指す。(黒岳ナイトハイクに続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山頂に沈む月齢1.7の細月 高指山  令和3年10月8日

2021年10月14日 | 月富士
 この日の夕方は月齢1.7の細月が夕暮れの西の空に沈んで行く日である。山中湖のほとりからでもなんとか月が見えそうな時間帯ではあるのだが、日没後15分ではやっと見えるかどうかであろう。高指山の山頂からだと10分ほど遅い時間に富士山山頂に月が沈んで行くので、うまくすれば地球照の月が見られるかも知れない。午後4時半からカメラ2台と三脚を担いで高指山に登る。


    この山に登るのは久しぶりである。


    ネジバナが咲いていた。


    高指山から見る夕暮れの山中湖と富士山


    もうすぐ細い月が見えてくるはずである。


    夕焼け雲の脇に現れた細月


    雲間に輝く月。まだ地球照の月にはならない。


    金星が輝き出したが、富士山からは遠い位置。


    富士山頂に迫る月


    地球照の月にはならなかった。インターバルタイマーでお任せ撮影したが、やや露出オーバーだった。

 もう1台のカメラは細月を強調して570㎜望遠レンズで撮影を行った。APS-CサイズセンサーのEosM5だと富士山山頂が一部入り切らないが、それを承知で撮影を行う。


    富士山頂に迫る細月


    接地


    富士山頂真ん中を通過する頃


    トリーミング画像。細月がかかっている部分に鳥居があるのだが・・・


    この角度だと後ろ側の建物と重なってしまい鳥居の形が一部欠けてしまう。左側にある棒は塔。

 狙っていたのはこの富士山頂の鳥居と重なる細月だった。当初は2倍エクステンダー装着して1140㎜超望遠で撮影の予定だったが、撮影前に鳥居を確認したところ欠けてしまっていることが分かったので570㎜に変更した。高指山だと角度が悪いことと、距離が遠くて鳥居が小さくなってしまうことも分かった。この鳥居と月を狙うならば山中湖のほとりの長池側からか、あるいは梨ヶ原から狙ったほうが良さそうである。


    金星輝く山中湖


    同上


    東の空には木星が輝く。

 月の位置を見て、また挑戦してみたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆既月食撮影成らず 甘利山 令和3年5月26日

2021年05月30日 | 月富士
 期待していた皆既月食であるが、時期が時期だけに撮影は難しいだろうと予想していた。予定していた撮影候補地は本栖湖湖畔、赤石林道展望台、そして甘利山である。天候が良ければ富士山に近付いて撮影し、悪ければ距離を離して山の上から撮影しようという目論見である。この日の天気予報、雲画像を見てもあまり期待できそうに無く、山上から狙うことにして甘利山に行ってみる。ここで月が見えなければおそらく山梨県は全域ダメであろう。夕方4時半に甘利山展望台に到着した頃には富士山が姿を現し、ところどころ青空が見えていたので。これはいけるかもしれない、とこの時は思った。月の出は6時40分ごろなので、その前に山頂周辺の散策に出かける。


    午後4時50分、富士山が姿を現している。


    見下ろす甲府盆地と富士山。青空が見えておりこれはイケるかも知れないとこの時は思った。


    レンゲツツジはまだ蕾である。


    もうすぐほころびそうなレンゲツツジ。あと2週間もすれば他の場所も咲いているのではないだろうか。


    マイヅルソウが満開


    ヒメスゲ


    ヒメカンスゲだと思っていたスゲはどうやらシロイトスゲのようである。

 さて、展望台に戻ってカメラを3台セットする。1台は固定して町灯りと富士山と月を30秒のインターバルで切り続ける。もう1台は570㎜望遠レンズを装着して簡易赤道儀に乗せて月を追尾する。そしてもう1台はフリーにして適当に撮り歩く。陽が沈み町明かりが灯り始めた頃、そろそろ月の出の時間だが…その頃には富士山は見えるものの空は雲が広がり月も星も見えない。


