京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

今は昔、京都北山 「節分に雪なし」

2007年02月10日 | 地球温暖化
1980年代、取材で京都の花背や広河原を歩きました。
10年、20年前のこの時期、写真正面の山々は雪をかぶり
峠の向こうの左京区花背や広河原は完全な雪国でした。
京都市中心部では、雪など全く見られないのに
花背峠に向かって走ると、道路横の積雪はどんどん増え
峠近くでは別世界
積雪が1mをこえることもありました。
20年程前の今ごろ、「都市の中の過疎」(「赤旗しんぶん」)という
短い連載のため、花背や広河原を歩きました。
その時、古老に聞いた言葉が、『節分に雪なしは無し』
この季節に、「雪がないことなどはない」という話でした。

昨日の京都新聞に
「暖冬による雪不足で、花背第一中では今季に入り(スキー授業は)一回だけ」
の記事がありました。閉校前、最後のスキー大会がピンチとのこと
スキー場の地面がむき出しの写真も載っています。

本当に、身近なところでも
この20年間、「地球温暖化」のスピードは脅威的です。
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京都市のナラ枯れ対策で、申し入れ

2007年02月09日 | ナラ枯れ
2月6日、京都市のナラ枯れ対策の件で
申し入れを行ってきました。
内容は以下の通りですが、京都市の中心域の周辺で
新たに発生しているナラ枯れをなんとか駆除したい、
そのために全力を出してほしいという内容です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

京都市長 桝本頼兼殿
                                2007、2、6        
 北山の自然と文化をまもる会 (代表幹事:榊原義道)

    新たに発生しているナラ枯れについての対策強化の申し入れ

 昨年、京都三山で新たに発生しているナラ枯れ対策について申し入れます。
私たち、北山の自然と文化をまもる会は、大きな問題となっている東山区高台寺国有林でのナラ枯れに関して、この間、京都大阪森林管理事務所と協力し、伐採とあわせたナラ枯れ拡大防止活動を進めてきました。京都三山におけるナラ枯れ被害については、京都の自然と景観を守るという点ではもちろんですが、防災上も、観光資源の保全という立場からも重要という立場から、市中心部に程近いという地理的条件を生かして取り組んできたものです。
この間、東山区の将軍塚周辺でのナラ枯れについては、国が行った被害木の伐採と合わせて、計10回にわたって、ボランティア参加の皆さんとともに爪楊枝による駆除対策に取り組み、結果、昨年のナラ枯れ発生は、放置された場合とくらべ、被害を大きく抑えることに成功しました。
いま、ご存知のように新たな地域でナラ枯れが発生しており、放置すれば被害は拡大し、京都周辺の森に甚大な影響を与えることは必至の情勢です。
こうした中で、いま京都市の森林と自然環境を守る貴職の積極的な役割が問われていると考えています。ナラ枯れについては大規模な発生に至った後は打つ手がないのが実際ですが、その初期段階において最先端地での駆除は現在においても重要だと考えています。この間の京都市周辺での伐採と市民活動とを組み合わせた取り組みは、さらに強力に推進すれば拡大防止の一定の可能性を切り開くものではないかとも考えています。こうした活動は、市民の、地球環境や森林のおかれている状態についての理解を深め、市民参加を促進する上でも大きく貢献するものです。
しかし、これらの活動も中途半端に終われば、結局、病害虫の拡散をくい止められず、結果、京都三山や京都中心部の貴重な緑も破壊されることになるでしょう。対策を中途半端にしないため、以下、申し入れます。

1、 貴職が考えている、北区原谷、鷹が峰、左京区市原、二の瀬、北白川、吉田山、東山区の護国神社・豊国神社、旧都ホテル私有地、伏見区の稲荷山周辺など新たなナラ枯れ発生地におけるナラ枯れ駆除対策については、生被害木も含め、ナラ枯れ被害木の伐採対象をさらに大きく広げ、徹底駆除を行うこと。

2、 暖冬という異常な気象状態も考慮に入れ、対策実施を早めること。


                                以上
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京都御所 白梅が花をつけています。

2007年02月08日 | 京都
もう、梅の開花のニュースは珍しくありませんが
御所でも、早いのは、もうたくさん花をつけています。
梅林全体はまだですが、この一週間ほどで
花盛りになるのでは・・・。
いづれにしても、地球温暖化の話題ばかりですね。

まわりで、ゴア前米大統領の「不都合な真実」が話題です。
映像は、当然わかりやすく、入りやすい。
地球温暖化防止京都ネットワークの集まりでも
「まずは、見てほしい」ということになりました。
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ダイオキシン放出ー基準値超え、ごみ焼却炉停止

2007年02月03日 | ゴミ問題
年末、押し迫った27日のことなので、
へぇーそんなことあったの?と、ご存知ない方が多いと思いますが
京都の南丹市(園部町)にある民間の”ごみ焼却施設”で
たいへんなことが起こっています。
この施設に対する京都府の検査で、ごみ焼却に伴うダイオキシンが
基準値を3割も超えて放出されていたことが明らかになりました。
設定されていたダイオキシン類の基準値は、1立方メートル中0.1ナノグラム以下
一方、検出された数値は0.13ナノグラムでした。

驚いたのは、ここ南丹市では家庭ごみなどの一般廃棄物の焼却処理が
管理組合の炉でなく、この民間施設で処理されるようになってしまっていること。
そのため、「焼却炉停止」に伴って、南丹市の家庭ごみは行き場を無くし
現在は京都市左京区の東北部クリーンセンターで燃やされています。

この会社のパンフレットを見ると、
施設は「最新鋭のリサイクル複合施設」と銘打ち
3つのコンセプトを掲げています。
①、再資源化ー低コストで高純度なリサイクル率を達成
②、環境保全-最新鋭の設備で安全性を極限まで追究
③、複合型リサイクルーあらゆる廃棄物の処理に対応した複合システム

「環境保全」の項では
「フロンガスや廃棄物の高温による完全燃焼処理だけでなく、
排ガスやダイオキシン類に対して、法規制よりも厳しい自主管理目標を設定し、
その発生を極限まで抑え、
環境汚染を防ぐための幾重にもわたる制御システムを完備しています」と
”環境企業”をアピールしています。
ここでの、ダイオキシンの基準を超えた放出でした。
「幾重にもわたる制御システム」はどう機能したのか、しなかったのか
二重、三重に、重要な問題を提起しているのでは、と思っています。
新聞は、<京都新聞が06.12.28、07.1.30><朝日新聞06.12.28>などが
掲載しています。
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