うつ病を治すには
私は40代後半でうつ病と精神科医で診断されました。
薬が出されたのですが、病院から帰ってから離れたところに住む友人に電話をして、その病院でのことを話たのです。
そうしましたら、彼女は「絶対に薬は飲んじゃダメ!私は何でも聞いてあげるから、辛い気持ちを話して見て!あなたはそんなんじゃないわ、疲れているのよ。大丈夫よ。」と励ましてくれたのでした。
自分でも、薬を飲むことに抵抗がありました。それにも増して、精神科医は殆ど話を聞かずに処方箋を出していることに、少なからず抵抗があったのでした。
そうして、私は彼女に、私の気持ちを洗いざらい話すことになったのでした。彼女とは、それ以前に住んでいたところで、同じマンションでした。朝、家族が出かけたら、私達は大きな川沿いを一緒にウォーキングしながら、話をしてきた仲でした。
彼女に悩みを話たことは、私の心のうっぷんを晴らす、絶好の機会だったのです。其の後私は、働き始めることも出来るようになりました。
ところが、職場は次々とつぶれてしまい、続けることが困難な状態になり、あちこちと、仕事を探しては勤めを変えていました。
その後、家族に色々とあり、仕事を続けることができなくなり、やむを得ず、仕事を辞めざるを得ない状態になると、またうつ症状が戻ってきたのでした。
そうした時に、私は栄養補給を思いつき、エビオス錠を飲みだしたのです。飲んだ翌日、ひさしぶりにぐっすりと眠ったことに、気づいて、其の後も続けて飲んでいます。
そして、鬱症状は次第になくなり、家事仕事も前程ではなくても、少しづつ出来るように快復してきました。
うつの原因も、わかってきましたが、その原因を取り除くことは、不可能に近いものでした。其の後、本を読みその原因の場にできるだけいないように、立ち去る方法もとってきました。
60代になって、ある日高校のクラブ活動の同窓会があり、その時に、ある男性から長年「うつ」であることを明かされたのでした。それは長い間の親子関係から来ていると彼も気づいていたのでした。母親の細かな期待に添えるようにやってきた。と言っていました。過剰な親の期待は彼にとっての希望ではなかったようでした。
男性は、母親を悪くいうことは決してありませんでしたし、母親への尊敬も持ちつつ、悩みは深いところにありました。
私は自分の経験を話たのですが、彼はどうやらその病から出ようという気持ちではまだ無かったようでした。
「うつ」というものは、自分を変えてしまう病気ですが、「うつ」の状態から出たいという、自発的な状態には彼はまだ至っていませんでした。
つまり、私が最初に友人への心に貯めて来た気持ちをすべて吐き出すことが、最初になければ、「うつ」から立ち直りたいという気持ちにはなかなか行かないのではないかと、思っているのです。
自分の抱えて来た悩みを私は友人によって、助けられたのです。
人は多くの問題、悩みを心に積み込みすぎているのではないでしょうか?
ですから、心の問題は心の解放が、まず大切だと私自身の経験からお話しました。
心から信頼できる友人がいた事に、私は感謝しています。
人は多くの悩みを一人で抱え過ぎている現代なのです。その悩みが家族にあればあるほど、その悩みは心に貯められて行くのです。
心の解放、私達はそれを必要としているのかもしれません。
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