祥泉暦

日常の出来事の記録

第36回 三耀社展

2018-08-28 22:09:38 | 


年に一度の社中展が終わりました。
一年の成果を発表する場として、とても緊張する展覧会です。
同じ環境で学ぶ同志が競う機会でもあります。

規定の部では昨年芸術賞を頂いたので、受賞はありません。

李白の漢詩の題を大文字で表して、漢詩を下に小ぶりに構成しました。
昨年ある書展でヒントを得ました。以前新井瑞雲会長先生からいただいた
直筆四季の漢詩抄から、文字数と漢詩の内容から選びました。

この規定では、サイズの決まりがありますが、
どう描くか何を描くかは自由です。
私はこれまで40文字くらいの字でやや小ぶりの漢詩作品がほとんどでした。
大文字は初挑戦です。

そして、新井会長先生と全く偶然に、同じ構成だったのです。
それには本当にびっくりしました。事前に知っていたら
きっと違う構成にしたかも。。。。




上品で清楚、洒脱!!
これは筆だけで表現できるものではなく
書き手の人柄、教養全てが字となっています。

生涯かけて目指すところを知る機会となりました。
その為には何を学ぶべきかを改めて考え直し、
早速実践したい!




それからハガキサイズの書芸部門で優秀賞をいただきました。


千利休のあまりにも有名な言葉ですが、実は昨年書いてあったものです。
改めてもっと上手く描けるはずと、いろんな紙に書いてみましたが、
不思議と書けませんでした。書けば書くほど上手くなるはずと
信じてきましたが、これを超えるものは書けませんでした。
よく 書き過ぎ とか 書き壊す と言われますが、分かりませんでした。
初めての体験です。
急須をブラッシングして、周りをお茶色にしたのが良かったかな?


それから 近代詩文。これが課題です。笑




本番を迎えたような緊張感と高揚感。
昨年とは全く違う自分がいます。







備忘録
三耀社書道展受賞履歴
2010年 優秀賞
2011年 優秀賞
2014年 三耀社賞
書芸秀作賞
2015年 三耀大賞
2017年 芸術賞
2018年 書芸秀作賞

8月の課題

2018-08-10 13:28:26 | 
課題に追われている感あり。
展覧会があったり、家族のイベントがあったりで、何時も余裕がない。
先々準備してても、提出間際になって何時も書き直し、今月も!
書いたものを吊るして日常眺めていると、ダメな箇所に次々に気づいてしまう。
それが研鑽だと信じよう。