祥泉暦

日常の出来事の記録

流浪の月

2020-08-20 12:28:00 | 書籍


凪良ゆうの作品は初めてです。さすが本屋大賞受賞作品で、とても面白かった。

今まで読んだこのがないタイプで、登場人物に対しては今まで見なかった側面から見てみると肯定感があり、私をそうさせたのは作者の才能だと思い ます。

「真実」と「事実」の違いは多分この本のテーマではないでしょうか?

そしてほかの凪良ゆう作品を読んでみたいと思い、私の読書領域が広がる予感がします。

 

 

 


ヨガと私

2020-08-07 16:38:42 | ヨガ

 

昨今のヨガの認知度は目覚しい。特に新コロナウイルス感染拡大防止のために様々な自粛社会においてオンラインヨガが脚光を浴びています。

 

ここで記す「私のヨガ」は、私のヨガ歴12年で思ったこと考えた事を記録する目的です。専門知識などは全くないので、間違っている可能性があるので、気になった所はスルーしてくださいね。

 

20195月、夫の台湾赴任の帯同として台中で生活する事にしました。年齢は55歳の時、それまで夫は数回単身で赴任していたのですが、子供達の後押しもあり、年齢的な事と初海外という事で、躊躇なく帯同を決めました

ストレスには負けない気質とB型的ノーテンキと思い込み、久々夫と二人だけの生活も悪くないと、半ばウキウキして赴任しました。

 

しかし1ヶ月もすると体調に異変がありました。朝夫が出かけた直後に毎朝ウオーキングをしていたのですが、その途中で軽いめまいがし、音楽を聴いていた音が頭に響く嫌な感じ、前に進もうとするのに足が前に運べない。初めて体験した体調異変でした。ウオーキングコースである国立科学博物館内の緑綺麗な環境の中、少し腰を下ろして休みました。もしこのままここで倒れても、私の身元を知るすべはないし、言葉は通じないしと、マイナスの事がグルグル頭をよぎりました。少し休むと歩ける様になり、急いで家に帰りました。それ以後1人で外出をする事に不安を覚え、用事は夫が帰ってきてから一緒に行ってもらう様になりました。夫が一緒だと不思議となんともないのに、一人だとふらっとしたりします。

赴任して3ヶ月後の7月末に一時帰国する事になり、内科医の友人のご主人に相談しました。緊張性頭痛だろうという事で、お薬もあるけれど散歩をしたりマッサージしたりする事を勧められました。それから娘の紹介である整体師の施術を受けたら、生き返った様に元気になりました。台湾は民間マッサージがどこにでもありしかも格安なので、すっかり不安は消え台湾に戻りました。が、マッサージは、確かにその時は良いのですが1週間もするとまた。。。これは根本的な解決法ではない気がして、それよりもヨガをはじめようと思う様になりました。

近所にちょうどヨガスタジオがあったのはラッキーでした。中国語がわからないのに一人で手続きに行こうとしたら、前日の日本人会で知り合った方とばったり会って一緒に行ってくれました。日本語が少しだけわかるヨガスタジオの従業員がいて、体験の申し込みをしました。初体験授業は、インド人のインストラクターだったので、英語でのレッスンでした。英語が得意ではないけれど、中国語よりはわかる!!と嬉しくなりました。その後入会の手続きをして,しかも入会金を免除してもらう交渉もしました。今思えば、ヨガを始めた事が「私の人生を変えた!」と言っても良いくらいの選択でした。

 

当時日本でもヨガスタジオは珍しく、フィットネスクラブにヨガ教室があるレベルでした。私が行ったヨガスタジオは、色々なヨガカリキュラムがあり迷うほどでした。ホットヨガも日に3クラスありスタジオも同時に3クラスくらいありました。私はインド人のインストラクターのクラスを取りほとんど毎日行きました。ヨガスタジオでは私のことを「毎日来る日本人」と言っていたそうです。笑笑

 

最初はヨガで最も大切な呼吸をすると頭がクラクラして気持ちが悪くなりました。呼吸が浅くなっている酷いレベルと自覚し、少しづつできる範囲内でやっていきました。

台湾人の若くて可愛い女性のインストラクターのクラスに初めて出た時、私が日本人とわかると、日系の会社で働いている日本語ができる女性を連れて来て「できるかできないかは自分の身体がいちばんわかるから、できる事だけをやればいいのですよ」と言ってくれました。そういえば周りを見ると急に動作をやめて瞑想しているひと、仰向けに寝てる人もいたりします。

