大地一人、
18歳のときに、北海道から、東京に出て来て良かった
・・・と思うことがある。
それは、
東京では、
しばしば「虫けら」のように扱われることだ。
東京は人が多い。
天皇もいれば
総理大臣もいるし、ノーベル賞受賞者もいるし、
オリンピック金メダリストもいる。
そう、東京では、
人間なんか、虫けらなのだ。
それがうれしい!
田舎では「**とこの息子」で
ある程度は、尊重されたが、
東京なんて、皆、アリンコの屁のようなもんさ。
だからすごく気が軽なんだ。
ただし東京にも人情はある。
うわべだけだが、
一応はある。
だから「東京砂漠」と思ったことは一度もない。
皆、精一杯、プライバシーを尊重して、
できるだけ、心のぬくもりも求めながら、
やはり最終的には、金を求めて、
一生懸命、生きている・・・という気がするんだよ。
大地一人、
他人から、虫けらと思われることは、
うれしいんだ。
なぜなら、ますます神様だけを愛そうと思うからだ。
人間を愛するなんて、愚の骨頂だよ。
大地一人、人を殺すことはしないだろう。
殺すほど、人間を信用していないからだ。
大地一人、人間関係で悩まないだろう。
虫けら同士が悩んでどうする?え?
だろ?
人間なんて、決して、信頼できないもんさ。
動物の方がずっと可愛いぜ!
虫の方が、ずっと好きだよ。
もっとも、それでも、人間を、愛しちゃうけどね。
大地一人、好きな人間はたくさんいる。
なぜかって?
大地一人も、人間だからだよ。
要するに、類は友を呼ぶってわけさ。
ときどき思うんだ。
人間と蛾と、どっちが、すばらしいか?・・・って。
・・・戦争好きな人間を思うとき、
人間が立派なんて、間違っても思えないよな。
やっぱり大地一人は、
神様第一主義なんだ。
神様を信じ、少しでも、
まともな人間でありたいんだよ。
虫けら・・・なりにね。