    町灯りが灯り始めた。そろそろ月の出の時間だが・・・見えない。


    7時半過ぎ、うっすらと月が見える。欠けているはずだがそこまでは見えない。


    あと15分ほどで皆既する月。


    月の形までは見えず。


    皆既まで10分を切っている細い月が一瞬見えた。うっすらと赤くなっているようにも見える。


    しかし、その後は月の姿は見えず。


    富士山も見えにくくなってしまい、皆既が終わる8時半ごろまで待って撤退となった。


    赤道儀で追尾した画像は北極星が見えないため極軸が合わず、月も捉えることが出来ず。撮影出来たのは皆既直前のこのカットのみだった。


    午後9時、林道から見上げると細い月が姿を現していた。その後は再び雲隠れしてしまった。

 残念な結果となってしまった皆既月食の月だが、この季節は雲が多いのでなかなか撮影は難しい。11月にもう一度皆既に近い月食が起こるので、次に期待したいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春のパール富士 朝霧高原ふもとっぱら付近 令和3年4月26日

2021年04月27日 | 月富士
 朝から空気が澄んで綺麗な富士山が姿を現していた。午後になってもスッキリとした富士山が見える。本日は月齢14の月が昇って来る日で、ふもとっぱら付近からパール富士の撮影が可能となる。乙女高原まで花の観察に出かけたが観察し終えたのは午後4時。パール富士の時間は6時25分なので間に合いそうである。途中中央道を使いながら急いで朝霧高原に移動し、撮影地周辺まで行ってみると既に大勢のカメラマンがやって来ていて路上には車がずらりと並んでいる。しかし悪いことに、朝霧高原から見る富士山は雲に巻かれてほとんど姿が見えなかった。とりあえずは車の中で待機していると、6時を過ぎた頃から富士山の周辺だけ雲が晴れてきて山頂が見えるようになってきた。後ろ側の毛無山山塊には暗い雲がどんよりとかかっている。三脚とカメラを構えて時を待つがさて、どうなるのだろうか?


    一時は全く姿が見えなかった富士山だが、6時を過ぎた頃から姿を現した。


    少し焼けたが、西側の雲に阻まれて激焼けにはならず。


    こちらが300㎜望遠。焼けているが月の出の頃には色が消えてしまった。


    月が現れた。













 天候が良かったので夕焼けのパール紅富士を期待していたのだが、夕方になって雲が増えてしまい焼けなかったのは残念である。しかし、春霞が増えてなかなかスッキリとした富士山が見えにくいこの季節でこれだけのパール富士が見られれば上出来である。それなりに満足して撤退する。


    大勢のカメラマンがやって来ていた。

 来月5月26日(水)の満月はいよいよ皆既月食の月が昇って来る。しかもスーパームーンである。おおよその撮影場所は決めているが天候によっては距離を離したほうが良いのかも知れず、何ヶ所か候補を考えておかなければならない。晴れてくれることを期待したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スノームーン昇る 南部町の林道 令和3年2月27日

2021年03月02日 | 月富士
 本日はスノームーンと呼ばれる2月の満月が昇って来る日である。長者ヶ岳に登れば富士山山頂に月が昇るパール富士になるのだが、月が現れるのが日没から30分以上過ぎた時間なので、富士山に露出を合わせると月が太陽のように明るくなり月に露出を合わせると今度は富士山が真っ暗になってしまう撮影が難しい時間帯になってしまう。そこで探していたのが南部町の林道からの撮影場所である。しかし、今回探索した林道だとどう見ても月は富士山山頂から右に外れて昇って来そうである。良さそうな展望地をいくつか尾根を登って探してみるが良い場所が無い。止む無し、だいぶ高度は下がるが林道脇に富士山の見える場所があったので、そこでカメラを構える。


    林道脇の展望地から見る富士山。下に南部町の町と富士川が見える。富士山の真下に見える山並が長者ヶ岳と天子ヶ岳である。


    日没の頃の富士山。少しだけ染まってくれた。


    望遠レンズで捉えた富士山。予想では左裾の真ん中あたりから昇って来ると思ったのだが・・・。


    想定していたよりもかなり右側から月が昇って来た。


    こんなに外れるとは想定外。パソコンを持ち歩いていないのも失敗だっただろう。


    富士山の裾野から昇った月


    こんな月も悪くは無い。


    南部の町灯りとスノームーン


    望遠レンズの視野には富士山が入り切らなかった。


    月だけを追いかける。


    2月の満月 スノームーン (トリーミング画像)