そのアドバイスは本当に嬉しかったし助かりました。

身体が間違いなく喜んでいるし、とにかく気持ちが良い!!もうマッサージは必要ないと思いました。

 

しかししばらくやっていると腰に違和感が出てきたり、肩や首に違和感が出てきた時がありました。あまり日本のインストラクターの様に詳細説明はなく、もしかしたらあったのかもしれないけれど、私が聞き取れなかったのかわかりません。そんな時もゆっくり呼吸して正しい姿勢でポーズをとるとすごーく気持ちが良い事がわかりました。全くと行って良いほど身体を動かさなかったのだから、急に動かしたら多少の痛みはつきものかな?と思っていました。案の定、それらもいつのまにかなくなっていました。この辺りが、ヨガで身体を痛めたという事になるのかな、と思っています。ある時掃除機をかけ始めた時、腰に違和感があったのですが、ヨガに行き正しい呼吸と正しい姿勢を意識すると全く痛くありません。無意識のうちの正しくない姿勢が身体を歪め、傷めるのかなあと自分の身体で悟りました。

ただ、台湾人のヨガのインストラクターは、元アスリートの方が多く「加油!!!頑張れ!」の指導者もいて、しかも多人数(560人)を一人で指導するので、目が行き届かない点があります。また暖房設備がほとんどないので、冬の寒い時は厳しさがありました。というか体感温度が日本人と違うのかもしれません。

 

とにかく台中にいる時は、毎日ヨガに行きました。自然に台湾人の友達ができ会話をする事が楽しくなりました。インド人のインストラクター夫妻は、後から私の住むマンションに引っ越してきてご近所さんになりました。彼らとはネイティブじゃない中国語で良く会話が続きました。笑

台湾にいる異国人同士、ヨガとの出会いのおまけです。

 

さて丸5年を経て日本に帰国してからも即ヨガを再開しました。もうびっくりです!今までやってきたヨガはポーズの真似しかしてなかった!??

と思うほど、ヨガ講師の指導がすごく細やかで、わかりやすい。改めて一からやり直す感じです。今やっているポーズは何のためにどんな効果があり、やり方の注意、悪い例と良い例など、本当にどのインストラクターも素晴らしいと思いました。それから学ぶ側の人もみんな熱心で、クラスがおわると質問にかけ寄り指導を受けます。

 

私は40数年間書道に関わっていて、そこから自分で学んだ事が自然に自分流哲学(ちょっと大げさ)になっています。確かにアドバイスや指導を受けて気づく事は多々あります。しかし何度も何度も繰り返し練習する事で自然に習得するか学びます。そうやって得られた事は、自分の武器になり得意となります。

ヨガも同じで、一つのポーズができるようになるには、それなりの身体になれば一人でできるようになります。エイ、ヤー!とやっても、どこかを痛めかねません。それよりも呼吸に集中するか、一つ前のポーズに戻るなどしながら前進する感じです。

 

最初に出会ったインド人のヨガインストラクターがよく言ってた

enjoy yourself!」

目をつぶって今の自分の身体にフォーカスする心地よさがヨガの大好きな点です。

 

新型コロナウイルス感染拡大予防の為に、週に4日行っていたヨガをいきなりストップした私の身体に異変が起きました。

✳️食欲がない。お腹が空くのに食べれない。食後は胃もたれ。

✳️軽い眩暈。台湾赴任初期に感じた不快感。

✳️歯、歯茎の痛み。定期検診してるので虫歯は無いはず

 

そして体重もここ30年で最低を記録しました。

何より困ったのは、条幅サイズの書を書くときは、中腰スクワットのようなスタイルで書くのですが、それができない!40文字15分くらいはその姿勢で大丈夫だったのに、ついしゃがみこんでしまいます。

 

週に2回ほどオンラインヨガでヨガがはじまり、今は何とか週1日か2日スタジオに行けるようになったので、体調は戻りました。

私にとってヨガが必要である事を痛感するとともに、さらに深くヨガを探ってみたくなりました。長年お世話になっているインストラクターにヨガ哲学の本を紹介してもらい、今はそこからヨガとは何かをみています。

こんなに長く関わっているヨガなのにブログの投稿記事が少ない。これからはもっと記録していこうと思います。