祥泉暦

日常の出来事の記録

PERFECT BEAUTY 金原杏奈著

2024-08-08 21:45:32 | 書籍

ヨガを始めた頃から耳にしてた「アーユルヴェーダ」、ちゃんと知る機会を作らなかった。

それは、自分だけ特別な食事は無理だし、それほど食生活を見直す必要を感じなかったから。

先月古稀を迎えあと10年はこのまま元気で過ごしたいと思い、健康を意識する様になった。

たまたま長年お世話になっているヨガの先生がこの本を薦めていたので手に取ってみた。

興味のある点がいくつかあって、がんじがらめに縛られる必要がないことも知った。

既にヨガ歴は15年を過ぎているし、これといって不調、問題点も見つからないので、

ひとまず安心、継続あるのみです。

気になっていた ギー を取り入れること、舌磨きの励行、

白湯の習慣を取り入れたいと思います。

 

 

 


デ.キリコ展 東京都美術館

2024-07-23 09:15:00 | 芸術


親友にご招待頂き、この時期I番の開放気分になった日に行きました。
実は親友も某証券会社からのご招待で、昨年も参加しました。
某証券会社ご招待とあって、美術館の閉館日に貸切状態での鑑賞、
学芸員によるトークショウあり、最後にお土産付き!!
財力のある親友がいる特典です。
流石に2年連続でお誘い頂いたので、
私を誘っていいの?他に誘う人いるんじゃない?と聞いてみたのですが、
招待してもらった先が
証券会社なので、色々詮索されても困るので。。。と。
財力のある人は、私には解らない悩みや気苦労があるようですw






さて本題。
デ.キリコは、初めてです。
事前に調べる時間もなく、全くの無知状態で観ました。
事前にトークショウで、デ.キリコの事や本展の見処を解説してもらいました。
なるほど絵の数点は、観た事がありました。
斬新な発想、違和感のある不思議な構図、鮮やかな色彩、ポスターとしてとても映える
などなど。
そして初めて耳にする
「形而上絵画」
形而上學的 との言葉から想像して漠然と絵画を通してみて知ることにします。
デ.キリコは、肖像画、形而上絵画、のあとマヌカンを使用した絵画を描き、更に伝統的な絵画に回帰します。そして再び形而上絵画を更に新形而上絵画へと導きました。
本の挿絵や舞台美術をも手がけ、まるで数人の芸術家を一人でやりこなした様な感想を持ちました。本当に多彩ですね!!
それらをこの展覧会一同に集めたので、本当に見応えがありました。
勿論音声ガイドの解説があっての理解ですが、
新しい分野を知る機会となりました。

この日は35度を超える酷暑日でしたが、しばしそれを忘れる良い時間でした。

2024/07/22

2024-07-22 16:10:00 | 書籍
バス待ちの間に選んだ文庫本、久しぶりの原田マハ著。
前の2冊は読み終えるのに時間がかかったけれど、
マハさんのは相変わらず読みやすい&ほのぼの。
暑い時期のお出かけは原田さんの本に限る。
不快を一気に飛ばしてくれる。




こちらは挿絵もとても可愛い!
そしてどのお話もほのぼのと、うるっと来る場面もある。
ちょうど猛暑の中、電車で出かける事があり、
鬱陶しさを吹き飛ばしてくれる。
読み終わるのが勿体無い感もある!


本心 平野啓一郎

2024-07-16 22:22:12 | 書籍



「母を作って欲しい」急逝した最愛の母をAIで蘇らせる事から始まるこの小説は、
私に取っては異次元の物語である。
確かに最愛の人を失った悲しみから、もう一度だけ会いたいと思う事はあります。
それでもバーチャルフィギュアを望む事はありません。

更に主人公の職業である「リアルアバター」というのも、この小説で初めて知った。
高齢者や障害者だけでなく、時短や労力の削減などの意味から、使い方によってはとても便利である。が、犯罪に利用されてしまう例も小説内にありましたが、確かに危険性が孕んでいそう。

しかしながら、人への想いや人間愛の根本的な部分は不変であり永遠である。それらもコントロールされる様では絶望的であり、ドラマは生まれないでしょう。

そしてタイトルの「本心」、
最愛の母が「自由死」を望んでいた事を知ったことで、
主人公はショックを受け、その「本心」を探る為に様々な方面から
亡き母を悼みます。

「自由死」に巡っては、私は肯定する部分は大いにあります。
しかし世を回避したいという事ではなくて、自分の幕引きを自分で行いたいという思いからです。先日古稀を迎え、10年間はこのまま維持したいという目標を立てました。
それにはある程度の努力が必要です。
その後は、充実感と達成感が得られ、良い意味で先を見据える事ができたら
自分で終わりを決めたいと思います。
それには家族に理解を得る必要があります。それこそその努力が必須です。

「社会環境をずうっと先に進めての小説でありながら、人間ドラマは今とそんなに変わらない」
というところが、この長編小説をかなり時間を割いても読み切れた所以なのでしょうか。
日常生活に読書の時間を作る事が難しい時期にこの本を読み始め、外出中に持ち歩きながらも読めた事が意外であり、著者の素晴らしい技量に感謝したい。

11月に映画公開が決まったと聞いているので楽しみです!!



「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎著

2024-05-11 16:49:00 | 書籍



本屋さんで数冊まとめ買いした一冊。
当然話題のタイトルなので好奇心。
先に映画を観た方がいいのか躊躇したけれど、
まず映画館に足を運ばないと即思い、手にした。

「君たちはどう生きるか」というタイトルは、
先輩、先生等自分より年上の人から問われているイメージの
文言であるが、
もうどこに行っても自分が年上である昨今、
自分に問いかけられているとは思えない。
かと言って、私が自分より年下の人に対して
語りかける事は全く想像ができない。
というかそういう発想は皆無である。

「自分はどう生きるか」と少し発想を変えてみると、
実にしっくり来る。
常に常にそういう事を自分に問いかけて来たから。
自分の置かれた環境で、自分らしく、少し背伸びした自分を捜し続けて来た。
生き方も考え方も結構冷静に自分に問いかけて来た。

さて、本書は様々な場面でとても感動した。
少し説教じみた叔父さんのノートの内容も好きである。

宮崎駿が、どうしても映画を作りたかったというこの作品を
早く観たい!が、ちょっと時期を逃してしまったようです。
いずれ必ずその時が来るはずなので、楽しみに待ちます。