祥泉暦

日常の出来事の記録

小鳥がうたう、わたしもうたう。静かな空に響くから

2020-06-17 17:10:55 | 書籍

この本は、長年お世話になっているヨガインストラクターのがsmsにてオススメ本として紹介していました。

著者のカヒミ カリイは歌手ですが、私は全く知りませんでした。今はニューヨークに住んでいて子育てしながら、ロハススタイルをブログで発信しています。

LOHAS ロハスとは地球環境と人との健康を重視し持続可能な社会のあり方を志向するライフスタイル (Google先生による)

ヨガのインストラクターの方たちは、皆さん先ずは哲学を学び、身体の仕組みを学び、そして健康である為の一つの方法として、ヨガを提供していると私は感じています。著者の生活スタイルは、ヨガ愛好者が共感するところだと思います。きっとお勧めされなかったら出会う事がなかったかも。

著者は自分の事を色々な側面から冷静に見ていて、とても素敵な女性です。

「ひとりでもふたりのつもりで ふたりでもひとりのつもりで」心理学者河合隼雄氏の言葉だそうですが、著者が結婚する時の挨拶に使った言葉とのこと。来年結婚40年目を迎える私にとても響きました。40歳代の著者は、大人です!!

 

 


私の献立日記 沢村貞子の献立

2020-06-03 14:40:01 | 書籍


最近はインターネットでレシピを検索することが多く、料理本は買わなくなりましたました。
日曜日のNHKEテレで「365日の献立日記」を観ていると、季節の素材でのシンプル料理に目を見張り、
何品か作ってみました。
昭和の大女優沢村貞子が大学ノートに書き綴った献立をもとに
フードスタイリストの飯島奈美さんが料理本を出しました。
文庫本の方は沢村貞子著で1988年に刊行され、1997年、2012年と再刊行されています。
大忙しの大女優が26年間、大学ノート36冊に記した献立日記は
朝目が覚めると「今日の夕飯はどうしよう」と考え、同じ献立が続かないようにとの思いからと。
出かける前に献立を決めて、通いのお手伝いさんに材料を買っておいてもらう習慣で、
帰ってくるとすぐ台所に立って夕飯を作る姿は、私達が想像する女優像ではありません。
様々なシーンから、沢村貞子という女性は理想的な良妻であったことがわかります。

また献立を追っていくと、私の子供の頃の食卓を思い出しとても懐かしくなりました。
すっかり忘れていたのですが、にぎり寿司を自宅で作っていました。
今は家でやるお寿司は、手巻き寿司かおひな祭りの押し寿司、ちらし寿司です。
特別な日に巻き寿司とにぎり寿司がごちそうでした。
なかなか小さくできなくてご飯が大きめのにぎり寿司、確か型もありました。
夫もこれに関しては同じ思い出だったようで、今度やってみようと思います。
飯島奈美さんも初めてらしく、なかなか難しいと言いながら楽しそうでした。

食に関する貞子さんのこだわりやエピソードは、やはり大女優というよりは、
普通の家庭の主婦の姿です。
そして82歳に女優を引退し、東京の家を引き払い、海の見える湘南に引っ越します。
4年ほど暮らした頃ご主人の病気入院のあたりから次第に日記はときどきになり、
その後ご主人を見送ることになり、その後途絶えました。

当時は、いえ今でも女性は自分以外の人のためにご飯を作ります。
私も子育て中は、子供の食育を意識して作りました。
「旬のものは美味しい!」「人の身体は食べたものでできている」という話をしながら
また食べれない時は黙って残しなさい、好き嫌いをいうのは作った人に失礼だと。
小さい時はあまり食欲のない子供たちも、味覚が備わってくると、
季節の美味しいものがわかるようになりました。
そして夫婦2人だけの今は、昼食にボリュームのあるものを食べ、
夕飯はおつまみ的なものにし、ご飯は食べません。
ゆっくりお酒を飲む楽しみを味わう時間です。
あとどのくらい2人で楽しめるのかわかりませんが、
もし1人になったら、空腹を満たすだけの食事になるでしょう。
「あと1品どうしましょう」と悩むことはなくなるでしょう。
貞子さんも献立日記をつけるきっかけは
ご主人にどんなご飯を作ろうかしらという思いからなのでしょう。

しばらくはこの2冊の本をたよりに
楽しい食卓にしたいと思います。
それから貞子さんのように、食に関する「我が家の食卓」を
このブログをつかって綴って行こうと思います。