 想定した以上に右手から月が現れて少しばかり面食らったが、こんな月も良いのではないだろうか。富士山と月のバランスはこの辺りからだと良さそうである。安部奥の稜線まで登らないとなかなか良い撮影場所が無い山域だけに、展望場所がいくつか見つかっただけでもそれなりの収穫だった。良い日があれば、再写に来てみよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝焼けの空に昇る細月 富士川町  令和3年2月10日

2021年02月12日 | 月富士
 この日の朝は月齢28の細月が夜明けの空に昇って来る。富士山の山頂あたりにこの細月が昇って来るのは富士川町の林道近くにある展望台が良さそうである。早朝4時半に起きて自宅を出発し、薄暗いうちに展望台の登り口に到着した。準備しているとさらに3台車がやって来た。そのうちの一人は知り合いでこの周辺の撮影場所を熟知しているカメラマンだった。4人で並んで夜明けの細月が昇って来るのを待つ。


    朝焼けの空。富士山の裏側には薄雲が出てしまっているが大丈夫だろうか?


    富士山の上を流れる段々の雲を入れてこの構図で月を待つ。


    もう1台は望遠レンズで月の出を狙う


    富士山頂のちょうど真ん中あたりに現れた細月


    薄雲に遮られたが姿は見えてくれた。


    剣ヶ峰に昇る細月



    静かに富士山から離れて行く。


    この画角だと月は見えにくい。




    朝焼けの空に細月が昇る。


    トリーミング画像。このくらいの画角で良かったかも知れない。

 薄雲が出てしまい心配だったが細月は姿を見せてくれた。雲が出たので朝焼けに染まってくれて、これはこれで良かったと思う。

 場所を変えて、今度は朝日が昇って来るのを撮影に行く。東京のブログ仲間の記事を見ると、今年は夕方のダイヤモンド富士撮影の際に2~3度太陽の光が空に真っ直ぐに立ち上がるサンピラーという現象が写っている。空中の湿度が高く、空気が冷えて風が無い時に、空中の氷の結晶が輝いて起こる現象である。冷え込みが強い朝のほうが起こり易い現象なので、山梨県でもきっと見られるはずだと思っている。本日は薄雲が出ていて風が無く、サンピラーが出てもおかしくない天候のはずだ。だが、気温があまり下がっておらず。-3℃くらいである。期待して日の出を待ってみる。


    富士山の裾野まで見える展望地に移動する。夜明けの空が美しい。


    それなりに雲は焼けてくれた。


    しかし、期待していたサンピラーは立ち昇らない。


    これはこれで、良い景色だった。

 そう簡単に見られるような現象では無いし、おそらく雲の厚さと位置がかなり関係してくるのではないかと思う。いつかは富士山に立ち昇るサンピラーを見てみたいと思っている。そしてダイヤモンドダストも。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

細月と朝日を追いかけるが・・・ 本栖湖と富士川町林道  令和3年1月11日

2021年01月13日 | 月富士
 竜ヶ岳のダイヤモンド富士はもう終盤で、竜ヶ岳の山頂を越えてさらにその先の笹薮付近まで行かないと富士山頂からダイヤが外れてしまう。休日としてはこの日が最終日になるだろう。その前に、最初の休憩ベンチがあるピークから富士山の上に現れる細月が見られるはずだった。予定通りに本栖湖キャンプ場に早朝5時に到着して出発しようとしたところ・・・不覚にもヘッドライトが見つからない。予備のものがザックの外ポケットに入れてあったはずだがそれも見つからず。車の中を探しているうちに時刻は過ぎて6時の展望台には難しい時間になってしまう。止む無し、あきらめて本栖湖に移動する。


    富士山中腹に現れた月。


    予定ではこの場所では無く竜ヶ岳登山道の休憩ベンチから眺めているはずだったが・・・。


    不覚にもヘッドライトが見当たらず、本栖湖から眺めることになる。


    場所を移動。本栖湖展望台付近は車がいっぱい。間に入れさせてもらって撮影。


    地球照の月の時間には少し早かった。雲が流れて来た。

 竜ヶ岳に登れなかった時のことも考えてあって、富士川町林道の奥、あるいは十谷温泉の上にある集落あたりからでもダイヤが見られそうな場所を探してあったのでそちらに急いで移動する。しかし空に雲が広がって来てチカリと輝くダイヤは難しそうである。時間的にも間に合わなそうだ。


