祥泉暦

日常の出来事の記録

老子 荘子

2019-03-19 08:49:21 | 書籍



老子の格言の中で最も好きな言葉
「上善は水のごとし、水は善く万物をりして争わず」
というのがあり、老子について最も知りたいとずうっと
思っていました。

水はまず、絶対に無くてはならない。
災害時に最も早急に必要なのが水です。
そして水は無味無臭である。
調理のベースになる水は、だしを加えて調味料を加えて
如何様にも変化する大事なものである。
また水は形を選ぶ事なく、丸い器に入れば丸に
四角い型に入れば四角になる。

当たり前過ぎる事を並べてみた時に、
自分の生き方の手本にしようと思ったのは
20歳代だったと思います。

あれから40年以上の歳月が過ぎ
振り返ればその時々に応じて沢山の型に
はまってきました。
ちょっと居心地が悪い型もあれば、
もうしばらくこの型のままで良いのにと思う型もあり。。

書道の雅号をいただく時に
今は亡き恩師に 祥泉 とつけていただきました。
泉 は、まさに水が湧き出てくる という事で、
更に私の生き方の指針と感動しました。


今更ながら、更に本書で学びました。
今後書の題材としての文字を沢山書き留めました。

荘子に関しては、
「万物斉同」「無用の用」の思想は、仏教を広める橋渡しの思想となり、
李白の詩にもこれらの観念が随所にみられるとのこと。


これからもっともっと書道を通じて書くであろう言葉を
ただ書くのではなく、じっくりとその言葉を掘り下げて学び続ける事にこそ
我が課題と確認しました。





ジヴェルニーの食卓 原田マハ著

2019-03-17 22:35:31 | 書籍


本のタイトルと表紙は、モネを描いたものですが、
本書は、マティス、ドガ、セザンヌ、そしてモネの
4人の画家のことを書いた4編の短編集です。
4編とも全く違う主人公の視点で描かれていて
とても面白い。
美術史上登場する画家たちをリアリティに描いているので、
フィクションとノンフィクションが入り混じっている。
先日NHKテレビに原田マハが出ていて、
その辺りは意図的に仕組んでいるとの事。
さすが!
このあたりが、原田マハワールドに引き込まれるところです。


タイトルにもなっている「ジヴェルニーの食卓」では、
あのオランジェリー美術館ができるまでと、
モネの巨大絵画の誕生する背景が面白かった!
繰り返し読みたい。

2019年 3月の課題

2019-03-17 13:07:25 | 
毎月の競書の提出は、強制ではないので、
できない時はお休みしても良いのだけれど、
ここ7.8年は毎月欠かさず提出している。
しかも少しずつ科目数も増やしてる。

これが鍛錬なのだと思ってる。
鍛錬無くして職人技はない、磨きたい、技を!!




客子光陰詩巻裏 杏花消息雨聲中

客子 ——旅人 光陰——-年月 杏花雨-------清明(春分のあと15日目)に降る雨

旅は書籍を読んでいるうちに過ぎて行き、もう今は清明節である。

清明節 4月5、6日の頃、台湾は国民の休暇日でした。
この頃から暑くなります。懐かしい。

杏花雨 美しい言葉です、覚えておきましょう。




樵径無人間臥犢石田初雨漸分秧
樵径一一木こりの通う道 犢-----子牛

木こりの通う道に通る人はなく、ただ子牛が座っている。
石の多い田に初めて雨が降って、漸く田植えができるようになった。



島かけて沖の釣り船かすむなり
あかしの浦の春の曙






























母の筆跡

2019-03-17 12:06:45 | 
積んであった古紙の中から出てきた亡き母の筆跡。





書道は60歳過ぎてから始めたので、母の癖が随所に出ているけれど、
内容がリアル過ぎて泣けた。笑
母の名前は「キヨ」とカタカナだったので、
漢字を当てて「㐂代」としていた。
㐂は、喜の略字で、父の名前は喜平だったので、
母は、父の一文字を自分の名前の一字に充てていた。
母はとても満足げだった。

常に思っていることで、
書に励む理由になっている事なのですが、
母を含めて4人の親の早すぎる他界により、
たっぷり時間をプレゼントしてもらっている。
だから、、、無駄に時間を使ってはいけないと自分を戒めている。

母の書いた 「去りゆく五月の詩」三木露風の詩は、
全文読むとなかなか良い!
今年の社中展 近代詩文部門にこれを書こうかな。

それから 漢詩と日本の詩を一幅にするアイデアを思いついた。
司馬遷と芭蕉
三木露風にあう漢詩を見つけるのも良いかな。。。