京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

ダイオキシン放出ー基準値超え、ごみ焼却炉停止

2007年02月03日 | ゴミ問題
年末、押し迫った27日のことなので、
へぇーそんなことあったの?と、ご存知ない方が多いと思いますが
京都の南丹市(園部町)にある民間の”ごみ焼却施設”で
たいへんなことが起こっています。
この施設に対する京都府の検査で、ごみ焼却に伴うダイオキシンが
基準値を3割も超えて放出されていたことが明らかになりました。
設定されていたダイオキシン類の基準値は、1立方メートル中0.1ナノグラム以下
一方、検出された数値は0.13ナノグラムでした。

驚いたのは、ここ南丹市では家庭ごみなどの一般廃棄物の焼却処理が
管理組合の炉でなく、この民間施設で処理されるようになってしまっていること。
そのため、「焼却炉停止」に伴って、南丹市の家庭ごみは行き場を無くし
現在は京都市左京区の東北部クリーンセンターで燃やされています。

この会社のパンフレットを見ると、
施設は「最新鋭のリサイクル複合施設」と銘打ち
3つのコンセプトを掲げています。
①、再資源化ー低コストで高純度なリサイクル率を達成
②、環境保全-最新鋭の設備で安全性を極限まで追究
③、複合型リサイクルーあらゆる廃棄物の処理に対応した複合システム

「環境保全」の項では
「フロンガスや廃棄物の高温による完全燃焼処理だけでなく、
排ガスやダイオキシン類に対して、法規制よりも厳しい自主管理目標を設定し、
その発生を極限まで抑え、
環境汚染を防ぐための幾重にもわたる制御システムを完備しています」と
”環境企業”をアピールしています。
ここでの、ダイオキシンの基準を超えた放出でした。
「幾重にもわたる制御システム」はどう機能したのか、しなかったのか
二重、三重に、重要な問題を提起しているのでは、と思っています。
新聞は、<京都新聞が06.12.28、07.1.30><朝日新聞06.12.28>などが
掲載しています。
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