    目的地まではたどり着けず。富士川町林道の手前でカメラを構える。


    雲で太陽は隠れてしまった。


    富士山に昇った朝焼けの太陽


    同上


    あまり劇的な景色にはならなかった。


    この林道からのダイヤモンド富士ももう終わりである。

 撮影し終わった後に後部座席のレンズや着替えを片付けているとその中に紛れてヘッドライトが出て来た。もっとも、この空模様では竜ヶ岳に登ったとしても輝くダイヤは見られなかったであろう。それにしても、本日は不覚、不本意な朝になってしまった。前日に準備しておかなかったのは大失敗である。反省。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パール紅富士 富士桜霊園(富士宮市)  令和2年12月28日

2020年12月31日 | 月富士
 未明に雨が降ったようでほとんど雪が無かった富士山が久し振りに雪化粧した。しかも午後になるとスッキリとした富士山が姿を現した。本日のパール富士は朝霧高原の西の外れ、富士桜霊園である。富士山との距離が近いので月が小さなパール富士になってしまうが、月の出の時間が日没の約2分前で、富士山が赤く染まる時間帯に月が出てくる計算になる。おそらく激込み・・・かと思ったら以外にもカメラマンは10人ほど、しかも皆さん剣ヶ峰の真上に昇って来る月を狙っているようである。当初は私も剣ヶ峰の月を超望遠で狙う予定だったがあまりにも綺麗な富士山が見えていたので予定を変更、なるべく真ん中あたりに来そうなポジションで月の出を待つことにする。


    途中で朝霧高原道の駅に立ち寄る。前夜の雪で久し振りに白い富士山になった。


    月の出の30分前に富士桜霊園に到着。高くなっている展望台の上にカメラを構えるがこの場所は誰も居なかった。


    雲ひとつない好天の富士山。西側にも雲がほとんど無く、これは期待できそうだ。


    夕日に染まってきた富士山


    月が出た。







 こっちが本命の200㎜ズーム。









 久しぶりに見る綺麗な紅富士のパール富士になった。既に今年の年休を使い切っていて、昨年の繰り越し分を使っての今年最後の半日年休であるが、この日は来て良かったと思った。明日もパール富士を追いかける予定ではあるが、良い展望場所が無い事と天候もいまいちであろう。おそらくこれが今年最後のパール富士である

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

細月と木星・土星が接近 忍野農道  令和2年12月17日

2020年12月18日 | 月富士
 午後4時には忍野農道でのキャッツアイ撮影を終えて一旦機材を撤収した。同じ場所でも富士山山頂あたりに沈む細い月は撮影出来たのだが、次の撮影は試してみたいことがあって出来るだけ富士山に距離が近いほうが良い。しかし、花の都公園近傍では良い撮影場所が無く、忍野農道付近で少しだけ富士山に近い位置に移動する。他にも7~8人のカメラマンがダイヤの撮影にやって来ていたが、皆考えていることは同じでダイヤが終わっても帰る人は居ない。3台のカメラの設置は終わったが陽が沈むと一気に冷え込んできた。午前の仕事を終えたまま普通のスラックスを履いて撮影にやって来たのだが足元が寒くて耐えられない。車のエアコンをかけて暖をとりながらカメラと車を行ったり来たりの撮影となる。それでも撮影の時は寒さが辛く、登山靴を履いてスパッツを付けてなんとか足元の寒さを防ぐが、それでも耐えきれないほど寒い。


    富士山に棚引く雲が夕日に染まった。雲が広がって来ることを恐れていたが、どうやら大丈夫のようだ。


    本日試してみたいこととは、この小さく見える鳥居のところに月を沈めて鳥居のシルエットを浮かび上がらせようという試み。


    トリーミングした山頂の鳥居。しかし思っていたよりも左のほうに鳥居がある。これは計算してきた位置では月の軌道が合わないのでは?

