祥泉暦

日常の出来事の記録

マティス展 を観ました!

2023-07-17 11:10:00 | カルチャー
先日NHKテレビ「日曜美術館」で案内していた
「マティス展」を
是非観たいと思っていました。




友達から特別招待券をもらったので行かない?と!!
即答で快諾w
特別招待とは?と聞くと、トークショーがあるとの事。
トークショー大好きな私には
この機会は逃せない。

この日は月曜日だったので、上野の辺りは少し穏やかな雰囲気、
しかも猛暑のはじまりで人は少なめでした。

さて、トークショーではマティスの生い立ちや見所などを
キュレーターからの解説がありました。
多少「日曜美術館」で聞いていたので、
一回でなかなか理解できないことが多々あるのですが、
流石によくわかりましたw

ピカソと同時代を生きたマティスは、自画像を観るとちょっと怖そうですが、
生涯を通してなかなか真面目な芸術家です。
描いた年代で、まるで別人の作品と思わせる変化のある作品がそれを物語っていると思います。
それは色彩、造形、題材全てにおいてにそれを感じます。
彫刻を探求した時代もありました。
色彩においては「赤」の魔術師と言われた通り
マティスの絵の特長となっていて、とても魅力的です。

第一次世界大戦がはじまり、息子2人の徴兵と戦況の影響から
ラディカルな探求時代があるのは当然なことでしょう。
表現は違ってもピカソの「ゲルニカ」を思い出します。

そして「ロザリオ礼拝堂」の再建!
とても美しく素晴らしい!!
芸術家として正に「人生の集大成」です。
是非実際に観てみたい!と思いました。

生涯を通して絵画を中心に探求を続けてきたマティス、
どんな分野でも共通しているのでしょうが、
苦悩と挫折、更に努力の先に得られる功績。
そういうものが詰め込まれているが故の
「美しいもの」
だからこそ、観るものに感動を与えるのでしょう。

良い機会をプレゼントしてくれた親友に感謝です。



ピカソとその時代

2023-01-03 21:32:13 | カルチャー
お正月お休み最終日、国立西洋美術館の企画展「ピカソとその時代」を観てきました!

ドイツの生まれのコレクター、べルクグリューンの所蔵品をドイツ政府が購入し、2004年にベルリン国立ベルクグリューン美術館の誕生となりました。ベルクグリューンは、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの作品を最も敬愛しコレクションしました。
今回の展覧会は、まだ日本では公開されていないものも含めて盛りだくさんに観る事ができました。
 
ピカソは誰もが知る現代アートの巨匠ですが、初期の頃から晩年までの作品の数々を年代別に観たのは初めてでした。独自の斬新な発想は、生涯を通して作品に込められました。その時代にしては長命で、80歳を超えても女性を愛するエネルギーがあり、そのエネルギーは新しい作品を生み出す原動力となっていたのでしょう。

ジャコメッティは、数年前に新国立美術館で初めて鑑賞しました。
彫刻と言うジャンルとしてはかなり華奢な作品で、それがジャコメッティ作品の特徴となっています。

年初からアカデミックな時を過ごせて有意義でした。


李禹煥展を観て来ました

2022-08-26 20:01:00 | カルチャー
国立新美術館開館15周年記念企画「李禹煥展」を観てきました!
以前はあまり現代美術展を観に行くことはなかったのですが、最近興味を持ち始めました。それには、何時も刺激をもらっている作家の原田マハさんがある対談で

今同じ時間を共有している人が作り出すアートを共感し易いし、今現在生きている人なのだから、その人になんでも聞ける利点がある

というような事を言っていて、妙に納得しました。

ゴッホやモネに聞きたくとも今はいないので想像するしかありません。
今活動し続ける人からの刺激をリアルタイムで受けること、分かり合える事ができる!と気づかされました。

だいぶ前のNHK日曜美術館で李禹煥を知りました。が、直島にはなかなか行かれず、そのうち忘れていました。

李禹煥(リウーファン)は韓国で生まれましたが、大学は日大哲学科に入学し、ずうっと日本で活動していらっしゃいます。
アート作品は彼独自のインスピレーションを表現しています。
例えば戸外に展示していたステンレスの大きなアーチは、いつか見た虹から得た感動をアートにしたらしい。。。以前ヴェルサイユ宮殿に展示したものを今回も再現したとのことでした。
絵を描いた時期もあり、2000年以降の作品群「余白の芸術」は、特に感動しました。

私は「書のアート」を日常にしているので、特に具体的な影響や刺激を期待しているわけではありませんが、すごく楽しい企画展でした!喉が乾いているのに気づかない状態の時に美味しいお水を飲めた喜びみたいな感じです。



ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎

2022-08-13 16:49:00 | カルチャー


旧ブリジストン美術館はしばらく閉館していましたが、
建て直しをしてリニューアルし、
名前も「アーティゾンムュージアム」と変更していました。
とても綺麗なビルで、どこよりも美しい美術館でした!
スマートフォンで公式アプリをダウンロードして音声ガイドを利用できました。
が、私はイヤフォンを持っていなかったので断念しました。

今回の企画は



2人とも初面識と思いきや、絵を見てこの絵は見た事ある!!でした。

2人は久留米出身で、同じ画塾で学びお互切磋琢磨しました。

青木は、早くに上京して代表作「海の幸」で注目を浴びました。がのちに公募展の審査結果に不服を申し出て、東京を離れて九州各地を放浪し、短い生涯となります。
坂本はやはり青木に誘われて上京し、青木より数年遅れてデビューします。青木が短い生涯を閉じた後、パリに留学します。
留学後の作品は、見違えるほど明るい絵となりました。帰国後は郷里に戻り87歳で生涯を閉じるまで穏やかな絵を沢山残しました。
ブリヂストンの創業者が石橋コレクションのきっかけとなったのは、
この2人の絵との出会いだと知り納得しました。
先日の十勝帯広旅行で知った、六花亭の創業者が坂本直行という画家を讃えた偉業と重なります。

良い企画展でした。
今後も3ヶ月ごとくらいに様々な企画の予定があり楽しみにしたいと思います。




上野リチ展 於三菱一号館美術館

2022-05-06 20:39:00 | カルチャー
ウィーン出身のデザイナー上野リチの
展覧会に行ってきました!

100年以上も前のテキスタイル、
斬新でかわいいデザインと色使いです。
ウィーンでの活躍から
結婚によって京都に転居し、
更に日本文化が影響して、
独自のデザインが創造されました。
特に印象的だったのは着物!
着物の柄としては斬新だけど、
それがとても可愛い!

それにしても上野リチというデザイナーのことは
今回初めて知りました。
ある一部の分野しか知り得ない自分の
キャパの狭さを反省しました。