祥泉暦

日常の出来事の記録

第36回 読売書法展

2019-08-30 05:44:13 | 


読売書法展は、毎日書道展と並んで、大きな公募展です。
今年で36回との事、三耀展は今年で37回なので、
ほぼ同時期にスタートしたのですね。
私が三耀社に入った時、ご近所の方から、

毎日書道展所属の主だった先生がみんな読売書法展に
移ったので毎日書道展の方には良い先生がいなくなった

というような事を聞きました。三耀社は毎日書道展所属と知りましたが
私にはよくわからず。。。
今だにどっちが良いかはわかりません。

仮名でお世話になっている先生が読売書法展所属で、
親友も今年仮名部門で初入選しました。

昨日の午後に観に行った時、偶然にも
師田久子先生のギャラリートークを聞くことができました!
メモした事を忘れないように記しておきます。
仮名作品に関して、、、

★作品作りには、余白が大事で 要白(ようはく)とも言う。

★書く題材が決まったら、どんな思いで書くかが重要。
身体全体でたましいを込めて書く姿勢と集中力

★音楽的感覚で表現する。
強弱、遅速 リズミカルに 流れるようになど
墨の濃淡や潤筆渇筆や余白、字の大小などで表現する。

★仮名の原点は漢字にある。
日比野五鳳や土橋先生も漢字を追求している。

★墨色の研究を
濃淡3色を用意して書く方法もある

★先ず観ること。
見習いと言う言葉があるように、先ず良い作品を観ること。
自分が好きな作品 自分に合う作品を見つける。


仮名だけでなく漢字にも どんな分野にも言える
貴重なお話でした。時々これを確認しないと。

毎日展から三耀展を終えてなんとなく迷路に迷い込んでしまっていたけれど、
昨日の師田先生のお話でまだまだやれると思いました。
壁というほどのものではないけれど、
どうしたものかと思い悩む状態でした。

やっぱり外に出て行くと ヒントをもらえるなあーとも
思いました!!
早速、親友にお裾分けのメールをしました!良いことは共有しなければ!



2019年8月の課題

2019-08-08 20:30:30 | 
毎日書道展が終わり今月末の三耀展の作品も提出して
今年の二大イベントが終わりました。
しばらく開放感に浸っていましたが、
今月の競書の締め切りが早いので、
酷暑と戦いながら仕上げました。

私の毎日展出品に作品の講評を
審査の先生から頂く機会がありました。
「線に緩急の表現があると作品に趣が出る」との事。
反省がなければどうやって次に進んだら良いのかと
ずうっと思い続けていたので、
とても嬉しく感激です。
自分では精一杯書いた思いはあったのですが、
会場では、幼稚な感じでした。
確かにインパクトに欠ける、人の目を引きつける事がない感じ。

何をどうやって 緩急のある線質を学べば良いなかなあー。
先ず目の前の課題をもっと掘り下げて、
それから臨書をコツコツとやろう。

















松方コレクション展

2019-08-01 09:54:42 | カルチャー


原田マハさんの「美しき愚かものたちのタブロー」を読んでから
観に行こうと思っているうちに
NHKの日曜美術館で取り上げたので、
これは夏休み入る前に行かないと混んで大変な事になると思い
7月19日に行きました。
締め切り近い作品2品の目処が立ちホッとした日に。

平日なので見事にシニア、もちろん私も。

本展は特別展ということもあり、かなり盛りだくさんでしたが、
松方幸次郎が実際に収集した数はこの何十倍にも及ぶとは。
今回の見どころは、
フランスのオルセー美術館所蔵されているゴッホの「アルルの寝室」です。
この絵を松方が購入するきっかけを原田マハさんは
面白く描いていましたが、さて本当だったのか?
もう一つの見どころは、
松方がモネから直接購入した「睡蓮 柳の反映」。
長い間所在不明だったこの絵が
2016年にルーブル美術館で発見されましたが、
上部半分が失われていて、現存部分を修復を経ての初公開です。
パリのオランジェリー美術館で驚嘆とともに見た巨大な絵を思い出しました。
今後も常設展で観ることができるのでしょうか。

それにしても改めて松方幸次郎の偉業を心から讃えたいと思いました。
日本人が世界で活躍するためには、その国の文化を知ることが必須。
そのために西洋美術品を沢山買って、日本に美術館を作る!!
松方の壮大な夢、夢を後押しした多くの人達、
叶わなかった夢を再現しようとした関係者の努力によって
今の「国立西洋美術館」がある。
常設展はかなり充実していて、しかも格安料金で観れる。
何回でも観に行こう!