京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

京都市のナラ枯れ対策で、申し入れ

2007年02月09日 | ナラ枯れ
2月6日、京都市のナラ枯れ対策の件で
申し入れを行ってきました。
内容は以下の通りですが、京都市の中心域の周辺で
新たに発生しているナラ枯れをなんとか駆除したい、
そのために全力を出してほしいという内容です。

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京都市長 桝本頼兼殿
                                2007、2、6        
 北山の自然と文化をまもる会 (代表幹事:榊原義道)

    新たに発生しているナラ枯れについての対策強化の申し入れ

 昨年、京都三山で新たに発生しているナラ枯れ対策について申し入れます。
私たち、北山の自然と文化をまもる会は、大きな問題となっている東山区高台寺国有林でのナラ枯れに関して、この間、京都大阪森林管理事務所と協力し、伐採とあわせたナラ枯れ拡大防止活動を進めてきました。京都三山におけるナラ枯れ被害については、京都の自然と景観を守るという点ではもちろんですが、防災上も、観光資源の保全という立場からも重要という立場から、市中心部に程近いという地理的条件を生かして取り組んできたものです。
この間、東山区の将軍塚周辺でのナラ枯れについては、国が行った被害木の伐採と合わせて、計10回にわたって、ボランティア参加の皆さんとともに爪楊枝による駆除対策に取り組み、結果、昨年のナラ枯れ発生は、放置された場合とくらべ、被害を大きく抑えることに成功しました。
いま、ご存知のように新たな地域でナラ枯れが発生しており、放置すれば被害は拡大し、京都周辺の森に甚大な影響を与えることは必至の情勢です。
こうした中で、いま京都市の森林と自然環境を守る貴職の積極的な役割が問われていると考えています。ナラ枯れについては大規模な発生に至った後は打つ手がないのが実際ですが、その初期段階において最先端地での駆除は現在においても重要だと考えています。この間の京都市周辺での伐採と市民活動とを組み合わせた取り組みは、さらに強力に推進すれば拡大防止の一定の可能性を切り開くものではないかとも考えています。こうした活動は、市民の、地球環境や森林のおかれている状態についての理解を深め、市民参加を促進する上でも大きく貢献するものです。
しかし、これらの活動も中途半端に終われば、結局、病害虫の拡散をくい止められず、結果、京都三山や京都中心部の貴重な緑も破壊されることになるでしょう。対策を中途半端にしないため、以下、申し入れます。

1、 貴職が考えている、北区原谷、鷹が峰、左京区市原、二の瀬、北白川、吉田山、東山区の護国神社・豊国神社、旧都ホテル私有地、伏見区の稲荷山周辺など新たなナラ枯れ発生地におけるナラ枯れ駆除対策については、生被害木も含め、ナラ枯れ被害木の伐採対象をさらに大きく広げ、徹底駆除を行うこと。

2、 暖冬という異常な気象状態も考慮に入れ、対策実施を早めること。


                                以上
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