 航空写真から見た鳥居の位置はもっと白山岳に近い位置にあるように見えた。そして鳥居を大きく撮るには出来るだけ位置が富士山に近いほうが有利、かつ鳥居が隠れ無い角度でなければならない。山中湖のほとりが良いのだがなかなか良い月の日に晴れなかったり日程が合わなかったりと計画倒れになっていた。まずはどんな感じなのか、本日は試し撮りである。


    暗くなるにつれて木星と土星の輝きもはっきりと見えてきた。


    富士山頂に迫る月


    富士山頂の月と接近した木星・土星


    もう1台のカメラ。


    富士山頂に輝く月と木星・土星


    月が富士山に着地。


    半分沈んだ月。しかしその位置は・・・鳥居から完全に離れている。


    さて。こちらが富士山頂にかかる月を超望遠レンズで捉えたもの。鳥居は画像の真ん中下の方に位置している。


    しかし月が着地した場所は・・・完全に鳥居の右側。


    月の端っこが鳥居にかかるかと期待していたのだが完全に外れた。

 素晴らしい輝きの月と木星・土星の接近だった。先日の月と金星の接近といい、ここのところ良い天体ショーを続けて見ることが出来てラッキーである。細い月を大きく撮るのはレンズの性能に大きく左右され、現在使っているボーグ570㎜に2倍のエクステンダーを装着するとF値が10くらいの暗いレンズになってしまうため、どうしてもIso感度を2000以上まで上げないと撮影が難しい。600㎜以上の明るいレンズは高価なので今のレンズで工夫をしながら今後も撮影に挑みたいと思う。今回は大幅に位置がずれたが、これは立ち位置を決める際の鳥居の位置情報が間違っていたためで、次に挑戦する時はきっちりと位置を修正して撮影に挑みたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山剣ヶ峰に昇る細月と金星 朝霧高原  令和2年12月13日

2020年12月15日 | 月富士
 この日の早朝は月と金星が接近して昇って来る日である。先月も富士山頂に昇って来る月と金星を狙ったが月の現れる時間が遅く、夜明けの空の明るさに負けて思ったような地球照の月になってくれなかった。今回はそれよりも少し早い時間帯に富士山の上に現れる月を狙う。雨ヶ岳の山頂が良かったのだがテントを担いであの場所まで登る根性が出ず、今回はその下にある貯水池の近傍から剣ヶ峰に昇って来る月と金星を狙う作戦に出る。しかし、未明から富士山は不機嫌で雲がかかってしまっている。現れない公算が高いだろうと思いつつ、カメラ2台と三脚を担いで現地に向かう。予定通りに月の昇る15分前に現地到着したが・・・やっぱり富士山は雲隠れ。これはダメだろうと半分あきらめていたのだが・・・!!


    富士山剣ヶ峰に現れる月と金星を狙って貯水池の近傍までやって来たが、富士山は雲隠れ。しかもピンボケ。こりゃダメだと思っていたら・・・


    星でフォーカスを合わせている間に富士山が姿を現していた。月の出まであと10分を切っている。


    急いで1台をセットしてもう1台のセットに取りかかる。しかし、その間に金星が昇ってしまう。焦る。


    先にセットしたほうは何とか間に合ったが露出がオーバーで調整するが・・・。


    それでも露出オーバー、シャッタースピードが遅すぎる。


    焦りつつも、昇って来た金星で富士山の位置を確認しなんとか間に合ったもう1台のカメラ。こっちが本命である。


    剣ヶ峰に昇る細月と金星。1,140㎜望遠の視野だとあっという間に金星が画角の外に出てしまう。


    位置を直して再写。これだけ写れば上等だが、ポジションはもう少し右で良かった。


    剣ヶ峰から離れて行く月


    エクステンダーを外して570㎜。


    素晴らしき輝きを放つ地球照の月と金星。


    さらにレンズを変えて月と金星を追いかける。


    富士山からは離れてしまったが、この景色に見とれながらシャッターを切る。


    素晴らしき天体ショーだった。

 一時は無理だろうと諦めていたのだが、現地に行ってみないと分からないもの、待ってみないと分からないものである。大抵は不発に終わってしまうのだが時としてこんな景色に出会ってしまうのが写真撮影の面白いところであろう。寝不足で目がショボかったがこの景色を見てすっかり目が覚めた。少しばかり元気も出たことだし、さて、ダイヤモンドでも見に行ってみよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肝心な時間は雲の中・・・ 佐野峠パール富士  令和2年11月29日

2020年12月02日 | 月富士
 前日の田貫湖よりも本命は本日のパール富士である。近傍の渓谷に生育するシダを探索し、午後3時に切り上げて佐野峠に移動するはずだったがレンズをどこかに落としてしまうというアクシデントがあったりして渓谷を抜け出て車に戻ったのは3時半になってしまった。パール富士の時刻は日没とほぼ同じ時間の4時40分ごろだったはずだ。カメラのセッティングの時間を考慮するともはやギリギリの時間だろう。急いで佐野峠に移動する。駐車場が満車ではないかと心配していたが2台止められるスペースが空いていた。4時15分に佐野峠に到着。しかし肝心の富士山は・・・。


    駐車場から10分ほど歩いたところが今回の撮影適地である。既に10人以上のカメラマンが月の出を待っていた。しかし富士山は夕焼けの雲の中・・・。


    なんとか2台のカメラのセットが終わって月を待っていると・・・いきなり雲の上に月が出て来た。


    雲間に現れた月


    雲が流れて行き富士山が次第に姿を現してきたが、既に月は富士山から離れてしまっている。


    残念。もう少し待っていれば富士山は見えそうだ。


    やっと富士山山頂が姿を現した時には月は既にこの位置。


    まあ、富士山が見えただけでも良かっただろう。


    月はどんどん富士山から離れて行く。


    駿河湾に町明かりが灯っている。本日ここまで。

 ほんの10分か15分くらいの差で雲が晴れず、富士山頂に月が昇るパール富士は失敗に終わってしまった。本日の月は日没直後に昇って来るので黄金の月になったはずだった。まあ、写真撮影とはこんなものである。また次の機会に狙おう。

 撮影に来ていたカメラマンの中には天体望遠レンズを使っての撮影やフィルターの改造方法を教えてくれた埼玉のS君の姿もあった。向こうも今日は絶対に私がここにやって来ると思っていたようである。前日の田貫湖にも居たそうで、私は狙いを外してしまったが彼は真ん中あたりから昇るパール富士をきっちりと撮影したそうである。相変わらず精力的に活動しているS君はさすがに良い機会は逃さない。またきっとどこかで出会えるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

剣ヶ峰に昇る月 田貫湖 令和2年11月28日

2020年11月30日 | 月富士
 この日は田貫湖でパール富士が見られる日で、渓谷のシダ探索は午後2時に切り上げて早めに田貫湖に向かう。パール富士の時刻の1時間ほど前に到着したが、予想していた通りに田貫湖の駐車場は既にいっぱいでかなり手前のほうまで車が路上駐車されている。月が富士山の真ん中あたりから出てくる場所は既に満席で、剣ヶ峰に月が乗るような位置も既にたくさん三脚が立ち並んでいる。密を避けていちばん端に三脚を立てるが、少し外に寄り過ぎているかも知れない。まあ、既に渓谷で見つからなかったシダに出会えて満足である。少しくらい外れても・・・という気分でカメラを構えて月の出を待つ。


    パール富士の田貫湖は大混雑。だいぶ手前に車を路上駐車する。しかしそれでもダイヤモンド富士の時ほどは混んでいない。


    3台のカメラを持ち込んで月の出を待つ。


    セッティングにいちばん苦労した超望遠レンズ。何故か左側に三日月型の暗い影が出てしまう。レンズを再三拭き取ったが改善せず。


    さて、日没が迫り少し富士山が赤く染まって来た。月が昇って来るのは日没20分前なのでそろそろ出てくるはずだ。


    月が出た・・・が、やっぱり少し右に寄り過ぎた。邪魔なカラスが時々画面の中に飛んで来る。


    剣ヶ峰に現れた月
















 西の空に雲が出ていたので富士山はあまり染まらないだろうと思っていたのだがそれなりに赤く染まってくれた。月の下3分の1を剣ヶ峰が隠す構図になるはずだったが少し外に寄り過ぎたのと、月齢13の月だと月の左側がまだ欠けていてなおさら外に寄っているように見えてしまう。まあ、立ち位置から見てこうなることは予想出来たが、それでも微妙に位置を外してしまったことはそれなりに悔しいものである。


    その後富士山には雲がかかってしまい、しばらくは姿を消してしまった。

 まあ、これはこれで良かったということにしよう。画像が部分的に暗くなる現象はボーグレンズを分解して調べてみるとエクステンダーの調整がずれていたことが判明した。たぶん次からは普通に撮れると思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする